こんにちは
今日は昨日参加しましたポタフェス名古屋に参加した感想的な雑記です。
- 注意:
- NOBUNAGA Labs CASSINI AXIS
- Brise Audio
- Fender Audio
- HAKUGEI
- GEEK WOLD GK100
- TINHiFi C5
- SeeAudio (仮称)6BA
- SeeAudio x Z Reviews RINKO
- BeyerDynamic XELENTO REMOTE 2nd generation
- Tanchjim SPACE Lite
- Cayin N7
- intime 煌 MarkII、轟 MarkII、雅 MarkII
- まとめ
注意:
本文にはリケーブルなど科学的根拠が少ないオーディオ製品が登場します。
例えばリケーブルについては科学的に見ればごく低品質なものを除いて音質の変化に対する定量性のある決定的な証拠はありません。
このためリケーブルは貼り付けなどと変わらないオカルト的な要素を過分に含みます。
幸いながら私はイヤホンケーブルによる音質の変化を強く感じられるのですが、個人差がありますので万人におすすめするものではありません。
試聴環境は基本的にM17DC、つよねこケーブル、ZendureS4、Nioとその標準ケーブル、Spiraldot++を使っています。あと、試聴のインプレは購入前提のがっつりした試聴では無い、ゆるふわな感じなのでその点はご容赦くださいねー。
NOBUNAGA Labs CASSINI AXIS
Giitaさんからの強い要望もあり、レビューする縁ができたNOBUNAGA Labsですが、良いケーブルも多く今回初めてイベントでお邪魔させてもらいました。聴かせていただいたのは新作のすずめっき8芯ケーブルのCASSINI AXIS(かっしにーにあくしす)で前回レビューさせていただいたCASSINIは4芯でしたので芯数を倍にしたケーブルだと思われます。
写真は64 AudioのNioに装着したもので、実際この構成で試聴させてもらいました。
音色としてはCASSINIから更に音を立体的にさせた印象で、4芯の時には標準のPremiumケーブルに対して前後感が失われていたのに対して、AXISではほぼ同等かより良いぐらいまであったように思います。それほど長時間聴けたわけではないのですが全体的な相性の印象も素晴らしく、CASSINIでは〇にしていますがAXISであれば◎にしたくなる相性だと感じました。
お値段の予価は20,800円とNOBUNAGA Labsのケーブルとしてはミドルクラスになるかと思いますが、中でもコストパフォーマンスには優れているケーブルだと感じました。
Brise Audio
YATONO Ultimate等
ELETECHのケーブルが素晴らしかったので日本の大手企業の高級ケーブルを聴いておかねばなるまいとBriseさんに御邪魔してUltimateの4,8芯を聴かせていただきました(写真は別のケーブルです)。
聴いた印象としては本当にすべらかで滑らかかつ上品な音を出してくれるケーブルだという認識です。音がクリアで一つ一つの音の分離感が格段に良い事と付帯音の少なさによるSNの良さ、耳障りの悪い音色が少ないという特徴があるように思います。音場は左右上下にやや広めで善後の立体感もあります。RONINのELETECHケーブルはNioで聴いていないので直接比較はできませんが流石の高級ケーブルだと思わせる音色だと感じました。個人的に8wireの方が立体感に優れてSN感も高いため良い音だとは思ったのですがNICEHCKの龍麟並みに取りまわしが悪く、音以外で失うものがあまりにも大きく、良い印象にはなりませんでした。
価格は書けませんがイベントでは、試聴ケーブルの特価販売などもやっていたようです。上手くかみ合うかどうかは運しだいですが、こういうイベントで購入するのがねらい目なのかもしれませんね。
TSURANAGI
