こんにちは
今日はGiitaさんから依頼のSIMGOT EA1000のレンタルインプレ、プチレビュー的なやつです。基本はXに投稿したものになるのですが、今回は標準ケーブルを追加して聴いた内容を記載しています。いつもと少し記載方法が異なるのはご容赦ください。
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- 結論:美音系の最高峰イヤホン
- 音について A30Kクラス
- 周波数特性測定の比較とか
- リケーブル前提のインプレッション(以下Xのポストに準ずる)
- 🔶音以外について
- 🔶ノズル
- 🔶音について(A30K)
- 🔶ケーブル相性
- まとめ
- APPENDIX
結論:美音系の最高峰イヤホン
艶やかで極まった美音が特徴のフラットバランスのA30K一線級リスニングイヤホン。高い解像度や広い音場に艶やかな残響感を持つ音色は気持ち良く、同価格帯のquintetやWinter、HAYABUSA-ULTARAなどと同様にしっかりとした個性がある。
この価格帯より上を見渡しても美音系というジャンルに置いては最高峰であり、この美音系に沢山イヤホンを持っている方でも魅力的なイヤホン。上位のEA2000をも超えるかのような勢いのジャイアントキラーだと感じた。
Pros
◎美音、残響と余韻のリスニングサウンド
〇高い解像度、定位と解像感
〇ノズル交換ギミックで好みに寄せられる
〇リケーブル不要の完成度
Cons
強いて言えばどの音も美音系にしてしまうので合わない人はとことん合わない
・サブベースは少な目
・ややスロー
・感度が高くアンプによっては小音量だとホワイトノイズ
・筐体が22.0gと重い
音について A30Kクラス
鳴らし易さ「音量が取りやすく鳴らし易い」
感度が高いのかとても鳴らし易いです。貧弱な環境でも音量が取りやすいです。
メイン評価環境
M17 ”AppleMusic” -> 標準ケーブル-> イヤホン「ゴールドノズル」 -> SpairalDot++
H Gain ボリューム35前後で使い評価しました。
帯域バランス 「微ドンシャリ」
万人受けする微ドンシャリです。低音の量感と高音の量感のバランスが秀逸ですね。
音色(寒暖、明暗、響き、粘度、湿度、厚み) 「S」
寒暖:寒色 |ーーー★+ーーーー| 暖
明度:明 |ーーーー+★ーーー| 暗
響き:少 |ーーーー+ーーー★| 多
余韻:少 |ーーーー+★ーーー| 多
粘度:低 |ーーーー★ーーーー| 高
硬度:低 |ーーーー+ー★ーー| 高
湿度:乾 |ーー★ー+ーーーー| 湿
厚み:薄 |ーーー★+ーーーー| 厚
速さ:遅 |ーー★ー+ーーーー| 早
現実感:造 |ーーーー+ー★ーー| 実
モニター |ーーーー+ーー★ー| リスニング
これぞ美音と言わんばかりの美しい音色の響きと余韻が特徴のリスニングサウンドです。どのような楽曲を聴いてもこんなに美しい音色で鳴らせるのかと唸らされる美音の極致という感覚です。EA500が比較的苦手としていた響きや余韻といった部分を完全に得意分野に変えてきた感覚で、SIMGOTサウンドの真骨頂という感じですね。記憶のかなたではあるのですが、EA2000も素晴らしい音色でしたが同等系統の音色はSIMGOTという会社の色をしっかりと出しているほか、その音色は遜色ないなと感じます。
音場 「B+」
空間
左右:狭 |ーーーー+ー★ーー| 広
上下:狭 |ーーーー+★ーーー| 広
前後:狭 |ーーーー+★ーーー| 広
音像重心
上下:低 |ーーーー+★ーーー| 高
前後:近 |ーーーー+★ーーー| 遠
解放感
密閉 |ーーーー+★ーーー| 抜け
音場はやや広めで空間表現も十分ですね。
定位、音像、分離 「A+」
かなりしっかり音像を作ります。EA500の上位版としてしっかりと存在感があるなり方だなと感じました。
解像度 「A」
1DDを主軸にしたイヤホンではトップクラスでしょう。価格帯を踏まえてもかなり良くできた表現ですね。
低域の質について 「B+」
EA500から比べてもかなりしっかりした低音が出てくれるようになりましたね。価格帯を踏まえると十分以上のアタック感と残響感で過不足無く鳴らしてくれる感覚ですね。他の帯域に比べてやや綺麗に鳴り過ぎる音色が良いと捉えられるかがポイントになるかと思います。
中域の質について 「A+」
響きと艶と余韻が見事に調和した美音とはこういうものだと言う音を体現したかのような音色です。男性ボーカルものよりは女性ボーカルものの方が映えますが男性ボーカルも魅力的に鳴らしてくれます。着色された美しさともと言えるのでその点は原音忠実さみたいな尺度からは離れてしまう感覚がありますが個性がある良い音色だと思います。
高域の質について 「A」
定位が良く、煌びやかで余韻と残響がしっかりした音を出してくれます。女性ボーカルの刺さりもほぼ無くバランスに優れた音色です。中域と高域の音色の美しさにこのイヤホンの魅力が多く詰まっていると感じますね。
周波数特性測定の比較とか
左右差
かなり整ったグラフですね。
vs EA500
9KHz付近のピーク、そして低音の量感が異なっていますね
各種フィルター
中域の音量が変わることで全体のバランスを整えていますね。
インピーダンス
2KHzにインピーダンスのピークがある以外は概ね平坦で、どのような上流でも比較的同じ音で鳴ってくれそうです。
リケーブル前提のインプレッション(以下Xのポストに準ずる)
SIMGOT EA1000 筐体のみのレンタルインプレッション@Giita65876969
