ゆるふわオーディオ日記(blog)

気に入ったイヤホン、ヘッドホン、アンプ等のオーディオ体験を日記ブログとして思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。2年で400本ぐらい機材が増えてレビューBlogになりつつあります💦。アフィリエイトはレビューとかプレゼント企画の資金にさせてもらっていますニャ。

雑記:話題の新機種聴いてきたよ Technics EAH-AZ80, Maestraudio MA910SR MA910SB とか

こんにちは

今日は先日eイヤホンさんで新しいDAPの購入を目的に行き、ついでに色々と聴いてきたのでその時の感想的な何かです。色々と聴いたのですが印象に残ったものだけという感じです。

www.e-earphone.jp

Technics テクニクス EAH-AZ80

いやはや何となくタイムラインで人気だったので一応聴いてみようかというぐらいで、興味本位で聴いてみただけだったのですが、ちょっと期待のハードルを遥かに超えた驚きの音質でした。DAPを目的に行ったのに一番印象に残ったのがこのAZ80で、正直に言って全部持っていかれた感じです。
f:id:el_snow:20230620193046j:image

環境としてはXperia 10ivでLDACの音質重視990kbps設定 AppleMusicを使い、イヤーピースはJVC SpiralDot++を使い試聴しています。

 

それほど長い時間の試聴ではないのですが、今でも強く印象に残っています。帯域バランスはほぼフラットでしょうか。

驚くのは下の帯域の低音で、TWSにありがちなブーミーさがない上で質感もしっかりとしています。AZ60を聴いた時の一番の不満は低音で、どうしてもスピード感はあるもののパワーや量感などのバランスが物足りず決め手にかけるTWSという印象でした。AZ60の「良いけれどもなにか物足りない」という感覚は無く、極めて完成度の高いTWSを作り上げており、AZ80にはその様な隙を感じさせないなにかを感じます。現在8万円程度までのTWSが市場に出回っているかと思いますが「手に入りやすいメーカーで完成度と音色のニュートラルさによる大衆受け」という意味で言えば、確かに現時点のNo1であろうというのは頷ける出来だと感じます(追記:かじかじさんオススメのデノン Denon PerL Pro AH-C15PLはまだ聞けてません)。

細かく言えば、中域や高域は適度なボリューム感と厚みがあり、バランスの良さが光っているように感じました。音はやや明るめかつ明瞭で適度なクリア感がありつつ明暗はほぼニュートラルでしょうか。響きはやや硬質感があり、適度にあるタイプで、デッドすぎたり響きすぎるという感覚もありません。寒暖でいえばやや寒色寄りで1つのドライバから構成されているだけあってか低音から高音までの音色の変化が少なくバランスも良好です。音場は横に広く、上下前後は適度な広さです。音像も適度な近さでZE8000の様な前方定位を狙った特殊なチューニングは感じません。ここまでまとめてみてもあくまで普遍的に良い音を狙った機種であることを実感しました。

解像度や定位もTWSの中でも極めて高いレベルにまとめ上げてあります。確かにAirpodPro2などの去年までの3万円クラスのTWSではちょっと太刀打ちできないレベルだと感じます。直接比較はしていませんが、強いてライバルを上げればFIIO FW5や水月雨Moodrop ALICEなど中華のTWSが近いレベルにあるなとは感じたのですが、ANCも無く総合的に見ると勝負にならない感じです。

まずFW5は中華イヤホンのお手本の様なドンシャリバランスで中華イヤホン好きにはたまらないチューニングなのですが、一般受けとなるとやり過ぎ感があるバランスなことやANCが無い筐体がでかすぎるなど、使い勝手はイマイチで購入も考えたのですが少し憚られる大きさでした。とはいえサブベース帯域までも不足無く出ていて解像度が高いイヤホンはFW5だけではないでしょうか。また解像度もややAZ80が高いでしょうか。

Aliceに至っては所持していることから欠点が良くわかっており、ANCが無いことは勿論、最小ボリュームがAirpodPro2の35%程度ある上に、ホワイトノイズが大きく、静かな室内や睡眠前の寝フォンでの実用には耐えません。加えてソフトウェアのバグの多さやスペックに書かれている機能(パラメトリックイコライザ機能等)は発売して半年以上たった今でも実現されていないお粗末さです。こちらも解像度についてはAZ80には届かない印象です。

どちらもLDACの990kbps高音質設定ではないのでもしかするとそこもボトルネックになっているのかと思います。

 

また、AZ80はイヤーピースの選択肢が多い点も魅力的ですね。最初から7サイズの展開があるイヤーピースが付いており、その上でケースの底の深さに余裕がありSpiralDot++のイヤーピースつけたまま蓋を閉めて充電することができました。

ちなみに7種類あるとはいえ、完璧では無いく自分の場合は7種類あってもフィットせず、スパイラルドットを装着して試聴しました(泣)。 f:id:el_snow:20230620193101j:image

ということで、AZ80は2023年のTWSの常識を一つ塗り替えた感覚がありますね。ちなみに少々大きそうですがかなり装着感は良かったですし、FW5と比べればかなり小さいと感じました。TWSは仕事などで長時間使うことが多い機材なのでバランスが良いというのはそれだけで利点になると感じますね。

