こんにちは
今日はHIDIZS 様からPR依頼の重量級筐体が織りなす弩級平面駆動イヤホン「MP145」のレビューです。尚、レビュー依頼品ではありますが、趣味でやっていることもあり、いつもと同じ基準で記載しています。
結論:A20K 条件付きTier1 圧倒的リアルな音響表現を持つ弩級イヤホン
HIDIZS MP145は14.5㎜の平面駆動型ドライバの採用と、20g級の肉厚なアルミ製の筐体が織りなす重厚かつパワフルでリアリティのある音色が特徴の弩級イヤホンです。響きと余韻の表現力が素晴らしく、ピアノやウッドベースなどのリアルの楽器の低域~中域の表現は小さなホールで鳴らしているかの様で、この音色はこの価格帯でもずば抜けています。
万人受けしやすくどのような楽曲にも合う弱ドンシャリバランスに加えて、ノズルの交換ギミックにより音質をユーザー好みに寄せやすかったり、ケーブルの交換が可能など様々な調整が可能です。
大きく重い点や、付属のポーチがやや貧弱な点、ステムの太さにより合わないイヤーピースなどがある点は気に留めておく必要がありますが、それでも高いビルドクオリティに裏打ちされた素晴らしい音色は一聴の価値があります。
それらの点が気にならない方、リアルな楽器の音色を音質を重視する方にはまず第一候補におすすめできるイヤホンです。
Pros(優秀な点)
◎ 圧倒的にリアリティを感じさせる楽器の倍音表現
〇 響きと余韻が優秀
〇 万人受けしやすい弱ドンシャリバランス
〇 ノズル交換によって音質をユーザーの好みに寄やすい
〇 リケーブル可能
〇 高いビルドクオリティ
ー 1年保証
Cons(微妙な点)
ー 強いて言えばスピード感は平面にしては普通
△ A20Kの価格にしてはケースが頼りない
△ ノズルが太く装着できるイヤーピースを選ぶ
▲ 大きめの筐体、20g級の筐体の重さ
量があるので上記の結論以外は気になる部分をリンクから読んでもらえればと思います。
- 結論:A20K 条件付きTier1 圧倒的リアルな音響表現を持つ弩級イヤホン
- モチベーションなど
- 箱とか付属品とか本体
- 音質について「基準AKクラス」
- 周波数特性測定の比較とか
- ケーブルによる印象の違いについて(注意)「要」
- BQEYZ Dew (PR:BQEYZ) [B+]
- NICEHCK HIMALAYA Cable(PR:HiFiGo) [A+]
- NICEHCK AceOrpheus [A+]
- NICEHCK 1950saga 4.4mm(PR:NICEHCK)[S]
- NICEHCK DragonScale 龍麟 4.4mm[B+]
- NICEHCK DragonScale2 龍麟2 4.4mm[S]
- JIALAI AzureBay 4.4mm(PR:NICEHCK)[B]
- Yongse BlueMoon 4.4mm(PR:Yongse)[A]
- Yongse chivalry 4.4mm(PR:Yongse)[A+]
- 標準ケーブル[B+]
- まとめ
- イヤーピースによる印象の違いについて+
- 音質の総評、所感:A20K Tier2 参考価格:22999円
- Appendix 購入リンク
モチベーションなど
HIDIZSのオーディオ機材はMD4やXOからのお付き合いではあるのですが、無類の平面駆動好き(自称)と思っている自分にとって新しい平面駆動イヤホンと言われたら聴きたいに決まっていまして。二つ返事でお願いしました。
参考
販路、購入先
AmazonやAliExpressなどのECサイトから購入できます。
https://s.click.aliexpress.com/e/_DkFRHXJ
SPEC、機種の特徴など
14.5mmという大型の平面駆動振動板に加えてCNCアルミの大型シェルが特徴ですね。
保証、サポートなど「1年保証」
箱とか付属品とか本体
開封体験
価格帯を踏まえても普通に良い開封体験ですね。
樹脂製のケースに入っていますので潰れたりすることはほぼないかと思います。中をあけると巨大な筐体が目に飛び込んできます。
付属品一覧はこんな感じ
サンプルのためSNは空ですね
マニュアル「日本語部分あり」
日本語の装着方法までしっかりと書いてありますので初心者にも安心です。
イヤホン筐体
重量「両側計19.9g」
かなりイヤホンの中でも重量級ですね。筐体の加工は綺麗に加工されています。
外側にはベントが隠れています。
左から、BQEYZ Winter Ultra、NICEHCK HIMALAYA、MP145です。
