KZ ZSN Pro X 買いました 結論:アンプを選ぶが、高音が伸びやかで高コスパ *1000円台なら間違いなく買い

こんばんわ

 

体調が戻ってきたので毎日更新したいと思いつつやはり体が動かない日もありますね。今回はタイトル通り激安中華イヤホンの雄、KZのZSN Pro Xです。

このイヤホンは大体Amazonにて2,000円台後半で売られているのが通常なのですが、7/20頃から一部のAmazonのストアでは価格が一気に下がり1000円台で買えるようになりました。いつまでこの価格が続くのかはわかりませんが中国国内での価格を考えても破格なのは間違いありません。

 

自分が買ったタイミングでは約1300円ほどでしたが、 記事を書いている7/22現在もタイムセール中で1780円+10%OFFクーポンとなっています。

 

本来であれば安いだけの中華イヤホンは購入しないのですが、少し前にDQ6を買った際にTwitterでのFFさんからDQ6に勝るとも劣らない高コスパ機としてこのZSN Pro Xを進められており「安いのであれば・・・」と購入に至りました。今回はその簡単なレビューをお届けしたいと思います。また、価格も近いことからDQ6などとも比較しながら書いていきたいと思います。

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パッケージとか同梱物とか

パッケージは一般的なKZのスタイルで特筆すべき点は少ないです。届いたケースはPrime発送でありながら写真のとおり若干破けていました。正直、中華イヤホンに開封体験を期待していなので私は気にしませんでしたが、神経質な方は気になるかもしれません(激安中華イヤホンでは日常茶飯事です)。

同梱物は、あまり日本人にフィットしないことで有名な怪しげなフジツボの様な形のイヤーピース、そして銀メッキケーブル、イヤホン本体と簡素な造りです。KQ6同様にケーブルは本体とつながっていない上に本体にR側L側の記載が無いので、初めてこの様なIEMスタイルのイヤホンを買う様な初心者はどのように接続してどのように聴けばいいのかわからないかもしれません。銀メッキケーブルについては過去のKZイヤホンについていた線材が銅のみではなくDQ6に付属していたものと同じで若干品質が上がっています。ただ、ZAS付属のものと比べてしまうと絡みやすいので 見た目は綺麗なのですが使い勝手はあまり良くありません。

イヤホン本体のビルドクオリティはまずまずと言ったところで1000円台だと思えばかなりカッコいい造りですし、かなりしっかりしていると思います。

 

レビュー環境については以下になります

iPhone12ProMax -> Q5s -> ZSN Pro X -> Sedna Earfit Light

 

 

良かった点

まず音質についてですが、全体としてやや高音がキツイことは気になりますがリスニング向けのとても聴きやすいサウンドなので、解像感が高く一聴したときに良さを実感しやすい点が素晴らしいです。

音のバランスはややドンシャリ傾向の上で前述の通り高音が強いです。音場は前後感は狭いですが横はかなり広いです。上下はやや狭いような印象がありますが値段を考えれば上々かと思います。ただKZらしく音像が近いので迫力があることと引き換えに若干の暑苦しさは残っています。

DQ6に比べて大きく違うのは不要な残響感の少なさでしょうか、もともと高域以上を担当するドライバの数が少ないことも影響しているのかKZ、CCAの多ドライバで感じる不快感が少ないです。この響きによる音の厚みは感じられ難いので、結果的に迫力は少なくなっているように感じますが、言い換えればDQ6にはない繊細さがあると言えます。

自分はKZの多ドライバイヤホンで音色の不自然さを感じることが多いのですがこのZSN Pro Xはそれが少ないことも特徴です。これは有る意味多ドライバのZASよりも勝っている点かもしれません。一方でその副作用か音の線が細く、スピード感も乏しいため大編成のクラシックコンサートなどは前後感の狭さも相まって窮屈さを感じてしまいます。ただこれは室内楽や、JASSなどでアコースティックな楽器の音色を聴くのであればあり寄りの有りだと思いました。

