ゆるふわオーディオ日記(blog)

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雑記:FIIO BTR7 の有線接続(USB)と無線接続(LDAC)の音色の差について 結論:基本的には有線接続が良さそう

こんにちは。ゆるふわにオーディオやってるすのーです。

今日も連休で移動していて手持ち機材が少ないのですが、表題の通りBTR7の有線接続と無線接続について簡単に聴き比べをしたのでその雑記です。
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モチベーションとか

言わずもがなBluetoothアンプ代表格になっていますFIIOのBTR7ですが、発売日に購入して今日まで愛用してきました。とはいえM17などと比べるとどうしても音質の差はありますのでM17など他の機材が使えるときは極力そちらを使うことが多かった機種です。

このあたりは過去の記事を参照ください。

el-snow.hatenablog.com

el-snow.hatenablog.com

さて、このBTR7ですが初期の頃はUSB接続が安定せず、いままでBTで使うことが殆どでした。然しながら最近BTR7を購入されたFFさん等によればUSBの方が圧倒的に音が良いとの話を聞きました。

初期の頃に試した限りでは安定していないこともあってLDACの990kbps接続であればBT接続でも十分という記憶がありました。然しながらFWも2世代ほど更新していますし、良い機会なのでどんなもんでしょうと気になって試してみました。

音質の差

試した機材、構成は以下の4種類です。

A:M17(AppleMusic)→USBケーブル→BTR7→CERES→typ512

B:M17(AppleMusic)→BT(LDAC990kbps)→BTR7→CERES→typ512

基準:Xperia10iv(AppleMusic)→USBケーブル→BTR7→CERES→typ512

C:Xperia10iv(AppleMusic)→BT(LDAC990kbps)→BTR7→CERES→typ512

D:Xiaomi 11T Pro(AppleMusic)→USBケーブル→BTR7→CERES→typ512

E:Xiaomi 11T Pro(AppleMusic)→BT(LDAC660kbps)→BTR7→CERES→typ512

 

*USBケーブルはTruthear SHIOの付属ケーブルを使用しています。XperiaのDSEEなどのオプション設定はOFFです。BTR7のUACは2.0に設定しています。

 

結論から言えば上記は上流により結果が違いました。

 M17:有線が良い

 Xperia10iv:状況による

 11T Pro:有線が圧倒的に良い

A:結果「◎」 →M17は有線の方が良い

 M17(AppleMusic)→USBケーブル→BTR7→CERES→typ512

驚くほどに良かったです。なぜ今まで試さなかったんだ?と思えるほどで、BTR7の良さを一番引き出せている様に思いました。

特徴は音場が近めで音の迫力と生々しさが素晴らしく、前後の音の立体感が上手く音の鳴らし分け、一つ一つの音の聴き取りやすさが抜けて素晴らしいです。

正直この音が出るなら本当にDAPは要らないと実感したのですが、でもトランスポーターがM17なので、あれ?でもDAP使ってるじゃん・・・となりました(笑)。

いずれにしてもBTR7は有線で更に発揮されるのだと実感した次第です。

B:結果「〇」→M17は有線の方が良い

 M17(AppleMusic)→BT(LDAC990kbps)→BTR7→CERES→typ512

正直に言って一聴して驚いたのは普段使っているXperiaの基準構成と音がやや異なっていたことです。音は繊細で迫力がある点はAと似ている方向性の音色ではあるのですがAと比べると前後の音の立体感乏しく、一つ一つの音の鳴らし分けがやや苦手です。Aと比べしまうと音の細部が潰れてしまったり、音の彫が浅かったりと、真に迫る様な表現が物足りない様に感じてしまいます。

