ゆるふわオーディオ日記(blog)

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雑記:LETSHUOER Z12お借りし、S12 Proと比べた話 →Z12も素晴らしかったです  追記:MatadorNEXUS

こんにちは

 

今日は、LETSHUOER Z12をGiitaさんよりお借りしたので、S12 ProやS12と一体なにが違うのかを聴き比べた雑記です。

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注意:

リケーブルについては科学的に見ればごく低品質なものを除いて音質の変化に対する定量性のある決定的な証拠はありません。

このためリケーブルは貼り付けなどと変わらないオカルト的な要素を過分に含みます。

幸いながら私はイヤホンケーブルによる音質の変化を強く感じられるのですが、個人差がありますので万人におすすめするものではありません。

さらに、Z12はお借りしたものなので出自やエージング具合などは不明です。なのであくまで手持ちのレビュー用のS12, S12 Proとお借りしたZ12の個体差という見方もできますので宜しくお願いします。

 

周波数特性の違い

*1

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公式にも確認しましたがこの微小な周波数特性の違いは意図したチューニングとのことです。Z12は低域が強いとおもいきやどちらかというと中域から高域にかけて少し手が入っているように思います。

 

聴感上での3機種の違い

S12の特徴

バランス:弱ドンシャリ、ボーカルも映える

音場:上下に広く、前後も広い、左右はS12 Pro, Z12に比べるとイマイチ

音像:標準的で概ね目の高さ

ケーブル:3.5mm or 4.4mm固定の高品位プラグの高品位ケーブル

     →音質は上々だが、音質を重視するならばリケーブル

 

 Pros:Pro、Z12より約20$安い(2600円ほど)

    S12シリーズの基準になる音

    ケーブルの品質が高いのでリケーブルしないならS12がオススメ

 Cons:S12シリーズの基準になる音だが、表現の特徴は薄い

    音の特徴プラグが専用品

 

S12 Proの特徴

バランス:フラットめの弱ドンシャリ

音場:上下に広く、左右も広い、前後はS12に比べるとイマイチ

音像:標準的で概ね目の高さ

ケーブル:2.5mm, 3.5mm, 4.4mm交換式プラグの高品位ケーブル

     →使えなくはないが音質、使い勝手からリケーブル推奨

 

 Pros:S12と比べて価格相応分、表現力が高い

    →楽器の音を全て俯瞰できる空間表現力と音場の広さ

 Cons:S12より約20$高い(2600円ほど)

    S12に比べて付属ケーブルの音質が悪い、便利だが実用性には欠ける

 

Z12の特徴

バランス:弱ドンシャリ、ボーカルも映える

音場:に広く、左右も広い、前後はS12に比べるとイマイチ

音像:高めで概ね額の高さ

ケーブル:2.5mm, 3.5mm, 4.4mm交換式プラグの高品位ケーブル

     →使えなくはないが音質、使い勝手からリケーブル推奨

 

 Pros:S12と比べて価格相応分、表現力が高い

    →高らかな位置に広がる音場、楽しい音色、ボーカルの位置も高い

 Cons:S12より約20$高い(2600円ほど)

    S12に比べて付属ケーブルの音質が悪い、便利だが実用性には欠ける

 

 

この価格帯でも素晴らしい部分である共通の特徴として、ソリッドかつ高解像度で音の厚みがある響き、広い音場と速いくキレのある音、リケーブルでの相性が出にくいなどがあります。

Z12はS12より低域が強いとの噂だったのですが、実際に聴いてみたものも、周波数特性も低音の量感はほぼ同じでした。個体差レベルなのかもしれません。
それほど長い時間聴いたわけではないのですが、恐らく評価としてはS12 Proと同様にS12 Proと同様にA20KとしてTier2、リケーブル前提であればTier1になると思います。

いやはやこの3つはどれも素晴らしくどれを選んでも後悔はほぼ無いかと思いますが、上記の違いなどを踏まえて選択するとさらに好みのイヤホンを選べるかもしれません。

ちなみに自分の好みとして3つの中で一つだけ選ぶとすれば恐らくS12 Proを選んでリケーブルなどをして使うかと思います。もし初心者に勧めるなら安いS12を選びますし、リケーブルなどもする中級者以上でボーカルと低音が好きならZ12を勧めるかと思いますね。

 

注意:

