ゆるふわオーディオ日記(blog)

気に入ったイヤホン、ヘッドホン、アンプ等のオーディオ体験を日記ブログとして思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。2年で400本ぐらい機材が増えてレビューBlogになりつつあります💦。アフィリエイトはレビューとかプレゼント企画の資金にさせてもらっていますニャ。

雑記:話題のSTEケーブルを聴いた件 FW10000編

こんにちは

 

今日も雑記です。今日は昨日に引き続きケーブルの件なのですが内容を書くかどうか少し迷っていました。というのも飯田ピアノのセールで話題のSTE社製のケーブル3本(Mix W16, Ag W16, CuW16)は、便乗して名を上げたいもの、販売業者、私怨があるもの・・・等々様々な登場人物の思惑が絡み合う政治的なものになりすぎているように感じたためです。良かったにせよ悪かったにせよ自分の発言に色が付くこと避けたいと感じていることもあります。っとそんなことを呟いたりしていたら公式のTwitterアカウントから連絡があり、おすすめの構成などを教えていただきました。ここまでしていただいたにも関わらず何も発言しないのは逆に憶測を呼んだり、流石に信義に反するとも思いましたので一切忖度無しではあるのですが2,3日聴き込んだ感想を書きたいと思います。特にセール価格としては同じ価格帯になるNicehckのFourmixも同時に着弾していましたのでそのあたりとも聴き比べをしてみています。

尚、雑記なので中間的な評価であること、そして昨日と同じ様にオカルト的なケーブルの音色の変化について記載しているので気にされる方はまた明日お会いできれば嬉しいです。

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■はじめに

高価なケーブルなのでどのイヤホンに装着して聴こうか、かなり迷いました。流石に6万円前後とかなり高額なケーブルですので装着するイヤホンが5000円程度などのいうことは無く、一般的には相応のものが要求されます。私も定価で万超えのケーブルは数本しか所持しておらず、持っている分も大体は20万円前後の大手メーカーのハイエンドクラスのイヤホンに装着しています。もちろん価格がすべてというわけではないのですがケーブルとイヤホンの総合的な音は相性も大きいため、明確にターゲットとする市場に合わせて作るのが一般的と思うためです。

今回お借りしたのがMMCX端子のタイプでしたので、自分の手持ちで言えばFinalのA8000やJVCのFW10000です。そこに特殊MMCXも含めて良ければゼンハイザーのIE900やAKGのN5005なんかも対応できる可能性がありましたが残念ながらSTEケーブルは概ね角度がフラットなようでIE900とN5005はそのままでは嵌らないようです。このあたりは対応してくれれば嬉しい構造ではあるのですがまぁ仕方がないでしょう。

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ちょうどA8000は友人に貸し出し中でしたのでFW10000とN5005(MMCX to AKG MMCXアダプタ付き)で3種類のケーブルMix W16, Ag W16, CuW16を聴き比べてみました。(本当であればIE900を入れる予定だったのですがアダプタが壊れてしまい断念しました)

尚、合わせるイヤホンは上記の通りなのですが、STE社のケーブルの雑記の参考価格については定価ではなく今回のセール価格(3本買ったら1本無料)を参考に徒然に書いていこうと思っています。

 

JVC FW10000 × Mix W16, Ag W16, Cu W16

まずはMix W16を付けてみたのですが驚く程にボーカル重視イヤホンに様変わりして驚きました。標準ケーブルでは広大な音場と正確な定位から来るホール感と、楽器の木、弦の音色と響き最も楽しめるイヤホンの一つであるFW10000は見る影もありません。FW10000の微かな片鱗は残っているもののホール感や音色と響きは大きく減退し、代わりに一般的かつ適度なボーカルの距離感かつやや広い音場で、音色の迫力と細かい描写を楽しむイヤホンに変性します。FW10000の特徴は大きくオミットされてしまうのですが、逆にこれはポップスやロックなどのボーカル系に良く合うのでバランス的には大いに有りと思わせてくる高次元な音色の変化です。これは一般的なケーブル、FW10000に良く合うSpaceCloudを含めてあまり無い特徴で、ケーブルの個性が強い傾向を(所謂味付けの濃さ)を実感します。ちなみに不思議にもFourmixの方も同じ様にFW10000に2pin mmcx変換を付けて装着すると同じ様な音場と音色の方向性に変化するため、奇しくも同じ傾向のケーブルを同時に聴き比べをすることになってしまいました。

