ゆるふわオーディオ日記(blog)

気に入ったイヤホン、ヘッドホン、アンプ等のオーディオ体験を日記ブログとして思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。2年で400本ぐらい機材が増えてレビューBlogになりつつあります💦。アフィリエイトはレビューとかプレゼント企画の資金にさせてもらっていますニャ。

レビュー:Tangzu Wan'er S.G 19.9$イヤホン 結論:A3K Tier1 バランスの取れたサウンドと広大な音場表現を持つEntry Level Killer(提供:Linsoul様)

こんにちは

 

今回はLinsoul様より依頼いただきましたTangzuのWan’er S.Gというイヤホンのレビューです。提供レビューにはなりますがいつもと同じ基準で記載しております。

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結論:A3K Tier1 参考価格:2640円

Wan’er S.G は19.9$という低価格イヤホンでありながらサウンドバランスの取れたフラットな音色を持ちつつ、広大な音場と秀逸な空間表現を併せ持つ傑作イヤホンです。付属品なども豪華で十分に使いやすく、軽くリケーブルが可能でありながらそのままの状態でも素晴らしいチューニングに仕上げてあります。価格帯を考慮すれば非の打ちどころはありません。Wan’er S.Gは価格的にも内容的にも竹CHUなどに並ぶTangzuのEntry Level Killerと言って良いイヤホンです。

 

Pros(優秀な点)

◎欠点の少ないバランスの取れたサウンドバランス

◎広大な音場と良質な空間表現

〇豊富な付属品

〇本体が軽く、リケーブル可能

Cons(微妙な点)

△国内正規代理店が不在

△玄人が好みそうな個性的で尖ったサウンドでは無い

いつもの通りそこそこ分量がありますので気になる部分だけ読んでいただければ幸いです。

動機付けなど

モチベーション

el-snow.hatenablog.com

上記の通りLinsoul様からのレビュー依頼がきっかけになります。Tangzuの武則天も評判が良いので楽しみにしていました。

販路、購入先(サポート)

TANGZU Wan'er S.Gwww.linsoul.com

現状は国内代理店が付いていませんので購入先となるLinsoulが対応することになるかと思います。

SPEC

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例の如く公式サイトなどを見てくださいと言いたいところですが、本体の箱の裏にSpecが記載してありましたので載せておきます。

特段、特筆すべきことは無いかと思いますが2pin0.78mmと記載がありますがどう見てもQDC端子なので0.75mmかもしれません。

箱とか付属品とか本体

開封体験

箱は20$以下としてはそこそこ大きく、パッケージは見るからに豪華です。

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開けるとパッケージの女性のクロスが付いてきます。使うかどうかは微妙なものなのですが粋な演出だなと思いました。

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その下に本体があります。豪華ではあるのですがちょっと取り出し難かったです。

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さらにその下にはケーブルとイヤーピースが別々の箱に入っていました。イヤーピースの片方はKBEAR 07、もう片方もTRNが良く使っているタイプっぽいです。

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筐体

筐体はクリアシェルのものとグレーシェルのもの2種類から選べるのですが中身をよく見たかったので私はクリアにしました。
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ダイナミックドライバと配線が良く見えます。筐体内側にはDDの内側と外側のベントがあり、RLの刻印もあります。ケーブルがバラバラになっているタイプですのでこれであれば初心者も迷わず付けられるように思います。

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競合機種との比較

左から順番にTangzu Wan’er S.G 、CCA CRA+、NICEHCK DB1、Moondrop 竹CHUです。竹CHUの小ささが目立ちます。

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ステム形状 6.05[mm]

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重さ7.5[g]

本体の重量は両方合わせて7.5gと超軽量です。DB1の6.2gに比べれば重くはあるのですがCRA+が9.4g、竹CHUが15.gなど、一般的なIEMが10g前後はあることを考えるとかなり軽いです。

リケーブル端子 QDC

写真を見てもらえればわかりますが一般的な2pinではなくQDC端子です。

ケーブル

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このクラスのケーブルとしては一般的な絡みやすく、クロストークがあるケーブルです。コストの関係上実用上に問題なければ交換する必要性は無いのですが交換した方が使いやすいとは思います。

