ゆるふわオーディオ日記(blog)

気に入ったイヤホン、ヘッドホン、アンプ等のオーディオ体験を日記ブログとして思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。2年で400本ぐらい機材が増えてレビューBlogになりつつあります💦。アフィリエイトはレビューとかプレゼント企画の資金にさせてもらっていますニャ。

雑記:Tanchjim ONE DSP リケーブル対応DAC付きイヤホン買ったよ(;・∀・) *ZERO DSPとの比較アリ

こんにちは

今日もゆるふわしながら仕事していたすのーです。

今日は予告通りTanchjim ONE DSPを購入して色々と計測してみたりリケーブルしてみたのでその雑記です。ZEROは音場の狭さの研究のため、安いことを理由に6台ほど買ったので久しぶりに聴くことになるので感慨深いです。

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ONE DSPとは

商品詳細は↓こちらを見てください

 

ちなみやすい方は並行輸入品なので購入後の保証対応などに不安のある方は高い方で購入される方が良いです。

購入の経緯については↓こちらを御覧ください。

el-snow.hatenablog.com

ZEROについてはこちらのレビューなどを参考いただけると

 

el-snow.hatenablog.com

ケーブルについてはこちら

el-snow.hatenablog.com

開封、中身とか

残念ながらてんきちゃんは書いてないですね😭。
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裏側にはスペックが書いてあります。ZEROの時のような周波数特性はありません。
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参考ですが、ONE DSPはTanchjimのターゲットカーブにフィットしてあり、ONEの方はハーマンターゲットカーブ2019にフィットしてあるようです。

グラフを見比べるとDSP版の方は100〜200Hz、6KHz付近が少し下げられています。

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ZEROより少し高いだけあってハードケースに入っています。

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ポーチ、イヤーピース2種類、3サイズ+4サイズとZEROと同じですね。
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本体は展示会と同じでケーブルはしっかりと太いものが採用されています。
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展示会では試せませんでしたが、ケーブルは0.78mmしっかりと抜き差し可能です。ピン自体はTanchjim標準らしく少し長めのものが採用されています。
形状は埋め込み2pinですが一般的にある溝がありませんので、方向を忘れないようにしなければ逆相で指してしまいます。

音で聴き分けるのが不安な方はRLの刻印がある側が溝がある側と覚えると良いです。尚、上記の写真にあるようにL側のケーブルの内側に突起がありますがそちらには刻印が有りません。

音について

ZERO mmcx vs ONE + ZERO Cable

ファーストインプレッションについては既に音フェスで書いた通りですが、今回はZEROケーブルをつけてZEROとまず聴き比べてみました。ちなみにアンプはXperia5 iv イヤピはJVC SpiralDot++です。
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まず、驚くことにZEROの無印めちゃくちゃ横の音場が狭いです。久しぶりにZEROを聴くと前後の広さと横の圧倒的な狭さに驚きます💦。同じケーブルでもONEはやっぱり横が少し広がって聴きやすくなっています。ZEROで静けさと余韻と引き換えに抜け落ちていた付帯音と響きがしっかりとあり、特に低音の表現力が高い点は素晴らしいですね。

もちろん低音の厚みがかなり増えて、音の半分は優しさでできていたZEROの音色とは大きく異なります。解像度は似たようなものですが、しっかりとした音像と横の広さがあるのでそこまで悪くありません。3.5mmの国内価格では4000円程度なのでそこそこ良いのではないでしょうか。

一方でZERO 3.5mmのような尖った魅力は無いのでZEROとONEは棲み分けできそうですね。

SPL周波数特性 ONE左右差

ということでいつもの環境

SPL*1インピーダンス*2

で測ってみました。

SPL周波数特性 ZERO vs ONE

3.5mmでは低音が増えて中域がすこしへこんだ感じですね。

ONE インピーダンス特性

参考 ZERO 2pin化ケーブルのインピーダンス特性

私のはんだづけが良くない可能性はありますが、一応今回聴いたケーブルの抵抗値的にはKZの付属品と変わらないレベルです。

ZERO DSP vs ONE DSP

さて、本番というか元々購入した標準同士で比較してみます。
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ちなみにケーブルですが、やはり見た目は少なくともDSP同士で太くなっています。

