こんにちは
今日はポタフェス秋葉原の会場で聴いてきた機種の感想を忘れない内にざざっと書いておきます。
- 水月雨Moondrop Void
- 水月雨Moondrop Venus
- SIMGOT EA500
- オーディオテクニカ ATH-W2022
- オーディオテクニカ ATH-WB2022
- final A5000
- Astell&Kern AK PA10
- Tinhifi T4plus
- SeeAudio Yume2
- Tinhifi C2
- MUSE HIFI ME1
- MEAOES 未定
- TANGZU x HBB Wu Heyday Edition Zetian Wu 武則天
水月雨Moondrop Void
初日はM17を忘れてしまったのでBTR7 Highゲインで聴きました。前回の発表時では2万円程度のヘッドホンとしてまぁ普通かなという程度でしたが、リニューアルされて音色の艶感というか密度が増した印象です。リニューアル前はモニターライクとも取れる淡白な印象でしたので、かなり良くなったと感じる人が多そうなチューニング変更で万人受けしそうな気がします。見た目は殆ど同じでしたがチープと呼ばれてしまった対策にゴムパッドが付いたりと細かい点が改良されているように思います、気のせいかもですがケーブル若干太いものに変わっていたのではないかと思います。ただ、惜しむべきは価格で2万円後半の現在の海外価格だとやはり競合は多い印象です。
水月雨Moondrop Venus
BTR7 Highゲイン、標準の4.4mmプラグで聴きました。鳴らしずらく評価に困るかと思っていたのですが音色はかなり良い印象です。艶やかかつ細やかで音場も広くわかりやすく美音で解像度もこの価格帯だとかなり突き抜けているように感じます。M17などで鳴らすとさらに良くなりそうな印象があります。ビルドクオリティも高く綺麗ではあるのですが、実用上はエッジの立ったむき出しの金属感は扱いはやや難しそうな印象です。また若干の重さも気になりました。
購入候補になり得るほど良かったのですが、混んでいたこともあり数分で試聴は断念、もう少しじっくりと試聴したいなとも思いました。
SIMGOT EA500
びっくりするほど素晴らしかったです。音色の分離が良い上に解像度も高く美音です。音色の傾向はEA2000, EN1000に通じるSIMGOTらしい音色です。ただこれらの下位互換という音色の方向であくまで別チューニングと思わせる音色です。その上で値段は大体11000円程度とのことす。大体の試聴では製品のスペックや価格を聞かずに聴いて値段のアタリを付けて答え合わせすることを楽しんでいたりするのですがEA500は3万円ぐらいかと思ったので久しぶりに盛大に外してしまいました(笑)。個人的にポタフェスで聴いたイヤホンの中で一番印象に残っています。
オーディオテクニカ ATH-W2022
既に予約完売となっているヘッドホンで試聴機もここにしかないとの事でM17のDCモードで聴いてきました。装飾は素晴らしく見事ではありますが音色については私が言及するところは見つけることができませんでした。短い試聴時間なので経験不足ということもあるかもしれませんが良さが理解できず残念です。
オーディオテクニカ ATH-WB2022
こちらも短時間ですがざっと聞いてきました。ワイヤレスのヘッドホンとしては値段も装飾も最高峰なのではないでしょうか。装着感も素晴らしく、リクライニングチェアなどに腰掛けながらゆったりと聴く際にケーブルなどが邪魔だなと感じることは多々あるのでワイヤレスの新しい方向性なのではないかとは思いました。ちなみにMUSES05が使われたワイヤレスヘッドホンとのことでしたがまぁ特定のチップだけで音が決まるという事は無いですね(笑)。個人的には個性は薄いけれども質実剛健で素晴らしい音色だとは感じたのですがアナログ接続できない点はどうしても気になりました。
final A5000
厳密にはポタフェスではないのですが秋葉原ヨドバシで普通に試聴できました。音色をざっと聴いた感じはより3000、4000からよりA8000に近いチューニングに変わったと思います。C106ケーブルでないためか横の音場も広く個人的にはA8000よりもA5000の方が好きと言う人もいるかもしれないチューニングだと感じました。こんなことを言うのはおこがましいかもしれませんが価格としても猛追する中華イヤホンとも互角に渡り合える魅力的なラインになっていると思います。