— すのー🐈ゆるふわオーディオ™️ (@snow_el) 2024年2月5日
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商品リンク:https://t.co/o43QUht9ES https://t.co/vEsQ4HILBK
*リケーブルに言及するインプレのため、リケーブル否定派の方は展開しないでね
|… pic.twitter.com/BnT1tstrHl
*リケーブルに言及するインプレのため、リケーブル否定派の方は展開しないでね
🔶音以外について
・本体はEA500同様に22.0gと重量感あり
・EA500からフェイスプレートのデザインが追加され高級感がある
・NOBUNAGAなどのイヤホンではやや右の2pinが緩め、リケーブルするならややPinが長めのケーブルの方が良さそう
・ケーブル含め付属品は未レンタルで不明
・アンプは幾つかためしたけど相性は少なそう
・やや感度は高めでハイゲインなどにするとノイズがでる
🔶ノズル
・4種類(シルバー「ブラック、レッド、Giita」、ゴールド)がありましたが
SIMGOTチューニングのゴールドノズルが一番気に入りました。高域の音、全体の音の長和が上手く音場感にも優れているように感じました。
🔶音について(A30K)
ケーブルはNICEHCK 1950saga, AceOrpheus, SnowCat、NOBUNAGA Labs Ceres などで試聴し、M17DC、SpiralDot++で聴いてみました、3つ聴いた結果の総合として書くと
・帯域バランスは概ねフラットで全域がきちんと主張してくれる感じ
・音色は寒暖はニュートラルで、明暗もほぼニュートラル、湿度はややウェットで、響きはやや多めで、余韻も多め、厚みは適度な太さがあり、スピード感はややスロー、個人的にはKATOやEA500の上位互換的な美音、こんな感じで音が鳴ってくれたら気持ちいなという音を出してくれる
・解像度は高く1DDではトップクラス
・定位や音像も良く、音の余韻と響きが纏わりついているけれどもスッと引いてくれる不思議な感覚
・音場はノズルでも変わるが基本的には横は普通、前後と上下に共に広め、 音像はニュートラル
・低域はEA500からやや増加、今までにないボリューミーな感覚で悪くもないが素晴らしいかと言われると判断に迷う、個人的にはこのクラスであれば普通
・中域はとにかく音色がキラキラツヤツヤで鮮度が高い感覚、ボーカルやギターの音色は派手で楽しい定位も解像度も高いためいくらでも聴けてしまうw
・高域も素晴らしい分離と定位、女性ボーカルのサ行などの歯擦音もほぼ刺さらず、シンバルやチャイムなども美しく鳴らしてくれます。十分に良いと思います。
総じて今までのEA500から美音かつ音の厚みが出る方向にアップグレードしたイヤホン。KATOなどと比べてもより突き詰めた美しさや余韻を感じられる。個人的には大好きだったが、ただそれがやりすぎと感じるタイプの人には刺さらないかもしれない。
EA2000は店頭イベントでの試聴でしたが、同等のグレードのケーブルが付いているとすればかなり似た実力のイヤホンになると感じた(値段も近い)。
🔶ケーブル相性
リケーブル関係の注意
注意:ケーブルについては測定したところ科学的には変化はあるようですが微小量であり、音質の変化に対する決定的な証拠は無く、オカルト的な要素を過分に含みます。
幸いながら私はイヤホンではケーブルによる音質の変化を強く感じられるのですが、個人差がありますので変化しないことを否定するものでも、リケーブルを万人におすすめするものでもありません。
・NICEHCK SNOWCAT B+
ほぼフラットでボーカルが良い、高域の量感は少ないが綺麗、低音はやや控えめ、音場は全体的に満遍なく広く十分
音場感としてフワフワとした全体を覆う暖かさがあり、ボーカルが引き立つ、悪くはないけれど下記と比べるとやはり落ちる
・NICEHCK AceOrpheus A+
音場が横に広い、落ち着いた優しくマイルドな音色、解像度は十分高い。音色はやや近いが前後の立体感は普通程度。
低音と高音がしっかりと鳴りどの帯域もしっかりとした芯ががある。響きや余韻の良さがややマスクされて落ち着いてしまうので賛否が分かれそう
個人的には結構良いと感じた
・NICEHCK 1950saga S
音が近く解像度が高く音色が艶やかでパワフル。ハキハキとした音の輪郭が心地よい、やや中高域よりのバランス
音が近いにも関わらず上下の広さと音の広がりが十分にあるためか窮屈さが無く、心地よい迫力が楽しめる
中域から高域の音色の鮮やかさは今までに無い活力と爽快さによる心地よさを感じさせてくれる
音場はやや横が狭いがそんなのはどうでも良いと思わせる魅力たっぷりの音色
・NOBUNAGA Labs Ceres(aims MOD) S
まとめ
解像度が高く、高域がキラッキラシャンシャンが特徴
全体としてドンシャリ傾向で静寂でクリアな音場が特徴、音場も左右上下と満遍なく広く音像が明瞭で付帯している響きの引きが素晴らしい
聴き始めたら耳から中々離れないぐらいの気持ち良さがある
Giitaさんオススメだったが、聴いてみて納得、かなり相性が良いと感じた
追記:尚、標準ケーブルもかなり出来が良かったため、そのままでも十分素晴らしいと感じました。気に入った方はリケーブルは不要かと思います。
https://s.click.aliexpress.com/e/_DFUSegD
APPENDIX
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