サイズ感は一番大きいのがわかるかと思います。
コネクタ構造「フラット2PIN」
ステム形状 「6.84-6.13mm」
かなり太いノズルです。ステムは交換できるタイプでフィルターの粗さが異なるタイプです。
直流インピーダンス 「L27 , R26.2[Ω]」
付属ケーブル 「ビニル被膜4芯構造」
重さ 「25.2g」
やや重めですね。
ただ、かなり良い素材でかなりしなやかで柔らかいケーブルです。
癖も付きにくく、絡みずらいこともあり、普通の使用では十分のものがついていますね。
直流インピーダンス 「HOT0.3,COLD0.3[Ω]」
タッチノイズ 「少な目」
付属イヤーピース「3種類3サイズ 合計9ペア」
いつも通り残念ながらどのイヤーピースも自分にはフィットしませんでした。
その他の使い勝手の等
ホワイトノイズ 「ほぼ無し」
ややホワイトノイズが出やすいM17のMAXヘッドホンモードで最小ボリュームで聴いてみたが、ほぼホワイトノイズはありませんでした。実用上は問題ないかと思います。
寝ホン 「C+」
本体が太く大きいですが、内側にベントはあるので寝フォンとしては一応使えます。ただ、あまり寝フォン自体には向きません。
音漏れ、遮音性 「割程度」
音漏れ指でステム側を抑えて遮音してみましたが2~3割ぐらいでそこまでおおきくありません。
遮音性は普通ぐらいでしょうか。筐体の割にはあまりないという感じはあるかもしれません。
ポーチ、ケース 「合皮、バネ式ポーチタイプ」
個人的にはオマケタイプだと思っている使いにくいタイプです。
このタイプが好きな人もいるかもですが、イヤホンを守ることができないので、個人的に付属するならもう少し良いケースが欲しかったです。
その他
音質以外の総評(付属品、ビルドクオリティ等) 「B+」
2万円オーバーのイヤホンとしてはかなりよいビルドクオリティではないでしょうか。少し残念なのはポーチですが、まぁ自分の好きなタイプを使えると言う人もいるかと思います。
音質について「基準AKクラス」
ファーストインプレッション
ファーストインプレはこちらを御覧ください。
競合機種やスペックに求められる音について
価格帯として手持ちであればLETSHUOERであればS12 PROやSIVGAのNightingale、KEFINE Klanarなどでしょうか、構成を選ばなければ水月雨MOONDROP KATOなんかがライバルとしては代表になるでしょうか。
エージング(バーンイン)「大きな変化なし」
箱出しで3時間ほど使用した後、1000時間程エージングし、通常の使用として20時間程度使用しました。
エージング前後の変化としては特に大きな変化は感じていませんが、強いて言えば音の響きの良さが引き立つようになったように感じます。
鳴らし易さ「普通だが、HighGain推奨」
感度が高いためスマートフォンなどでも十分に音量がとれます。平面駆動にしては鳴らし易いほうですね。ただどうしてもゲインをHighにしたほうが音の広がりなど音質面は有利でできれば強力なアンプを推奨します。
アンプ(上流)による印象の違いについて 「やや癖あり」
FIIO M17 +PL50 「S」
音場が広く音の深みも出るため良好です。できればHighGainのほうが良いですね。今回の基準になっています。
FIIO BTR7「B+」
概ね十分な鳴りであっさり使うならこれで十分だと思いました。HighGainかつバランスブーストはONの方が良さそうです。
Xperia5iv 「B」
音も十分でボリュームも十分取れました。まぁまぁ良いなと思いますが静かなところで聴くには解像度は少し物足りないかもしれません。
水月雨MOONDROP DAWAN PRO 「C」
解像度は十分で音場が広く、あっさりしたサウンドなのですがなんか音色の雰囲気が合っていないような感覚で
AFUL SnowyNight 「B+」
解像感低めの滑らかで淑やかな音色ですね。ホール感のある響きが綺麗です。リスニングサウンドです。
ADI2DAC(akm) + PL50 「A+」
音場は狭いのですが音の正確さエネルギー、スピード感などは一流ですね。ピアノの音色は素晴らしいです。流石にモニター的ですがリスニングにも十分な楽しさが感じられます。
まとめ
幾つか聴き比べしてみましたが、概ね一般的な音の変化の範囲でアンプの特徴をしっかり出してくれたかと思います。MP145はパワーがあるほど良い
ノズルの違い
ゴールドピンクノズル「標準」
標準のノズルです。
シルバーノズル「高域解像感重視」