強いて欠点を上げればやや面白みに欠けるサウンドという人は多いかもしれません。モニターサウンドではないのですが、音の着色が少なく薄味だと感じる人もいるかもなと感じます。低音、サブベースも適度な量感なのでいわゆるドンシャリバランスではないこともあり、特定の楽曲でとにかく楽しく聴きたいという用途にはやや不向きのように感じます。AirpodPro2の様に万能系であるがゆえの呪いみたいなものでしょうか。

またANCの効きもAppleBOSEと比べると一段以上落ちるなと感じました。

ちなみに迷ったのですが私は購入していません。理由としては全くTWSを購入するつもりがなかったため、そしてAliceとAirpodPro2とUTWS5があることと、Aptx lossressに対応しているNuraのイヤホン(追記:デノン Denon PerL Pro AH-C15PLに転生したみたいですね)がずっと気になっているためです。あとTWSは充電管理が大変なので増やせません・・・。

Maestraudio MA910SR MA910SB

f:id:el_snow:20230619185144j:image

こちらは毀誉褒貶の評価になっているMaestraudioの新作イヤホンです。結果から言うとMA910Sよりかなり癖の強いイヤホンで、評価が割れている理由もよく分かるなという感じです。

MA910SはA10Kで定番商品になりつつあるイヤホンですが、最近その兄弟機が増えて、バランスチューニング版のMA910SB、そしてPentaconnリケーブル対応のMA910SRが発売されることになりました。これらのイヤホンは単なる910Sのバランス版、リケーブル対応版と思わせてどうやらサウンドチューニングを変えているらしく、Maestraudioの製造を行うO2aidはintimeブランドで良くその様な手を使うので、今回もそう来たかという感じで、釣られて試聴にでかけた次第です。

一言で言えばSRはSの得意としていた残響感を更に強めた音色をしています。910Sが音場を広く感じさせるぐらいの適度な響きだったのですが、SRは響きが豊かなステージでとにかく響かせて音色を作り上げて来ます。筐体によるものなのかケーブルによるものなのかは不明ですが、この響きの表現がハマるとこの価格帯には出せない音色となり、この値段は安く感じるでしょうし、逆にこの響きの表現が過剰だと感じる人にとってはやり過ぎた安っぽい演出だと感じるのだと思います。なのでターゲットとしてはMA910Sの音色がやや大人しすぎと感じている方や、響きがもっとほしいと思っていた方には良い選択肢になると思いました。

個人的には910Sはややプラスチッキーな筐体から来ているであろう響きが物足りない部分としてあったので、今回の半金属筐体への変化、リケーブル対応は期待していたところではあるのですが、かなりというか音が違いすぎて戸惑ってしまった、というのが本音です。O2aidの狙いとしてはリケーブルできるからこそ奇をてらったチューニングにして、変化を楽しめるようにしているということなのでしょうか。

6月24日の発売日まではもう少し時間がありますし考えてみようかと思います。

Maestraudio MA910SB

f:id:el_snow:20230619185214j:image

こちらはMA910Sのバランスチューニング版とありますが、チューニング内容は非公開です。順当に考えればケーブルの線材やハンダ、内部配線などの微妙な変更なのですが実際の音を聴くと確かに音が違います。直接910と比べていないのですが910Sより音場が広く、ややドンシャリに近い表現になったように感じました。910SRと比べると響きが落ち着いており、演出にメリハリが効いている感じでしょうか。個人的には3機種の中では一番好きな音色だと感じます。とはいえ910Sは実売で3000円ほど安く、上手く価格設定されているなと感じます(悩ましい)。

 

iBasso DX320MAX

f:id:el_snow:20230619185227j:image

こちらも毀誉褒貶が目立った機種だったのですが、試聴してみると想像以上に良かったです。DX320と直接比較できたわけではないのですが、個人的には小ボリューム時の音色はたしかに価格を納得させられるだけのアップグレードはあるとは感じました。

一方で外で聴くようなボリュームゾーンではDX320から差はあるものの大きな差は無いと感じ、使用者の使い方で評価が分かれそうな気もしました。また、音質のアップグレードと値段の納得はできたとしてもこのレンガの様な佇まいと、ボリュームの切り替え時のノイズはかなり使用者を選びますね。

実際自分も個人的に音色はすごく良かったのですが、このノイズとデザインは長く使うには辛いと感じ見送ることにしました。このあたりが気にならない方は確かに魅力的なDAPかと思います。

 

他にもAKのSP3000 Copper(SSの方が好きでした)やSE300,Shanling M9、Hiby RS8なども聴いてきたのですがRS8を除いてどれも素晴らしい音色ではあったのですが、どうもピンとくるものが無く、泣く泣く帰ってきました。ちなみにRS8はもしかすると故障しているのかと思うほど音割れしており(恐らく前の使用者がイコライザなどをいじったのだと思います)、設定を戻せず、試聴を断念しました。

 

ということで、色々と書いていましたら結構な長さになったので続きは気が向いたら明日書こうかと思います。また、試聴させていただきましたeイヤホンさん、ありがとうございました。

ではまた明日。

[rakuten:jism:13993507:detail]

[rakuten:e-earphone:10033671:detail]

www.e-earphone.jp