ゆるふわオーディオ日記(blog)

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イヤホンを買いまくった2020年を振り返って 雑感③Fiio Q5s無線接続の音質

おはようございます

3回目こそはFiioのポータブルアンプQ5sとそしてその交換アンプAM3Dについて書きたいと思います。

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2020年に買ってよかったなと思えるものは数多くあるのですがなんだかんだで一番使ったものは何かと聞かれるとこいつQ5sになると思います。

ものの名称としてはポータブブルDACアンプになるでしょうか。いわゆるUSBで再生機器と接続してイヤホンを駆動してくれるアンプが主な機能です。なぜこの機種を購入し、愛用してきたかと言われるともちろん音がよいという大前提はあるのですが、今の時代にあった使い勝手が良いBT接続機能を搭載している点です。

本来の機能(最高の音質)を追求するのであればUSBケーブルを使った接続になるのでしょうが、このQ5sはいわゆるBTレシーバーとしても過不足無い機能性を有しています。

なんだBT接続ならば自分のDAPにもついていると思われる方も多いかもしれませんが、それらと比べても使い勝手が異なります(あまり調べ切れてないので自信はあまりないのですがw)

具体的にはDAPなどはBT接続するにしても接続モードをUIを使って切り替えて使ってやる必要があり、実際にスマホなどと接続して使うには2手間、3手間ほどかかります。また電源を完全に落としている状態から接続するであったり、接続先を切り替えるなども手間です。さらに接続のコーディックプロトコル処理がソフトウェアで実装されているためか、単なるAACなどであっても音声の遅延が目立ちやすいです。

その点Q5sはBTレシーバーとほぼ遜色ありません、電源とボリュームが一体化していることで音量を調整するという手間とBT接続を行うというBTレシーバーと同じ手間で接続することができます。

また、コーディック処理がハード化?されているためなのかAAC接続でも低遅延です。音ゲー以外のゲームであれば問題なくプレイできますし、YouTubeなどの動画も問題なく見れます。このあたりのUIの差はちょっと使いたい時などの心理的障壁がかなり違います。ES100やBTR3などいくつかBT専用レシーバーを持っていましたが本当に遜色ありません。

実をいうとこのQ5sを買うまではいつかDAPが欲しいなと思っていましたが、Q5sとAM3Dの組み合わせに変えてからは「スマホとこれでいいじゃん」という気持ちになってしまいました。結局このQ5sの音質を超えるDAPを持ち歩くことになるとこれよりも大きい筐体を持ち運ぶことになるからで、その点Q5sはBTレシーバーとして使うにもちょうどよいDAP程度の大きさであまり大きすぎず、胸ポケットにもすっぽり入るサイズ感でちょうどよいです。カジュアルに聞きたいときはBT接続、本格的に音楽を楽しみたいときは優先のUSB接続と切り替えられるところもポイントが高いです。

 

肝心の音質はどうでしょうか、まずBTとUSBの接続ですがこれはもちろん差があります。USB接続のほうが音の粒が詰まっているという印象で、音色にきらびやかさがあります、音場も微妙に広く残響の美しさが付加される印象です。では音が悪いかと言われるとそれは違うと否定できます。例えばQ5sのアンプ交換モジュールを使った実験を例にとれば間違いなくQ5sAM3D+AAC(SBC)とQ5sAM3E+有線ではAM3Dの方が音が良いです。

他にもBTR3やes100などでも実感しましたが無線のコーディックを何にして接続するか?っという接続方法よりもそのあとのDACやアンプでどのような音作りをするかの方がはるかに音質に与える影響が大きいです。

これはAACだから音がわるい・・・これはSBCだから音が悪い、こういうステレオタイプの考え方にとらわれてはいけないのだと改めて実感した次第です。

これは昔から言われていたことでもありますが256bpsあればほぼ音質の劣化はわからないというデータがあります。実際に聴き比べると圧縮していない方と明らかな差はあるのですが、それは小さなものです。それもよりずっとアンプやスピーカーが大事だということの再確認でしかありません。気になる方は実際に圧縮したソースを作って試してみるとよいかもしれません。

