こんにちは
今日は先日届いたEarfun Free Miniの簡易レビューです。BA15はもう少しお待ち下さい。というのも届いた次の日ぐらいでないのレビューのテンションが持たなくて書くことがおざなりになるということがわかってきまして、レビューではありますがインプレ以上、レビュー未満の簡易版と思ってください。
結論から言えば、セール価格の2千円台であればゲオホンことQT13の堂々たるライバルであり、低価格でありながらかなり完成度の高いTWSでした。近くにゲオが無くてセール価格で手に入れられて予算が、3000円以下の手軽な音楽用のTWSであればこれで十分というバランスの良い音を出してくれます。イヤーピースを変更したりする凝ったことを要求しないのであればゲオホンQT13よりこちらのほうが良いまであるかと思います。
尚、音質と性能のバランスで言えばゲオホンQT13にfinalのTWS用TypeEがコスパ最強を名実ともにする(低音より→フラットに変化する)ので個人的にはこの2つをセット買いする方をさらにお勧めしたいです。
→コスパ最強セット
このFree miniですが価格も現時点で2799円(クーポン込、税込み)と2178円のQT13とかなり肉薄しています。自分もTwitterでかなり評判が良いようなので購入してみたところ悪く無いと感じたので書いておこうと思ったというところもあります。気づいたことなどはゲオホンと比較しながら書いていければと思っています。
■付属品とか
まずは本体などなのですが、本体、ケース、USBケーブル、イヤーピース3種類、掃除用綿棒が付いています。基本的にはゲオホンと同じですが、最近は最後に記載した掃除用の綿棒が付属することが多くなりました。この綿棒はノズル内の耳垢などのゴミを取る目的にも見えますが、一番の目的は充電用の接点の金属端子の掃除用だと思われます。TWSの不具合報告の多くはこの接点部が汚れてしまったことによる充電部の接触不良が多く、企業のサポートとしてはここをちゃんと掃除してね!っというメッセージを強く打ち出す必要があるのだと思います。個人的な相談でもTWSの調子が悪いという話を聴いているとその接点部分が汚れているだけなんて話はよくあります。そのあたりのサポートコストよりも綿棒1本付けるほうが安いということなのでしょう。ゲオホンにはその分の警告がありませんのでゲオホンと比較するとこのあたりの説明はFreeMiniのほうが親切なのかもしれません。
続いてケースについてですが横型、縦型の違いはありますがゲオホンとほぼ同じ大きさです。同じ大きさではあるのですがバッテリーに関してはあまり比較できるほどは使ってはいないのですが公称値はではゲオホンに分があるようです。このあたりは使用しているチップの消費電力の違いなどもあるかもしれません。(両方ともに使用しているBTチップは非公開ですが、こころなしか表記からゲオホンのほうが新しい気がしますが分解して中身を見ないことにはわかりませんね。)嬉しい点としてはケース本体に上部以外の5面については平面が作られており、どの様な置き方をしても大体机の上で固定できます。SoundpeatsMiniなどでは充電ケーブル接続時に時に本体を固定できないという致命的な弱点がありましたが、これは問題ないようです。質感についても悪くなく、個人的にはつや消しのマット加工のほうが好きなのでFree Miniの方が好きですがほぼ互角と言っても差し支えないかもしれません。下記に比較用の写真を載せておきます。
