ゆるふわオーディオ日記(blog)

気に入ったイヤホン、ヘッドホン、アンプ等のオーディオ体験を日記ブログとして思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。2年で400本ぐらい機材が増えてレビューBlogになりつつあります💦。アフィリエイトはレビューとかプレゼント企画の資金にさせてもらっていますニャ。

新ブランド?CCZ Coffee Bean DC1 レビュー 結論:マイルドさを極めたサウンド、寝フォン用に最適

こんにちは

溜まっているイヤホンの感想を書いていきたいと思います。今回はCCZ Coffee Bean DC1(以下DC1)です。現在はAmazonのみで取り扱われていて大体2300円が定価でまれにクーポンなどがついて2000円弱で購入できるようです。この商品については少し謎も多く、まずCCZというメーカーはあまり耳慣れません、ただ届いた箱をみてわかる通り、CCA、KZの系列のケースと同じだったので同じメーカーの同系列の商品、別ブランドなのかもしれません。大体このような商品はAliexpressに同商品が同時期に売られるのですが今回は見つけられません(探し方が悪い?)そしてパッケージには最初から日本語表記がされており、日本販売を見据えた可能性を連想させます。

最初はあまり買うつもりもなかったのですが、付け心地が良いとのうわさを聞いたので寝フォンに良いのではないかと思い、値段も安いため試しに購入してみました。

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 環境としては基本的にデフォルトの構成で、アンプはQ5sTC中心に鳴らしてみましたが、低価格帯のためiPhone5s直指なんかも試してみまています。

 

良かったところ

まず音質ですが、音色としては非常にマイルドなところが特徴としてあげられるかと思います。やや低音よりのバランスではあるのですが高音まである程度はしっかり出ています10k以上の超高音についても意外としっかり出ています。勿論値段なりなので解像度は高くありません、解像感も低く高音の刺さりはほぼありません。むしろ解像度に関しては同価格帯にしてはやや劣ると思います。つまりコーヒー豆の愛称から想像されるようなカフェインバリバリの音とは程遠い印象で、ボーカルや楽器から鮮烈さは感じることはできません。

ではそれがマイナスだけに働くかというとそうでは無く、逆に艶消しのマットな質感を与えてくれることで、非常に安心した聴き心地を得ることができます。特に低音の量感が良いことと、低音から高音にかけての解像度が低いことが特徴で、分厚いカーテンを一枚演奏者の前に引いたような音作りです。普通はこのような表現をすると、悪い意味で使うことが多いのですが、このDC1に限ってや付け心地が非常に良いため、個人的にはかなり好印象です。特に音場が広くやや音像が遠いことで中華の激安イヤホンにありがちなゴリラサウンド?=圧迫感が少ないことが良い方向に聞いているのだと思います。特にクラシック系を聴くとサウンドに緊張感が無く、眠くなってしまうような場面を思い起こささせるようなサウンドで、不思議な幸福感すら感じます。私自身これを初めて聞いたときに付けながら寝てしまったほどです。

分離感はあまり良い方ではないのですが音場が広いことでその悪さを実感することはありません。後述するのですが、非常に装着感が良いので総合的に良い意味でのゆるさ、マイルドさ、そして快適性を狙っているのだとすればなかなか憎い造りです。

この傾向はiPhoneでの直刺しでも変わらず、鳴らしやすさも相まってどの機材にもさして気軽に使うことができました。非常に取り回しが良いイヤホンだと感じました。

 

次に音以外の面での良いところですが、

やはり装着感の良さがあげられます。非常に軽い筐体は魅力的ですしその筐体の一部に採用されたラバー素材のハウジングは非常に快適です。DQ6などでは良くその部分が耳に接触して痛くなることが多いと聞きますし、私自身もその傾向があったので中華とは思えないハウジングの完成度です。見た目も悪くなく、とても好印象です。

