こんにちは
測定機材をFocusrite Scarlett Solo 3rdGenからMOTU M2に乗り換えたので思い出としてScarlett Soloの感想とかを徒然と書いておきます。
結論としてはかなり実売13Kとかなりお手頃でありながら機能や性能も十分でコストパフォーマンスの高いオーディオインターフェースだと思いました。
私の場合はどちらかというとREWでのイヤホン周波数測定用として使っていたので細かいレコーディング用としてはほとんど評価できないのですが、素人が使っていても性能面は十分だと感じました。
AD入力はXLRとTRSに対応しており、モノラルではありますがかなりAD性能が高いことが売りです。実際MOTUのM2とカプラを接続させて同じ音量を取った時のフロアノイズは半分以下となったのでAD性能についてはかなり良好と感じました。
DA、及びアンプ部についてはまぁ値段なりというところでKATOなどの普通のイヤホンやヘッドホンなどで聞く限りはボリュームも取れて全く問題がありません。一方でSolarisなどの高感度イヤホンは流石にホワイトノイズが目立ちました。
筐体も金属ボディであることや、ボリュームなどのノブが少し重めなので低コストながら高級感がありその点は好感が持てます。もちろんバスパワー駆動なので持ち運んでの使い勝手も良く、1万円そこらでこの性能と使い勝手が手に入るのであればかなり満足できるのではないでしょうか。
また、REWでの測定でも必要十分な性能を発揮してくれるようで、Solo同士でループバックさせる分には最低限度の性能がありましたし、安定性も高いのは素晴らしいと思いました。
気になった点があるとすれば本体の電源スイッチが無いことでしょうか。つまり据え置き機材としてケーブルを刺していると常に電源が入った状態になってしまい、本体のLEDランプを消したりしたい場合はケーブルを抜いてやる必要があります。使用毎にケーブルを抜き差しする使い方であれば問題ないのですが私の様なデスクに置きっぱなしとなると常に電源ON状態となるので節電にも良くないですし、夜中は眩しいです。
じゃあ、そんな良いSoloをなぜ手放すのか?っというと外部のDAと接続した際のジッタの起因と思われる同期ずれ?がREWでの測定結果に発生していたためです。具体的には下記のグラフを見ていただければわかりますが、Soloでは8KHzと14KHz付近にヒゲが発生していいます。勿論生データを見ても8KHzに肉眼では異常はみつけられません。
ということで、一般的な測定では出力装置側、測定対象よりも正確でなければならないのは基本的なことで、M2の方が高い分少しそのあたりが比較すると良さそうと分かったためです。まぁREWでの測定ではMOTUのM2を推したいところですが一般的な録音やリスニングには不要なレベルですね。なお、このヒゲはScarlett SoloのDACを使った同じ機材での測定では同期が取れている為か発生しません。
っということで、私はこのちょっとの差が気になったので交換していますが、皆様はどう思われますでしょうか?正直を言えばグラフの概形を確認するだけであれば異常値を取り除けば消えるレベルなのでどちらでも十分だとは思います。
私個人のおすすめとしてはM2の方が本体の電源スイッチがあるので使い勝手が良く変えてよかったと思っています。ただSoloはM2の半額程度なので予算に合わせてどちらを選んでもグラフ概形や故障の確認目的ならば十分測定に使えるかと思います。