続いて各帯域の音色ですが、低音は値段を考えれば十分な量感と質感があります、中低域~中高域はやや沈んだ音色の印象があり、量感も弱いのですが品質はまずまずだと思います。一方で女性ボーカルや金管楽器などのパートを担当するその上の高域から超高域にかけては伸びやかで見通しが良い上に解像度もクラスを超えた上質さをもっているように感じます。高音が総じてやや強めなのでサ行の刺さりを気にされる方は注意が必要ではありますが、私は許容範囲かと思いました。

また使い勝手の面では感度も十分であり、かなり聴きやすいためiPhone直刺しなど、安いアンプに繋いでもそれなりに高音質に感じられる点も良いと思いました。

 

音質以外の点に移れば、まずケーブルが銀メッキなことと、イヤーピースがDQ6に付属するペラペラの物に比べればマシというところでしょうか(フジツボもどうかとは思いますが・・・)。また、本体のサイズが薄く小さく軽いこと、そして何よりDQ6やZASにあったシェル内部側の突起が無いことも素晴らしいです。やはり日本人の耳にはこのサイズぐらいの方が装着しやすいかと思います。

 

悪かった点

音質についていえば、上記の良かった点で「欠点」もある程度書いているため、この価格を考えれば追記することはほぼありません。ただ敢えて上げれば、超高音域が強いため刺さりがちであることと、極端なリスニング寄り(Proって名前が付いているのに・・・)調整というところだと思います。あまりこの価格帯で粗さがしのようなことはしないと思いますが、ADI2DACfsなどのモニター的なアンプと繋いでしまうと解像度の面で粗が目立ったり、全体域にわたって音色表現の深みが乏しく面白みに欠けてイマイチでした。さらにほんの僅かですが、中高音域の部分にややつながりの悪さ?を感じてしまう部分があったように思います。このあたりの中高音域はDQ6ではもともとごちゃついているので中高音域の良さが光るが故の欠点だと思います。

一方で逆にリスニング向けのアンプAKのL1000で聴けばその良さがさらに引き立っており、粗がより目立たない方向で快適に聴くことができました。幸いながらこの価格帯を求めているような層の方が使いたいスマホ(私が試したのはiPhone5s直刺し)で使う分には相性良好です。しかし総じてアンプを選びがちというところは注意したいところだと思いました。私は聴き疲れしにくい方だとは思うのですが一般的な表現で言えば解像感の高さからくる聴き疲れのしやすさは人によって感じるかもしれません。

またDQ6と比べれば音の厚みの薄さが無いため迫力は落ちますし、中低域の弱さ、音場感などが落ちるため(DQ6のものはやや人工的な為、人によるかもしれませんが)、ジャンルで言えばロックなどはDQ6に負けるように思いました。

 

音質以外の面ではアンプにもよりますがホワイトノイズが発生しやすい点も気になりました。それほど大きいものではなかったのですが、神経質な方は気にされる方は気になるかもしれません。付属品については繰り返しになるので割愛しますがイヤーピースについてはもう少しましなものを期待したいです。

 

最後に

総じて2000円台後半という価格を考えればDQ6のライバル足りうる非常に良い出来のイヤホンだと感じました。アンプを選びやすい傾向があることはやや懸念点ではありますが解像感が高く女性ボーカルなどの高音が伸びやかで激安中華らしい高コスパイヤホンだと思います。特にこれを執筆している現在はセール中であり1000円台で入手できることを考えると「1000円台の高コスパイヤホンを探しているならば間違いなく買い」っと言い切れると思います。

また、中華イヤホンを探しているような沼の住人にとってもDQ6が気に入っていたとしても使い分けできるチューニングであることも良い点かと思います。初めてイヤホンを買う方に対しては中華メーカーのサポート対応のリスクを許容する必要はありますが良い選択肢にもなりえると思います。