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音についてですが、まず3.5mmとの違いとしてZERO DSPは音の繊細さはそのままに横の音場が大きく拡張されて悠々とした音色を聴くことができます。万人受けする音色は流石にこちらですね。個性が残りつつ素晴らしい音色です。

それがONEになると更に横に大きく拡張された広大な音場が形成されています。音の静かさ、繊細さはZEROに劣りますが音の厚みがあり、しっかりとした骨太のサウンドの方向に近づいています。同じDSPイヤホンでもZERO DSPの音の細さや高域より過ぎるバランスに不満だったり、菊JIUの明るすぎる音色が好みでなかった方には福音となるイヤホンだと感じます。

SPL周波数特性 ONE DSP左右差

左右差が少なくきれいです。

SPL周波数特性 ONE DSP vs 3.5mm

DSPケーブルによって150Hz付近、6KHz付近が4dBほど下げられていますね。このあたりは公式情報のグラフ通りです。

参考にHM20にDSPケーブルを指して取ってみたのですがほぼ同じ傾向でした。

ちなみにこのHM20普通に音が良かったです(笑)。DSPケーブルとしてもかなり利用価値がありますね。

SPL周波数特性 ONE DSP 接続規格差

一応16bit48KHzと24bit96kHzで変化があるか調べたら14Khz以上で優位な差がでました。できる限り24bit96kHz接続が良いですね。

ケーブルによる印象の違いについて(注意)

注意:

リケーブルについては科学的に見ればごく低品質なものを除いて音質の変化に対する定量性のある決定的な証拠はありません。

このためリケーブルは貼り付けなどと変わらないオカルト的な要素を過分に含みます。

幸いながら私はイヤホンケーブルによる音質の変化を強く感じられるのですが、個人差がありますので万人におすすめするものではありません。

Xperia 5 iv or M17 "AppleMusic" -> 「    」-> イヤホン -> SpairalDot++

尚、ケーブルについてはLinsoul様の提供によりTripowinの新作ケーブル4本、Nicehck様の提供によりSnowAgを試用させていただきました。

TRIPOWIN Sirene 「A+」

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音に透明感が出る感じがありますね、無駄な響きが少なくなった感覚でしょうか。音が若干近くなったことで全体の統一感みたいなものが出たのかグルーブ管感も良いように思います。

解像度も1段上がって全体に音がクリアになった感覚もあります。標準ケーブルからのアップグレードとしても普通に良いと思います。

TRIPOWIN Mirage「C+」

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低音の解像度が上がるのですが、音像低く全体の解像度はほぼ変わらない感覚があります。明瞭感が低く低音がブローのように効く感じですがこじんまりした印象がありあまり良い印象がありません。

TRIPOWIN Solstice 「A」

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横は少し狭くなりますがやや前後の立体感が出て低音はアタックとキレが良くなります。高音は存在感とエッジが立つ表現で標準の傾向をある程度残したままドンシャリ感が出てくれるように思います。

音像の一体感が増すので分離はやや悪くなるイメージですが、密度感があり音場表現より音色を重視される方には良い選択肢になるかもしれません。

TRIPOWIN Seraph 4.4mm 「C+」

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4.4mmなのでここからはM17でも聴いてみます。

解像度、解像感が向上し、音像はやや遠めになるでしょうか。全体にスッキリとした音の傾向です。音は明瞭ですが、あくまでONEの限界はあるなと感じる音色です。音場は横の広がりは維持したまま上下が広くなり前後もやや深さを増す感覚がありますね。

音の解像度も解像感も高く分離感もあるので間違いなく良い音ではあるのですが、本体が足を引っ張っている感覚は強いです。ONEの音がとても気に入った方であれば価値はありますが、ケーブルの方が高いこともあり、コスパ的にあまりおすすめできません。

