ゆるふわオーディオ日記(blog)

気に入ったイヤホン、ヘッドホン、アンプ等のオーディオ体験を日記ブログとして思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。2年で400本ぐらい機材が増えてレビューBlogになりつつあります💦。アフィリエイトはレビューとかプレゼント企画の資金にさせてもらっていますニャ。

雑記:Moondrop 菊JIU エントリーレベルキラー竹CHUのDSP版 イヤホンジャックの無いUSBC端子スマホ向けにTier1

こんにちは今日はDUNU Kima Classicのレビューを書いていたのですが間に合わなさそうなので、先日購入したMoondrop 菊JIUについての雑記です。

写真の通り、USB-Cタイプイヤホンと幾つか聴き比べたのですがかなり良いレベルに仕上げてありますねー。個人的に通常使用であれば菊JIUが一番使いやすいイヤホンに仕上げてあるように思います。

f:id:el_snow:20230603213724j:image

音色としては竹CHUにかなり近く同じドライバを彷彿とさせる音です。USBCのDACチップの限界とDSPチューニングの効果か音場が広く定位などを重視している音色だと感じます。

Xperia10ivなどのそこそこ良いスマートフォンに直刺ししたエントリーレベルキラー竹CHUと比べてもトータルでは互角という感じです。4000円で何処でもこの音を出せるとなるとちょっと安めのDAPやドングルDACは厳しいと思いますね。いやはや素晴らしいです。

幾つかの機材に挿してみた感想

f:id:el_snow:20230603213727j:image

Xperia10iv

音の細かさや密度感や解像度、丁寧な描写などはXperia➕竹CHUの方が高いのですが、音場の広さや解像感、定位の良さは菊JIUの方が良いです。

Tanchjim ZERO DSPと比べてみると、音がやや太く、近いため迫力があり、音場の広さが更に光ります。音色の自然さはZERO DSPの方があるのですが、音のリアリティ、生々しさは菊JIUの方が良い感じです。

また、音量については菊JIUの方が3割ほど大きく、ZERODSPの音量50%と菊JIUの音量30%が大体同じ音量です。このため、最小音量はZERODSPの方が小さく、ホワイトノイズもZERODSPの方が少ないです。本体は小さいのでどちらも寝フォンには向くのですがZERODSPの方がより小音量での利用に向いていますね。一方で菊JIUの方が最大音量が大きいため、騒音が大きい場所での利用には向いています。

ZERODSPは爆音でのリスニング派には音量が足りないと言う事例も報告されているのでそのような方には菊JIUの方が良いかもしれません。お節介かもしれませんが、リスニング音量は健康のため、ZERODSPで足りなければ流石に音量を見直しした方がご自身の為になるかとは思います。

Dropletは一番高いのですが、音場が狭くかなりピーキーな音色で個人的にはイマイチです。もしかすると菊JIUもこのような音色になる可能性もあったのでひやひやしていましたがほっと肩をなでおろしています。Dropletはオフ会などでも良く持っていくのですが今のところ良さを理解したり説明できている人には会えていません。比べると菊JIUの出来の良さは素晴らしいです。

FIIO M17 + つよねこ

比べてみると流石にM17のアンプを使った竹CHU方が圧倒的に音が良いです。音場の広さは互角ですが、音の密度や滑らかさ解像度など竹CHUの方がより高いレベルで音を奏でてくれています。さすがに数百円のDACアンプと比べるのは無理がある感じですね。

竹CHU➕Xperia未満のスマホやPCの3.5mm直刺しなどよりははるかに良い音にチューニングしてあるので、そのあたりの上手さはメーカーがDACと合わせてチューニングしただけあるなという感じです。

 

気になった事

トータル50時間ほどエージングさせたのですが、竹CHU同様にややエージングで音色が変化したように感じます。中域の音像の高さ、音像の焦点の合いやすさなどが良くなり、より竹CHUの音色に近づいたと思います。

周波数特性

*1

vs 竹CHU

低域と高域が少し違いますがほぼ同じですね。

vs ZERO DSP

竹CHU等との比較写真とか

f:id:el_snow:20230603214208j:image

デザインが違いますが、本体はほぼ同じですね。

f:id:el_snow:20230603214211j:imagef:id:el_snow:20230603214213j:image

被膜の手触りは竹JIUより少し良くなっているのですが、拡大しても表面の違いはわかりません。ただ触ってみると少しだけ摩擦が少なくなっています。

比べてみると流石にZERO DSPがケーブルの使いやすさ、本体の軽さで使い勝手は抜けて良い様に思います。

パッケージ写真

f:id:el_snow:20230603215813j:image

開けるとこんな感じ

f:id:el_snow:20230603215820j:image

f:id:el_snow:20230603215825j:image

竹CHU同様にイヤーフックにケース、清泉イヤーピースといたれりつくせりです。清泉はLサイズが付かないのはマイナスポイントですね。

f:id:el_snow:20230603215829j:image

英語ですが1年保証が付く様です。
f:id:el_snow:20230603215834j:image

カードもついてます。
f:id:el_snow:20230603215838j:image

イヤホンケースは竹CHUの実用性の無いものから、実用性のある革ケースになりました。
f:id:el_snow:20230603215841j:image

使いやすいです。

 

まとめ

音質、使い勝手で総合すると菊JIUとZERO DSPは方向性の違いでコスパ含めて互角という感じです。個人的には竹CHUの方がよりよいアンプでの伸びしろがあるので好きではあるのですが、この音場の広さと定位の良さ、音色の良さはチューニングの上手さを実感させられます。このため、4000円は初心者には決して安くない金額ですが驚くようなすばらしい音楽体験ができるというという意味で初めて有線イヤホンを使うという人にかなりオススメだと感じます。

 

余談ですが特に最近のスマートホンは3.5㎜ジャックが無いので、今は有線イヤホン初心者がスマートフォンに挿してみて良い音の体験をするということがしずらくなっているように感じます。

昔はそのイヤホンの役割をintimeの碧lightであったり、finalのE1000やE2000、E3000で担えていたのですが、ジャックが無いのでオススメすらできません。そこで菊JIUやZERODSPの様なUSBCタイプはそのようなとりあえず良い音に出会って、オーディオに感動するという方を増やすという意味でも、初心者にオススメできるイヤホンだと感じます。

特に3.5mmのイヤホンよりTWSの様にDACアンプもメーカーで手掛けるのでメーカーの音作りが出ることでより素晴らしい音楽体験にもつながるように思います。スマートフォンに有線イヤホンジャックが無くなり、既存の大手メーカーも新規顧客はあきらめたのか高価格商品ばかり発表するようになってしまいましたが、日本メーカーにもこのような新規顧客を増やすことができるようなイヤホンを期待したいです。

*1:

〇測定環境 

ハードウェア:Apple Macbook pro 15 Late2013 BigSur11.6.4

ソフトウェア:REW V5.20.13

INPUT:MOTU M2 IN1 XLR (VXLR+)192KHz24bit

OUTPUT:MOTU M2 OUT 6.3 to 3.5mm

カプラ:IEC711クローン 刻印( IEC60318-4 Type E610A)※100〜10KHz用


イヤーピース:Final TypeE Black Mサイズ

〇測定パラメータ

 入出力バッファ512K、Acoustic Reference

 出力音圧レベル:−12dB

 Length:2M(10.9sec) 、192kHz、0〜20,000Hz

 カプラキャリブレーションファイル適用、SoundCardキャリブレーション実施済み