ゆるふわオーディオ日記(blog)

気に入ったイヤホン、ヘッドホン、アンプ等のオーディオ体験を日記ブログとして思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。2年で400本ぐらい機材が増えてレビューBlogになりつつあります💦。アフィリエイトはレビューとかプレゼント企画の資金にさせてもらっていますニャ。

雑記:ポタフェス 2022大阪 Zeppで気になった機種とか 前半(イヤホン、ケーブル、アンプ等)

こんにちは

 

今日は宣言通り、昨日お邪魔しましたポタフェスの感想というか気になった機種についての雑記です。まぁ短時間の試聴ですので参考程度に見ていただければ幸いですが、長くなりますので、明日と分けて書くつもりです。

 

Maestraudio MA910S

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見ての通りMAKUAKEでのクラウドファンディングの心とほぼ同じ筐体です。違う点はクラウドファンディングの焦点にもなっていましたVST-Kの有無ですね。まぁ端的に言えばこのMA910SについてはRSTとDDの2WAYになっているのでピエゾツイーターVST-Kは搭載されていません。その分価格も安くなっており1万円前後を狙った価格設定をしているとのことでした。

肝心の音についてはパッシブラジエーターことRSTが効いているのかこのサイズの筐体とは思えないほどの筐体の響き感が加わっています。樹脂っぽいプラスチッキーな筐体でありながらハイエンドイヤホンでなければ味わえないような筐体の重厚感ある響きがある音色がするので見た目とのギャップに驚きました。サウンドチューニングはintimeでのノウハウを使いつつ王道の方向性を持っていることが伺え、試作を重ねたノウハウの賜物だと感じるサウンドは必聴かと思います。

尚、このイヤホンの特徴であるRSTは電気的に全く接続されていないようで、内部で発生する音に共振して音を増幅したり減衰させたりするようです。どんなものがイメージが付きにくい方は筐体内部に音叉が入っているイメージを持たれると良いかもしれませんね。想像でしかありませんが開管共鳴や閉管共鳴など普通のアコースティック構造上では対策しづらかった歪な周波特性をより自然な方向に改善させる効果が期待できるかと思います。具体的な内容は特許等が公開されるタイミングで確認したいところですね。

ちなみにintimeとの違いは何かと聞いてみたところIEMタイプはMaestraudioで碧シリーズの様なイヤホンタイプがintimeを想定しているようでした。intimeの本体形状は装着感に難がある人も多かったのでMaestraudioでIEMタイプが拡充されるのは嬉しいですね。いろいろと界隈を騒がせていることもありますが、頑張っている日本企業は応援していきたいですね。

 

Softears Turii Ti Titanium

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今回試聴した高価格帯イヤホンで一番印象に残ったのはこのイヤホンです。値段を聞かずに聴いたこともあるのですが、圧倒的に高解像度で透明感のあるサウンドに加えて残響がリッチかつ上品で音色の見惚れる感覚を覚えるほどでした。見た目の奇抜さとは裏腹に装着感も良く、気になるのは重さぐらいでしょうか。代理店が地球世界とのことで音色の傾向としては水月雨Moondropの系統に近いものがあるように感じていましたが、営業さんとお話してもSoftearsと水月雨は只ならぬ関係性があるような口ぶりでした。一緒に試聴をしていたFFさんが気づいたのですが水月雨の1DDフラグシップイヤホンのillumination光とこのTurii Ti Titaniumの筐体の内側を比較するとかなり設計が似通っています。f:id:el_snow:20220711214455j:image

ちなみに今先ほどこの記事を書きながら知ったのですがこのTurii Ti Titaniumの振動版のスペックは1DD”DLC(ダイヤモンドライクカーボン)ダイアフラムコイルとPEEKサスペンション”とのこと1DDであそこまで高い解像度を出せていたのかとさらに驚いています。そしてお値段は30万円程度のことでした。


Yongse Expert Ag Max 8 11000円 純銀ハイグレードケーブル

f:id:el_snow:20220711214513j:imageeイヤホンで7月1日から取り扱いを開始したYongse社の純銀ケーブルです。現在販売しているのはAg4と呼ばれる2700円前後の一番廉価な銀ケーブルとのことなのですが、その上に2グレード純銀ケーブルを発売する予定とのことです。ちなみに一つ上はAg8?で6000円の純銀ケーブル、そして導体のグレードを最高まで上げた名称不明の10000円の純銀ケーブルがあり、今回試聴したのはその2本を試聴したのですが特に上のグレードの10000円のケーブルが気に入りました。一聴してわかるほど高音~超高音の響きが美しく、音色全体に透明感があります。低音も深いところまで出る上に上質で全体的に隙がありません。ある程度しっかりしたグレードの純銀ケーブルは欲しかったので出たら買いたいなと思わせる素晴らしいケーブルでした。価格としても本当に純銀かを疑いたくなるほどの安さで現在販売済みのAg4に至っては2700円とNICEHCK並です。

代理店の営業担当の話によればYongse社はケーブル導体自体を作る自社工場を持っているらしく、製造コストをギリギリまで削ることができるようです。実際に工場を持たないで外注してしまえばこの価格で純銀ケーブルは出せないと思いますので本当であればそうなのだろうと思います(STEの事件から慎重になっていますw)。ただ、音色自体は本物で発売済みであれば即買おうと思うぐらいの出来だったので是非発売されたら試聴してみて欲しいケーブルですね。恐らく発売されればeイヤホンにも置かれるかと思います。

