こんにちはー
ゆるふわオーディオしているすのーです
今回は「KAEI Design」 様からPR依頼の『TAP1』のファーストインプレッションです。すこし低浮上気味でしたが、今日は先日のOFF会ですなをさんから託されたTAP1についていろいろと聴いてみてみたので、TAP2のおさらいとか兼ねてTAP1のインプレをを書こうと思います。
まぁ雑記的な側面が強いので気になる部分をリンクから飛んでもらえたらうれしいです。
商品詳細とか購入リンクとか
詳細な数値的なものが読みたいひとは公式リンクとか行ってみてくださいw。個人的に特記事項が無ければ個人のBlogで説明し直すのは無駄だと思っているので(;^_^A
個人的なスペック的な着眼点
基本的には先日インプレを書いたTAP2の上位バージョンで、バランス出力に対応したことや、その影響で真空管の本数が2倍の4本になりサイズが一回り大きくなっています。
比べるとこんな感じ、
光っている真空管がぎっしり詰まっていていい感じですね
裏側はこんな感じで、TAP2に無かった機能としては-6dBのアッテネーター、外部電源コネクタ、そしてONOFFスイッチが付きました。奥まったところにスイッチがあるので持ち運び時に勝手に操作されることが無いのはうれしいですが、やや操作しにくいのは難点です。
他に便利なったと思うのは電源スイッチでTAP2ではボリュームとスイッチが兼用になっていたので、電源ONOFFのたびにボリュームを変更する必要があり、毎回同じボリュームに揃えておくことができませんでした。
AP1になり、電源が別になったことによって、ボリュームを固定しておいて使うことができるようになりました。TAP2では何気に気になるポイントだったのでうれしい違いです。
そして全面は3.5,4.4mmの入力、そして3.5mmと4.4mmの4つの端子が付くようになりました。すごく便利で使いやすいなと最初に見たときは感じたのですが、これがまた使用感は曲者で、個人的にこの仕様なら4.4mmだけでも良かったようにも思います。
使い勝手とか
TAP2とほぼ同じですね。バッテリーは結構持ちますが、モバイル用の利用は少し微妙化もしれません。
Xのインプレでも結構見たのですが確かに「キー―――ン」とマイクロフォニックノイズはあります。
ありますが、この手の真空管アンプとしてはかなり少な目です。少な目なのですが、使い方を誤っているために、ノイズが大きいと勘違いしている人も多くいたので注意のために書きますが「電源のON、OFF」、「本体の振動」でこのマイクロフォニックノイズは増幅されるのですが、ゆっくり優しく扱わないといつまでもノイズが消えません。
TAP2を試聴させた友人もマイクロフォニックノイズが大きいと言っていたので、その状態のままイヤホンを聞かせてもらったら確かに大きく「キーン」と鳴っているのでイヤホンとの相性が悪いのあと思ったのですが、「アンプの電源を消して、電源を入れ直し、ゆっくりと端子を刺して、ボリュームをゆっくり上げる、キーンとなったらボリュームを下げて、しばらく待つ、これでけでしっかりノイズが消えます。
かなりマイクロフォニックノイズは小さいアンプですが、この状態でアンプを手で持って振動させたりするとずっと消えません。
その点を踏まえて、十分使えるレベルにノイズは少ないのですが、激しく携帯するようなモバイル用途には向きません。最近の真空管DAPなんかも増えてきてモバイル用にも使えるイメージができていますが、どうしても真空管アンプはモバイルと相性は悪めですね。
音とか
先に結論を書けば3.5mmで使いたいならTAP2、4.4mmで使いたいならTAP1が素晴らしいです。
届いた時から上流FIIO M17で結構使ってみていたのですが、TAP2に比べてちょっと評価が難しいと感じていました。
尚、使った他の上流はTanchjim LUNA、ECHO-B(Cadenz標準USBC)、イヤホンはKadenz、Cantor、HIMALAYA、P5+2あたり、ヘッドホンはP2 Proです。
各端子について
というのも付属品としては4.4mmのミニミニが付属しますし、差し替えたりしなければ悩まないかもですが、入力の3.5mmと4.4mmで音が違いすぎるんですよこれw
そして、出力の3.5mmと4.4mmでも音が全く違うw
どれが本当の音なのかわからない・・・っというのが最初の感想でしたw
特にTAP1では6dBのアッテネーターもついたので余計にパラメータが増えてどの状態で聴くのが正しい評価なのかがわかりません。
これはもし購入したとしても同じようなことを思う人が多いのではないかと思いました。
まず、酷かったのが3.5mm出力で、やや暖かく音色がこもった感じがある音色です。聴けない音ではないのですが、低音が割れたりノイズが入る曲もあり、価格を考えるとひどい音色でちょっと無いなという感じです。これを-6dBに設定するとかなりマシになりますが、この価格帯のアンプで聴く音色ではないと思います
良かったのは4.4mm出力でしっかりと解像度を維持しつつ音に艶感と明瞭感がでてくれます。どちらが狙った音なのかは不明ですが、聴き比べると4.4mmが圧倒的で3.5mmはおまけ程度なのだろうと思わされます。
入力側も3.5mm、4.4mmで音は結構違うのですが、どちらの音でも3.5mm出力ではほぼ実力は発揮できていないなという感じです。入力側の電圧を2V以下にしてやるとややマシになるので入力電圧側の問題と思いきや4Vでも4.4mm出力は全く問題ないので何かしら問題があるのかもしれません。
また、細かく言えば3.5mm入力の方が解像度が低く音場が狭く、やや暖色傾向になります。これも3.5mm入力がおまけかな?と思わせる感覚です。
なので「3.5mmで入力させて4.4mmで出そう」とか、「4.4mmで入力させて3.5mm」で出そうという選択肢は忘れてくださいw