イヤホン本体についてはゲオホンのうどん型(右)と突起がないFreeMini(左)でタイプが別れています。好みの差というのはあるのですが、どうも沢山TWSを使った感想から言えば、うどんタイプのほうが耳と口が近い分だけマイク性能が良い傾向があるように思います。実際に今回もその例にもれず、FreeMiniのマイク性能は非常に悪く、お風呂場サウンドと言っても過言ではありませんでした。音楽だけでなくテレワークなどマイクを重視する場合はゲオホンを購入するほうが良いかと思います。重さやつけごこちについては私個人としてはうどんタイプのほうがしっくり来ることが多いのですが、それも例にもれずゲオホンのほうが良かったです。どうしてもこのFreeMiniのタイプは耳の穴の中での摩擦力だけに頼って保持している傾向があって、ちょっとした頭の動きでもイヤホンが外れがちでした。ここについては個人差があるかと思いますし、イヤーピースをSpiralDot++に買えるときっちり保持できるようになりました(ただしケースの蓋は締まりません)ので耳のサイズなどにもよるかと思います。
続いてUSBケーブルですがこれは開けていないのですが普通のもののようです。
最後にイヤーピースなのですがこれはあまり見ないタイプのダストフィルタがセットになったものが付いてきます。一般にこの価格帯に付属して付いてくるイヤーピースは品質にあまり期待できないのですが、これは想像に反してかなり良好でした。サイズはSMLの三種類で私の耳ではややフィットが悪いのですが、個別で売っている1000円クラスのイヤーピースに交換してもフィット感が向上するだけで音質が向上するということがあまりありませんでした。どうもかなりこのイヤホン筐体に合わせてイヤーピースもかなりチューニングされているように感じ、かなり好感が持てます。
○音以外の使用感とか
まず遅延ですが、iPhoneで崩壊3rdをプレイしてみた感じは爆発音などの遅延もほぼ無く自然で許容範囲という感じです。イヤホンとしてゲームモードは搭載していないので音ゲーなどは問題がでるかもしれませんがシビアなゲーム以外は問題なさそうです。同じFreeMini買われた方でAndroid環境の方は遅延を感じるという声があったのでAACのコーディック実装でAndroidは分が悪いのかもしれません。
防水性能についてはIPXとなっていましたのでかなり強力な部類ですが確かに水をかけてみたりしましたが問題は無さそうです。
接続性については使っていて何度か音飛びを感じました。相性によるものなのかはわかりませんが、安定性という点においてはゲオホンにが良い様に思います。
ちなみに保証ですが故障については1年保証でゲオホンと同じ条件で、さらにEarfunではECサイト専売ということもありユーザー都合の返品が無料という特典があります。ただ高い商品ならいざしらず、返送送料はユーザー持ちなのでよっぽど気に入らないという場合でなければ使う機会は少ないかもしれません。
■音質とか
さて肝心の音についてですが、かなり良いように思います。せっかくなのでゲオホン(標準、final TWS TyepE)と比較した感想も載せておこうと思います。
○環境
iPhone12 Pro Max -AAC-> FreeMini -> 標準イヤーピース
○帯域バランス
室内オーディオ用としてはJPOPに最適化されたドンシャリ。外使い用としてはフラット。イヤーピースが標準のゲオホンは低音よりなのでバランスとしては明確にこちらの方が良いバランスで、TWS用を付けたゲオホンはかなりバランスが近いです。
○音色
やや寒色よりだが概ねニュートラル(比べるとゲオホンのほうがややや暖色寄り)
○音場
上下左右奥行き共に価格帯として十分に広い。ゲオホンと比べるとやや左右と奥行きが狭い。音像は適度に高すぎず、近すぎず、遠すぎず、適度な塩梅で。
○定位
価格帯を考えれば音のエッジは立っている方なのでかなり良い、TWSイヤピを付けたゲオホンと比べるとやや甘い
○解像度
格帯を考えれば解像感も高いため驚くほど良い
TWSイヤピを付けたゲオホンと比べるとが解像感のためかやや濁りは感じてしまう、
○低域
JPOPで多用されるベース帯域が映える量感のアタック感があり、気持ちが良い。一般的な低価格帯の酷い量感かつ汚濁した低音とは一聴して異なることがわかるほど程よい。ゲオホンと比べると特にサブベース帯域の低音の量感は少ないが標準のゲオホンが多すぎるだけなので丁度良い量感はFree Mini。一方でTWS用イヤピを付けたゲオホンは低音の量感がかなり抑えられて整っているので華やアタック感はFree Miniが勝っているが逆にそれ以外はゲオホンに分がある