 

少し話はそれてしまいましたが、今現在3万円程度で本体と同時に入手できるAM3Eの音で話をするとES100やBTR系列と比べてかなり音の粒度があがります。DAPでいえばM11と同じ回路を採用しているといわれていますが、やや音色はウォームで低域、広域を高解像感でならすドンシャリタイプでしょうか。これより下のクラスでは聞き取れなかった音が明確に聞き取れるようになるので明らかにアップグレード感が出ると思われます。どちらかというとモニターよりリスニング向きの音色でカジュアルに音楽しむのに向いています。フロアノイズはややあり、アンドロメダなどを接続すると少しノイズが目立ちますがそれ以外のIEMではほぼ問題ありません。また端子がポータブルで使う2.5,3.5,4,4mmとすべて網羅している点も使い勝手が良いです。

 

まだ日本では発売されていませんがAM3DのUSB-typeCとセットになったQ5sTCが中国で発売開始されています。こちらはAliなどで38000円程度で入手できるようです(技適に注意ください)。AM3DはM11proと同じアンプ回路を採用しているといわれていますが、寒色系までとはいきませんが3Eに比べてかなりクリアな音の印象です。解像度も1段上がる印象で音全体の見通しが良くなります。音のバランスもフラットよりになりモニターライクまではいきませんがモニターとリスニングのちょうどよいバランスを突き詰めたような音だと感じます。フロアノイズについてもやや減りますがほぼ同レベルです。デメリットとして2.5mmの端子が無くなるのは残念なのですがUSBCの使い勝手と、音質を考えると私は断然にこちらがおすすめです。

 

気になる点としてはこの業界では有名なのだと思いますが、Fiioという会社は去年まであまり知りませんでした。やはり中国のメーカーというところで日本のSONYなど大手メーカーと比べれば信頼性やサポート面での不安はぬぐえない印象はあります。ただTwitterのタイムラインを見ている限り1世代前のDAPの電池交換を今でも受け付けていたりと悪くない印象です。Q5sを長く使っていますが大きな問題も発生しておらず(筐体のボタンやアンプ接続部にややガタがある?など小さい部分には不満がありますw)コストパフォーマンスとういう点でよい商品を作ったなと思っている次第です。

 

こういった音の面で、重さを考えたときに非常にパフォーマンスがよく、使い勝手もよいため、いつもで歩くときにはまずこれとスマホという形で丸く収まってしまいました。2021年これのアップグレード機種を望んでいるのですが、いかんせん音質を求めるポータブルアンプという商品の都合上、なかなか市場に受け入れられているカテゴリーのようには思えません。(Q3は出ましたがBT接続は無かった)

DAPをすでに持っている層にはなかなかアプローチしにくい商品なのは理解しているのですが、これからポータブルオーディオにハマってみたい、面白そうと考えていてまだDAPを買っていない初心者と自称できるような方にはこれを買うだけで手軽に高音質を手に入れることができるのでぜひおすすめしたい商品だと思いました。

何よりサブスクなどを聴くにはDAPよりもスマホ+Q5sが絶対に快適です。いままでDAPは個人情報を入れたりすることがなかったのでなくしても安全?とも言えたのですがDAPにサブスクを聴くための情報を入れてしまうとなくした時などに個人情報が流出する可能性が出てきますので取り扱い方も変わってきます。また実際に音を聴き、曲をザッピングするにもスマホの方が対外CPUのスピードが速いのも快適さに一役かっていると思います。当然DAPではテザリングや事前ダウンロードなども必要なのですがその手間からも解放されます。

最後になりますがそういう意味で、総合的にQ5sは本当に使い勝手が良い商品でした。今では手放せません。

今後のオーディオ市場の拡大に1役も2役も買える商品だと思っていますし、2021年TWSだけでなくこういった市場がもっと活性化していけばうれしいなと思っています。