上流の影響
意外だなと思ったのが上流の影響をしっかりと受けてくれるところで、M17とLUNAはもう別物という感じの音色を出してくれます
流石にM17だと解像度がやや下がった感覚がありますが、LUNAからだと遜色ないどころかパワフルさや音色の色気まで足されるのでかなり良い管じです
ECHO-Bに関しては流石に上流の傾向はあまり残っていない感じもありますが、音色の傾向としてフラットな感覚は十分に残りますね。
ここはもちろん4.4mmの接続に限ります、少しでも3.5mmが混ざるならTAP2の方が音が良いと思いました。
下流の影響
パワー感についても結構幅広いレンジで使えます。ただフルBAのCantorよりあきらかに1DDのHIMALAYAなどのイヤホン、P2 Proといった平面駆動ヘッドホンの方が感覚的に良い音色を出してくれました。
高いインピーダンスの下流を電圧とパワーで制御するイメージがしっくりくるかもですね。
音色
ざっくり使ってみた印象としては真空管の味付けたっぷりというよりは、真空管を使った現代サウンドを目指したイメージですね。つまり、端子の違いはあるもののTAP1とTAP2でそこそこ音色の傾向が違うなと感じますね。
TAP2の方が真空管らしさを感じられるグロッシーな音色で暖かみが残っている感じです。音場はTAP1の方がかなり広いでしょうか、音色は寒色傾向でクリアな傾向です。低音の深さ、高音の伸びなど音色のバランスはTAP1のほうがドンシャリでTAP2の方がカマボコに近いと思います。
てっきりTAP2のバランス接続対応版だと思っていたので思った以上に音色が違って戸惑いました。
こう書くと真空管的な味付けが少ないのかな?と思われそうですが、ECHO-Bの様な薄味の簡易的なドングルDACからだとその味付け感は強烈で、1ランク2ランク以上音色のコントラストや迫力が充当されると感じます。
LUNAにしたときはLUNAの中域の良さに艶感が足されるイメージでこれはこれで上流との足し算がしっかりされて両方の良さが生きているなと感じます。
M17からだとTAP2の方が相性が良さそうで、現代サウンドであればそのままM17で聴く方が解像度や音色の強さを感じられるように思いました。TAP2だと単純に味付けが強いためか解像度の落ち方などが気にならないのかもしれません。
このあたりはICケーブルの品質なども影響するので一概に言い切れるものでありませんが、今のドングルDACなどのバランス出力環境に足すイメージではかなり良い選択肢になるのではないかと思います。
調べてみるとTAP1はOPAMPがMUSES02版になっているんですね。TAP2もMUSUE02を選べるのですが届いているのはOPA2132なので、音色の違いはその影響が大きいのかもしれません。*TAP2をMUSES02に変えると同じ音になる???
個人的にTAP2の上位版と完全に思い込んでいたので聴いたときはがっかりした部分もありましたが、現在はTAP1とTAP2の住み分けとしてむしろ納得した感じです。
分解
TAP2も開けてみましたし、折角なのでTAP1の中身も見てみました。
TAP2と違い、OPAMP違いのものは売られていないので交換などのために開けられるようにはなっていないようです。
金色に輝く四隅の六角ネジを前後合計8本取ってもびくともしません(TAP2はここで分解できる)
TAP1はここにきてボリュームノブがはずれるようになっています。手ではちょっとつかみにくい構造になっているので、ペンチなどを布でつかんでひっぱればこのように抜けます。
抜いた先は、6角ボルトで止まっているのでレンチで開ける必要があります。かなり厳重です。これを取るとワッシャーも取れて、ボリュームと逆側から本体を引き抜けるようになります。
引き抜くとこんなかんじ、本体は2階建ての基盤とバッテリーの3段積みになっています。
見えませんが中間の基盤がデジタル部、上面が全てアナログ部でしょうか。OPAMPは交換可能なソケットにMUSES02が2つ刺さっています。TAP2の様にシールは貼られていませんが、そもそも対応するアンプが記載されていないので、完全な自己責任ですね(動かなくなったら保証外)。
実際ものを見たせいもあるかもですが、開腹した後に音を聴くと音色のイメージが真空管だけでなくMUSES02に着色されているようにも思います(笑)。
まとめ
ということで、KAEI TAP1 はエモさ抜群の4本の真空管が光る、ミドルクラスの音色をしっかり出せるバランス出力対応ポータブルアナログアンプでした。おすすできる対象者としては現状のDACAMPがバランス出力に対応しているものの、比較的低価格かつ貧弱でグレードアップを狙っている人になるかと思います。
個人的にはTAP2の方が好みの音色で、現状の環境が強い方などはTAP2の方が味付け的に気持ちの良い音色を聴けるように思います。ただこのあたりは、私が真空管を使ったポータブルの現代サウンドでハマった音が無いことも影響しているかもしれませんw(TAP2の様な真空管らしい真空管サウンドとふりきっている感じのほうが好き)。
TAP1は単純な上位機種と思わせて異なる設計、異なる味付けな点に仕上げてあり、両方持っていても満足できそうな点はファンにはうれしい仕様かもですね。
↑良かったらTAP2の記事です。
とうことで今回はここまでです。ではまた~
APPENDIX
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*ファーストインプレッション(第一印象)なのでレビューと異なり多角的な評価はできていません。このため長期的に使ったり、使用条件が変わることで感想が変わるかもしれません
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