音の芯がパリッとして中域~高域の音色がしっかりと主張するようになる感覚ですね。音像も幾分か近くなりややポップな印象を受けました。全体に響きが少なくなる感覚があるのでより一般的なイヤホンの音色に近くなる印象とも言えますね。
レッドノズル「低音重視」
若干低音の量感が増えたかなという感じです。特に深いところの鳴りかたが印象的に増えている感覚があります。中高域を邪魔せずバランスの取れた質の良い低音が聴ける感覚があり、このノズルもアリだなと思わせる魅力があります。
まとめ
大きく傾向を変えるほどではありませんが、しっかりと全体の傾向を変えてくれて後一歩好みに寄せたいと言う時に良いと思います。どのノズルも完成度が高くどれを使ってもしっくりくる音になるとも言えます。どのノズルも捨てがたいですが個人的には標準のゴールドピンクのノズルを使う事にしました。
メイン評価環境
M17 ”AppleMusic” -> 標準ケーブル-> イヤホン「標準ノズル」 -> SpairalDot++
H Gain ボリューム30前後で使い評価しました。
帯域バランス 「弱ドンシャリ」
万人受けする弱ドンシャリバランスです。フィルターで若干の調整はできますが帯域バランスを大きく変えるほどではありません。尚、基本的にはS12系統に近いバランスです。
音色 「A+」
寒暖: 寒色 |ーーーー+★ーーー| 暖
明度: 明 |ーーー★+ーーーー| 暗
響き: 少 |ーーーー+ーー★ー| 多
余韻: 少 |ーーーー+ーー★ー| 多
粘度: 低 |ーーーー★ーーーー| 高
硬度: 低 |ーーーー+★ーーー| 高
湿度: 乾 |ーーー★+ーーーー| 湿
厚み: 薄 |ーーーー+★ーーー| 厚
速さ: 遅 |ーーーー★ーーーー| 早
現実感: 造 |ーーーー+ーーー★| 実
傾向:モニタ |ーーーー+ー★ーー| リスニング
低音から中音にかけての楽器の倍音のリアリティがとにもかくにも魅力的な音色です。ここまで上質な余韻と響きのイヤホンはなかなかなにありません。一方で気になるとすれば平面駆動イヤホンはスピード感が早めなことが多いのですが一般的です。
ひたすらに楽器の響きに酔いしれることができるイヤホンですね。素晴らしい音色です。
音場(広狭、重心、遠近) 「B+」
空間
左右:狭 |ーーーー+ー★ーー| 広
上下:狭 |ーーーー+★ーーー| 広
前後:狭 |ーーーー+ー★ーー| 広
音像重心
上下:低 |ーーーー★ーーーー| 高
前後:近 |ーー★ー+ーーーー| 遠
解放感
密閉 |ーーーー★ーーーー| 抜け
音の広がりの空間的には広く感じられるのですが、音像は近めなので遠くまで広がるというよりは広めの部屋で近くににいて気持ちよく広がる表現です。平面らしく前後の広がりも十分です。音色の倍音のリアリティの良さと相まって空間の表現は絶妙ですね。
定位、音像、分離 「B+」
価格帯を踏まえて十分以上に良い表現です。前後の広がりなど音場感を考えるとしっかりと音像が分離しているので聴き取りやすいです。
解像度 「B+」
価格帯を踏まえて十分以上の表現力です。倍音が付与されているためか繊細でモニター的な音とは異なるのですが、細かい音までしっかり表現していますね。
低域の質について 「A+」
ティンパニーやチェロなどの低音の表現力が求められる楽器は本当に素晴らしい音色です。EDM等の人工的な音でもある程度しっかりしたキレがあり、良質な表現が楽しめます。量感もしっかりとあり個人的にいつまでも聴き入りたくなるような音です。これらの楽器の表現はとても魅力的でこれより高い価格帯でもここまでの表現はなかなかにありません。響きが強いこともあり、若干スピード感が必要な楽曲はそこまで合わない感覚があるためA+としています。
中域の質について 「A+」
中域も低域側同様にリアリティたっぷりな倍音感があり、ギター等の楽器の音色は本当に素晴らしいです。ボーカルについても音像が近く迫力があるためか、表現としてもかなり鮮烈で楽しく聴くことができます。余韻や残響といった要素に彩られていることで中域の質は価格帯以上と言ってよいと思います。
高域の質について 「B+」
高域まで癖無く伸びきていく平面駆動らしい高域の音色ですね。金属質になりすぎないあくまで自然な表現です。女性ボーカルのサ行などの歯擦音も制御されており、刺さることがありません。
周波数特性測定の比較とか
SPL左右差
ノズルの違い
フィルターにより中高域が変化するタイプですね。おおむね聴感の変化と一致していますね。
vs S12