○中音
中音域は必要十分で価格帯を考えれば驚きの音質と言って良い。一方でゲオホンと比べてしまうと音の厚みはやや薄く、解像度などもやや落ちてしまう。
○高音
高域の表現の旨さはこのイヤホンの特徴でもあり、女性ボーカルなどの中高域の表現ではサ行でやや刺さりはあるが価格帯を考えればきれいに伸びる。さらに超高域であるハイハットシンバルなどの潰れずされている。当然ながら価格を考えればという注釈は付けたいが、ゲオホンが高域が潰れがちなことを考えればかなりのアドバンテージだと思われる。また、TWS用イヤピを付けることでこの弱点についてはかなり改善できることがわかっているが、超高域の量感についてはFree Miniに分があるように思った。
■気になったこと
ゲオホント比べても標準イヤピでかなり高いレベルでまとまっているが、高域が強く全体的に音場が狭く定位と解像度が甘いので、長く音楽を聴いているとごちゃごちゃとした印象が強くなってしまうのは気になった。良くある聴き疲れという表現が当てはまるかは微妙なところですが、私はゲオホンほど長くこのイヤホンを聴いていることができないというのが正直なところでした。
この点は様々なイヤーピースを試したところSpiralDot++にすることで左右の音場が大きく広がり、定位と解像度が生まれて改善できそうだということがわかりました。本来はTWS用のイヤーピースが良かったのですが、前述の通り標準のものがかなり出来が良いためか手持ちの物ではあまり音質の改善効果が無かったです。SpiralDot++は一般用のイヤーピースなのでケースにしまえ無くなるのでかなり使い勝手が悪く実用性に乏しい点が歯がゆいです。また、その場合はイヤーピースの値段が2580円〜っと、高いことも気になってしまいます。
○所感
ゲオホンのときも一聴してあまりの音質に愕然としたのですが、そのゲオホンを持っていてもFreeMiniを一聴して、あまりのレベルの高さに驚いたというのが正直なところでした。今回ゲオホンよりはもう1コインほどお値段は張りますが、かなり肉薄するコストパフォーマンスを持っており、ライバル足り得ると感じました。ゲオホンでTWSの音質に関するパラダイムシフトが起こり、コスパが新しい次元に入ったと実感しましたが、まさにその後の製品という形で音の傾向で選んで良いTWSだと感じました。
一方で繰り返しになりますが、改めて記事に起こしてはいないのですがゲオホンにある低域が強すぎることと高域が潰れる弱点がありますがfinal TypeE TWS用(980円)を付けることでかなり音のバランス、音質が改善されます。もちろんFree MiniもSpiralDot++をつければ改善するのですが蓋が閉まらないのと価格が本体ほどしてしまいます。その点を踏まえて私なりにお勧め順を改めて書くと
QT13(TypeE TWS) >>>FreeMini(SpiralDot++) > Free Mini(標準) >> QT13(標準)
となるでしょうか。ちなみにTypeE TWS用は蓋が閉まって充電できますし、QT13ゲオホンも蓋が閉まらないという条件であれば更に音質が良いイヤーピースの組み合わせもあります。
■纏め
セール価格の2千円台であればゲオホンことQT13の堂々たるライバルであり、低価格でありながらかなり完成度の高いTWSでした。近くにゲオが無くてセール価格で手に入れられて予算が、3000円以下の手軽な音楽用のTWSであればこれで十分というバランスの良い音を出してくれます。イヤーピースを変更したりする凝ったことを要求しないのであればゲオホンQT13よりこちらのほうが良いまであるかと思います。
音質と性能のバランスで言えばゲオホンQT13にfinalのTWS用TypeEがコスパ最強を名実ともにする(低音より→フラットに変化する)ので個人的にはこの2つをセット買いする方をさらにお勧めしたいです。
→コスパ最強セット