こんにちは
今日は雑記です。TOPAZのレビュー記事は半分ほどは書き上げているので明日、明後日には公開できそうです。というところで先日購入しましたAustrian AudioのHi-X60が今日到着しました。
早速開けてM17 DCに繋いで聴いてみましたが、試聴機で聴いた時同様に素晴らしい音色と密閉型とは思えないほどナチュラルで広い音場に惚れ惚れしました。若干ボーカルの「り」の音がハウルようなキツイ印象があったのですが、試聴機では気にならなかったのでこのあたりはエージングに期待したいです。にしてもここまで綺麗な高音域、超高音域がダイナミック型のヘッドホンで出せるのは素晴らしいと感じます。
ちなみにAustrian AudioのヘッドホンはHi-X55、Hi-X65に続いて3台目です。当然ではありますが面白いことにこれらの3台は上位互換であったりすることはなく一貫したAustrian Audioらしい音色は維持しつつ別のキャラクターに仕上げてきており、個人的には音色は別物で使用用途が異なるように思います。素晴らしいのはAKGの流れを継承しているだけでは無く、どれを聴いてもAustrian Audioが掲げるモニターヘッドホンの再定義というイズムを強く感じる所です。私の認識している一つ一つの音のキャラクターを書くと、
Hi-X55は完全なモニターサウンドで、スタジオ録音での緊張感を音色と音場からも再現している様な音で、録音の粗を徹底的かつ克明描写してくれます。その描写の仕方も雑音というよりは録音に含まれているちょっとした遊び心みたいなところまで良い音色で鳴らしてくれます。弦のタッチミスであったりバンドメンバーの足音であったりその録音に含まれる生の音、ライブ感を徹底的に味わい尽くすことが出来るヘッドホンです。古い楽曲でもこのヘッドホンで鳴らす事によって新しい発見があることでまるでその場所、その時間にタイムスリップして居るかのような感覚が味わえます。そのため個人的にはモニターサウンドでありながらスタジオでのリスニングを再現できる素晴らしいヘッドホンだと感じています。
続いてHi-X65は新時代のマスタリング環境に向けて作られたヘッドホンです。ラップトップコンピューターや、タブレットコンピュータなど従来のDTMからさらにモビリティを持たせた環境で作られる楽曲用に作られたマスタリングヘッドホンです。スペック以上に圧倒的に鳴らしやすいこのHi-X65は良い環境で聴くことでも素晴らしい音楽体験ができるのですが、スマートフォンなどに直接さしても従来の同価格帯のヘッドホンでは得られなかったような整ったサウンドを実現してくれます。インピーダンスや駆動力に縛られないばかりか、開放型という新しい方向性で新たな使い方を提案するようなヘッドホンです。
最後に今日到着したHi-X60ですが、これはまだ聴き始めたばかりですので評価は変わるかもしれませんが。密閉型でありながら開放型の様なサウンドを目指したマスタリングヘッドホンではないかと感じています。密閉型に感じるような詰まった反響音が少なく音場感は個人的に開放型に近く、初めて聴いた時に密閉型であることを確認したぐらいです。開放的で伸びやかな音色でその音の広がりはとても自然です。同じ価格帯の開放型ヘッドホンに比べれば流石に抜け感や広さなどは普通程度にはなってしまうのですが、定位も素晴らしくこの開放型の普通程度を実現しているのが素晴らしいと感じています。今までの密閉型はどうしても密閉型でしかならせないサウンドを目指す傾向があって開放型の鳴り方とはやはり方向性が違うように思います。このHi-X60は開放型が使えない環境下で密閉型でありながら開放型サウンドを持つことで新たなマスタリング、リスニング環境を提案しているように感じます。
っと適当にだらだらと書きましたが、Hi-X60についてはどんどん聴き込んでいきたいと思います。
ではまた明日。
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