ゆるふわオーディオ日記(blog)

気に入ったイヤホン、ヘッドホン、アンプ等のオーディオ体験を日記ブログとして思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。2年で400本ぐらい機材が増えてレビューBlogになりつつあります💦。アフィリエイトはレビューとかプレゼント企画の資金にさせてもらっていますニャ。

雑記:KZ AS16を聴いて返品交換することになった話

こんにちは

 

今日も体調が戻りきってないので雑記です。

 

■KZ AS16を聴いて返品交換することになった話

えっと昨日タイムセール?で2,920円になっていたKZのフルBAのフラグシップモデルAS16が着弾したので早速開けて聴いてみることにしました。

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ステルスマイナーチェンジは業界のお約束とも言われているぐらいなのでできれば古い在庫が来るか、新BAモデルが来たりしないかなぁと思っていたのですが残念ながら普通のモデルが来ました。若干違うところがあるとすれば付属ケーブルがZEXなどに付属していた取り回しが良いタイプですね。まぁどうせリケーブルする品質だとは思っているのですが・・・。他にも出たばかりのAS16の記事を確認してみたりしたのですが本体などには特に変更は無いようです。中のBAドライバも同じものが積まれているようですしネットワークや乳白色の音導管も共通で変わりないようです。イヤーピースも通称フジツボタイプが付いている点も変わりありません。

3年ほど前の販売開始時にZS10Proと悩みつつも中華イヤホンに2万円近い値段は出せないと思って買わなかったAS16ですが、時が経ってセールとは言え2920円になったのは感慨深いです。この頃からもBAイヤホンの価格破壊と言われており他社であれば数万円クラスとタメを張れるというレビューも散見されており期待値が高まったのを覚えています。とは言えこの頃のKZの音は荒削りで音場や音の連続性などに難を抱えたモデルが多いと有名です。実際先日購入したAS12はセール時の2800円であればかなり強い機種と感じた一方で通常売価の7000円付近ということを考えるとZASなどの最近の機種にはかなり後塵を拝する感じが否めませんでした。とは言えAS16はさらに上位機種ですが時間が経って現在のAS16の値段は去年のAS12よりも安い6000円前後まで下がってきています。なのであの時代を思い返しながら(フジツボイヤーピースは自分には装着できないので)スパイラルDot++を装着し、期待に胸を膨らませてとりあえず音を聴いてみました。

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一聴して飛び込んできた音は想像していたよりかなり解像感の高い音でかなりフラット寄りの音です。あの時代のKZはゴリラサウンドという名称で親しまれた記憶が強く、想像を裏切られた気分です。もちろん耳の調子はあまり良くなく万全とは言い難いのですがAS06やAS12で感じられたエフェクター的な音作りはかなり後退してナチュラルテイストになっていて普通に聴けてしまう感じです。特に標準のKZのケーブルはいわゆるボケた音がすることが特徴なのでそのせいだろうかとTripowinのAlteaやNiceHCKのSpaceCloudなどにリケーブルしてみました。やはり標準のケーブルがかなり低域から高域までのレンジが狭く解像感の低い特徴を持っているのは相変わらずのようで全域に渡って解像度と音の広がりを感じれる様になります。折角なので同じ価格帯のKZのハイブリットの新フラグシップZASと比べていこうと思います。

音場としては前後の奥行き感はほぼ皆無ではあるのですが横と縦の広さはある程度十分で6000円台といわれればまぁそれぐらいは出しても良いだろうなと思えるサウンドです。どちらかというと広々と鳴らす現代的なサウンドというより、少し前のやや狭い空間でならすタイプの音のまとまり方をしているように思います。何より気になったのは音の定位が右に寄っているところですなのですが(後述します)耳の調子もあまり良くないことから、そこは一旦は置いておくことにしました。

全体の音色としてはAS12やAS06よりも暖色傾向ではあるのですが全体としては寒色傾向です。

解像度や解像感は元値が2万円近かった価格帯に恥じないレベルで鳴らしてくれる一方で定位や音の輪郭はかなり甘く、音像やメロディラインの追いやすさはいま一歩という感は否めませんが、ZASと比べればこのあたりは同等レベルかもしれません。

上手いなと思ったのは中音域の表現とその分離感でしょうか、特に帯域バランスがフラットよりということもありボーカルが目立つ印象があるのですが透明感と解像度はZASよりも高いように思います。ボーカルの中音域は特に音像が近く全体としてボーカルが際立つことでスポットライトが当たるような雰囲気がありボーカルものを聴くのが楽しい音作りです。

ちょっとイマイチと思ったのは低音と高音の表現でKZとにしては量感が少ないのでそこまで気にならないのですがアタックとリリースの遅さが目立つ印象です。このあたりはフルBAの機種の音の傾向がそのまま出ている印象ですね。また高音の音の表現は不自然で定位や音色の伸びも若干違和感を感じます。ただこのあたりはAS12やAS06に比べればかなり良い印象です。このあたりはZASになってかなりマシになっている部分なので楽器も含めて音楽を楽しみたいという場合はZASの方が良いように思います。

 

正直なところAS12があまり良い印象が無かったので思いの他、高評価になったのですが音像が寄っている点が気になってある程度聴き込んですぐに周波数特性を測ってみました。

 

KZ AS16 周波数特性

結果としては上記の通りでどうも1KHzを境にそれより低域側でヒリ側音量が左右で異なっています。8ドライバ中の低域側担当が死んでいるのでしょうか?平均音圧レベルで左右で6dB(約2倍)異なっているので音場の不自然さについてはこれが原因かもしれませんね。この価格でこの音としてかなり気に入った部分はあるのですが、これはAmazon(セラー)に返品交換を申し出る必要がありそうです。

やはり違和感を感じたときは実際に差があるように思いますね。こういうときにも測定環境があると定量的に故障などが確認できるので便利です。

っということで、今日はここまでにしたいと思います。他にもBQEYZ Autumnの音が素晴らしい件なども書きたかったのですが、またあしたにでもしようと思います。

ではまた明日。

 

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