重さ12.7[g]*タイ含む

一般的な重さです。

抵抗値(直流インピーダンス)1.0Ω

付属品のケーブルとしてはやや大きめです。KZの旧型ケーブルと同等の抵抗値です。

クロストークチェック 有り

手順*1に従って確認しました。

聴感上気になるクロストークはありました。気にされる方はケーブルを交換された方が良いかと思います。

付属イヤーピース

残念ながらフィットしなかったので使用していませんが、この価格としては2種類3サイズ付いてきますのでフィットする方も多いかと思います。

付属ケース(充電、電池持ち)

ケースは付属しません。

使い勝手の評価

寝ホン

厚みはあるのでそれほど向いている訳ではないのですが、突起が無く寝フォンは可能です

外使い(音漏れ、遮音性、ノイズキャンセル)

指でステム側を抑えて遮音してみました。ベントが空いているのでそこそこ漏れそうだと思ったのですが実際には3割程度漏れているだけでした。あまり漏れる方では無いですが0では無いです。

ホワイトノイズ

ホワイトノイズが出やすいLotto Paw Picoに繋いでみましたが問題はない様です。

音質以外の総評(付属品、ビルドクオリティ等)

全体として竹CHUと同じく19.9$のラインのイヤホンとしては申し分ないレベルかと思います。個人的にfinalEタイプの様にイヤーピースは5サイズ展開にしてほしいところですが、上位のイヤホンでも少ないので申し分はありません。

 

音質について

ファーストインプレッション

M17DC(PL50) "AppleMusic" -> 標準ケーブル-> イヤホン -> SpairalDot++

下記リンクの通り素晴らしいファーストインプレッションでした。

el-snow.hatenablog.com

競合機種との比較について

競合で言えばNICEHCKのDB1やCCA CRA+が概ね似た構成で似た価格帯のイヤホンになります。完成度と価格帯でいえば水月雨moondrop 竹CHUがライバルになるかと思います。

エージング(バーンイン)

AGPTEKを使い300時間程度標準的な音量で試聴プレイリストの曲を無限ループさせました。ファーストインプレッションで書いた通り、箱出しでは高音がやや刺さる音色だったのですがエージング後はほぼ刺さらなくなりました。

試聴環境

標準環境*2を使っていますが。今回は特にBTR7を主体に聴きました。

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帯域バランス フラット

ほんの少し弱ドンシャリと感じる人もいるぐらいのニュートラルさのフラットバランスです。低域から高域まで過不足無く適度に出ています。曲と人によっては低音が若干強いと感じる人もいるかもしれません。

音色(寒暖、明暗、響き、粘度、厚み) 〇

暖かさは概ねニュートラルで、やや明るく、軽やかな響きがあるサウンドです。刺激音が少ないばかりか特定の帯域を強調したり不足したりすることが無いので、粗をできるだけ目立た出せずに軽快に鳴らしてくれる感覚があります。広い空間をうまく使ったサウンドステージの表現はこの価格帯のイヤホンであることを忘れさせてくれるほどです。響きと抜け感をうまく両立しているばかりか音色の立体表現も上手いです。音色の好みは置いておいて完成度としては非常に高いレベルに纏まっています。

競合のイヤホンと比較するとDB1はややボーカルなどの中域主体のバランスなのに対してWan’er S.G はどちらかと言うと音場表現が上手く楽器にフォーカスが当たりやすいです。

CRA+と比べると、寒色ドンシャリでテンポが速い曲に合う爽快なバランスのCRA+に対して高域の表現が丁寧かつ音色が自然なWan’er S.G という違いがあります。

竹CHUと比べると、解像度が高く丁寧な空間表現の竹CHU、広大な音場を持つ空間表現の旨さを持つWan’er S.G という違いがあります。

音場(広狭、重心、遠近) ◎

縦横前後、このクラスのイヤホンでも最大級の広さを持ちます。音像の重心も高めかつ適度な近さがあるので迫力も十分にあります。この価格帯でこのイヤホンよりも広くかつ空間表現も両立しているイヤホンをいまだかつて聴いたことが無かったので驚きを隠せません。