とはいえ基準と比べると繊細で表現の細かさがあり、聴き比べるとXperiaの音が派手で粗めの味付けだったと実感できるほどです。

C:結果「ー」→Xperiaは状況による

 Xperia10iv(AppleMusic)→BT(LDAC990kbps)→BTR7→CERES→typ512

こちらも正直に言って音が全く違って驚きました。AとBは表現の差はあれど音の傾向は似ていたのですが、Xperiaの無線LDACが派手な音なのに対して有線接続はややウェットで落ち着いた音で方向性がそもそも違っています。音圧も若干無線の方が大きく、後日測定が必要なのではないかと思っています。ABと比べて音場もやや狭めでこじんまりしており、どちらかと言うとSONYらしい音色は有線の方だと思います。また、Xperia同市の接続方式で音がどちらが良いかと聞かれると、かなり難しい選択ですが僅差で有線接続だと感じます。

D:結果「〇」→11T Proは有線の方が良い

 Xiaomi 11T Pro(AppleMusic)→USBケーブル→BTR7→CERES→typ512

無線と比べて圧倒的な音の良さです。トランスポーターとしてのM17までとは行きません絶対的な音質は無線から格段にアップしています。Xperiaの様に音の方向性が大きく変わってしまうという事も無いので明確に良くなったと言えます。

全体的に音1つ1つが明瞭で聴き取りやすい上に解像度が高く細部まで音を表現できています。LDACの無線の音を知っていれば戻れないと感じる差があります。

E:結果「△」→11T Proは有線の方が良い

 Xiaomi 11T Pro(AppleMusic)→BT(LDAC660kbps)→BTR7→CERES→typ512

基本的には基準としている音色から音の解像度をそぎ落とした様な音色です。パット聴きは良いのですが他の良いソースと比べてしまうと粗さが目立ってきます。特にDと比べた時の差は大きく機種にもよりますが、無線から有線に変えるだけでこれだけ変わるのか実感します。

とは言え然しながら、普通に元の音源を知らなければLDAC接続でも正直十分な音を出せているように思います。

 

考察

Aについて:先日からM17が据え置きの同軸デジタル出力のトランスポーターとしてかなり優秀でコストパフォーマンス高いことが界隈で騒がれていたようですが、USB出力としても優秀な可能性は否定できないように思います。

Bについて:個人的に無線の機種で音が変わるのは十分あり得る話で、具体的にLDAC圧縮方式が同じで、同じデータに対して送信データを圧縮したとしても状況や機種によって違う圧縮データが生成されます。これはあるZIPやJPEGなどでもファイルフォーマットは同じでも圧縮後のデータがソフトによって異なることと本質的には同じです。Bが良い結果となった点はAに加えてこのような背景がある様に思います。

Cについて:Xperiaだけが有線と無線の差が大きいもののどちらが良いか明確に決めずらいという結果になりました。これはXperiaのLDAC品質の高さと、USB接続時にオーディオ的なフィルタがかかっている可能性を示唆しているように思います。具体的にはDSEEを今回はOFFにしていたのですが、Xperiaはどの状態でもDSEEをONにした音を出せるそうで、OS内部に入り込んだカスタマイズが今回の様な結果になった可能性を感じます。

D、Eについて:LDACには音質優先の990kbpsのモードと適応ビットレートや600kbpsの接続性も重視するモードなどがあります。例えばXiaomi 11T Proは990kbpsでは接続が安定しません。なので有線接続が良いというのはビットレートが低い状態とUSB接続のロスレス状態を比べるとそれは有線が良いだろうという仮説を立てていました。11T Proではその効果もあり有線の良さが引き立った様に思います。

 

まとめ

今回の結果ではXperiaを除いて有線USB接続の方が音が良いという結果になりました。ただ、Xperiaがそうであるように機種との相性もあるようです。もしBTR7を使っていて音質すこし不満があるのであれば是非USB接続を試されると良い結果になる可能性があるように思います。

尚、ケーブルについては100均などのケーブルは流石に音質に影響が出るほど粗悪なものも多いので下記ぐらいの物を使っていると安心できるのではないかと思います。

 

el-snow.hatenablog.com

 

ということで、今日はこのあたりで

また明日