こんばんは。今日は雑記です。
○FX-AUDIO PGNIIを使ったREW計測
■FX-AUDIO PGN IIを使ったREW計測
来ましたFX-AUDIOのPGN IIです。この機材は先日測定していたADI2DAC fs → Scarlett Solo VXLR+環境でのF特性測定で性能不調の原因がUSBのノイズにあるのではないか?っという仮説の元に購入した機材です。普段会社や研究室の測定などで使う機材はアイソレートされていたりGNDループしないような構造になっているものもありますがこの様な民生用機材ではそのような対策はされていない、又はノイズなどが発生しても問題無いレベルになっていることが多いので対策されていません。
こと、このFX-AUDIOのPGN IIはUSBに流れるストリームの信号のSNを改善する機材で詳細は以下のリンクを参照ください。
といっても上記を読んでも定量的なことは全く書いないにもかからず「90%以上の方が効果を実感」っと怪しげなことが書いてあります。
ただ、この中で確かに効果が期待できる機能としてはGNDの分離があります。所謂、REWでのループバック測定ではGNDがぐるりと輪をかくようになるためその輪がアンテナの役割をしてしまい、ラジオなどの電磁波のノイズの影響を受けるというものです。前回のTHDなどの測定では恐らくこれらの効果によってSNが悪化してSolo同士の方がSNが良いという結果となったのではないかと考察していました。なので今回ノイズフィルター(GNDアイソレーター)を探していたところこちらの商品に行き着いたということろです。ちなみにこのGNDアイソレーターですが、当然ながら機材との相性や電位差などによっては動作しない可能性が出てしまいます。そしてUSB2.0以上で480Mbps以上の速度に対応するものとなると1万円はゆうに超えてしまいます。つまり場合によっては動かないものにその金額をポンと出さなければいけません。その点今回の商品は4000円以下とかなり手頃な上に、レビューなどの評判が良いことも購入の決め手になりました。
細かい点はすっ飛ばして結果をお伝えするとTHDやノイズフロアの数字についてはほぼ誤差と言っても良いぐらいの改善量となりました。
THD 0.016% → 0.014%
NiseFloor 0.00056% → 0.00049%
下にグラフを示します。
一方で、詳しい方はおわかりかと思います数値上の改善量はわずかなのですが、下記に示す様に500Hz以下で3次、4次以降の高調波の発生量の波形がかなり異なります。わかりやすいように白丸で囲っったところのごちゃごちゃっとしたグラフの線の塊がPGN IIを使った接続時には別の場所にいることがわかります。
これはどういうことかと言うとPGN IIを付けている方がADI2DAC fs がより正確な波形を発生させられている可能性が高いことが定量的に示されいるようです。ただ波形の変化だけをみるとフィルタ無しの方がノイズ(高調波の波高)は少ないように見えますね。実際に聴いてみなければわかりませんが、これだけ見て明確な変化があれば音もきっと変化しているに違いありません()。尚、ループバックテストなのでGNDの電位差の影響を受けている可能性も高いですがフィルタアリの方が波形は悪そうです・・・。そして何度か取り直していますが数値の上下はありますが白丸のあたりの傾向は再現性があります。
では肝心の音はどうか・・・ですが、きょうはもう時間切れですし、頭の整理も必要なので、明日聴き比べや追加検証をしてみたいと思います。
ではまた明日