こんにちは
昨日の続きを書こうと思っていたのですが、今日は量販店でいろいろとイヤホンやヘッドホンを試聴してきたのでその感想です。
M17バッテリーモードを使った試聴レベルなので参考程度にみていただければ幸いです。
ヘッドホン
audio-tehcnica ATH-M40x、ATH-M50x
オーディオテクニカのヘッドホンは昔から大好きだったのですが最近の機種(とは言え結構前ですが)はほとんど聞いていなかったので今回特に評判の良い定番となっている2機種を聴いてきました。
M40xはPOPSやロックのボーカルものに良く合うリスニングヘッドホンですね。音像が高い位置にあり、主旋律の存在感が強く音の広がりは絶妙で気持ちがいいです。音場は広いとは言えないのですが密閉型であれば十分ですし何より装着感もよく軽いので付け心地も良いです。解像度などは値段なりに十分に高く一般ユーザーがちょっと良い密閉型のヘッドホンを買うとかなり満足できるだろうと感じました。ちなみにこのヘッドホンは某ランキングサイトでハーマンターゲットカーブにかなり一致していると有名のようです。
続いてM50xですが、M50xは解像度が高く音場が広く定位が良い素晴らしいモニターヘッドホンだと感じました。M40xではつぶれていた楽器の音像一つ一つが追いやすく、メロディラインから主旋律まで音楽に含まれる要素一つ一つを味わうことができるリスニングヘッドホンとしても優秀だと感じました。その分M40xに比べるとボーカルなどがの音像が遠いのでM50xは上位下位の関係だけでなく完全に別物と言ってよいかもしれませんね。ちなみにこのM50xはオーディオ製作の現場で使われている定番モニターヘッドホンと聞いていましたが確かにこの音色に加えてサイズやポータビリティなどを踏まえるとその地位に落ち着いた理由が良くわかりました。また、M50xはM40xよりハーマンターゲットカーブとしては外れているそうでどんな音か心配だったのですが、全くの杞憂でした。値段が違いますが両方共に値段なりの価値がある素晴らしいヘッドホンだと感じました。
HIFIMAN HE400se, Arya
HE400seは発売当初から価格以上の音色だとか価格破壊だとか良く騒がれた平面型のヘッドホンです。いままであまり聴く機会が無かったのですがヘッドホンの某ランキングサイトでハーマンターゲットカーブに沿っているとの情報を得たので興味が出て聴いてみることにしました。このためM40xに似た音色、音場なのだろうか?とか思いながら聴いてみたところ全くの別物で驚きました。
私が感じたHE-400seの印象は音の解像度に曲振りした癖のある音色の鳴らしずらいヘッドホンです。とにかく高音の癖が強く、解像度が高く音像がはっきりとしているので見通しが良いのですが、音色の部分が不釣り合いで荒々しいです。特に高音域の音色は顕著でチャイムやシンバルなどの音色が不快と感じる楽曲も多々ありました。確かに解像度だけ見れば同社の上位機種Devaなども量がしており素晴らしいのですが音色のバランスは圧倒的にDevaの方がまとまりがって好きだと感じました。確かに価格を超えて素晴らしい機種ではあるのですが鳴らしずらいこともあり初めて持つ1つ目のヘッドホンというような用途には向かず、玄人好みの一台として特定用途でジャイアントキリングができる一台という気がします。
続いてAryaですが、これも非常に評判の良い平面駆動型のヘッドホンで前回JadeIIを聴いて素晴らしいと感じたので同価格帯のAryaも興味がでたので聴いてみました。結果としては非常に繊細な音色と高い解像度、広い音場を両立する素晴らしいヘッドホンだと感じました。比較す値段ではないのですがHE400seの気になった悪い部分を全て解消してくれているような音です。逆に言えばHE400seの解像度の高さを裏付けていると言っても過言では無いのですが完全な上位互換と感じました。非常に素晴らしい音色に加えて装着感も良くぱっと聴いた限りは欠点らしい欠点は見つからずかなり魅力的です。今日はここに記載していないヘッドホンも沢山聴いたのですが今日聴いた中で一番素晴らしい音色だと感じ同価格帯のお気に入り機種を持っていなかったら欲しいとまで思いました。
