ゆるふわオーディオ日記(blog)

気に入ったイヤホン、ヘッドホン、アンプ等のオーディオ体験を日記ブログとして思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。2年で400本ぐらい機材が増えてレビューBlogになりつつあります💦。アフィリエイトはレビューとかプレゼント企画の資金にさせてもらっていますニャ。

雑記:FPSのアレを分解、バランス化、mmcx化した話

 

こんにちは

 

今日は昨日レビューしたFPS F01wのアレをバランス化+MMCXに改造したメモ的な感じです。完成後の写真はこんな感じ。100円ケーブルを付けてみました。見た目は中々いい感じですね。

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■目的とか

特にありません。しいて言えばストレス発散的なやつですね。F01Wのそのままの音色を気に入った方もいらっしゃると思いますのであまり強くは言えませんが私には良さがさっぱりわからなかったので、平面駆動ドライバの音がどのようなものか聴いてみたいという好奇心とDSP処理で隠した本来のドライバの音がどんなものだったのかを知りたかったというところでしょうか。

 

■分解手順のメモ

・必要物

 精密ドライバ(+のみ)

 はんだごて

 はんだ

 ニッパー(配線切断用)

 MMCXメスコネクタ(バランス化しない場合は替えに3.5㎜メスジャックなどを利用)

 テスタ(導通確認用)

 紫外線硬化樹脂接着剤(ジャック固定用)

 デザインナイフ(カッターなどでも可)

・まず本体の電源を落とします。できればエネルギー的に安全にするためほぼ充電を空にしておくことが望ましいかと思います。

・やわらかいイヤーパッドの部分が外れる構造になっているのでそこを本体から引きはがします。固定されてい支柱がありますのでそれを引っ張ると奥にある折り返しの部分が外れてパチンと音がすると思います。それを6か所ほどある全てで行います。あまり斜めに力を入れて引っ張ると支柱が折れてしまう恐れがあるので注意してください。写真のは1本折れてますね(笑)。

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イヤーパッドが外れるとねじ止めしてある箇所がありますのでそれを外します。ねじはネオジム磁石に引き寄せられてしまう恐れがあるので個別でケースなどに入れておきます。

・ねじを全て外すとパッドと逆のハウジング外側の部分が外れるようになるので外します。外した写真がこちらです。右側にコントローラ左側にバッテリーが入っています。なのでR側からL側に向けて電源ライン2本、L側のドライバを駆動するための+-ケーブル2本の計4本が通っています。音響的なチューニングは無さそうです。

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・L側:バッテリーが載っている側はまずバッテリーを取り外し、+-を短絡させないように注意しながらケーブルを切ります。バッテリーはねじ止めされていたか記憶が定かでは無いのですが普通に取れます。

*バランス化しない場合はこれで終了で、バランス化する場合はR側に向かうドライバの駆動用ケーブル切断します。リッツ線が使われていて今回は再利用できそうだったのでそのまま使うためR側に向かう根元で切ります。

・R側:この基板にDSP処理していると謳っているチップなど3つほど乗っていますが、基板はねじ止を外せば簡単に取れます。まずバッテリーのケーブルは不要なのでL側に向かう根元で切断します。

*バランス化しない場合は基板に接続されているR側に向かうオーディオ用のリッツケーブルを基板から取り外します。

・今回はMMCXのメスコネクタでバランス化するので、R側ドライバから伸びているケーブルを基板のはんだ付けしている箇所を溶かして取ります。それ以外のケーブルは不要なので切断します。

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・R側はMMCXのメスコネクタを3.5mmジャックを再利用するのでそこにmmcxコネクタを固定して、ドライバの極性に注意しながらR側をはんだ付けします。ちなみにセンター+なのでプラス側同士を繋いで下さい。

・ドライバのはんだの根元をテスタで測り16Ω程度か、+側ジャック、ー側ジャックが導通しているかを確認する。

*バランス化しない場合は3極プラグなどをR側、L側をはんだ付けして終了です。尚、デザインナイフと硬化樹脂などで外装をプラグが固定できる形状に加工します。

・外装側をデザインナイフでMMCXプラグはハマるように加工して周囲を紫外線硬化樹脂で固めてハウジングをかぶせて終了です。

・L側も同じようにはんだ付けします。ケーブルがなぜかこちらだけリッツ線なので小手先で熱するなどした後、予備はんだをわすれないように

・L側はハウジングに穴がないのでデザインナイフで加工してMMCXプラグが刺さる様にし、R側と同じ工程をすれば完成です。

・あとは分解と逆の手順で組み立てて完了。

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完成後はこんな感じ

 

■音質とか

折角なので100円ケーブルを使ってM17やL50で聴いてみました。

・ハウジングを全て戻した場合

低音以外の音の定位は一般的なヘッドホンに近い音になりました。ふわふわ浮いたような中音高音は無くなります。また、音の解像度が数段あがりました。恐らく貧弱なDSPで駆動させていたので駆動が難しい部分があったのかもしれません。元の音から比べれば数段自然になったものの、低音がボワ付いて強いこと、中高音が籠っている感覚は変わりありません。

・外側ハウジングを外した場合

かなり低音のボワつき、量感が抑えられます。ただ、中高音が籠っている感覚は残ります。この状態でM17のイコライザでハーマンカーブに近づくように低域を抑えて、3K~9Kを強調してやるとかなりフラットに近づいてくる感覚があります。ただまだくぐもった感じは残っているので中高域のイコライザのバンド数が足りない感じがあります。

 

前の音よりはかなり自然になったはなったのですが、アウター側のハウジングが見ての通り何もない空洞になっており、音響設計が恐らく必要です。少なくともハウジングを閉じてしまうよりも開放型にしてしまうほうが音は良さそうです。これからどうするかは迷っているのですが吸音スポンジを詰めたり、ハウジングに穴をあけるのも面白いかもしれません。できればF特性を測ってみたいですがヘッドホン用の機材はないのでどうしようか考えています。

 

っということでF01Wの分解、MMCXバランス化のメモでした。3000円で買える素材として平面駆動のドライバは安いと思いますし、改造して遊ぶにも、はんだ付けや改造の練習にも面白いと思います。

 

ではまた明日。