こんにちは
今日はCCA PLA13とKZ PR1の有料ベータテストを経て発売されたKZの新作平面駆動ドライバPR1 Proを購入して聴いたのでそのファーストインプレッション的な雑記です。
一応商品リンク
パッケージとか
Proは少し高めの値段設定になっています。
一応、前評判ではS12に迫るかも?っとかという噂もあったりしてかなり期待してしています。何が変わったのかは明確に書いていないのですがチューニングが違うようです。
一応付属品の中身はフォームタイプのイヤーピースとZASに付いていたタイプのケーブルに変わっていました。
このケーブルは抵抗値が0.4Ωでクロストークが無いので、標準のケーブルの抵抗値0.6Ωクロストーク有りという仕様よりかなりまともなケーブルになります。
フォームタイプのイヤーピースについては初めて見るタイプでしたがどのサイズもフィットせず最終的には泣く泣くいつものSpiralDot++を使いました。
音について
音についてですが結論から言えば高音がキンキンしてボーカルなどの中域の音が高くて遠い表現です。その上で分離や解像度が高いというかなり曲者イヤホンでした。PLA13が値段なりの平面駆動の優等生という感じだったのでかなり驚きでした。またほんの少し左右差があることも気になりました。
特に高音がキンキンするのはちょっと私もきつい感じの音色で感覚的にはTinHiFiのP1 Plusと同じか耳障り具合についてはこちらの方が気になる曲は気になるという感じでした。当然ながらフォームタイプでもキンキンしました。また音が遠い点も気になり正直PLA13のが好きだなと感じました。勿論イヤホンの完成度としてはS12とは比べ物にならないという感想です。
ケーブルの変更
では全体としてイマイチなのかと言われるとそんなことは無さそうです。
注意:
ケーブルについては科学的に見れば音質の変化に対する決定的な証拠はありません。
貼り付けや置物の様なオカルト的な要素を過分に含みます。
幸いながら私はイヤホンではケーブルによる音質の変化を強く感じられるのですが、個人差がありますので万人におすすめするものではありません。
その点が気になる方は読み進めるのを中断いただければ幸いです。
PLA13のケーブル
音色が眠たくなってぼけてしまう上に音色が軽くなります。そのうえでボーカルなどの中域が遠かった音場が近くなります。音色の質をとるが空間表現を取る加という選択肢なのですが個人的にはこちらのケーブルの方が音色の方がまともというか万人受けするような気がしました。ただ、クロストークなどが酷いケーブルでもあるのでこれはどう考えればよいのか理解に苦しみました。どちらにせよPR1 Proの付属ケーブルは質は良くなったかもしれませんがオーディオ的な観点では交換したほうが無難そうです。
S12のケーブル
高音がキンキンするのは相変わらずですが空間表現のプレゼンテーションが普通になります。つまり音の遠さが改善することや音色の立体表現が上手になります。たしかにこのケーブルが付いているとS12に迫るという言葉は無謀でははないなと感じます。特に解像度が高く音色の分離が良い点が光ます。高域を中心に帯域バランスの好き嫌いはありそうですがケーブルをまともなものにするとかなり高いレベルのイヤホンになりそうだというのは理解できました。
ということでリケーブルをしていくとS12に近いレベルに行けるかもしれないというのは実感しました。今はまだ高音がキンキンしすぎるのでエージング後にリケーブルは詰めてみたいですね。
周波数特性
もちろん最初からフォームタイプイヤーピースをつけるぐらいなのでキツめの設定なのだろうと周波数特性も取ってみました。
標準環境*1を使って測定した結果がこちらです。
確かにPLA13と少し波形が違うようです。また、比べてみてみるとそれほど高域に差があるようには見えないのは不思議です・・・。ちなみにデータは割愛していましたが左右差は2dB程度でした。この程度であれば不具合となるかは不明で、一応ストアに問い合わせをしています。
あとは高域のキンキンする音色などがバーンインなどでどう変化するのかなどはもうエージングさせてみて判断したいと思います。私はPLA13を買っていたので半額の6000円で入手できたのですが今普通にPR1 Proを購入すると13000円近くしてしまいます。
個人的には箱出しの感想としては良い音を求めるならS12、安く行って自分でケーブル交換するならPLA13をそのまま買ったほうが苦労は少なそうだと感じました。
またバーンイン後にレビュー記事などに纏められたらとも感じています。ということで今日はこのあたりにしたいと思います、ではまた明日。
*1:
〇測定環境
ハードウェア:Apple Macbook pro 15 Late2013 BigSur11.6.4
ソフトウェア:REW V5.20.13
INPUT:MOTU M2 IN1 XLR (VXLR+)192KHz24bit
OUTPUT:MOTU M2 192KHz24bit 3.5mm変換
カプラ:IEC711クローン 刻印( IEC60318-4 Type E610A)※100〜10KHz用
イヤーピース:Final TypeE Black Mサイズ
〇測定パラメータ
入出力バッファ512K、Acoustic Reference
出力音圧レベル:−12dB
Length:2M(10.9sec) 、192kHz、0〜20,000Hz