Lotoo Mjölnir
ニョルニルです。試聴時間は5分制限だったので列もスムーズに流れておりすぐに聴くことができました。ちなみに製品としては未完成?とのことでアンバランス端子、そして内蔵試聴曲のみが使用できました。
音色はPowGoldTouch系列のデスクトップ(トランスポータブル)版という系統で音場が広く晴れやかかつ上品さがある音色でした。PGT同様に良い意味で6000系統と違うのですが個人的にはかなり好きな音です。とはいえ製品としては無駄や無理が多いなという印象でそこにロマンを感じる製品です。市場が無いかもしれないという問題も多く難しいと思いますがぜひ製品化までこぎつけて欲しいなと思いました。
Astell&Kern AK PA10
SP3000の様にアンバランスとバランスが完全独立アンプになっているようで、4.4mmで聴くには4.4mm入力が要る設計でした、M17からPA10に写真の様に繋いでみて聴いたのですが悪くない印象でした。ケーブルなどの組み合わせにもよるのですがM17からだと解像度などが下がってしまうこともあるのですがAKらしい音色を少し付加してくれている印象でAKが得意とする空気感や繊細さといった特徴が少し出ている様に感じました。値段以上の価値があるの疑問や、購入意欲が出たかというと現在の環境では不要かなと感じましたが外付けアンプはDAC搭載型アンプの時代になりつつありましたがこのようなフルアナログのアンプがどれだけ市場に受け入れられるかは気になるところです。
Tinhifi T4plus
武則天Heydayの待ち時間に少し聴いた機種です。寒色系のかつ硬質な音色でなかなか良かったなと思った機種です。値段は聞いていないのですT4同様に1万円程度なら良いのではないでしょうか。
SeeAudio Yume2
海外通販組はすでに国内に届いており、かなり評価が高いYume2です。評判に違わず音の分離の良さ高域のキレ、音場感と2万円クラスとしてはかなり優秀な機種だと感じました。去年までの2万円(A20K)クラスは水月雨のKATOが頭一つ抜けていた印象でしたが今年はかなり団子になったように感じます。
Tinhifi C2
武則天Heydayの待ち時間に少し聴いた機種です。C3同様にかなり高評価な新型Tinhifiの低コストラインの機種ですね。M17を使って実際に聴いてきました。澄んだ音色に少ないけれど硬質で良質な響きがあり、装着感も良いので噂に違わぬ良いできのイヤホンだと感じました。Amazonではすでに販売されていますがこの値段だとCadenzaなども見えてくるので悩ましいなと感じます。
MUSE HIFI ME1
こちらも武則天Heydayの待ち時間に少し聴いた機種です。あまりに短かすぎて正直記憶にあまり残っていませんが高域が綺麗で悪くない印象でした。
MEAOES 未定
武則天Heydayの待ち時間に少し聴いた機種です。高域にかなり特徴がある機種で超高域部分がかなり強い印象がある音色です。ただその高域の鳴り方は嫌な感じが少なく、気持ちよく感じる部分も多く個人的にはクセになるタイプだと感じました。商品名などの仕様が決まれば聴き込んでみたい機種だなと感じました。
TANGZU x HBB Wu Heyday Edition Zetian Wu 武則天
武則天は試聴のみなのであまり当てにならないかもですが、武則天でSpiralDot++が合わないことを知っていながらもHeydayでも使って聴いてみました。結果としては標準版で感じた粗さはあまり感じず相対的にさらに滑らかで聴きやすい音色になっていました。音場の広さも少し広くなっておりより楽しい音色の方向性になったように思います。音色の傾向も近く良くなった印象は強いのですが値段も少し上がるとのことで、外装を含めて別物と考えてもよいかもしれません。標準版の武則天を買った人も満足できる仕様変更になるのではないかと思います。
以上が写真を残している機種です。他にも聴いたかもしれませんが一時的にキャパオーバーで記憶喪失になっているかもしれません。
オフ会で聴かせていただいた機材については次回等で書いていこうと思います。