こんにちは
今日はHiFiGo依頼のTRN MT1 Maxについてのレビューを書いていたのですが、やることが多すぎてもう今日中には間に合わない感じなのでTips的な雑記です。
TRN MT1 Maxの付属ケーブルとは
←こいつです
とりあえず、まず言いたいことはMT1 Max凄い良いです。Mサイズだけとは言え高性能イヤーピースのT-EAR Tipsが付いており、チューニングもできるとなると、もうA15K ~ A20Kでは最強に近いかと思います。
ここからが本題なのですが、下記が付属ケーブルとJVC SpiralDot++をあわせた写真ですが、見慣れないケーブルだということに気づかれるかと思います。
私が知らないだけかもしれませんが新ケーブルでしょうか。
公式サイトも全くケーブルについて言及していません。大体は嘘でも「OFCだ!銀メッキだ!」とか言って何かと「良いケーブルが付けてあります!!」と記載してあるのですが今回は何一つ書いてありません。
一応ざっと他のイヤホンも確認したのですが同じケーブルは見つかりません。
使用感の話
MT1 Maxのレビューでも書きますが、今回の付属ケーブルは本当に○○です。癖が付きやすく、バインバインで反発力があってケーブルが纏まりません。細いくせに摩擦が大きくケーブル通しが絡まりやすく、使い勝手が悪いです。
机の上にぱっと置いただけの写真ですが、散らばり具合がわかるかと思います。ケーブルが使いづらい有名なイヤホンと比較すると水月雨Moondropの竹CHUのケーブルを細くして更に癖を強くした感じがイメージとして近いかと思います。従来の低コストのTRNのケーブルでも癖はつきやすい方ではありましたが、これと比べればまだマシに思えます。
測定の話
次に電気特性*1ですが、下記はMT1 MaxでこのデフォルトケーブルとNICEHCKのBlackCAT(3000円程度のケーブルです)とを比較した周波数特性です。
デフォルトケーブルではBlackCATと比べて普通に2KHz以上の高域から徐々に出力が減衰して、高域になるほどその減衰量が大きくなっています。例えば15KHz付近では3dBほど落ちていますね。
今まで低価格イヤホンのデフォルトケーブルの品質が悪いことは散々言ってきたかと思いますが、明確に高域が落ちたケーブルは初めてです。
聴感上の話
聴感上はどうかと言うと、ぱっとしか聴いていませんが上記のデータほどは悪い印象はありません、でも当然ながら解像度などはあまり良くありません。まぁかまぼこで聴きやすい音というイメージがあります。
ということで、TRNのMT1 Maxに付属する新ケーブル?は今までの低価格イヤホンの中でも特に品質が良くないようです。とは言え、聴感上は他のケーブルと大差あるわけではありません。
まとめ
いやはや、結論としてちょっとこのケーブルはいただけないですね。
ただし繰り返しになりますが、TRN MT1 Maxはこのケーブルでコストダウンした為か本体の音色はちょっと1000円台とはとても思えない様なレベルの仕上がりになっています。とりあえず、現段階でもほぼリケーブルTier1は確定レベルに音が良いです。
ちなみにMT1シリーズは無印、Pro、Maxの3種類があり間違えやすいので注意です。
ということで、中華イヤホンの低価格機はこれぐらいイヤホン本体にコストバランスを振った方が面白いというマイルストーンになり得る機種だと感じましたし、このケーブルでイヤホン筐体部分のコスパが更に上がるのであれば歓迎する人もいるかもしれないと感じます。
今後TRNはマシなケーブルをつける様になるのか、それともこのケーブルの採用を増やして行く筐体重視路線に行くのか、個人的には行末は楽しみです。
兎にも角にもイヤホン本体のレビューはなんとか明日上げたいと思います。ではまた明日
*1:
〇測定環境
ハードウェア:Apple Macbook pro 15 Late2013 BigSur11.6.4
ソフトウェア:REW V5.20.13
INPUT:MOTU M2 IN1 XLR (VXLR+)192KHz24bit
OUTPUT:MOTU M2 OUT 6.3 to 3.5mm
カプラ:IEC711クローン 刻印( IEC60318-4 Type E610A)※100〜10KHz用
イヤーピース:Final TypeE Black Mサイズ
〇測定パラメータ
入出力バッファ512K、Acoustic Reference
出力音圧レベル:−12dB
Length:2M(10.9sec) 、192kHz、0〜20,000Hz