ゆるふわオーディオ日記(blog)

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レビュー:JVC Spiral DotPro(スパイラルドットPro)シリーズ5種類の音質、使い勝手比較

こんにちは

 

JVCの最新TWSであるHA-FW1000T付属のみでしか手に入らなかったイヤピース、通称スパドプロを入手しましたのでそのレビューです。

イヤーピースの正式名称はHA-FW1000Tの公式サイトを見る限りSpiral Dot ProではなくスパイラルドットProのようです。SpiralDotProで検索してもほとんどヒットしません。個人的に一番音質と装着感のバランスが好きなJVCスパイラルドット++(以下ス++)が属するスパイラルドットシリーズの最新イヤーピーススパイラルドットPro(以下Pro)なので期待値はかなり高いです。そして本日e単体イヤホン様より届きましたので以下にZASを使ったシリーズ5種類の比較レビューを書きたいと思います。

毎度結論から先にかけば660円でこれはコスパが高い!!っと思いました。

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写真は左から順に++、+、Pro、無印、SFです

 

Spiral Dot++:EP-FX10

価格:△ 2680円/4個(670円/1個)

音質:◎

・横、縦の音場が極めて広く、広大

・シリーズ共通のやや乾いた音が特徴

・音の重心はやや遠いので俯瞰的(やや迫力に欠ける場合も)

・低音、高音が伸びるのでやや帯域バランスとしてはややドンシャリ

・音の解像度が高く、響きが豊か

形状、手触り:◎

最もイヤピの笠の頂点部分が肉厚でもっちり、肌触りも極めて自然でソフト、シリーズ内で最も低反発かつ弾力がありやわらかい。個人的には最も装着感が良いイヤーピースの一つ

まとめ:オススメ

最も高額なイヤーピースの一つであることは間違いないが装着感と音質のバランスとしては納得の一品。ドンシャリ好き、広大な音場が好きな方はぜひ一聴するべきイヤーピースだがイヤホンが買えてしまうほど高価なことも確か。販売コストの高さは製造コストに由来していると言われており、検索すればエピソードが出てくると思いますので価格に納得したいという方は調べてみるのも一興だと思います。

 

Spiral DotPro:型番不明

価格:(330円/1個)

音質:〇

・横の音場が極めて広い

・シリーズ共通のやや乾いた音が特徴

・音の響きがよく楽器が映える

・音の重心が++比較でやや低い

・音像は++比較で手前にくるのでやや迫力がある

・音の解像度が高く、響きが良く音色がキラキラ

形状、手触り:〇

最もイヤピの笠の頂点部分が++、+比で薄くなり、笠をつまんだ時に反発力で薄さがわかる。肌触りも自然でソフトな点は++を踏襲している。反発力や弾力はスパド無印に近く、もっちり感は少ない

まとめ:オススメ

++とも+とも異なるキャラクター、高音がシリーズ随一で伸びること、音の重心が異なることからIE900とIE600の関係性が浮かんだ。現時点では単体で一個づつ買えることから試すだけなら660円と無印よりも安く試すことができイニシャルコストが安い。今までスパドシリーズをお試してみたいけど最適なサイズかわからないのに1サイズで3000円近い値段を出すのは気が引けていた方にはかなりお勧めです。そうでなくてもコストパフォーマンスが高いのでかなり良いイヤーピースかと思います。

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Spiral Dot+:現在不明

価格:× 単体入手不可(JVCイヤホン購入時のみ)

音質:○

・横、縦の音場が広い(++に比べればやや落ちる)

・シリーズ共通のやや乾いた音が特徴

・音像はやや遠いので俯瞰的(やや迫力に欠ける場合も)

・低音、高音が伸びるのでやや帯域バランスとしてはややドンシャリ(++に比べればやや落ちる)

・音の解像度が高く、響きが豊か

形状、手触り:〇

最もイヤピの笠の頂点部分が肉厚でもっちり、肌触りも極めて自然でソフト、シリーズ内で最も低反発かつ弾力がありやわらかい。個人的には最も装着感が良いイヤーピースの一つ、軸にフィットする内径がやや広いためZASは音が抜ける(唯一内径が違う?)

まとめ:評価不能

全体としてSpiralDot++の下位互換の印象が強い。このため販売が伸び悩んだのか++が販売後しててしばらくして終売してしまった。++併売時は比較的安価だったため最初に試すには個人的に好きなチョイスだったので販売終了は残念。しかしながら音質目的とのるとどうせなら++を買った方が良い音色だったのも事実なので難しい。

 

Spiral Dot:EP-FX9

価格:◎ 1070円/6個(179円/1個)

音質:△

・横、縦の音場が広め

・シリーズ共通のやや乾いた音が特徴

・音像はやや遠いので俯瞰的(やや迫力に欠ける場合も)

・すこしだけ低音、高音が伸びる

形状、手触り:〇

一般的な厚みのシリコンイヤーピースで肌触りも普通。反発力や弾力も大きめ。++や+と比べると平凡。

まとめ:音質目的ではオススメできない

全体として++と同じ形をしている平凡なイヤーピースという印象。値段も装着感も競合のコストパフォーマンスが高いイヤーピースと比べて特徴が薄い。安いのだが音質向上の目的としては役割は見いだせていないので、この形状が好きで安いイヤーピースが欲しい場合や、手持ちのものを無くして交換用として購入するなどの音質向上以外の用途が適切かもしれない。尚eイヤホンではProと同じ一個330円でバルク販売している模様。

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Spiral Dot SF:EP-FX11

価格:〇 1400円/4個(350円/1個)

音質:△(装着に難あり)

・装着に難があった為か音場が狭くやや音圧が下がる

・シリーズ共通のやや乾いた音が特徴

・音像はやや遠いので俯瞰的(やや迫力に欠ける場合も)

・すこしだけ中音、高音が伸びるが低域が落ちているとも取れる

・装着に難があった為かやや音が固い様に感じる

形状、手触り:〇

一般的な厚みのシリコンイヤーピースで笠の部分が短い。肌触りも普通、反発力や弾力も大きめ。笠が短いため口の動きや顔の向きなどですぐに密閉が外れて低音が逃げる。装着感が絶望的に自分と合わなかった。

まとめ:オススメできない

装着が合わなかったためと思われるが、音質の向上やSFの効果やメリットを感じることができていない。これはZAS以外のイヤホンでもそうなのでこの笠の短さはやや装着者を選ぶと思われる。試聴などができる場合はした方が良いと思う。残念ながらこのような状態なので万人にはおすすめできない。

 

 

 

新しいProは個人的には非常にコストパフォーマンスの高い++とは別方向のイヤピだと思いました。++が好きな方はあまりボーカルを重視されない方が多いのですが、Proは++の良さを少し残しつつボーカル帯域にもフォーカスを当ててきたかのような印象で、++と使い分けもできる1品だと思いました。ただ届いたイヤピはどう見ても保守部品用のバルク販売というやつでいつまで手に入るのか不明です。欲しい方はやめに購入されるのが良いかもしれません。

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さすがに++に勝る音質とまではいきませんでしたが、キャラクターが異なり、いずれにしても660円で違う音を体験ができるのは非常にお買い得だったと自分でも満足しています。また、このシリーズが発売されたらレビューしてみたいと思います。

 

ではまた明日。