ゆるふわオーディオ日記(blog)

気に入ったイヤホン、ヘッドホン、アンプ等のオーディオ体験を日記ブログとして思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。2年で400本ぐらい機材が増えてレビューBlogになりつつあります💦。アフィリエイトはレビューとかプレゼント企画の資金にさせてもらっていますニャ。

雑記:eイヤホンでDAPとイヤホンを試聴させていただいた感想

こんにちは

 

今日は昨日書ききれなかった分の最近試聴させていただいた様々な機種について簡単な感想なんかを書こうと思います。

機種紹介などは省略していますのでリンクなどから適時飛んでいただければと思います。

比較した構成とか

比較イヤホン:TinHiFi P2Puls + JVC SpiralDot++ (4.4bal)

比較ヘッドホン:SIVGA PHOENIX

比較DAP:FiiO M17 DC(つよねこケーブル+Zendure SuperTank S4)

比較DAC:FiiO BTR7

比較TWS:GEO HT05

 

ec.geo-online.co.jp

DAP

iBasso DX320, DX320 Edition X, Astell&kern A&Ultima SP3000

こちらについては昨日の記事を参照いただければと思います。

el-snow.hatenablog.com

 

Astell&kern A&Ultima SP2000T

こちらについてはSP3000と比較のためにP2Plusを使って試聴し比べたのですが4.4mmでも駆動力が足りないのか音がキンキンしており、相性が悪いと感じました。少なくとも聴き比べたことでSP3000の価格の説得力を少しだけ補強させたように思います。

FiiO M11S

FiiOの新作エントリー~ミドルクラスの最安DAPですね。そこまで興味は無かったのですが最近のFF制御を組み合わせたTHX系のアンプではなく、FiiOのみでのオリジナルの最新のAMP回路とのことで聴いてみました。結論としてはFiiOらしい音場がやや広く明るい音色はそのままに、全体的に音色の音像が高く開放的な音でした。オリジナルと言えばQ5sのAM3EアンプやBTR3~5までのシリーズが最近では有名ですがM11Sは最も音色に卒が無い色の少ないアンプだと感じました。これと言った特徴が無いのでコストパフォーマンスを考えた時に界隈であまり評判が良くない理由がなんとなくわかりました。

例えばAM3Eではやや暖色系ではありながら高解像度な個性的な音色を持っており、初めてオーディオ専用プレイヤーを買った人にもわかりやすい音の変化があるある種化粧が厚い音造りをしていたように感じます。個人的にはあえて最安のエントリーに分かりやすい音色を持ってきていないことには好感が持てるのでその点は個人的には好きでした。

低価格機はどうしても一般受けするわかりやすいドンシャリなどにしがちなので勇気がいるだろうなと感じます。とはいえ最安でエントリーでも90000円クラスなのでなかなか円安の影響の大きさを実感します。

Lotoo PAW Gold Touch

為替の影響も相まってDAPの高価格化が進んでいますしSP3000やM17を使っている身としては一度は聴いておかねば……と聴いてみましたが、素晴らしい音色でした。音の広さや響きが芳醇で余裕がある鳴らし方でなのに加えて下品さがありません。PAW6000のチームと同じ開発者たちが作ったのかどうかまでは把握していないのですが、解像度などの基本的なDAPに求められる性能を上げつつもナチュラルさなどの個性を高級機種のラグジュアリー感と上手く融合させていると感じました。SP3000などの60万クラスのDAPの音を聴いた後でも音色について全く引けを取らないと感じさせる完成度は流石で、音を考えると安いと錯覚させてしまいそうだと感じます。

当然M17DCと比べるとSP3000同様に出力やサイズ感などが違いますので全く比較できる土壌には無いので購入意欲は湧きませんでしたがこの機種が長く愛されている理由は良くわかりました。

