ゆるふわオーディオ日記(blog)

気に入ったイヤホン、ヘッドホン、アンプ等のオーディオ体験を日記ブログとして思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。2年で400本ぐらい機材が増えてレビューBlogになりつつあります💦。アフィリエイトはレビューとかプレゼント企画の資金にさせてもらっていますニャ。

iBasso CF01, TRN BT20s, Fiio UTWS1買いました 結論: 音質、完成度ならCF01一択

画像

見ての通り、mmcxコネクタのイヤホンをTWS化するキットとでも言うのでしょうかその最新製品であるiBassoのCF01を先日購入しました。このCF01がとても気に入ったのでその気持ちをまとめておこうかと筆を取りました。ちなみに残りの2つの製品TRNのBT20sは半年前、FiioのUTWS1は先月から所持して便利に使用しいたのですがブログにまとめて書くほどに気に入ったわけではなかったので今回比較がてら両機と比べた時の利点や欠点なども買いておこうかと思っています。結論としてこのCF01高額mmcxイヤホンのTWS化であればコレ一択っという完成度かと思います。

 

ちなみに上の写真はそれらの製品を並べた物です。最初私はCF01の方が一回り大きいのかなぁと勝手な先入観を持っていたのですが比べてみるとほぼ同じサイズで驚きました。値段はTRNが4000円程度Fiioが6000円程度、iBassoが18000円程度とそれなりに価格差があります。TRNとFiioの商品は写真のものだけが本体なのですが、CF01の実際の商品にはQi対応の充電ケースが付いてきます。なのでイヤホンを収納すると下図のような形で収まります。

 

f:id:el_snow:20200803001658p:plain

画像

写真は試聴に使用したTZ700、AndromedaNW10を装着したものです。1DDの小型なTZ700は悠々と、NW10も問題なく収まっているのがわかるかと思います。実際蓋をしたら当たるのではと思われるかと思いますが、蓋側とイヤホンの接触部には柔らかいシリコン製のエアクッションが付いており締める時に傷がつくなどの心配もありませんし、持ち歩き時に動く心配もありません。このケースにも電池が内蔵されており、1回あたり4.5hケース併用で最長24Hの再生が可能とのことです。TRNとFiioはこのようなケースが付属しないので1回あたりの再生時間が8Hとほぼ2倍になっています。おそらく電池の容量が半分なのでその分CF01は音質に回路を割ける計算になります。

 また噂によるとFiioのものは基本的にはTRNの既製品をチューニングしたOEM製品との噂がありほぼ基本的な構造は同じようです。なのでFiioの製品はTRNのものを受けてちょっとしたカスタマイズをしているようです。Fiio版は付属品もキャリング用のケースが付いてきます。正直BT20sを使っていて高額なIEMがカチコチ当たって持ち運びに難儀していたのでFiio版を見てああ、これは付けて欲しかったなぁと思いました。その点CF01はさらに進化しており、AirPodsのようにIEMごと仕まう大きなケースが付属します。正直大きすぎて邪魔だなぁとも思ったのですが、実際に使ってみると先ほどのエアクッションの出来であったり、充電ケースに仕まうだけで充電できる構造であったり、使い始めるときにケースから出すだけでペアリングされるなど他のTWSの使い勝手レベルを実現しているのは素直に便利になったと思いました。

特にBT20sとUTWS1は充電にmicroB端子を利用しているため充電するたびにゴムコネクタを外し、前後を確認しながら充電器に刺すという行為を2回繰り返す必要があります(2つ充電できる二俣コネクタは付いてくる)意外と慣れれば面倒にはならないのですがやはりケースにポンと置ける利便性と比べると天と地ほど便利です。また、電池がケースで充電できるというのも強い味方だと感じました。実際に使っていて充電が切れたときにBT20sでは本当にどうしようもありません、充電端子があるじゃないかと言われそうですが2つを充電してやっと使えるという構造はやはり外でも充電するという行為を想定していませんので非常に便利です。

 装着についてはみんな同じように見えるかと思いますが意外と差があります1位枚目の写真を見てもらえればわかると思いますがMMCXコネクタまで伸びているケーブルの巻き角度が異なります。iBassoは開いていますがFiioの方がよりカールしているかと思います。TRNの方も開いているように見えますがこれは実はイヤホンを付けるときに角度が合わずライターなどを使って無理やり角度調整を行った結果開いたものでTRNとFiioはほぼ同じ角度でした。つまりこのままの角度ではつかないIEMがいくつかありまして、人にも寄りますがTZ700などのイヤピだけで保持するタイプはこのカールがシンデレラフィットしない限り横向きの力がかかり抜けてしまいます。つまり使い物になりません。NW10の様に外耳にもフィットするIEMの場合は幾分かはマシになります。ここまで読まれてじゃあどれも一緒じゃないかと思われるかと思いますがこのコードの部分のテンションが強いのがTRNとFiioの方で、iBaasoの方は柔らかいケーブルで耳にフィットしやすいと感じました。

