ゆるふわオーディオ日記(blog)

気に入ったイヤホン、ヘッドホン、アンプ等のオーディオ体験を日記ブログとして思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。2年で400本ぐらい機材が増えてレビューBlogになりつつあります💦。アフィリエイトはレビューとかプレゼント企画の資金にさせてもらっていますニャ。

イヤホンを買いまくった2020年を振り返って 雑感⑤イヤーピースの大切さと高騰、SpiralDot++

おはようございます。

今回はイヤーピースについて思うところを雑多に書きたいと思います。画像

 

結論というか私見ですが私は交換用にはSpiralDot++が気に入っています。次点でfinalのEタイプでしょうか。

なんだか読み返してみるとちょっと説教臭いなとか思ったりもしたので、そういう風にも思われた方はまぁ駄文だと思って聞き流してください。

 

なぜイヤーピースについて書こうかと思ったかというとカナル型イヤホンを使う上でイヤーピースは一丁目一番地に重要なポイントだと思うからです。

去年は正直イヤホンは使っているけれど初心者過ぎて現代でイヤホンで音楽を嗜むために重要な優先度が見えていませんでした。

けれども1年もイヤホンを使いまくるとやっぱり調べて体感してわかってくることがあります。結果として据え置きオーディオと同じで鼓膜から近いところから調整するという基本がイヤホンでも生きていました。つまりイヤホンで言えばイヤーピース、ノズル、ドライバ、ハウジング、ケーブル、アンプ・・・っとい順番で攻めて行くのがコスパとして重要で王道ということです。

 

つまりイヤピースは一番耳に近い位置にあるので当然一番大事ということにもなります。また、別の観点から人間が直接触れるものは良いものを使うことが大事という格言もあります。実際に耳の皮膚にイヤーピースは接触するわけですしイヤホンで音を楽しむために一番重視すべき項目ということがこれからもわかるかと思います。

 

これはイヤホンをスピーカーオーディオでなぞらえて言えばイヤーピースはスピーカーをならすリスニングルームの役割と言えす。開放的な場所でスピーカーをならせば低音はにげていきますし、反響もほとんどありません、一方で狭い部屋でならせば低音は反射し増幅されてしまったりします。理想的にはコンサートホールと同じ状況にするのと同じように、イヤホン(ドライバ)にあったイヤーピースを選択することがそのイヤホンメーカーの音作りを体現するにあたって非常に重要になってきます。

裏を返せば好みで付け替えているイヤーピース、変更することでイヤホンメーカーの意図しない音作りになっている可能性もあるということです。なので先ほど言ったspiralDot++もやはり一長一短ということになり、なんでもかんでも気に入ってるから付け替えてしまえばよいというものではないということがわかります。

また、少し細かい話になりますが、ぴったりはまるイヤピースにも装着のしかたが2種類ほど存在(耳の形によってはもっと)し、その装着の仕方によっても音が変わります。

 

これはサイズ違いのイヤーピースを耳の穴のどこの部分でホールドするかと意味で、耳の穴を除いたことがある人はわかると思いますが奥に行くにつれて細くなっていっています。なので例えばですがイヤピのサイズはLでジャストだと思っていても径の異なるSを選んでぐっと奥に入れることで別の位置でフィットすることもあるということです。

いろいろな人が「このイヤピはこんな傾向でこんな音・・・」っというような決めつけた言い方をしていててもそれを鵜呑みにしてはいけません。これは装着の仕方や耳の作りの個人差によって耳の中の空間の広さが変わることで共振周波数が変わり、音が変わってしまうためです。逆に言えば使っているイヤーピースジャストサイズだと思っていてもイヤホンによってはステムの長さが異なるので別のサイズがぴったり合うなんてこともありますし、つまりはイヤホンメーカーの匙加減次第ということにもなります。このあたりがわかりやすいのはAKGのイヤホンでステムがとても長いのでイヤーピースの変化の影響を受けにくい設計になっています(受けにくいだけでもちろん受ける)。どちらにせよ、装着の仕方も音作りの一種だということを念頭におくべきだと考える方が妥当だと思います。