振り返ってみてHE400seについてはかなり辛口にはなっていますが逆に言えばHE400seは自分の聴く楽曲や用途でハマれば強いっという素晴らしいヘッドホンなので一聴してみる価値のあるヘッドホンだと感じました。
TWS 3万クラス高評価の3機種を比較して
audio-technica ATH-TWX9
これもまたオーディオテクニカの製品なのですが、最近発売されたTWSで3万とかなり高価格帯のTWSなのですが好評なので定番となりつつある2機種を比較しながら試聴してきました。
スマートフォンはxaomi 11Tで接続はAptX-Adaptiveの48kHzと96KHzで試してみました。音質は別にして接続としては両方共に混雑した店内ではちょっとしたスマートフォンの動作で音飛びが発生していましたのでちょと不安はあるかなという気がします。
音色のバランスですが全体として高音が強い癖のあるオーディオテクニカらしい音色です。解像度は高く、XM4などがある3万円の価格を納得させられるだけの音色だと感じます。音場感としても広く音像も高いやや近いので女性ボーカルなどは伸びやかで綺麗です。とはいえ良くも悪くもこの高音はオーテクらしい音色を凝縮して癖が強いので人を選ぶかもしれないと感じます。個人的には低音中音域にボリュームを合わせると高音域の音量の大きさに驚くほどなのでやり過ぎなのでは?っと感じたのですが逆にこれぐらい突き抜けてくれた方が一般ユーザーそしてオーディオテクニカのイヤホン復権を待ち望んでいたファンには好印象なのだろうと感じます。
個人的には比べた3機種では装着感が一番良く好印象なのですがxiaomi 11Tのせいだとは思いますが電波の安定性には一番不安があるなと感じました。ノイズキャンセルについては3機種中2番目の効き具合で悪くないレベルでした。
SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 3
ゼンハイザーTWS史上最高音質という謳い文句のTWSです。MOMENTUM True Wirelessの初代は所有していたのですが、その系譜を持つ正当な進化だと感じました。バランスが良く適度なドンシャリで音場が広く3機種の中では最もボーカルが遠いので残りの2機種とは異なるので好き嫌いが大きく分かれると思います。
ちなみに言語化が難しいのですがこの3機種の中では個人的に好みの音色なのですが、この音色は逆に自分は物足りないと感じてしまうのでどうしても機種自体は好きになれません(笑)。また初代からほぼサイズが変わらずなのでこれらの中で最もサイズが大きく装着感としても最も難しいと感じます。ノイズキャンセルとしても3機種の中では一番イマイチだと感じたので音は良いけれど・・・っという気持ちになりました。ちなみにAptX-Adaptiveの接続性についてはATH-TWX9より音飛びの回数が圧倒的に少なく安定しているように感じました。
SONY WF-1000XM4
最初は上記の2機種ぐらいしか聴く予定は無かったのですが、比較のためにLDAC接続で聴いてみました。聴いた感想としては発売から時間が経って2万5000円とオンラインでは価格が大分こなれてきているのでかなりお買い得になっていると感じました。音色としてもSONYらしい若干暖色よりの弱ドンシャリで解像度もLDAC接続では圧倒的に高くこれもSONYらしい音色だと感じます。
ちなみにLDACにすると流石に店内ではまれに音飛びするのでオーディオ専用コーディックではどの機種も不安が残る結果になりました。ここまでくると11T Proが悪いような気もしますがAACなどのコーディックだと安定しているがもどかしいですね。
今回3機種を聴いて面白いと感じたのはTWSの最上位機種の音色には各社の個性を大きく反映させているということです。各社の目指すべき音の方向性が見えるようで面白く感じます。特にTWSではドライバ、アンプからデジタル回路まで全てオールインワンで揃えられますので良い音の体験を総合的に得られることができます。今回は3社だけでしたが狙っている音の個性が感じられてとても楽しかったです。
3機種についてはどれを買っても後悔しない出来栄えと感じたので3社の音の方向性にどれだけ自分が合っているかで選ぶと幸せになりそうです。
っということでこんな時間になってしまったので、今日はここまでにしたいと思います。ではまた明日。