と、素晴らしい音色ではあると感じる一方でUIはかなり古くささを感じました。PAW6000と同様ではあるのですが最近のAndroidDAPは良くも悪くもAndroidの標準仕様の使い方があり、例えばスワイプなどの作法やGain切り替えなどのコントロール方法がほぼ共通仕様になりつつあります。そのためそれらの標準と思われる作法が通じない操作体系はややストレスを感じました。PAW6000やPAW Gold系の開発者はもうLotooを退社しているという話は有名ではありますが、その上でLotooとしての次の展開が気になる次第です。

lotoo.jp

イヤホン(IEM)

水月雨(MoonDrop) VARIATIONS

VDFSやハーマンカーブターゲットを提唱するMoonDropらしからぬ低音の圧の強さに驚きました。MSTではないESTを搭載したイヤホンは所持していないので昨今のEST搭載機種で言えば一番有名であろうこの機種を聴いていないのはまずいだろうと考え聴いてみました。

音場は値段を考えるとやや狭いかなぁと感じさせる中央に寄った音で、特徴的なのは前述した弾力があって押し出しの強い低音ですね。中高域は滑らかで解像度も値段なりに高く丁寧な鳴らし方をしてくれます。超高域を含めてもESTの静電っぽい癖を感じる音色はほんの微かで、ほぼ無いと言ってよいかもしれません。全体として感じるのは優等生的な鳴らし方でMoonDropというブランド価値も相まってこの価格帯で人気というのも頷けるIEMだと感じました。

ちなみに同価格帯かつ一番素晴らしい音色と感じたESTドライバ採用のIEMは「KineraのNanna2」です。このイヤホンは上流を選ぶ傾向があるのですが4.4mmの駆動力のある上流を準備すると圧倒的な解放感のあるサウンドが堪能できます。個人的にはそれを上回る魅力は感じなかったこともあり、購入検討としては保留としました。

SoftEars Volume

10万円オーバーのハイエンドクラスの上位機種が素晴らしい音色だったので低価格帯(安くない)のこちらの機種も気になって聴いてみました。音色としていはかなり別物というか低価格帯に上手く纏めているのですが、全体として不要な響きと聴かせてくれる響きをうまく書き分けて整理した音を聴かせてくれる印象は共通です。

それ以外の特徴としてはこの価格帯としては無難にまとめたなという印象で、悪くはありませんでしたがどうせ聴くのであれば上位機種の方が魅力が詰まっていると感じました。

 

SEE AUDIIO Bravery

半年以上前に試聴した機種ですがあまりに好評なこともあり2回目の試聴をしてきました。1回目も良い印象でしたが2回目も変わらず良い音でした。全体的にレベルが高い音で素晴らしいと感じる一方でやや作られた音と響きと感じてしまう傾向があり、また購入までは至りませんでした。

もう少し細かく言えば個人的にはあまり好みで無かったCCAのCA16を思い出す音色です。CA16はイヤホンはどんな音色も高級機種の様な厚みのある音色にしてくれるのですが、中身が空虚で響きだけが先行するような音色でした。Braveryはその点適度に濃厚で心地よい響きを足してくれるのですがどうしてもCA16に添加物を加えたような印象があります。個人的にはレベルの高さと人気は頷けるので何かのきっかけがあればと思っています。

ちなみにS12ほど手軽では無かったですが昨年のアリエクスプレスの独身の日1111のセールでは約2万円で手に入ったという真偽不明の情報があります。今年のセールにも期待したいですがBravery自体が複数色のバリエーションが出るぐらいに人気機種になったことに加えて急激に進んでいる円安の影響もありますので難しいかもしれません。また、AliExpressである程度高額なIEMを購入するのは保証やトラブルリスクの面からもあまり推奨できない部分もあり、円安の影響もほぼ反映されていませんので、保証面から今回試聴させていただいたeイヤホンさんが一番安心できそうです。

ちなみに青の限定色は「全ての出品を見る」でHifiGOから購入が可能ですね。

 

ALPEX Hi-Unit001-pnk ピエール中野モデル/有線ピアホン3

 