帯域バランスとしては概ねフラットで〜弱ドンシャリバランスで楽しい音です。特に素晴らしいのは中域であるボーカル域で、声の抑揚、リップ、舌使いなどを外連味あふれる緻密な音色で描写してきます。ボーカルの近さも相まってボーカルの情熱、魅惑、妖艶さなどは光るものがありました。しかしながら同価格のFourmixと比べてしまうとやや歩が悪く、音の輪郭や解像度、迫力や外連味については明らかに後塵を拝する形です。良いように言えばそれらの要素は有る方が良いと考えると難しいのですが感覚として適度なバランスが重要だと考えれば価格なりではあり、これはこれで悪くは無いという印象です。

また、中音域のボーカル域以外の低域や高域も全体的にレベルが高く、楽器の音の定位や解像度も適度に高く聴きやすいサウンドでした。全体的に見ても統一した明瞭感があり音がほんの少し明るいので元気の良い楽曲に合うように思いました。

Fourmixは音がやや暗く横が狭めで、高解像度で定位や音の輪郭が明確であり、低域の音像が高くアタックが強いのですが、Mix W16はやや低音の音像が高めぐらいで音場のバランスが良く横への広がりや縦の広がりも一般的な広さとスピード感を持っており、似た傾向のケーブルではあるものの、その色付けの濃さは異なるように思えたのは面白かったです。

参考に他のmmcxケーブルとの比較をするとSpaceCloudはMix W16と比べて解像度やボーカル域の音色の描写は負けるのですがFW10000の音場の広さと定位の良さをそのまま活かす音色がします。FW10000の音色が好きな人にはSpaceCloudの方が合うかと思いますが、方向性が全く異なるので味変としても効果的で、この2本は互角で好みで選んで良いというレベルだと感じました。続いてAlteaですがこちらは圧倒的にMix W16の方が明瞭感、解像度、音場の広さ定位に優れています。Alteaレベルであれば標準ケーブルの方がバランスが良いと感じる場合が多いのではないかと感じました。

 

これでざっとのMix W16傾向がわかったので次にCu W16を付けてみたところMix W16からわかりやすく低音が強い傾向に変化しました。低音が強いと言っても響きが豊かに乗るようなイメージでFourmixの様な強烈な低音が出るという感じではありません。それ以外の音場や音色など傾向はほぼMix W16とほぼ変わらずで同じシリーズのケーブルだと強く意識させられた変化です。これはAg W16でも同じ様な変化でわかりやすく高音がキラキラします。見た目のプラシーボではないかと思いたくなるほどお手本的な変化で笑ってしまった感じです。

 

っとここまでを昨日までに聴き込んでおり、今日文章に起こしているわけなのですが、セール価格なりというところで正直を言うと期待したほどではない印象が強かったです。なのでこれは聴き込んだFW10000が悪いのか、聴いた楽曲がわるいのかもしれないと感じていたところ、STEケーブル様より楽曲ではなくイヤホンの方に試聴環境の改善の余地があるとアドバイスをいただきました。他にもPOPSによく合うとの方向性については自分の理解とも一致しており安心すると共にイヤホンを変えて聴いてみなければという思いが強くなりました。STEケーブル様ありがとうございました。

 

■N5005 × Mix W16

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ということで本日、続いて装着してみたのはAKG のN5005です。残念ながらこのイヤホンとの相性は非常に悪く、音像がかなり下なり団子のように纏まります。レンジが狭くN5005の良さは全くもって活きない感じです。N5005はC120、SpaceCloudやAlteaでは一般的な音場なので相性が悪いのだと思います。

 

っとここ迄聴いて、いたらN5005用のmmcx変換プラグが壊れてしまいAgやCuの試聴は不可能になってしまいました。先程記載した通りアダプタがあればIE900もノイズはのりやすいが聴けないことはないので聴いてみようと思っていたのですが不可能になってしまいました。

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と他の手持ちの高めのイヤホンなると2pinやpentaconnに変換してやる必要があり、残念ながらここで萎えてしまいました。

 

■一旦のまとめ

STEケーブルですが、上記の通りまだほとんど聴き込めていないのですが、セール価格を参考に考えるととても良い商品だと感じました。ボーカル重視のリケーブルであればまずこれを考えてみても良いレベルだと思います。ある程度ケーブルの個性も強いのでケーブルの音が気に入ったらどのイヤホンに付けてもある程度STEケーブルの音色を楽しめるかもしれません。今の所定価の値付けほどの強みを見つけられていないのですが、恐らくイヤホンの選定が悪いのだと思いますので引き続き聴き比べをしてみたいと思っています。

音質以外にも柔らかく取り回しがとても良く質感、タッチのノイズの少なく、意匠しても十分に高い上に手作り感があるためハイエンドクラスの風格があります。その点も所有欲を大きく満たしてくれる良いケーブルの様に思います。

 

今日はプラグの故障もあり、疲れてしまいましたのでゆっくり休もうと思います。

尚、まだ途中ではありますが、ケーブルをお借りしたFFさんには重ねてお礼申し上げます。

では又、明日。