このように重要なパーツではあるのですが、どうしても耳の形が人によって異なるという最大の問題があります。なので付属のイヤーピースがどうしても合わないなんて事態はいやおうなしに発生します。なので私はその時のためにこれなら合うなっというイヤピとしてspiraldot++とfinalEを手元にもっています。

 

そのような重要なパーツだということが認知されてきているためか、交換用イヤピースはかなり市場がが広がっており、たくさんの商品がでています。さらに少し高騰化している流れもあるかと思います。ただ、見てわかる通りこのイヤーピースの素材よほど特殊なものを使わない限り原価は相当安いと思われます。特殊な例を除き数千円のイヤーピースもほぼ研究開発のコストになります。医療用素材を使っていますなんて例がまさにそれかと思います。

なので、作り方を真似されてしまえば100均にならんでも全然元がとれてしまいます。最近ではcomplay系列の低反発のイヤピースなどが売られるようになってきています。もちろん少し品質は違うのですが、安いイヤホンについているイヤーピースに比べれば天と地ほどの違いがあります。ただ、このような安い環境でいろいろと試せるようになっていることで今まで自分に合っていないイヤーピースで聴いていた人が、ちゃんと合ったイヤーピースで聴けるようになるきっかけになるのは素晴らしいと思います。

なかなか研究開発費用を回収するのは難しいとは思いますが、私の持論としてはやはり、大したコストではないのだから1万円以上のイヤホンにはこのイヤピで聴いてほしい、このイヤピで調整した、そういうような意味で交換用のイヤーピースはフルサイズでつけてほしいと思います。なのでTZ700やA8000などはその音作りがそのイヤピで作られていることを理解しつつ音を聴けるので非常にうれしいです。

一方で水月雨のilluminationのようなどうしようもないイヤーピースを付属させられるとまだまだ新興メーカーはハイエンドを出すレベルには至ってないのかもしれないなとかも思わされてしまいます。

さらにイヤピを複雑にしているのは音や装着感だけでなく、遮音性や耐久性なども製品によりまちまちだということもあるかもしれません。ただこれは音以外の要素のため明確な基準を設けやすいので遮音性に不満があれば遮音性が高いものcomplay等を探すというような形で探せばよいので比較的明確に決められるかもしれません。

 

最後にイヤーピース沼という言葉とそういうハマり方をしている方をたまに見かけているのですが、ここまで書いた通りの考え方ですので私としては進んで入るのはおすすめしません。ただ、音が変わることは事実であり、そのイヤーピースの価格がそれほど高くなく、小さくてかさばらないという意味で取集してわかっててハマる分には良いかと思います。

結局は絶対に音が変わるという観点を理解し答えは無い(あるとすればイヤホンメーカーの音作り方針)ということが真理だとゆるぎなく思っています。これは、ライブハウスで音を聴くのと、コンサート会場で音を聴くのがどちらが音が良いかを問うているようなもので本来優劣をつけることは難しいのと変わりません。曲によりA社のイヤピがB社のイヤピよりも合うという傾向はあるかもしれませんが、ライブハウスで聴く音が大好きな人がいるように誰がなんと言おうとB社のイヤピの方が好きという人もいます。

なのでもし、イヤホンメーカーがデフォルトでつけていないイヤピを音を基準で探すときには自分の好きな音を念頭に入れて探すと(進んで沼に入りたいなら別ですが)沼に入ることはないと思います。

 

まぁ本当に雑多に書きましたが、イヤピは肌に接触する以上大事なパーツです、さらに設計者の立場で考えると音を決める一番大事な要素になります。なのでイヤホンの音にこだわるのであればその特性を理解し、その売っているイヤホンを元にできるだけ調整し、音作りの意図を知ることが大事ということと、そのような純正イヤピが無い時に自分に合う交換用のイヤピを持つこととが良いのだと1年かけて理解していきました。沼に入る必要はありませんが、音の変化こだわってみると面白いと思います。