こんにちは
今回はゼンハイザーSENNHEISERのミドルハイエンドIEM IE900 IE600をM17で聴いてきました。折角なのでIE500とも比べながらじっくりと聴いてきました。
とは言え店頭なのであくまでも試聴とご理解ください。
イヤーピースはspiraldot++、ケーブルは純正の4.4バランスを使いました。
IE900
・透明感がある
・音場が広く、音が広がるイメージ
・楽器が追いやすい
・定位や解像度、解像感は極めて高く価格を頷かせる説得力
・高音の伸びは美しく自然さと強調された気持ちよさを巧く調和させている
・静寂で音色が繊細、ボーカルに透明感があるが、600と比べると遠さが気にはなるが許容範囲
・音作りとバランスは流石だが女性ボーカルのサ行は刺さる
・オーケストラなどの録音でより素晴らしいさが映える
IE600
・楽器の重心が低い、野太く力強い、全体的に迫力がある
・音は近く横に広い、音場は広いが反響音が返ってきてやや窮屈感がある
・ボーカルは重心が高く、相対的に軽やかで映える
・声の息遣いや、リップの雰囲気などの生々しい雰囲気は素晴らしいの一言
・定位や解像度は900と比べると一段落ちるが500よりは上
・音作りとバランスは流石だがやや、女性ボーカルのサ行は刺さり気味
・オーケストラでは定位感がやや不自然
・音の傾向は500とはかなり違い900に近い
IE500pro
・解像度や解像感はもちろん、音作りの傾向に明らかに差を感じる
・モニター的な野太い音だが上記の二つと比べると音楽的な楽しさに欠けてしまう
音質については以上です、個人的には聴き比べれば聴き比べるほどIE900の素晴らしさが際立った形です。しかしながらIE900の半値と考えるとIE600のコストパフォーマンスは非常に高く、楽曲の得意不得意によってはIE900を超えるので素晴らしさが際立ちます。
音以外ではケーブルの端子についてはMMCXの拡張版独自端子でありPentaconnではないのは残念でしたが、IE600とIE900でケーブルの差し替えを試したところパチンと軽めの指し心地で使用感も良く互換性があることを確認できました。
気になったのは両方ともにあまり見た目の高級感が無いということでしょうか、写真ではIE600も良いように思えたのですが、店頭の照明下では凹凸が悪さをしたのかくすんでみすぼらしく見えてしまったのは残念です。
IE300の発表時にIE900が出そうだなと思った予感は当たっていましたし、IE300に続いて発表された900、600はいずれも300以上に素晴らしい音をしていて魅力的です。音響責任者の退社、そしてコンシュマー部門の身売りの話が出てからのHD8XXの不評があって少し心配していましたがイヤホン部門は今まで以上に素晴らしい展開が待っているのかもしれないと期待できるようになりました。
試聴を終えてIE900はかなり欲しくなりましたが、かなりイヤホンが積んであることと、そして諸事情で荷物が多すぎたので次回以降にしました。ゼンハイザーの製品の息は長いのでまた考えたいと思います、安売りなどがあると良いのですが・・・・・・。
ではまた明日。