定位、音像 ◎

広大な音場に十分な定位で音像を描きます。19.9$と言う価格を考慮すれば満点と言ってよいのではないでしょうか。

解像度、分離 △~〇

価格帯なりの解像度と分離です。もっと踏み込めば竹CHUと比べて明確にビハインドがあるのが解像度です。といっても竹CHUなどが高すぎるだけで価格帯を考慮すればこの価格帯では十分な解像度です。DB1やCRA+などと比べても概ね同じぐらいの解像度ではありますが、Wan’er S.G は他の要素のレベルが高すぎることで解像度が相対的にすごく気になってしまうという状態です。

低域の質について 〇

非常にバランスの取れた低音です。アタックの速さや余韻なども秀でた部分がそれほど無いのですが、適度なバランス感覚を持っており楽曲の邪魔をせずしっかりと支えます。サブベース帯の深いところからきっちり鳴っていますが樹脂筐体のせいか、やや音色が軽いと感じる場合もあります。見た目に寄るプラセボかもしれませんが強いて言えばこの点は気になりました。

中域の質について 〇

強調感が少ない良質な中音域です。広大な音場表現に加えてしっかりと中域が中域で埋もれず聴こえてくるチューニングです。音色全体の傾向と音場表現から迫力と言うよりもやや軽快な印象を持つかもしれません。音色の立体感も素晴らしいです。あまりにも全体のレベルが高いので中域の粗はやや目立ち易い印象で、解像度の不足感(価格帯としては十分に高い)を感じてしまうかもしれません。

競合イヤホンと比べると広大な音場表現と低域、高域がきっちりとなることもあり、竹CHUなどと比べると中音域は相対的にやや目立ちにくく解像度で明確に差があります。CRA+やDB1では音場表現が狭くなることを加味すれば中域の仕上がりは同レベルだと感じます。

高域の質について ◎

高域の表現は見事です。女性ボーカルのサ行などの歯擦音がほぼ刺さらないばかりか弦楽器の倍音やチャイムやシンバルなどの高域を多く含む楽器の表現は絶妙です。音色も明るすぎず、暗すぎず、尚且つキラキラとしたバランスの取れた音色で空間表現を彩ります。この価格帯でここまで高域表現が上手いのはTanchjim Zeroぐらいでしょうか。個人的にはこの価格でこの高域は文句の付けようがありません。

SPL周波数特性測定とか

*3

エージング前後で高域の刺さりなどの聴感が変化したので再度グラフを取り直してみたのですが完全に一致しました。

vs CCA CRA+

CRA+がドンシャリなバランスなことがわかりますね。

vs  Moondrop 竹CHU

竹CHUとの一番の違いは5~6KHzにかけてのDipの深さでしょうか高域に関しては竹CHUの方が全体的に出ているようですね。

vs  NiceHCK DB1

DB1の方がよりメリハリのある波形をしていると言って良いでしょうか。ボーカル帯域の1~5KHzがより強くでていますのでボーカル重視なのも頷けますね。

相性について

ジャンルの得意不得意

ジャンルをあまり問わないイヤホンですが、強い言えば早いテンポの曲は競合イヤホンの方が合うように思います。

アンプ(上流)による印象の違いについて

上流を標準環境で聴き比べたりしたのですがほぼ傾向はかわりませんでした。特に良いアンプほど極端に解像度が上がるということも無いのでスマートフォンなどでも十分に楽しめるチューニングだと思います。

ケーブルによる印象の違いについて(注意)

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注意:

リケーブルについては科学的に見ればごく低品質なものを除いて音質の変化に対する定量性のある決定的な証拠はありません。

このためリケーブルは貼り付けなどと変わらないオカルト的な要素を過分に含みます。

幸いながら私はイヤホンケーブルによる音質の変化を強く感じられるのですが、個人差がありますので万人におすすめするものではありません。

せっかくなので幾つかリケーブルしてみました。

デフォルトケーブルについての補足

抵抗値も大きく、クロストークもあるのですが音質に関してはそれほど悪い印象がありません。上手にイヤホンをまとめて上げているのかと思います。値段が値段ですしリケーブルで遊びたいという用途以外で使い勝手などに不満がなければリケーブルは不要かと思います。強いて言えば中音の音色の輪郭が不明瞭になりやすい点は気になります。

