ゆるふわオーディオ日記(blog)

気に入ったイヤホン、ヘッドホン、アンプ等のオーディオ体験を日記ブログとして思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。2年で400本ぐらい機材が増えてレビューBlogになりつつあります💦。アフィリエイトはレビューとかプレゼント企画の資金にさせてもらっていますニャ。

雑記:さよならnoble audio falcon2 一年使った思い出と感想

こんばんは

今日はNobleAudioのFalcon2の思い出について語ろうかと思います。元々使用頻度が低かったのですが、ここ最近EarFunFreePro、QT13、SOUNDPEATS Miniコストパフォーマンスの高いTWSをいくつも購入した結果、良い商品ではあったのですがちゃんと感想を書いたことがないと思い立ち、徒然ながら書こうと思い立ちました。

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このFalcon2は非常に曰くのある商品でいろいろな逸話があります。まず、このFalcon2はピエール瀧が広告を担当していることで別の意味でピアホンと呼ばれていたりします。また、販売方法で叩かれた商品でもありました、もともとNobleAudioは高級オーディオとしても名高いメーカーなので2年ほど前にFalconが発売されたときもTWSでも音質重視の機種が出たと話題になった機種です。そして1年後、期待の次機種として発表され発売されたのはいいのですが、発売後1~2週間でFalconProという上位機種が発表されて顰蹙を買った機種でもあります。傍から見てる人にとってみれば納得して買ったのだから良いのではないか?っという意見ももちろんありますが、オーディオファンにとってフラグシップモデルを買うというのは非常に意味のある事です。具体的に言えばオーディオメーカーにとってフラグシップオーディオ機器というのはそのメーカーが目指すオーディオの方向性を示すという意味が暗黙にあり、その機器を買うという行為はファンや購入者にとってメーカーの音に寄り添うという意味合いがあるように思います。私としても別にそこまで気にはしていないのですが、その意味で裏切られたと感じた人も多いように思います。

とはいえFalconからアップグレードする前提でFalcon2とFalconProを実際に聴き比べるとそのキャラクターは大きく異なります。Falcon2は帯域バランスがフラットで、手軽でナチュラルな音作りでFaclonと比べて弱点を消しに行くような音作りです。一方でFalconProは大手メーカーTWSとして初のBAハイブリットドライバ搭載イヤホンとして派手で高音がキツくドンシャリなFalconProという音作りです。私はProの方は試聴しかしていないのですが、かなり女性ボーカルなどの刺さりがキツく感じ、逆にFalcon2の方が好みの音作りで、Proと同時に発表されていれば脳死でProを買ってしまっていた可能性もあるので逆に良かったと感じています。

Falcon2の気に入っている点はいくつかあるのですが、やはりTWS専用ではない通常イヤーピースを使えるところでしょうか、さすがにかなり大きめのサイズは入りきらないこともあるのですがケースの深さがあることでFinalのTypeEの標準などを使う事ができます。TWS専用のイヤーピースを買うと出費になるので少しうれしい点でした。しかしながらTWSについても付属のイヤーピースにて音響調整をしているので変えて音が良くなるかと言われればメーカーの意図から外れてしまうと思います。その点で言えばFalcon2はフラグシップとしての役割はもう無いというメッセージなのかもしれないと感じています(まぁこれはすこし暴論ですね)。また、ケースの無線充電にいち早く対応していただいたこともうれしい点で、やはりケースを置くだけで充電できるのは非常に楽です。勿論充電効率やケースサイズの増加など問題点もあるのでしょうが、USB-Cとはいえコネクタを指す労力は減らしたいものです。何より良かったのはその当時のTWSの中で抜群にバランスの良かった音質のコストパフォーマンスだと思います。今となっては発売から1年近くたち、レビューもありふれていますので今更私が細かく書き加えることもないですが1年たったいまでも完成度の高いTWSとして一つのベンチマークになっていると思います。

気になっていた点としては音は良いのに・・・っと言われるそれ以外の点でしょうか。やはりその筐体の大きさは今となってはやはり大きく重いのでかなり付け心地には不満があります。オーディオは重くて大きいほど音がいいなんて言われてもいますがやはりTWSに限っていえば付け心地が大事で、重くて大きいのは足かせにしかなりません。TWSの中身はドライバーに加えて電池とアンプなどのアナログ部、BTレシーバー、DSP回路などののデジタル部分と多くの部品が犇めき合っています。その中でもやはりいまだ大部分を占めるのがデジタル部でここの設計が古くいまいちだと実装面積が大きく場所を取るばかりか、消費電力が大きくバッテリーを食うのでバッテリーサイズさえ大きくしてやる必要があり、狭い筐体の体積を圧迫します。それによりドライバーの実装部分の体積が減ってしまうと大事なアナログ音響設計が難しくなります。一方でドライバ部の体積を大きくとったり駆動力を必要とする部品を使用してしまうとデジタル部やアンプ部が圧迫されることで折角のドライバの能力を活かしきれないことになってしまいます。勿論そのほかにも防水にするにはハウジングは密閉型限定であるとかステム内部に防水フィルターが必須だったり、電波を通せるように金属筐体が使えなかったりと様々な制約やバランス感覚が求められます。その点、このFalcon2はユーザービリティよりも音作りと防水に特化した仕様でかなり潔さを感じます。特にこの1年なにかについてTWSの機種が矢継ぎ早に投入されてきましたが音質にこだわるたが故に愛され、そして逆に手放した人も多い機種となったように思います。ある中古屋にはFalconの大量在庫があり人気がないと揶揄されていましたが、そうではなく逆にそれだけの販売量があり、なおかつ耐久性も高いということも示しているのかと思います。

私も今回の件を機にFalcon2は手放すことにしましたが、良い機種であったとは思います。中古ならばかなりお手軽に購入できますし、耐久性についてはIPX7なこともあり折り紙付きかと思いますのでバッテリーの経てりがない新品で購入することも悪くないかと思います。