 次に操作ボタンなのですが一番良いのがiBassoのCF01でした。これは好みもあるのかもしれませんがこのタイプの商品のボタンを押す時は本体をホールドしてやる必要があります。軽い商品なのでボタンを押すと商品が押した方向に動いてしまって押せないということです。CF01はどうしているかというとボタンは本体の上部に付いているのでボタンを押す時に逆側の充電端子側を持って指で挟む様にして押す感じです。端子の汚れは気になりますが他の2機種と異なり押すこと自体が少ないと思いますしボタンも押しやすいです。一方で他の二機種は本体の側面にボタンが付いています。これを押すときは一度本体を広げて逆がわに指を滑り込ませてからボタンを押す形になります。もしくは頭に押しつけながらボタンを押します。私は後者で使っていましたが思いの外、このボタンを押すのが疲れます。なぜなら電源のON、OFFもしなければならないので使うたびに2回はおすことになるからです。しかも手触りで探す形になりますがこれがボタンが小さいので探しにくいです。Fiio版はそこに気づいたのかボタンのエッジに装飾を施してボタンを探しやすくしています。

ここまでは基本性能、付属品の使用比較になるのですが、まぁ完成度で言えば

 

  CF01 >>>>>> UTWS1 > BT20s

 

と価格なりの順番になります。

 

続いて肝心の音についてですがいくつかのアンプを聴いて思ったのは私には詳細なアンプのレビューをできる知識がないということです。なので勉強がてら簡単にだけ書かせてもらいます。音の違いについて思ったのは

 

  CF01 >>>> UTWS1 >> BT20s

 

という順番です。

まずBT20sはドンシャリ傾向のTWSアンプで分離感は一番強くバランス接続に変えた時の様に音場が広くなった印象を受けます。一方で音色はやや無味乾燥というかボーカルの艶や質感といった描写は価格なりでありハイエンドイヤホンを繋いだ時には力不足感を強く感じます。ポータブルBTレシーバーのbtr3と比べてやや力強さにかけるような印象です。音量は比較的取りやすく手持ちのイヤホンで音量が不足したことはありませんでしたが7、8割ぐらいまで使うことはあったので鳴らしにくいイヤホンなどは注意が必要かもしれません。またNW10を繋いだときはバックグランドノイズはやや大きく少し気になるレベルでした。音質としては使えないことはないがお世辞にも良い音とまでは言えなず、TWSは便利だがもう少し良いアンプで聴きたいなぁと思ってしまう感じでした。

次にUTWS1ですが概ねBT20sと同じ傾向ですがややBT20sに比べて籠るような中域の質量感があるように感じました。分離感はある程度残しつつもより一体感が増し、ドンシャリの傾向もやや芯が入った様な音を出すので少しFiioなりのチューニングが入っているのだろうと思わされました。同じメーカーな事もありますがポータブルBTレシーバーのbtr3と比べても遜色ない音質かなと思いました。音量やバックグラウンドノイズの傾向もBT20sとほぼ同じです。基本的にはBT20sをFiioなりにチューニングしたものというところだとは思います。好みもあるかもしれませんが値段の差額2000円の価値は私にはあるように思いました。

最後にCF01ですが概ねフラットな印象を持っていますがややかまぼこなのかねっとりとした質感を音色から感じます。ポータブルBTレシーバで言えばES100クラスにアップしたようなイメージでBTによる伝送ロスをほぼ感じません。サ行が刺さりやすい曲とイヤホンの組み合わせでもあまり刺さりません。BT20sやUTWS1と比べると音色のベールが1枚脱いだかのようにリアリティがあります。また駆動力も高い様で両機種に比べるとボリュームが2/3程度で済むのでより鳴らしにくいIEMを付けても問題なさそうです。NW10を繋いだときのホワイトノイズはやや気になる程度で試聴中以外は気になりますが曲の間は問題ないレベルかと思いました。特に他の二機種は長時間使っていると便利なのは便利なのだが、どうしても音質があと一歩足りないという感覚が強く、もっと良いアンプで聞き直したいという欲求が生まれたのですがこのCF01については許容範囲でこの便利さであればつけっぱなしても問題ないと思わされました。

 

接続性については今回は評価できていないので保留とします

 

CF01の価格は18000円と両機種の3倍以上高額ではあるものの使い勝手の面、音質の面を考えれば値段の差はあれど非常に良い完成度だと感じました。ハイエンドIEMを持っているユーザーであればCF01を一択で選ぶほど良い商品だと思います。尚、その他の2機種に魅力がないかというとそうではなくBT20sは低価格、UTWS1はその中間という意味で位置付けが異なる商品なので手持ちのIEMや予算に合わせて買うのが良いと思います。

今後さらにTWSのイヤホンの需要が高まる中どこまで有線イヤホンを使っているユーザーを満足させてくれるTWS商品が出てくるかは謎です。特にTWSイヤホンは電池の寿命という意味で大きなハンディキャップを背負っています。そのような状況の中、この商品は既存IEMをTWS化することで電池などの消耗品と分離した使い方が提案できていることは魅力的です。特に手持ちの高級IEMの使い道を広げる素晴らしい商品だと感じます。この様な商品の市場が広がることでさらに良い商品が出てくる事に期待したいです。