エージングで音が変わっているという情報を頂いたので再度聴いてきたのですが、ほぼ変化は感じず、印象も変わりませんでした。個人的にはもう少し明瞭感が欲しいバランスチューニングではありますが他の4万円クラスのイヤホンと比べてもそれほど大きな欠点も無く、値段に見合う性能を有していると思います。ピエール中野さんのファンアイテムとして優秀ですし、これをきっかけに高価格帯の有線イヤホンユーザーが増えることが期待できるイヤホンだと感じます。どんな業界も新しいユーザーが増えることが業界の自浄作用の条件だと思いますのでこのような間口を広げる動きは嬉しい限りですね。

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ALPEX HSE-A1000PN 有線ピアホン1

HSE-A2000PN 有線ピアホン2

次いでですので久しぶりに試聴してみました。こちらについても以前とおなじ印象でした。1はシンバルや女性ボーカルの高音などの高域が目立つチューニングに、2はバスドラムとベースが目立つチューニングです。どちらも極端なチューニングでポータブルオーディオ好きにとってみればピーキーすぎるのですが、オーディオに興味が無い人にとってみればいままで聴こえなかったような音が聴こえると言う意味では入門用やファンアイテムとしては良いのではないかと思います。どうしてもバランスの良い機種は安物との違いが分かりにくくなりがちなので、そういう意味でも新しいユーザーというポータブルオーディオ業界の間口を広げる動きをしてくれている点は感謝しかありませんね。

AZLA ASE-500

寝フォン専用とのことで気になっていましたので試聴してきました。

筐体についてですが、本体がシリコンで装着感が良いのですが汚れが付きやすそうな筐体はすこし気になりました。またイヤーピースなどをはめかえる際にも筐体の形状が崩れて干合する部分が外れてしまう点もきになります。本体の脆さは引っ張ったりして確認したかったところですが流石に展示品を引っ張るわけにもいかずチェックはできませんでした。いずれにしてもこれはサポートが大変な商品なのではと心配になりました。

また、左右の判別表記が存在せず、マイクのあるケーブル側がどちらかで左右を覚える必要があり、最初は戸惑いました。また、他に購入された方の話ではマイクの性能は死んでいるレベルとのことなので無いものと考えた方が良さそうです。

良いなと思ったのはケーブルから筐体までシリコン素材でおおわれているので本当に触り心地が良さそうですし、色使いもキレいで見た目は最高に良さそうです。

音色はカマボコバランスで刺激音が全くない音色なので寝る前にゆったり音を聴きたい場合などには良い選択肢だと感じました。付属イヤーピースのサイズがはまる方であれば十分に買いだと感じましたが、私は残念にも付属イヤーピースが全て装着できないことがわかっているので購入は見送りました。これに関してはイヤーピース目当てのところはありますが、サイズが合って買える人がうらやましいです。

PAPIGO Leaf D01

軽めの試聴なのですが、カマボコバランスの癖のない軽快サウンドで音場は横縦共に値段なりに広くバランスが良いと感じた。
解像度や定位、分離は値段を考えると良く、聴きやすい音色だと感じたのである程度好きだと感じたが決定打も無く見送りとしました。

Astrotec AM850MK2

こちらも軽めの試聴、MK1のサウンドは聴いたことが無いのですがアタックが強めの軽快サウンドで好印象でした。
音場は横に広く前後は上下は普通か少し悪めだが、音像が高めで開放的なところは聴きやすいです。
定位や分離や解像度は並か少し悪めだけど気持ち良い音なのである程度気に入ったのですがまあまぁ好きかなのですがこれも決定打がありませんでした。

DUNU-TOPSOUND VULKAN DK-X6

こちらも軽めの試聴、レベルの高い5万円クラスのイヤホンだと感じました。解像度は値段以上に高いし透き通る明瞭な音色です。音場は横に広く定位も良く低域~高域全ての帯域で音音のキレが良くアタックとリリースの制御が上手い。音は細めなのでこのあたりは好き嫌いが分かれそうだと感じた。全体的にレベルが高いイヤホンだと感じ、私はこのイヤホンでしか聴けない音色では無いと感じたので見送りとしましたが初めて持つ高価格帯イヤホンとしては良さそうだと感じました。