Brise Audioの初の電気製品とのことで今もなお数か月待ち?との噂のTSURANAGIを聴かせてもらいました。4.4to4.4mmもBriseのケーブルだったのでそれ込の音色になりますが、出てくる音色はYATONO Ultimateと方向性の音色で優雅でなんとも上品な雰囲気があります。解像度も高くM17DCから出力しても解像度が下がった感覚は皆無です。並のアンプとケーブルでは解像度の劣化を感じるM17DCですが後段に繋ぐ価値を大いに感じるアンプの一つだと感じました。一方で気になったのは値段というよりは使い勝手の部分でトグルスイッチはポータブルには少し大きく誤動作などが気になる仕様だと思いました。また、出力もバランス出力のみと割り切っている仕様も尖っていますが私は好感が持てます。このサイズなのでM17同様にトランスポータブル的な運用をイメージしているのだと思いますが実際に購入に踏み切るには相当の覚悟がいるなと感じます。
いずれにしてもどのケーブルを聴いてもBriseAudioの音色がするなと感じました。IE900用のケーブルを試聴したときとの記憶を照らし合わせてもどのケーブルも同じ方向性の音色だと思います。一貫したBriseAudioが目指す音色の方向性がしっかりしており、この音色が好きな方は間違いなく終わりの音になるのだろうと感じます。
私はまだこのクラスのケーブルやアンプの音色をまだあまり知らないこともあり、もう少し聴き込みたいなと感じています。
Fender Audio
半年ほど前にFenderのイヤホンの音色を聴かせてもらって良さを実感していたので、再上陸のニュースを聴いてうれしく思っていましたので、新機種2機種を聴かせてもらいました。
TRACK
仕様はすでに写真の通りですが、筐体の方は限定の赤色の方です。手に持った感覚としてはかなり軽く樹脂筐体だということを実感させられます。塗装は上々でチープ感はありません。問題だったのは一番ハマりそうな付属イヤーピースを出してもらったのですが、サイズがありません。仕方なく、手持ちのものを使おうとステムを見るとステムがかなり細いです。SHUREの細軸よりは太いのですが4mm程度という細さでSpiraldot++がスカスカでハマりません。手持ちのT-EARが軸が細めでもなんとか付きそうだったのでそれを利用しましたがT-EARは付属品よりはマシですが少しスカスカぎみなので音が正確に評価できているかわかりません。
この状態で価格を知らずに聴いたのですが、なかなかに普通だった印象が残っています。昨今の新作が軒並み高いこともあり、数十万クラスのイヤホンだと思っていたので思ったよりも音が悪くてどうしようかと思ったのですが4万円程度の価格ならまぁありだなと思いました。ただ、沢山聴いたことや1日経ってしまったこともあり、これ以上の音の印象はあまり残っていません。次は細めの軸に合うイヤーピースで再挑戦してみたいと思います。
TOUR
正直、この時代にこのSBCとAptXの仕様で出してくるとは思いませんでした。ステムの形状はTRACKと同じで細すぎてハマりませんでした。T-EARで聴いた感じでは音色はまぁ普通という印象です。AptXやSBCから想像するほどほど悪くないのですが、2万円の価格はちょっと強気だなと思いました。もちろんイヤーピースがもっとキッチリハマればまた評価は変わるかもしれません。
HAKUGEI
Michael
中華の大手?有名?線材メーカーのHAKUGEIの高級ケーブルもあったので聴いてみました。高級ケーブル特有の上品さが薫る甘ったるい音色というよりは適度なメリハリがある解像度高め音場広めの迫力がある音色でした。自分の経験上では高級ケーブルは何とも言えない前後の立体感があるケーブルが多かったのでその方向性かなと思って聴いたのですが全く異なっていたので、なるほど・・・っと無意味に考え込んでしまいました。良い音色ではあるのですが、何かアクの無さを感じるさっぱりした音色で、Nioよりも癖の強いイヤホンのほうが合うのかもしれないと感じました。
Healer
価格で音が決まるわけではないのですが、正当な音色だったミカエルと異なりかなりずっしりとした重心の低い音色で癖が強すぎるなと感じてしまいました。解像度は高めなのですがどうしても低音が深すぎるのと音が下方に溜まる感覚があってこれもイヤホンを選びそうだと感じました。
GEEK WOLD GK100