付属のケーブルはよくあるKZの安物ケーブルが付いてきます。あまり良い評判は聞きませんが、2000円のイヤホンの付属品としては十分だとは思います。音質が良くないとのことなのでリケーブルを試してみたところ解像度が1段~2段向上しましたので実際には良くないのだと思いますが、このイヤホンの良さである良い意味での緩さ、マイルドさなどはバランスが悪くなってしまうような印象を持ちました。このあたりは個人の楽しみの一つなのでいろいろ詰めてみるのもおもしろいかもしれません。あと余談ですが、最近はTwitterのspaceに参加、開催することが多いので今回は試しにマイク付きのケーブルにしてみたのですが、マイクの音声は普通で問題なく使うことができました。

付属のイヤーピースがまともという点も見逃せません。もちろん日本のメーカーのイヤホンに付属してきているような良いイヤーピースは付いてきていないのですが、激安中華にしてはまともなイヤーピースが付属しています。付属品にしては低音を持ち上げるような特徴があるようで密着していない装着でも低音の量感がある程度でてくるイヤピースのようです。DQ6などもそうですが買ったらまず付属のイヤーピースを捨てましょうなんていう人もいるぐらいなので、ましなイヤーピースが付いてくる点もうれしいところだと思います。

また、販売戦略的なところはあると思いますがコーヒー豆という名称は非常に良いと思いました(サウンドシグネチャは別方向ですがw)すべての物に言えるのですが、あだ名をつけやすいものというのは商品への親近感が沸きます。ツイッターなどSNSでの話題になりやすさなどは上手いと思いました。

 

 残念な点

音質については言わずもがな、はやり解像度が低い点でしょう。低音から中音にかけて楽器の色艶は乏しいです。そのような音の鮮烈さを求める場合はほかのイヤホンを求めた方が良いように思います。

付属品になるのですがケーブルとイヤーピースの品質についてはもう一歩という点も気になります。イヤーピースについては悪くは無いのですが、良くもありません。ケーブルについては音が悪いというのは最もな意見だと思いますし、私としては絡まりやすさは非常に残念なポイントになると思います。これはKZの安物ケーブルの特徴ではあるのですが、せっかくの付け心地の良いイヤホンもケーブルが絡まったり、引っ掛かりやすく、ストレスを感じてしまいます。また、せっかく本体の意匠が良いだけに足を引っ張ている印象をぬぐえません。

 

他のイヤホンと比較して

DQ6

比べるとはやり解像感は数段落ちる印象で、価格差を考えると単純な音質だけを求めるのであればDQ6を買う方がよいのではないかと思います。ただ、位相や音場表現や音色はDC1の方がより自然なので自然な音場をお求めるのであればこちらも侮れないと感じました。

HSE-A1000

このイヤホンは約1000円なのですが、比べると解像度という面ではどっちもどっちという印象です。音場表現や付け心地、リケーブル可能という点を踏まえるとDC1の方に軍配が上がるように思います。

iPhoneの標準イヤホン

比べるとやや低音の量感が多く、高音が伸びますが圧が少ないという点については少しだけに通ったものを感じました。ややドンシャリ気味で解像感は低い傾向はありますが、音場が広いため、わたしとしてはDC1の音の方が好でした。特にiPhoneの標準タイプのイヤホンは私の耳にうまくフィッティングせず落ちてしまうのであの程度の音で良いけれどカナル型で装着感が良いものを探しているという方は良いかもしれません。

 

最後に

全体を通して非常にマイルドなサウンドで寝フォンに最適という言葉以外思い浮かびませんでした。寝フォンでは付け心地の良さに加えて横になって枕に押されたときに音像が乱れないか、痛くないかなどの別の要素も評価対象になるのですが、今回の採用されたハウジングと短いイヤーピースのおかげてその点はクリアしていることに加えて音の圧が少ないことで非常に寝る前の音楽鑑賞に最適だと改めて感じました。こういうイヤホンこそAZ09に対応していれば・・・っと思いました。

この価格帯で寝フォンに興味があったり、圧の少ないイヤホンを探している場合は非常に有力な選択肢になると思います。