vs S12 Pro
寒色ソリッドで気持ちの良い音色のS12系統とMP145のリアルな音色はかなり対局です。
vs Klaner
帯域バランスは近いですがマットでダークなKlanerとリアルな倍音のMP145という大きな違いがあります
vs MD4
インピーダンス
S12などと同じくかなりフラットです
ケーブルによる印象の違いについて(注意)「要」
リケーブル関係の注意
注意:ケーブルについては測定したところ科学的には変化はあるようですが微小量であり、音質の変化に対する決定的な証拠は無く、オカルト的な要素を過分に含みます。
幸いながら私はイヤホンではケーブルによる音質の変化を強く感じられるのですが、個人差がありますので変化しないことを否定するものでも、リケーブルを万人におすすめするものでもありません。
BQEYZ Dew (PR:BQEYZ) [B+]
やや音が明るくなるでしょうか。解像度は少しあがり、パワフルで音量も上がる感覚があります。やや余韻や響きはすっきりとしてしまうのでそこは気になる感じですね。音が太くなるのですがやや分離が悪い感覚になるのでそこまで良い相性でもないかもしれません。
NICEHCK HIMALAYA Cable(PR:HiFiGo) [A+]
音場が上下左右前後に広がり、音像が少し遠くなります。解像度は少しあがり、音が静かになり、定位感と分離が大きく強化されます。似た傾向の普通のケーブルが欲しいところですが、今のところ知らないのでHIMALAYAケーブルを試してみました。MP145の良さに音場を足した完全無欠に近い感覚になりました(笑)。とは言え、音像の近さなど本来の良さも減ってしまったのでA+にしました。
NICEHCK AceOrpheus [A+]
https://s.click.aliexpress.com/e/_DleWYYl
圧倒的な横の音場の広さが驚きです。音像はやや上に行き、低域から高域までの全体域が強化される感覚です。若干MP145の響きや倍音の良さといった部分がAceOrpheusに負けている感覚がなきにしもあらずという感覚ですが、良い音だと思います。なんとなくMP145でなくてもよいのではないか?ややや音像が遠い点が気になったためA+としました
NICEHCK 1950saga 4.4mm(PR:NICEHCK)[S]
いや、甘いかもしれませんが、マジで素晴らしいです(笑)。横の音場表現は死んでしまうのですが低域の甘さがそれほど顕在化せず、中域の艶感が見事です。高域の定位も良く煌びやかです。音場表現よりも音色重視という条件はつきますが、素晴らしい音色だと思います。
NICEHCK DragonScale 龍麟 4.4mm[B+]
龍麟2を聴くにあたり比較のために1も出してきました。比べて思うのは音色の上品さ、余裕の大きさ、左右と前後の音場のスケール感ですね。やや暖色寄りで高い解像度ではあるのですが比べてしまうとAceOrpheusや1950sagaに比べるとやや音場感の展開が中心に寄る感じがありますね。良いケーブルではあるのですが相性はそこまででした。
NICEHCK DragonScale2 龍麟2 4.4mm[S]
価格が価格なのでA+にしようと思ったのですが単純な音質ではSですね。まさに全域パワーアップという様相で左右前後上下に音場が広く、音像の位置も見事に中心です。帯域バランスもおおむねフラットで龍麟1のように音場のスケール間の展開に一切の不満がありません。もともとのMP145の余韻の良さも活かしているように感じられ、高いケーブルではありますがベストマッチの一つだと感じました。
JIALAI AzureBay 4.4mm(PR:NICEHCK)[B]
https://s.click.aliexpress.com/e/_DBewgTb
音場が上下に大きく拡張されますね。音色はドンシャリで派手な音色で低音と高音の存在感がより強調されます。やや温かみを感じる音色です。解像度は標準ケーブルと同等くらすでしょうか。想像以上に派手でパワフルな感覚などでMP145の方向性が合わなかったという方には良いかもしれません。ちょっと高域がかすれている感覚もあり、合わない人も多そうですが個人的にはこれはこれで好きですね。
Yongse BlueMoon 4.4mm(PR:Yongse)[A]
上下と前後の音場感が広がります。横はやや狭くなるでしょうか。音の近さが良い塩梅で迫力をだしてくれるのですが音色が全体的にすっきりすることもあってか気持ちのよい余韻とうまくミックスされているように感じました。今回試したケーブルの中では廉価な部類なのですが思いのほか良い相性だと感じました。