見た目はどこかで見たシェルですが、仕様がもうNX7 Mk4を超えた変態です。相当に鳴らしずらい、、、HM20などのように上流で音が変化しやすく、M17DCで聴くと圧倒的に広い音場と素晴らしい空間表現なのですが、スマートフォン直刺しなどの環境では平面的でのっぺりした音色で、変態な仕様とは裏腹にとても退屈な音色が聴けました。
環境の相性が強く出るので人は選ぶかもしれませんが、実力はかなり高いイヤホンだと感じました。
TINHiFi C5
Kinera Celest Gumihoと同じで平面とBAを組み合わせたイヤホンの様です。音の方向性も似ていると感じ、細い繊細な音色が全体の雰囲気になっており、ぱっと聴いた限りでは中々に玄人好みの音色でちょっと自分好みとは離れた音だと思いました。聴きこめば魅力も見えてくるかと思いますが、個人的には流行りの音ではないようにも思いました。
SeeAudio (仮称)6BA
アップで撮った写真があるのでそちらがわかりやすいと思いますがシェルはまんまBraveryです。
音色は見た目に引きずられてしまったのか、まんまBraveryの上位互換的な音色だと感じました。Braveryは持っていないので試聴した感想からの差分になるのですが音の厚みがあって音場も広く楽しい音が聴けるBraveryの音を更に自然かつ高解像度に振った印象です。ケーブルも違いますし価格も相応に高くなってしまっていますがBraveryでは物足りなかったけれど、See audioの上位ラインナップの方向性は何かハマらないという方にはぴったりなイメージを持ちました。
SeeAudio x Z Reviews RINKO
2種類のケーブルで試聴できたみたいなのですが、私が行ったときには4.4の調子が悪くなってしまったようで、3.5mmでしか聴くことができませんでした。面白かったのは標準イヤーピースの仕様でSymbioのTypeWの様にシリコンイヤーピースの中に低反発スポンジが入っています。ちなみに現状では両方がバンドルされるわけではなく、3.5mmのケーブルの方のみが付属する仕様になる可能性が高そうとのことでした。
手の込んだイヤーピースだったので私に合うサイズを出してもらい、イヤーピースは標準、ケーブルは3.5mmで試聴しました。
音色はとても好印象で、恐らくですがかなり人気の機種になるであろうというチューニングだと感じます。特に平面駆動の得意な高域の鳴らし方が上手に表現されていることに加えて、低域のアタックがダイナミック特有な感覚があり、うまく両者の良い特徴を組み合わせている音色だと感じます。弱ドンシャリのバランスにボーカルも映えるW型とも言えるバランスはとても今風で、万人が心地よく音楽を聴けるバランスに仕上げています。
恐らくこんな音を待っていた・・・っという方も多そうなチューニングで個人的にもかなり好感色でした。
っとなぜかAmazonのPrime倉庫発送で13,058円で購入できるようになりました。予価より安く、Hifigoなので問題無いと思いますので購入してみました。
追記:HifiGoに問い合わせてみたところ価格間違いではないようです。海外価格はこの価格なのかもしれませんね。
BeyerDynamic XELENTO REMOTE 2nd generation
どこでも聴けるようになったとのことだったのですがチョコレート菓子に惹かれて聴いてきました。相変わらず装着感重視のイヤーピースが大量に入っているのですが残念ながら上手くフィットせず、今回もちゃんと音質を評価するほど音を聴けませんでした。Beyerもかなり息の長い製品展開をする会社なのでこれもモデルチェンジなどにおびえないで購入できるのが良いですね。
Tanchjim SPACE Lite
地球世界ブースでは相変わらずのてぇてぇコンビが推されており、ポストカードがもらえました。もうこれだけで満足ですね(違)。音フェスでも地球世界ブースにはお邪魔していたので新製品の差分はこのSPACELiteだけでした。
3.5mmになって、USB側は据え付けになり本体は一回り小さくなってます。スケルトンだった仕様もなくなりました。元の4.4mmジャックがあるSPACEと比較するとこんな感じです。