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QDC  Dmagic Solo

こちらも軽めの試聴ですが、個人的にはかなりイマイチでした。

暖かい音色なのですが音場は縦横奥行き共に値段なりかそれ以下の印象です。音像はやや音は遠めで全体の印象としても俯瞰的な音場です。

解像度や定位なども普通という印象は拭えず、更に安いKATOやS12などがある価格よりも上ということも踏まえるとやや厳しい印象です。

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Westone Audio MACH40, MACH60

以前試聴しましたMACH80の下位機種の60と40も聴いてきました。

el-snow.hatenablog.com

全体の印象としてはほぼ同じなのですが60はやや現代風の明瞭な音作りだと感じ、80よりも好感色です。40は80同様に古い音作りを感じるモコモコな音色かつやや暗めのサウンドです。友人から60,40の音作りがかなり違うとの話を聞いていたので聴いてみたのですが確かに違い、面白かったです。

ただ、現代風の60を競合機種基準で音だけ考えると私は値段が高すぎると感じてしいます。遮音性と装着感と老舗のブランドにどれだけ価値を払えるかでこのイヤホンの価値が決まりそうです。

 

VISIONEARS PHONIX Gold-Red

ヘッドホンの方のPHOENIX(一応綴りが違います)のレビューが佳境に入っているのですが、この話をすると大体このイヤホンのことかと勘違いされることが多く、気になって聴いてきました。

最初に聴いた時はその理念が良くわからずそれほど感動は覚えなかったのですが、聴き込めば聴き込むほどにラグジュアリークラスのイヤホンの音作りの個性が垣間見え、その素晴らしい音作りに打ちひしがれました。

音色はは繊細で稠密かつリアルです。定位や分離も良いのですが、2,30万円クラスと大きな違いはありません。音場は価格帯を考えると縦横奥行き共に狭めか普通程度で音像はやや俯瞰的で遠いです。特徴としては音の整理と定位が正確かつ上手くこじんまりとはするのですが遠目から箱庭に作られた完璧な音場を俯瞰するような音作りです。一つ一つの要素を比較すればこの価格帯の価値はなかなか見いだせない音作りなのですがこれらが合わさることでこの価格でしか得られない圧倒的なサウンド体験が得られました。

具体的にはPHONIXの音が高級コンサートホールの二階ボックスシートの様な俯瞰した様に完璧な音場を聴く体験を再現させるかのようなイメージです。一般にオーディオは演者の前にいて生々しい音色を聴くのが至高だという方が多いかと思いますが、このPHONIXはそうではなく、コンサートホールの箱庭をちょっと離れた位置から優雅に聴き入るかのような鑑賞体験ができます。この敢えて近くて聴かないとう贅沢さを再現した音色はこれまで聴いたどのイヤホンにも無い特徴だと感じていますし、理念に基づいた一貫した音作りをしていることはこのイヤホンの価格の価値をしっかりと実感できました。

試聴という短い時間ではありましたが高いイヤホンの価値というのはこういう提案の仕方なのだと唸らされた次第です。とは言え、この音の鳴り方は個人的一方で好みの音では無いことに加えて、さすがに私の様な常人ではこのクラスのイヤホンとなるとおいそれと買うことはできず。ただただ、この音作りの理念とそしてこの音を実現した技術者に感銘を受けた次第です。

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QDC Tiger

画像

正直を言うとPHONIXを試聴した後でPHONIXの強烈かつ圧倒的な個性を持つサウンドと比較されてPHONIXの音作りをさらに評価するという感想を持っていました。

然しながら少し楽曲を聴き込むとツイートの通り逆に個性が無いことが個性と言わんばかりの高い基本的な性能を持つこのTigerの凄みに気付かされました。finalの糸竹管弦を購入したばかりなことと、見た目が好みでないことも相まって購入には至らなかったですが、かなりレベルの高いイヤホンであると今も実感しています。

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ヘッドホン、TWS → 明日以降に

っとここまで書いたところかなり長くなってきましたので残りは明日にしたいと思います。

 

ではまた明日。