こんにちは
今日は先日、Amazonのセールで999円で売られていたACEFASTというメーカーのT1というTWSについてなどの雑記です。
セール時999円TWS ACEFAST T1を使ったインプレ
←購入して今回インプレしてるのはこちら
うまく行けば999円になっています。
本体とか筐体とか
というとことで到着しました。箱はこんな感じです。
裏面はこんな感じ、技適マークもちゃんとあります。コーディックについて記載が無いのですが試してみた限りAACとSBCに対応している様です。
標準イヤーピースと本体はこんな感じです。
本体をGEOのコスパ最強モデルQT13と本体サイズを比べてみました。サイズはT1の方が少し大きいですね。ボタンの操作部はヘアライン加工してある円形部分をタッチすることで操作になります。すこし誤動作が多い印象で、ここはGEOのQT13の方が便利そうです。また本体の重さもQT13の方が軽いですね。
イヤーピースを取ってケースに入れた感じはこんなかんじです。見ての通りTWS用のイヤーピースぐらいにしか交換できなさそうです。
FinalのTypeE TWS用を付けてみましたがこちらは問題ありませんでした。
イヤーピースは三種類ついていましたが自分は標準のイヤーピースでは本体の内側の突起が耳に当たってしまうのでイヤーピースが耳の奥でうまく固定できませんでした。FinalのTWSはまだましなのですがそれでも若干隙間ができている感覚があります。大きいイヤーピースだとフィットするのですがこんどは充電できません。このため付け心地もフィットする人の数もQT13の方が若干多いだろうと思います。ただこのT1の値段が999円なのでぜんぜん許せます。
DAISOの1100円のTWSと比べるのが失礼なぐらいな品質でGEOのQT13とほぼ同等品質か少し劣るという感じです。
過去記事はこちら
音のインプレ
音についてはびっくりするほどかなり良くて驚きました。個人的にはGEOのQT13と同等レベルだと感じます。このためQT13とも比較しながらざっくり今日使ってみたインプレ書いていきたいと思います。結論として999円としては価格破壊級の音です。
環境としてはXiaomi T11Pro とFinal TypeE TWSイヤーピースを使用しています。
サウンドバランスは弱ドンシャリです。低音強めのドンシャリなQT13と比べるとフィット感が悪い為に低音が抜けて行く感覚があり、上手く装着できる方であれば低音はもう少し出るかもしれません。
音色はやや寒色系で音色が元気で抜け感があるのに迫力があるタイプです。音場としては横に広いタイプで、音が近く迫力があることもあってTWSの中ではかなり優秀な音場感があるかと思います。このあたりはQT13の音作りに似ていますが、QT13の方がやや音が遠目で俯瞰的で、T1の方が迫力と元気良さがあります。
解像度は4000円という定価を考えれば上々でAACというフォーマットや特価で999円と考えるとずば抜けています。音場が広いことから定位や音像も掴みやすく4000円でも悪くない部類だと思います。この辺りはQT13とほぼ同等というところかと思います。
低音は量感もちょうど良くあっさりして癖の無い価格を考えると歪も少ない良い低音が出ていると思います。QT13がやや弾力のある低音でしたので癖が無いT1の方が好まれる可能性はありますね。もちろん私の場合すこし低音が抜けている感覚があるのでこのあたりはフィットすると印象が変わるかもしれません。
中音は元気が良い上に音がしっかりはっきりとしたスカッとした抜け感のある音色でかなり好印象です。混成合唱曲などを聴いても999円とは思えない声の分離感があり、やや寒色な音色での中域の表現としては素晴らしいレベルかと思います。
高音は個人的にはかなり不満な帯域です。量感としてはあるのですが伸びが悪く、女性ボーカルの高い方の音色やシンバルやチャイムと言った金属の響きまでもがバッサリと消えて破綻しており、価格帯の限界を感じます。このあたりはGEOのQT13の方が明確に上回る表現力があると思います。とは言え999円であればまぁこんなもんでしょうと言うレベルです。
ということでQT13と比較として低域はT1の方が良く、中域は互角、高域はQT13が良かったです。全体としてもほぼ互角かややT1が劣るかなというぐらいなのですが、個人的な音色の好みはT1の方が好きな音色です。いや、これが一時的とはいえ値段間違いもでも無く999円で買えるのは素晴らしいですね。
測定とか
聴感上の結果が素晴らしかったので周波数特性も早速取ってみました。まずデフォルトのイヤーピースMの結果といつものfinal TypeE Mの結果です。
やはり5kHz以上の周波数帯はイヤーピースで大きく変化しますね。
低音は聴感よりかなり強く見えるのでやはり自分は低音が抜けてしまっているのかもしれません。
続いてQT13と比較したものがこちらです。
QT13とかなり似たチューニングになっていることがわかります。比べると6KHz以上の量感がかなり減っていると思われますね。
最後に最近買ったGEO(QCY) HT05との比較です。
まとめ
いや999円としてはかなり良い買い物ができました。現在はセールが終わってしまって3000円台になっています。3000円ならば別に悪いTWSでは無いのですが今の価格ならばGEOのQT13又はセール時のQCY T13(GEOのOEM元のほぼ同じモデル)の方が良いかと思います。とはいえまたセールで999円になり得るTWSかと思いますので、999円ならかなり素晴らしいTWSだと思います。
CCZ 新作イヤホン 勇士 Warrior発表&販売開始
1年ぶりにCCZの新作の発表がありましたね。価格もAliExpressではクーポン込みで5000円程度とCCZ3兄弟ことCoffeeBean(DC1), Emerald, Melodyなど2~3000円台の価格よりは少し高いですがリーズナブルなラインになっていますね。BAも今回はノズル内部に2基も配置していますのでかなり音色の傾向も変わっていそうです。
CCZ3兄弟の機種達で好評だったウィング部がラバーコートしてある部分は引き続き採用されていますし、低音が伸びる独自のイヤーピースも引き続き採用されています。日本での価格や評判次第ではありますが気になる機種ですね。
販売ページもできていまして、Amazonは明日正式発表とのことです。
と、ある程度長くなってきましたし、SIVIGAのSV021 Robinの聴き込みも佳境なので今日はここまでにしたいと思います。ではまた明日。
■Appendix
〇測定環境
ハードウェア:Apple Macbook pro 15 Late2013 BigSur11.6.4
ソフトウェア:REW V5.20.13
INPUT:MOTU M2 IN1 XLR (VXLR+)192KHz24bit
OUTPUT:Apple Macbook pro 15 Late2013 BigSur11.6.4 (AAC)
カプラ:IEC711クローン 刻印( IEC60318-4 Type E610A)※100〜10KHz用
イヤーピース:Final TypeE Black Mサイズ
〇測定パラメータ
入出力バッファ512K、Acoustic Reference
出力音圧レベル:−12dB
Length:2M(10.9sec) 、192kHz、0〜20,000Hz