こんばんは
今日は手持ちの話題の機種のF特性を測ってみたのでその報告です。読者の方にはF特性ってなんぞ?って思う方もいらっしゃるかもしれませんので、インパルス応答が主体の説明ですがF特性も出てくるので過去の記事をリンクしておきます。ここはある程度知見が溜まったら整理して測定方法と同様に纏めて公開したいと思っています。
さて、昨日から環境を見直しして駆動するアンプをRME のADI2DACfsに変更し、また測定グラフにカプラ固有のキャリブレーションファイルを適用したことでやっと絶対値の評価ができるようになりました。
■環境
Macbook pro 15 Late2013 BigSur11.6.4
ソフトウェア:REW V5.20.5
INPUT:USB Sound Device(3.5mm MIC端子)
OUTPUT:ADI2DAC fs (3.5mm IEM端子)
カプラ:IEC711 刻印( IEC60318-4 Type E610A)
ケーブル:KZ ZAS付属ケーブル
イヤーピース:Final TypeE Glow
Length:2M(10.9sec)
サウンドカードキャリブレーション後にカプラの補正ファイルを適用
■ZEXとNRA
まずはブランドが異なりますが1DD+1EST(MST)という似た構成で、DDが2重磁気ドライバと3重磁気ドライバが異なる2機種の差です。見て分かる通りかなり似通ったグラフで測定の際のカプラへの装着角度などの誤差の方が大きいかもしれないレベルです。聴感上は標準ケーブルでは差がなく、アップグレードするケーブル交換した場合に音の差が大きくでる結果になっていましたがそれが頷ける結果です。
■ZEX Pro(CRN) とVK4(new)
比較のためにZEXのグラフを残していますが、ZEX Pro(CRN)がZEXにBAを追加した単なる上位互換ではなく別物であり、VK4(new)とも別のグラフであることがわかります。また、せっかく比較はしたのですが似ていると話題なのは同じVK4でも旧ロッドの様です。私が手持ちのものは新ロッド(new)の様ですね。ZEX Proは有名なレビュアーがチューニングしたようですが、特に中低音の形状は全く異なりますね。
■DQ6とVK4(new)
3DDのDQ6と1DDのVK4は別物……っとまでは言えないぐらいの似具合でしょうか、筐体の違いの個体差とも言えるかもしれませんし、全く別で偶々近いグラフになっているという可能性もあります。
今回測定したイヤホンは数百〜数千円クラスで(ALシリーズを除く)100円均一で買うイヤホンとは違ってカーブの形状にヒゲやスパイクなどの異常が見られませんし、左右バランスもかなり合っています。数千円とは言え中華イヤホンとは言え質の違いを見せつけられた気がします。
今回紹介した機種は何かと話題ですが個人的にはすべて安ければオススメできる素晴らしい音の機種だと思います。クソミソで全く売れていなければここまでの話にはなっていないのでそれだけ音は良かっただけに話題になっているという認識です。
特にCCAのNRAは今セールで安くなっていますね。NRAはAlteaと蓄光イヤーピースを付けると凄い音になります(語彙力)ので高コストパフォーマンスでおすすめできる機種なのは変わりません。ただ、蓄光イヤーピースは入手手段がFinalストアでの店舗販売とオンラインストアはVR3000とのセット販売ぐらいしか無く、良いイヤーピースだと思いますので早く状況を改善して欲しいです。
やっとなんとなく測定の方法や、ソフトの使い方がわかってきました。できることが多い?ソフトなので使いこなしが難しそうですがもう少し勉強してみます。気になる点があればご指摘いただけると幸いです。
ではまた明日。