リケーブルについては科学的に見ればごく低品質なものを除いて音質の変化に対する定量性のある決定的な証拠はありません。

このためリケーブルは貼り付けなどと変わらないオカルト的な要素を過分に含みます。

幸いながら私はイヤホンケーブルによる音質の変化を強く感じられるのですが、個人差がありますので万人におすすめするものではありません。

M17 "AppleMusic" -> 「    」-> イヤホン -> SpairalDot++

 

Z12 + Yongse CuAg8

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折角なのでZ12にCuAg8を付けてみましたがかなり高相性だと感じました。標準ケーブルからの変化としては驚くのは前後の音の立体感で、これは同じケーブルを付けたS12と同等程度出ます。これは同じケーブルを付けたS12 Proよりも若干広いです。高らかな音像はある程度そのままに、横の広さを維持しているので音に包まれるような感覚がでてまるで高級イヤホンを聴いているかのような感覚になります。解像度はそれほど向上しないのですが、独特な音の滑らかさとしっとりとした落ち着いた音色はずっと聴いていたくなるような感覚があります。若干低域の量感は減ってしまうのですが、中域の音色の良さで全てを許してしまいたくなります。

 

Z12 + JSHiFi 藍魔 

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こちらはGiitaさんからレビュー依頼を受けてお借りしたケーブルなのですが、折角ですし付けてみました。相性としてはまずますといったところでしょうか。

付けて驚くのは圧倒的な解像度の高さです。イメージとしてはNICEHCKのフラグシップケーブルクラスの音の解像度があります。価格としては8800円なので雷神などよりも少し安いのですが、雷神よりも解像度は高いかもしれません。音は寒色系のスッキリとしたサウンドで前後の音の立体感はあまり出ませんが横が広く硬質な音色を出してくれます。Z12と付けているおかげか解像度の高さとソリッドな音色を高らかな音場表現で楽しみたい場合にピッタリと言った印象です。

一昨年の年末にNICEHCKのケーブルのレベルが一気に上がった印象はありますが、去年から今年にかけてはJSHiFiのケーブルの品質の向上が目まぐるしい様に感じます。別途藍魔はレビュー記事にする予定ですが、ポテンシャルの高さを感じましたt。

 

20230331追記

Z12 + NOBUNAGA Labs MatadorNEXUS

先日レビューしましたNOBUNAGA LabsのMatadorNEXUSですが、GiitaさんからのZ12とのオススメの組み合わせとのことで再度お借りしました。

el-snow.hatenablog.com

相性はGiitaさんがオススメされていたとおりかなり良い様に感じます。兎にも角にも暖かめのボーカルが立体感たっぷり、情緒的に響く音色が魅力の組み合わせです。解像度も高く、全体と通したソリッドさがある音色はもちろんそのまま持ち合わせいるのですが中域のボーカル域だけは適度な温かみがあり、全体の音のバランスとして寒色すぎない絶妙な塩梅だと感じます。概ねS12Proとのバランスと変わらないと言えば変わらないのですが、音場空間と音像が高いことで全体の雰囲気が明るく軽い雰囲気がより強まっているように感じます。欠点としてはやや高域の楽器が主張が弱く陰る感じになってしまうことでしょうか。

個人的にMatadorNEXUSはボーカルが映えるケーブルだと感じているのですが、S12 ProとZ12であればZ12の方がボーカル重視のチューニングしていることもあり、相性は一枚上手だと感じます。ケーブルの価格さえ気にならなければ見た目の相性もばっちりですしかなり良い組み合わせだと感じます。

 

ということで時間も時間ですし今日はこのあたりで失礼します。ではまた。

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*1:

〇測定環境 

ハードウェア:Apple Macbook pro 15 Late2013 BigSur11.6.4

ソフトウェア:REW V5.20.13

INPUT:MOTU M2 IN1 XLR (VXLR+)192KHz24bit

OUTPUT:MOTU M2 6.3to3.5mm

カプラ:IEC711クローン 刻印( IEC60318-4 Type E610A)※100〜10KHz用


イヤーピース:Final TypeE Black Mサイズ

〇測定パラメータ

 入出力バッファ512K、Acoustic Reference

 出力音圧レベル:−12dB

 Length:2M(10.9sec) 、192kHz、0〜20,000Hz

 カプラキャリブレーションファイル適用、SoundCardキャリブレーション実施済み