こんにちは
今日はLINSOUL様から依頼のTinHiFi C0を聴いたのでそのファーストインプレッションです。
ファーストインプレッション
結論から言うとまた優勝しました(´;ω;`)ウゥゥ。「優勝し過ぎだろ」とか「安いので優勝しすぎ」という突っ込みが聞こえた気がしますがしたものは仕方ないんです。。。めちゃくちゃ良かったです。
ただし一応「リケーブルをして」という条件は付きます。とは言えリケーブルしなくても標準でも普通に良いイヤホンです。
アンプはFIIO M17とMoondrop DWAN PRO、イヤピはいつものJVC SpiralDot++を使いましたが、最初はDAWN PROで聴きました。
ちなみにNormalとSpecialの2色あるみたいなのですが届いたのはSpecialの色の方でした。調べてみている限りは色以外には違いが無さそうです。
リケーブルする前の標準状態の感想
また、正直に言うと初見では筐体がDAIS〇の300円シリーズにそっくりでめちゃくちゃ見た目の印象が悪かったです。ケーブルも細く絡まりやすいタイプで極限までコストを削った痕跡が見て取れます。然しながら実際に音を聴いたら度肝を抜かれました。音が軽く音場が高く晴れやか軽快で、開放感に溢れています。そして聴き凝らすと驚くほどに解像度が高い高い、分離性能が良い良い・・・。期待値が低かったこともあり「なんだこれ・・・」と思わず声が漏れました。
寒暖はニュートラル、低音は薄く明らかに高音寄りのバランスです。横の音場は広めで上方にサウンドステージが横展開される感じで、その上で音の密度が薄く、全体的にライト級感半端ないです。ドライバの素性は凄く良さそうなのに音が軽すぎてものすごく活かせて無い感覚です。乾いて軽めの音のDAWN PROと合わせたこともあり「なんちゅーピーキーな音色や・・・TinHiFi君攻めすぎ・・・」とか思っていました。
vs 水月雨Moondrop 竹CHU
価格帯がちがうじゃないか!という人もいるかもですが、海外で竹CHUは19.9$でこのC0は17.99$でほぼ同じ価格帯です。
解像度と分離と定位はC0が高く、音の密度や低音までのバランスは竹CHUが良く、概ね同クラスだと感じますが、万人受けするのは間違いなくバランスの良い竹CHUです。やはり竹CHUの方が上手だと感じます。
なんかケーブルが悪そうだな・・・ということで横に転がっていたTRIPOWIN Seraphを付けてみます。
リケーブル関係の注意
注意:ケーブルについては測定したところ科学的には変化はあるようですが微小量であり、音質の変化に対する決定的な証拠は無く、オカルト的な要素を過分に含みます。
幸いながら私はイヤホンではケーブルによる音質の変化を強く感じられるのですが、個人差がありますので変化しないことを否定するものでも、リケーブルを万人におすすめするものでもありません。
TinHiFi C0 + TRIPOWIN Seraph
Seraphは中華系のイヤホンのやや寒色寄りの音色をそのままの傾向で伸ばしてくれることが多かったため、何だかんだでよく使っているケーブルでC0にも試してみました。
↓参考
結果は音色の厚みが出て、解像度が上がり音場もグッと広がり高かった解像度に磨きがかかりとてもこのクラスのイヤホンとは思えないバランスです。ボーカルもグッと下にさがりほぼ中央付近に定位し、迫力と生々しさが出てくれます。低音も必要十分にパンチがあり音のバランスが一気に良くなりました、あ、こいつ潜在能力が高いやつだ・・・💦(*''▽'')。でもなんかどこかで聴いたような帯域バランス・・・。
周波数特性
やけにマッチングが良いです。1年前の中華の機種とかもっと結構バラバラだったのに最近は本当にどれもこれも品質がヤバイです。
グラフについてはリケーブルすると十分に低音があるというのはよくわかりますね。んーどこかで見たような形です。
vs Tanchjim ZERO
えー、ほぼZEROですね。中高域がややC0の方が少ないですがピークの出方までそっくりです。これはC「ZERO」だったのかもしれません(違)。
インピーダンス特性はほぼフラットです。