 

水月雨Moondrop 暁DAWN

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これは前回の記事でも書きましたが今回は改めて同社のMoonriver2や先日購入したFiiOのBTR7と比べてみました。結果としては最も廉価なDAWNが解像度はほんの少しだけ劣っているのは事実ではあるのですが、音色の楽しさ、音楽性という意味ではMoonriver2に勝っており総合的的にはDAWNの方が好ましいと感じました。DAWNの解像度でも同価格帯では十分にアドバンテージがあるのですが強いてMoonriver2やBTR7と比べればほんの少しだけ荒々しく繊細な描写が苦手という印象ですが、音色が明るい上に音場がやや高く広々としています。Moonriver2の苦手としていた音場表現や音色の力強さが付加されており、1万円以下(US$からの換算)で購入できるモニター傾向のドングルDACとしては間違いなく頭1つ抜けているという印象です。Moonriver2を狙っていて4.4mmだけで良いという方はDAWNの発売を待っても良いかと思いました。

尚、DAWN、Moonriver2は両方共にモニター的傾向でBTR7がリスニング的です。好みの違いやイヤホンとの相性は違うかと思いますがどちらも総合的に見た音質という意味では価格帯が上のBTR7には総合的に及ばないという印象でした。勿論相性によっては逆転できる範囲ではあります。それにしてもFiiO Q3と同じTHX28アンプを積んでいるというだけありますね。約3万円(US$からの換算)という予算が許すならBTR7はかなり音が良いです。

Questyle M15

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もうすでに発売しているのに今更と思うかもしれませんがBTR7やMoonriver2やDAWNとの比較としてどうなのかが気になったので試聴してきました。結論としては価格なりにかなり強いという結論です。圧倒的にリスニングサウンドとして完成された音色に驚きました。このドングルDACがあれば並みのDAPは要らないという人の気持ちがわかりました。空間表現が上手い上に解像度も高く、雰囲気がとてつもなく上品です。駆動力もある程度高く、低音の表現も膨らみ過ぎずかといってタイト過ぎずちょうど良い塩梅です。海外での価格は3.6万円と高額なのですが、円安のレートが反映されていないためか国内在庫は32000円前後で入手できるのは破格だと思います。

一方でFiiOのBTR7との音質比較ではかなり良い勝負だと感じました。もちろんドングルDACとBTレシーバーでは役割が違うといえばそうなのですがBTR7はUSBDACモードで繋ぐこともできますので同じ役割を担うことができて価格帯もBTR7が3万円(US$からの換算)と似通っています。音色の傾向は各社の得意とする方向性が良く出ており、方向性も違うのですが敢えて言えば上品な音色はM15、元気で疾走感があるのはBTR7だと感じました。狙っている方は価格改定前に購入されると良いかも知れませんね。

 

日本ディックス 新イヤーピース COREIR -コレイル- BRASS

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写真ではわかりにくいですが、ステム部分の内側が切削で削り出した金属になっています。笠の部分とステムの透明な部分はTPEっぽい素材になっており、肌にペタペタとくっつくタイプです。ステムとの接合としてはステム部分とイヤーピース内の金属部分が継ぎ目無いように装着する感じでしょうか。このように装着するとイヤホンのノズルが長いJHや64Audioのようなイヤホンに変わるイメージを持ってもらえると良いかと思います。金属筐体のイヤホンと合わせたほうが良いだろうとJVC FW10000やNICEHCK Loftyなどと合わせてみましたが、驚くほどに高音の煌びやかさが上がり、解像感が増したのは驚きました。とくに金管楽器の響きが良くなるだろうと期待して聴いたのですが、思ったほどに変化は無く、どちらかというと木管楽器、弦楽器などの音の響きが艶やかで透明感があがって驚きを隠せませんでした。明瞭な音に変化させられるのでLoftyは特に相性が良かったと思いますが、かなり明確に音を変えられる上に今まで二無い方向性なのでコンセプトとしても非常に好印象でした。

値段は未定とのことですが、切削の金属を接合していることからも普通のイヤーピースよりは値段が張りそうです。コストが嵩むことは理解できるのですが、高騰を続けているイヤーピース商品全般には少々うんざりしているので、できるだけ安くなることを願っています。特にTPE系は寿命が短いのも気になるので値段については安くしてほしい旨を伝えました(笑)。

Cross Zone CZ-8A

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このヘッドホンについては頭外定位するとのことで期待を込めて聴きに行ったのですが驚くほどに解像度が悪い普通のヘッドホンで驚きました。解像度が低いなりに頭の外でスピーカーの様になってくれれば良いのですが、やや前方から鳴っているかな?っという程度で、これならばHD800などのほうがよっぽど前から聴こえるように思いました。聴いた曲も打ち込みから生音まで一応幾つかは試したのですがFPSのF01の様に私には良さが分らなかったです。もし良さが分る方がいらっしゃるのであれば、教えて欲しいと思ったので敢えてここに書くことにしました。だれも良さが分らないのであれば、ぜひ設計を見直ししてほしいところです。

 


前半まとめ

っということで前半の今日はイヤホンやケーブル、アンプなどを書きました。ちなみに全てのメーカーを見て回れたわけではないので行けていないメーカーなどもあります。特にAcoustuneやSpinfitなどは時間が足りずいけませんでしたので、木製の筐体ドライバやW1などの新製品は聴けませんでした。ちょっと体力不足かもしれませんね。リングフィットもっと頑張らねば・・・。

ではまた明日。