JSHiFi SHADOW 4.4mm

音色が概ね中央付近に集まるSHADOWの傾向が良く出てしまいます。音色の解像度や鮮やかさは上がるのですが得意の音場表現がやや死んでしまうのであまり相性は良くないかもしれません。一方ボーカルを中心とした音色が前に来て迫力が出る上に音色の一体感が出てくるのでこれはこれで悪くないと感じられます。味変には良いケーブルではないでしょうか。

BINGMANGO  Zebra 4.4mm

音の分離が良くなり中域から高域の音色がタイトになります。解像度の変化は少しですが上がり、全体としてキラキラとした音色の傾向になるように思います。中域のボーカルなどはやや艶やかになるので相対的に不足する解像度を補ってくれるようになります。もちろん音場の広さはそのままなのでグルーブ感が強く個人的にはもうこれで十分感が凄いです。本体よりも高いケーブルなので抵抗感はあるかもしれませんが良い組み合わせだと感じました。

Tripowin Jelly 4.4mm

広い音場が更に輪をかけて広がる感覚があります。音色の抜け感と余韻が絶妙かつ広大過ぎて逆に違和感を感じる人もいるかもしれないレベルです。全体に艶がでて高域の金属楽器はツヤツヤです。ボーカルなどの音像定位は上に移動し、左右のステレオ感が増すと共にやや俯瞰的な音場にもなります。本当にJellyと言うケーブルは想像していない変化があり、聴くたびに面白い感覚を味わえます。味変には素晴らしい変化だと感じます。

JSHiFi 銀月 4.4mm

SHADOWの上位互換的な変化がありますが纏まってしまうSHADOWと比べて開放的なのが銀月です。ボーカルが主張を強めて音がやや丸くなる傾向は同じなのですが音色の広がりや解像度、抜け感があります。特に鈴やシンバルなどの楽器の存在感がはっきりとするばかりか開放的で広いのでよりWan’er S.G の良さを引き出しているように思います。とはいえイヤホンの倍以上するケーブルを付けたのですが解像度などもそれほど上がらないのでWan’er S.G に付けるのであれば他のイヤホンに付ける方がよりイヤホンの良さを引き出せるだろうと思いました。

JSHiFi Hi8黒 4.4mm

準備したケーブルがどれもしっくりこなかったので合いそうだと感じたHi8を付けてみました。標準ケーブルの傾向を崩さず音色の輪郭がはっきりとしてやや解像度が上がります。特に中域の音の輪郭ははっきりと向上するので中域の音色に不満がある場合はリケーブルで効果を感じられるかもしれません。

またWan’er S.G は初期のケーブルの相性が良いので断線などでリケーブルしたり少しだけプラグ形状をバランス化したいなどの理由でリケーブルを考えており、最初の音からあまり変えたくないのであればHi8あたりが無難かもしれません。

 

 

イヤーピースによる印象の違いについて

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JVC SpiralDot++(音場、高域、低域
重視)

今回のデフォルトイヤーピース

Spinfit W1(中域、低域、解像度重視)

相性は良好です。中域と低域の解像度と質感が向上して音色としては1ランク上のイヤホンの音色と感じることができます。音場はSpiralDot++から比べると横も天井も若干狭くなりますが元々が広いのでそこまでのデメリットだとは感じません。若干高域の表現は雑になりますのでそこはトレードオフだと思います。

Moondrop 清泉 Spring Tips(中域重視)

中域の音色の透明感が上がり女性ボーカルなどの音色は滑らかで美しくなります。音場がやや狭くなり楽器の音像の分離が悪くなってしまうのですがそのあたりはトレードオフです。驚くほどにボーカルホンに変わるので驚くほどです。このイヤーピースも良い相性だと感じました。

AZLA SednaEarfit Vivid(コストパフォーマンス重視)

SpiralDot++と比べると上下の音場がやや狭くなります。高域の表現の上手さや横の広さはそのままなのですがその点がやや狭苦しい印象を持ってしまいます。当然一般的な競合イヤホンと比べるとそれでも広いので十分ではあるのですが折角であればよいイヤーピースに変更するとさらに良く感じられるのではないかと思います。

 