Tanchjim ZEROとの違い
そうですね、音色や音場表現は完全に別物だったのですが、帯域バランスや鳴り方がTanchjim のZEROと似ていたようです。当然ながらここまで来たらZEROとも聴き比べてみました。
ZEROは今聴き直しても音が兎に角、優しく繊細で刺激音がありません。半面、音が薄くパワフルさに欠けます。低音は中高域の雑音が少ないこともあり意外と聴き取りやすくしっかりしています。そして前後の音の広がりが得意な反面、横の音の空間が極端に狭く、全体を通して極端になチューニングでピーキーさが半端ありません。刺さる人(上記の得意な部分だけを重視している人)には極端に刺さるというイヤホンになります。
半面C0の方は同じ帯域バランスながら解像度と解像感が高く、ZEROと比べるとやや雑味を感じやすいですが、音場の広さからくる音の分離と定位の良さは見事です。一方でZERO同様に音が軽くボーカルの迫力とは?と思えるような音の芯の無さがウィークポイントです。音場が高めで展開されることで、軽さや明るさに加え、解像度からくる聴き取りやすさがあり、こちらも総じて極端なチューニングだと感じます。このためこちらも刺さる人には極端に刺さるというイヤホンです。
個人的には互角です(笑)が個人的にはC0の方がボリュームを上げなくても良いので好きですね。尚、ZEROも一時期流行りましたが、C0もC0が得意な項目を重視される方には極端に高コスパだと感じます。いやはや面白いです。
C0 + ONE DSP ケーブル
ここまできたら、、、とやりたかったことをやってしまいました(*'▽')
優勝です!!ONE DSPケーブルを付けてみました。いやこれめちゃくちゃ強いです。総じて両方のイヤホンに言えることはケーブル由来と思われる音の軽さがあることでこのDSPケーブルは結構その点を手軽に改善してくれる点は素晴らしいです。Seraphでも思いましたがコイツやっぱりZEROの様にフラグシップクラスのダイナミックドライバを積んでいるのかもしれません。実際PU-カーボン系の振動版らしく、そこそこ高価なイヤホンに採用されているドライバです・・・。
尚、しかもこの構成iPhoneもUSBCになったのでどこでも使えてめちゃくちゃ便利。やはりこのONE DSPケーブルは強いです。このケーブルだけで価値があると思います(*''▽'')。
その他のC0バリエーション
ちなみにC0もUSB-Cタイプがあるみたいなのですがどうやらリケーブルできないようなので音質重視の方にはオススメしません。
コレ(USB-C リケーブル不可)
さらにC0には3.5mmタイプでも少し安いリケーブルできないタイプもあるみたいです。音は聴いていないのでわからないのですが、恐らくは標準ケーブルそのままの音色だとすればこれはこれで、その方向性が好きな方にはコスパが良いイヤホンだと感じます。
コレ(3.5mm リケーブル不可)
ということでC0が筐体性能が極めて高い構成で、どちらかというとC「ZERO」的*1な興味をそそるイヤホンだったので筆がのってファーストインプレなのにガッツリ書いてしまいました💦。本レビューで書くことが無くなりそうなので、このぐらいにしておこうと思います(笑)。
レビューではいつも通り、エージングさせるほか、様々な機材で確認したり、長時間試聴での印象の変化、そしてリケーブルしてみたりする予定です。
注意:ファーストインプレッションなので当然ながら、長期間使用することや機材組み合わせで意見が変化することがあります。
写真とか
箱は小さ目だけどこの価格にしてはしっかりしています。ELFってなんでしょうか?妖精?
ケーブルは絡まりやすいタイプで耳掛けの部分も角度がきつくちょっと使いづらいです。細くて軽い点は良いですね。
イヤーピースは1種類4サイズです。
ではまた明日。
個人的には筐体の基本性能が高いのでリケーブルできるC0タイプがオススメです。
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*1:*もちろんC3,C2等のCシリーズの型番で一番下だからC0なんだと思います。