NICEHCK SnowAg 4.4mm 「C〜A+」

el-snow.hatenablog.com

RedAgの4芯版です。
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4.4mmなのでこちらもM17でも聴いてみます。

音色は柔らかく繊細で音が軽くなります。高域の音色が全体で目立ち、バランスは大きく高域よりになったと感じます。透明感がすごく、透き通った音色は特徴的です。

まるでZEROのような方向性の音色で、一瞬イヤホンを間違えたかと思うほどです。個人的に好きな方向性の音色ではなかったのですが、変化の量としては面白みがあり、これはこれでありかもしれません。

リケーブルまとめ

いやこれ、難しいです。色々と試して楽しそうだと思って聴いていたのは最初だけで、組み合わせによっては音が悪くとても不快な気持ちになったりしました。テンションも徐々に下がってきて標準のほうが良いのでは?っとZEROケーブルをつけてみたりしましたが、だからといってすごい良いわけでもなく、悩ましい結果でした。

最終的に思うことはZEROケーブルもそこまで良くないため、ONE DSPの音が一番整っていて良いということです。

もちろん今回は5本ぐらいしか試していないのでもっと良い組み合わせがあるとは思いますが、今回は巡り会えませんでした。今回の範囲での結論になりますが、ONEの3.5mmの音が気に入ったのなら別ですが、個人的にDSP版はリケーブルは不要ですし、そのまま使うのが最も音が良いです。

終わりに

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ONE DSPの音は視聴してある程度良かったので、USB-Cケーブル目当てで購入してみましたが、結果的にケーブルが一番気に入りました(泣)。ONEはONE DSPのケーブルが一番あっていますね。

また、音色としての個性はZEROの方が強いため、リケーブルしないならZEROの方がコスパ的にはおすすめです。しかしながらZEROは標準ケーブルの相性が悪いので中々歯がゆいです。個人的にはZEROのままリケーブル対応の方が面白かったのですが。。。いずれにしてもZERO DSPでは物足りず、無難に良い音のDSPタイプイヤホンが欲しい場合は個人的に菊JIUがおすすめですね。

el-snow.hatenablog.com

値段が違うので当たり前ですがONE DSP系統を聴き終えてPhoenixCallやNioを聴いたら音が良くてテンションが上がりました。ちょっとONEのポテンシャルを過信しすぎていたかもしれません。ちなみにアプリ対応なども予定している様なのでそのタイミングでまたリベンジしてみたいと思います(ONEの良さを否定したいわけではないので)。

なんだか途中からがっつりとテンションが下がってしまったので、愚痴っぽくなってしまいましたが、とりあえず今日はNioを聴いて耳をリセットしようと思います。では、また明日〜。

 

 

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*1:

〇測定環境 

ハードウェア:Apple Macbook pro 15 Late2013 BigSur11.6.4

ソフトウェア:REW V5.20.13

INPUT:MOTU M2 IN1 XLR (VXLR+)192KHz24bit

OUTPUT:MOTU M2 OUT 6.3 to 3.5mm

カプラ:IEC711クローン 刻印( IEC60318-4 Type E610A)※100〜10KHz用


イヤーピース:Final TypeE Black Mサイズ

〇測定パラメータ

 入出力バッファ512K、Acoustic Reference

 出力音圧レベル:−12dB

 Length:2M(10.9sec) 、192kHz、0〜20,000Hz

 カプラキャリブレーションファイル適用、SoundCardキャリブレーション実施済み

*2:

〇測定環境 

ハードウェア:Apple Macbook pro 15 Late2013 BigSur11.6.4

      :DIGILENT Analog Discovery 3 + Impedance Analyzer

ソフトウェア:WaveForms 3.20.1

ケーブル:MIX16 4.4mm 2pin

出力:50mV

Resister:10Ω

カプラ:IEC711クローン 刻印( IEC60318-4 Type E610A)※100〜10KHz用