音質の総評、所感

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箱からビルドクオリティまで非常にレベルが高い構成だったことに加えて、音色まで隙がありません。若干エージングに時間がかかるのかもしれませんが箱出しの段階でもかなりのレベルの高さを感じられる素晴らしいイヤホンです。特にここまで広大な音場表現を持ちながら音色も両立しているという機種は今までなかったようにも思います。イヤーピースで音色が大きく変わりやすい点も遊び涯がある中華イヤホンだと感じます。ケーブルについては伸び代が少ないなという残念な気持ちもありますが19.9$に求めすぎだろうと我に返って自省します。それほどまでに完成度が高いイヤホンだと感じます。

水月雨Moondropの竹CHUが出た時の衝撃も凄かったですがこのWan’er S.G もそのレべルに近いものがあります。去年から今年にかけての中華イヤホンの品質の向上のスピードは目を見張るものがあります。Wan’er S.Gの登場で竹CHUの座も危ういかと思っていたところ、水月雨は菊JIUなる竹CHUの後継機を予定しているようです。そしてHEXAを作ったTruthearもEntry Level Kllerなるイヤホンを12月下旬に準備しているようです。

総評でTier1にするかTier2にするかは迷いました。竹CHUのレビューの際に2300円ではなく4000円とおま国価格でなければTier1にすると決めていましたので、おま国価格ではない2600円程度のWan’er S.G もTier1になりました。サポートなどが海外になってしまう点は気になりますが同じレベルの完成度なので仕方ありません。とは言え円安傾向なこともあり価格も3000円近い場合もあるのでTier1かTier2かはものすごく迷いました。

結論:A3K Tier1 参考価格:2640円

Wan’er S.G は19.9$という低価格イヤホンでありながらサウンドバランスの取れたフラットな音色を持ちつつ、広大な音場と秀逸な空間表現を併せ持つ傑作イヤホンです。付属品なども豪華で十分に使いやすく、軽くリケーブルが可能でありながらそのままの状態でも素晴らしいチューニングに仕上げてあります。価格帯を考慮すれば非の打ちどころはありません。Wan’er S.Gは価格的にも内容的にも竹CHUなどに並ぶTangzuのEntry Level Killerと言って良いイヤホンです。

 

Pros(優秀な点)

◎欠点の少ないバランスの取れたサウンドバランス

◎広大な音場と良質な空間表現

〇豊富な付属品

〇本体が軽く、リケーブル可能

Cons(微妙な点)

△国内正規代理店が不在

△玄人が好みそうな個性的で尖ったサウンドでは無い

 

最後に

この様な機会をいただきましたLinsoul様には再度感謝申し上げます。

 

Appendix

購入リンク

TANGZU Wan'er S.Gwww.linsoul.com

 

*1:

ホワイトノイズが少ないADI2DAC fsとMacBook 15 Late2013 Rewにて左のみなど片方CHのみからリスニングボリュームのホワイトノイズ又は1KHzSin派を出力します。出力先CHでホワイトノイズやSin波を確認したのち、取り外して遮音し、もう片側を装着して出音をチェックします

*2:

M17DC(PL50) "AppleMusic" -> 標準ケーブル-> イヤホン -> SpairalDot++

M17"AppleMusic" -LDAC-> XD05BAL -標準ケーブル-> イヤホン -> SpairalDot++

iphone12"AppleMusic" -A1749->  -> 標準ケーブル-> イヤホン -> SpairalDot++

Xaomi 11T Pro"AppleMusic" -LDAC-> BTR7 ->標準ケーブル-> イヤホン -> SpairalDot++

GV301"AppleMusic" -標準ケーブル-> Aiyima H1 ->標準ケーブル-> イヤホン -> SpairalDot++

Xperia10iv"AppleMusic" -標準ケーブル->  イヤホン -> SpairalDot++

*3:

〇測定環境 

ハードウェア:Apple Macbook pro 15 Late2013 BigSur11.6.4

ソフトウェア:REW V5.20.13

INPUT:MOTU M2 IN1 XLR (VXLR+)192KHz24bit

OUTPUT:MOTU M2 192KHz24bit 3.5mm変換

カプラ:IEC711クローン 刻印( IEC60318-4 Type E610A)※100〜10KHz用


イヤーピース:Final TypeE Black Mサイズ

〇測定パラメータ

 入出力バッファ512K、Acoustic Reference

 出力音圧レベル:−12dB

 Length:2M(10.9sec) 、192kHz、0〜20,000Hz

 カプラキャリブレーションファイル適用、SoundCardキャリブレーション実施済み