Yongse chivalry 4.4mm(PR:Yongse)[A+]
https://s.click.aliexpress.com/e/_DDzsw8l
上下左右前後の音場がやや広がり全体的に立体感が出てくれます。余韻や響きが少しリッチになるので音色の上品さが出てくれます。音像が少し太く、少し上方になり離れることで音像表現がよりニュートラルな感覚になりますね。スピード感は遅めですが個人的には音色の質感が良く、MP145の特性をよく引き出してくれているように感じます。かなり相性は良いのではないでしょうか。
標準ケーブル[B+]
横の音場が少し広めで余韻と響きをより感じさせてくれるようなケーブルですね。価格帯を踏まえてもなかなかに良い完成度のものが付いており、ある程度の価格帯のケーブルでなければあまり効果を感じられないかもしれません。
まとめ
個人的には全域強化でコスト度外視なら龍麟2、コスパで音の近さ重視ならBlueMoonが良かったです。
イヤーピースによる印象の違いについて+
一応下記構成でイヤーピースも変更してみました。
M17 "AppleMusic" -> 標準-> イヤホン -> 「 」
標準イヤーピース 「ー」
未評価です
AZLA SednaEarfit Max (ボーカル重視、低刺激)[B]
中低域の厚みが増えてやや余韻や響き、ホール間が失われますね。音色はやや暖色傾向で定位感はよくなる感覚です。ボーカル重視には良いように感じました。
日本ディックス COREIR コレイル BRASS Pentaconn [A]
高域好き限定ですが低域の残響間を引き換えに中高域から高域の音色に彩りを加えてくれます。気持ちの良い金属音やブレス感などが味わえ、これはこれでアリというかこれでしか聴けない音もありそうという感覚です。かなり好きですね。
DIVINUS VELVET (PR:HiFiGO) 「A+」
一聴した感想が、これ、イイ・・・・・・・(*'▽')
ってかんじでした。素晴らしいのは中域の音色の立体感とシルキーな質感でしょうか。ボーカルの音色の気持ちよさとはこういうものなのかと思い知らされた感覚です。すごく気持ちい良いです。音場感はSpiralDot++に比べれば横に狭いですが上下前後は広くトータルではおおむね同じ程度かそれ以上だと感じました。
SpinFit OMNI []
軸が太すぎて装着できず
JVC SpiralDot++(音場、高域、低域重視) 「B+」
今回のデフォルトイヤーピースです。横の音場と残響、余韻重視ですね。
まとめ
個人的な好みとしては圧倒的にDIVINUS VELVET でした。音場や楽器を重視するならばSpiralDot++も捨てがたいです。
音質の総評、所感:A20K Tier2 参考価格:22999円
個人の主観的な好みで言えば94点、私が客観的だと思う好みの点数としては93±6点です。A20Kという価格帯と音のレアリティ、ユーザビリティを考慮した総合的なランクはTier2、響きやリアリティを重視する方には圧倒的なTier1です。
最初のファーストインプレッションの通り、とても響きが素晴らしい音で、MD4と比べて大きく方向性の違う音色に驚きました。
MD4はリアリティの方向性は全く無く、電子音楽などの人工的な音によく合うというか特化したような音で、ピーキーながら一部の条件では素晴らしいと感じさせる音色でした。同じようにMP145もリアリティのある音では圧倒的な存在感のある倍音表現は本当に筆舌に尽くしがたいですね。
MP145がTier2になってしまった一番の要因は筐体の大きさと重さがネックになったためです。音色重視という条件であれば価格を加味してもとても素晴らしいです。その点が気にならない方でリアリティのある音色を重視する方にはまず第一候補になるイヤホンです。
なお、MP145にはアルミシェルのほか、200台程度の限定数のチタンシェルバージョンも存在しているようです。こちらのチタンシェルバージョンは今のところ聴く機会には恵まれていないですが、チタンシェルの響きのおかけがとても評判が良いようで、いつかは聴いてみたいと思っています。
最後に、このような素晴らしいイヤホンをレビューする機会をいただきました HIDIZS様に感謝申し上げます。
Appendix 購入リンク
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