内部仕様としてDACはシングルになっているとのことですが、音質について何も言及されていないのでてっきりほぼ同じなのだろうと思って聴いたのですが、想像以上に別物でした。いうなれば水月雨のMoonRiver2と暁DAWN以上に異なると感じます。一番の違いはLiteの方が音場が広く元気な音という所で、透き通る透明感のあるSPACEの特徴はやや少なくなった印象です。個人的にはSPACE音色は着色が強いというか味付けが強すぎるとも思っていたので自分はSPACELiteの方が断然好みでした。解像度は若干落ちるのですが価格も安くなるでしょうし、個人的にはこのサイズで軽さなら許容範囲だなと思いました。
Cayin N7
ポタフェスではないのですが、聴いてきたので感想を簡単に。音は非常に良かったです。とてもピュアな雰囲気がある音色なのですが澄みすぎず適度な響きがあって気持ちよい音をわかっているなと感じました。音の分離も良く空間表現も秀逸だと感じます。駆動力的なところはもちろん期待する部分ではないのでだと思いますが、それ以外については中々に丁度良い感じに仕上げているDAPだと思います。音色と価格と合わせたコストパフォーマンスについてもかなり良いレベルになっているかと思います。
懸念すべきはN8やN6ユーザーでの故障事例とその故障期間で、購入したのちの1年間の内半年は修理中なんてユーザーもチラホラ見ます。個人的には満足にオーディオを楽しむには予備の2台目が必要だと感じるレベルに見えるので素人感覚で手を出すとかなり痛い目を見そうだと思ったので購入は見送りました。
intime 煌 MarkII、轟 MarkII、雅 MarkII
写真ではMA910SBが映っていますが時間が無く聴けませんでした。聴いたのは結構賛否が分かれている煌、轟、雅のMarkIIです。
注意して欲しいのは↑のリンクにもあるようにこの3つの商品にはPentaconnとMMCXの2つの端子が選べるようになっていることです。両方を聴けばわかることなのですがこの二つは単なる端子が違うだけでなく音質が異なります。一緒に回ったユーザーでも話題でしたがどうしてもPentaconnの方が音が良いという意見が多い様です。価格差も小さめなのでどうしてもMMCXが使いたいという場合を除けば音の良いPentaconn端子を選ぶ方が良いと思います。
さて、これらの3つの音について自分の聴いた感想は、万能機は存在せずこれらのシリーズはそもそも狙ったターゲット層が違うイヤホンという認識です。
煌はROCKやPOPSを始めとしたアニソンの女性ボーカルものなどにターゲットにしたチューニングで、それ以外を聴くとやたらと高域が張り出したドンシャリバランスだと感じてしまうと思います。
轟は小さい箱のライブステージを中心とした楽曲の鳴り方に合う音色で、脂(こってり)でも有名になりましたが低音の響き方を似せたチューニングで、それ以外を聴くとまさに轟音が他の帯域を邪魔している感覚になります。
雅はクラシックや昭和歌謡といった音源が古い楽曲にターゲットを合わせてあり、それ以外を聴くと音が遠く、特徴が薄いぱっとしない音色と思うのではないかと思います。
3つの機種を聴いて、賛否がわかれている理由がなんとなく見えてきてintimeの狙うところが見えてきた気がしました。万能系は翔や翔DDなのでしょう、この賛否もある程度はメーカーの意図通りなのだと思います。
残念なのはintime-Kの採用が見送られたことで、生産には苦労している様子が伺えますね。個人的にはKまではステイを決めているのこともあり今回はステイですが、日本のメーカーで音響デバイスから作っている数少ないイヤホンメーカーなので応援していきたいところです。
まとめ
ということで、ポタフェス名古屋、そしてeイヤホン名古屋店を満喫させていただきました。お会いした方々ありがとうございました。疲れ切って爆睡するぐらいには楽しい一日になりました💦。
製品については写真を撮り忘れたものも多く、これ以外にももっと魅力的な展示がきっとあったとも思います。ポタフェスという名前ですがヘッドホンなどの展示もありますし、入場無料なこともうれしいです。オーディオに興味があれば楽しいイベントなのでぜひ興味があれば参加してみてください。
尚、もし参加されて今後どこかでお会いした場合には陰キャなので優しくしてもらえると嬉しいです💦(笑)。
では、また
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