ゆるふわオーディオ日記(blog)

気に入ったイヤホン、ヘッドホン、アンプ等のオーディオ体験を日記ブログとして思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。2年で400本ぐらい機材が増えてレビューBlogになりつつあります💦。アフィリエイトはレビューとかプレゼント企画の資金にさせてもらっていますニャ。

NOBYIN A2(DX QZX-A1 DN-915923)買いました 結論:傑作ですね

f:id:el_snow:20200528023321p:plain

Twitterや5chなど一部では有名だったらしい所謂A2をドスパラ(Dospara)から買ってみました。ちょっと調べるといくつかレビューは出てくるのですがどれもこれも絶賛すぎて「本当か?」っと思い、まぁ2500円なら試してみるかっという軽い気持ちで購入しました。

 

結論から言えば確かに2500円とは思えない完成度のイヤホンでした。実はこれの上位機種R8の方も購入しており、こっちも聴いてからレビューを書いてみようかなぁと思っていたのですが、主観的な評価が入り混じり、頭がごちゃごちゃになってきたので徒然なるままに書いてみようと思い今に至ります。

 

まず良い点ですが

トータルで言えば完成度が高い音楽を奏でてくれるところが挙げられます。さらにバランスとして元気がよくノリが良い音がし、ダイナミックドライバ1つで駆動されている音はBAにありがちな繋がりの悪さとは無縁でどの帯域もそれなりに良くなってくれます。中でも中低域の表現の豊かさが特徴的でティンパニーの深い低音(数100Hzぐらいでしょうか)も朗々と鳴らします。音場はやや頭の後方に展開され、上下左右前後共に広くはありませんが、狭い中でまとまり良く展開されます。

この先の評価はイヤホンを鳴らす前提としてアンプをそれなり要求はされていまいますが定位、解像度、音色これらはこの2500円という価格とは思えないほど高品位です。他のイヤホンなどから切り替えると音場の狭さを実感しますが、音の繋がり、音楽性のノリ、音色の響きの良さから数分聞けば狭い中で十分に堪能できる美味しさを持っています。音色の話を深掘りするとサックス、ギターチェロなど弦楽器、管楽器の中低音は響きが良く生々しいリアリティがあります。ボーカルも音場が狭いこともあってプレゼンテーションが近いです。ここまで近いと最初は息苦しいのですが、解像度の高さと艶っぽさからすぐに慣れてしまいます。分離感はそれほど高くはありません。そもそも音場が狭いため楽器の位置などのステレオ感は無いと言っても過言ではないのですが不思議とノリの良さから気になりません。響きはとにかくゴージャス、(f特性を測る手段は持っていないのですが)ややドンシャリ気味なこともありとにかく元気が良く聴き疲れをしません。こう書いていくと音楽性というまとまりを許容すると2500円というチープなイヤホンの価格帯でとても良くまとまった機種だと実感しました。

 音以外の面では、付属のケーブルが高品位です(注:製造ばらつきがあるかもしれません)。この価格帯では鳴れば良いレベルのケーブルがついてくることが多いと思うのですがある程度太さもあり、しなりも適度にあり、かつ硬すぎず、手触りも良く、癖もつきにくい必要十分という言葉に遜色ない作りです。3.5mmジャックから4芯でバランスしているように見えます。ジャックの端子もL字になっており好みです。またイヤホンはmmcx端子を採用しており、リケーブルも容易です。またシェアがけ用の癖もついており、私には嬉しい配慮です。

そして写真で見てもわかると思いますがなんと言ってこの価格とは思えない美しいシェルの造形は圧巻です。滑らかな曲線美に加えて実際の手触りも良くツルツルでまるで宝石のようです。金属を埋め込んでおり、さらにそれを樹脂で固めたような構成のため少し重いのですが滑らかな加工のおかげで耳にあたる部分は負荷を感じない作りになっています。大体のイヤホンは1時間を超えて長時間つけていると耳に当たる部分痛くなってくるのですがこのイヤホンは数時間試した限りでは快適でした。また、左右で色が違う点も肉眼でLRがわかり良いポイントです。

シェル筐体は大きいように感じるかもしれませんが以外とコンパクトです。最初は寝フォンは難しいのではないかと思っていたのですが、それほど深さが無く、なんとか使える範囲でした。

 TWS化ができるBT20Sとの接続も問題なく出来ました。ただ音質は欠点でも述べますが評価として凡であり、あえてTWS化するほどのものではありませんでした。

 

 欠点に移れば、とにかく音場が狭く窮屈というところでしょうか、個人差が出るところでこれを許容できない方はいらっしゃるような気がします。またアンプへの要求度が尋常ではありません。先ほど書いた良い点は全て数万円クラスのアンプ(この前購入したacro L1000)と組み合わせて使った場合の評価です。Macbookairのイヤホンジャックに直挿するとまず良い点で挙げた音色は濁り、解像感が失われ、定位は音場の狭さから楽器の重なりが酷くごちゃっとします。豊かな中低域は下品に鳴り響き単なるドンシャリサウンドになれ果てます。ただしこれは2500円のイヤホンなりになると考えてもらえれば良いです。

 

また、音色の豊かさを実現するにはややエージングが必須な様です。最初の数十時間は低音の量こそ出ますが質はそれほどでした。まだ数日しか使っていないのですがこれがこれから悪い方向に行く可能性も否定できません。

造形でいえばLRは手触りでも分かるようにして欲しいというのが私の要望です。また付属するイヤーピースは独自のタイプでかなり柔らかい素材でできています。サイズは3種類で私はフィットするサイズがなく、FinalのEタイプ付けなければ低音が抜けていき、まともな音楽になりませんでした。この辺りが合うかどうかも満足度を決めるポイントになるのだろうと思います。

 

 

纏めとしてやや欠点はあるものの、この音楽性が気に入れば2500円とは思えない完成度を誇っていると思います。ライバルなる機種を思い描けばE3000やzs10proなど5000円〜6000円台の高コストパフォーマンス機種が思い浮かびます。もちろんそれぞれはかなり音楽性が異なるので単純に比較することは難しいです、しかしこれらの機種と比べても遜色がない出来だと実感しています。特に低音の質で言えばn5005を思い起こさせられ、全体のまとまりも優秀です。何かに特化しているイヤホンはなかなか替えがたい魅力を持っています。私もこのA2はしばらく残しておくと思います。

 

かなり、思いつきで書いているので大分長くなりましたまた書き忘れたことがあるのであれば別途書きたいと思います。