ゆるふわオーディオ日記(blog)

気に入ったイヤホン、ヘッドホン、アンプ等のオーディオ体験を日記ブログとして思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。2年で400本ぐらい機材が増えてレビューBlogになりつつあります💦。アフィリエイトはレビューとかプレゼント企画の資金にさせてもらっていますニャ。

アシダ音響(ASHIDAVOX) EA-HF1買いました 結論:傑作。激戦A5Kの新定番!?

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タイトルの通りです。いろいろな方が噂をされてますが、アシダ音響のEA-HF1買いました。結論として噂通りのモンスターで5000円周辺の勢力図を塗り替える傑作だと思いました。

各所で噂になっているのは「この値段とは思えない音質を実現している」とか。私もその噂につられてついつい購入してしました。飽き性なのでその感想を気持ちがホットな内に書き起こしておいたほうがいいかなぁと思い、Twitterでの呟きをもとに簡単にBlogに纏めておきます。

 

まずアシダ音響、ASHIDAVOXですが(私は知らなかったのですが)70年の歴史を誇る音響メーカーの老舗のようです。プロ用の機材や警察無線なども手掛けているとか。私はプロではないのでこれらの機材を実際に触ったことはないのですが「知る人ぞ知るあのアシダ音響が満を辞してコンシュマー向けイヤホンを開発した」っというのが実際の経緯のようです。

販売網はAmazonのみと清々しいです。一応リンクを貼っておきます。

 

 

 価格は5500円(税込)+送料とかなりお手頃で私は6112円で購入しました。5000円付近のイヤホンと言えば日本メーカーで言えばFinalのE3000やintimeの碧2という名機が揃っており、中華イヤホンでは私が購入したQZX-R8などが近い価格帯にあり、魅力的な製品が犇めきあっています。製造国はintimeやFinalの競合製品と同じく中国(このあたりの価格帯になると日本で作るのは困難なのでしょう)。そんな中このイヤホンがどんな音を出すのかかなり興味を惹かれ期待しつつ聴き込みました。

 

聴いたのはだいたい15時間ほど、イヤーピースは付属のものを使用し、機材はMacBookAirからUSB接続したACRO L1000で試聴用の音源リストを聴き込みました。

 

結論としては最初に書いた通り、期待を良い意味で裏切る素晴らしいイヤホンでした。

誰かが6万のイヤホンに勝てると言っていたのですが、そこまで行かないまでも3倍の値段(16800円ぐらい?)の値札はついててもおかしく無いと感じた。値札を見ずに音だけ聴いて、「いくらだ?」ときかれたら「1万円超えるぐらい?」っと答えると思いました。値段で直接の競合となる碧2やE3000と比較してもトータルでみて一枚上手な気がした(好みもあると思いますが)。もちろんイヤホンの持つ”キャラクターは全然別”なので直接比較出来るものじゃ無いのですが、無意識に比較しているのが碧Ti3やE4000クラスの一枚上手の位置にあるイヤホンでした。

 

まず音の傾向ですが

全体的なバランスはやや低音がふくよかで強いです、定位や解像感は値段なりかやや良いかなぁという感じで、音場は横と上下に広く前後感は薄い、低音だけが頭の後までまわります。女性ボーカルはやや遠く、楽器たちが近め、値段を考えれば十分に広くリアリティがある音場でした。

ダイナミック型ドライバーの掟めなのか最初の数時間は音が安定しにくい印象を受けた。特にクラシックなどのダイナミックレンジが広い曲は最初は面白みが無く「あれ?これは失敗したか?」っと思いましたが1時間を超えた辺りからどんどんリアリティが出てきて、最終的には10時間ほどでとてもふくよかになりました。

楽器で言えばティンパニーやチェロ、バスドラムなどの低域を司る楽器は実に悠々と鳴らします。ふくよかな低音が場を支配しているため全体的に音場は暖色系だと思いました。

 

LIVE音源などを聴くとドラムのアタック感が実にリアルで力強いです。POPSやロックではどちらかと言うと女性ボーカルよりも男性ボーカルの曲が低音を活かしており良く合いました。中高音は解像感や定位がやや低いため低音に埋もれがちなのですが出てはいます。

打ち込み系の音源は低音が気持ちよく鳴るため音量や迫力は十分、ただ若干レスポンスの遅さは気になった。音場の広さと音抜けの良さも手伝い、詰まった印象もなく全体的に気持ちよく聴けた。

 

次に欠点ですが

基本的にどの曲も鳴らすオールマイティプレイヤーですが前述したように女性ボーカル若干遠く音量には注意が必要かと思った。また、感度が非常に高いためホワイトノイズが気になるアンプもあるのかと思う。L1000でも無音時、音量変更時に若干ノイズが気になった。

全体の音の完成度としては申し分が無い出来だと感じた一方で、イヤホンとしての完成度でいえば付属品はイヤーピースのみと非常に簡素でした。競合と考えられるE3000や碧2はキャリングポーチやイヤーフックなどの付属品があり、初めて持つイヤホンとしてはややハードルが高いように感じた。

また、構造上オープンタイプとなるため音漏れは大きいです。この辺りは密閉型の碧2に外での使い勝手で軍配が上がると思いました。また、遮音性も無いに等しく、周りの音は素通しで聴こえるので電車の中など移動中に使う用途には厳しいように思いました。

また、ケーブルの癖が強くやや使い勝手も悪く、shure掛けできる構造になっていないのでケーブルのタッチノイズも気になった。(shure掛けはできなくはないが構造上イヤホンの向きは変えられない)

リケーブルできない点はありますがこれは中華製品に軍配があがるかと思います。しかしこの価格帯の商品を購入する一般層はリケーブルなどはしないので十分かと思います。

 

結論として、高々十数時間しか聴いていないが、全体のイヤホンの完成度として「逸材、価格破壊、2chがあったら祭りになる」と言われた理由が良くわかりました。(その昂った気持ちのまま書き綴っているので至らぬ部分もあるかもしれませんが)

少なくとも私は数千円クラスのイヤホンは1、2時間も聴いたらお腹いっぱいになるのですが、このEA-HF1はもっと鳴らしてみたらどうなる?この曲と合わせるとどうなるだろう?っと終始ワクワクしながら音楽を楽しめました。それがこのイヤホンの素晴らしさを物語っていると思います。まだ、上流の変更やイヤーピースなどを変更していませんので、これからもう少し遊んでみようと思います(さらに魅力が伸びるとの噂もあるので)。

外で使うメインのイヤホンは一本持っているけど家用に1つ欲しいなどそう言った目的には最高のコストパフォーマンスで答えてくれるイヤホンだと感じた。