こんにちは
ゆるふわにオーディオやってるすのーです。
JSHiFi藍魔のレビューはオフとかではしゃいでたら時間なくなっちゃいました。代わりに今日は(も?)Giitaさんからお借りした特級イヤホンの感想(簡易レビュー)です。
モチベーション
写真を見て気づいている方もいるかもしれませんが、その名も重低音依存症の為のイヤホンその名も「ORIVETI MX1」です。
まぁ知る人ぞ知るクソイヤホン(誉め言葉)界での重鎮らしいです。
製品の詳細はこちら
定価、希望小売価格は約1万円なのでA10Kのイヤホンなのですが黒の方は4月22日現在は5279円まで値下がりしています。お、安い、、、、っと思ったあなた、でも買う前に賢いあなたなら気づくでしょう、このイヤホンの評価のヤバさに
★1.6・・・だと!?( ^ω^)
そしてレビューコメントには
「音が悪すぎて返品しました」
え・・・・・・ヤバくね????www
でもこんなやばそうなイヤホンを買った人がいたみたいなんですよ。。。Gi〇taさんていうんですけどねwww💦
ということでGi〇taさんからお借りしたイヤホンとケーブルに紛れてMX1が入ってました。そしてGi〇ta曰く「重低音依存症の自分には最高の音ですからぜひ聴いてレビュー書いてください」っとの事。。。嫌な予感しかしないんですが・・・w。
残念ながら標準ケーブルも標準イヤピも付いていないのでS〇E W16かintime M鼓とか付けて恐る恐る聴いてみました。
うーん見た目は綺麗ですねーほんと
ORIVETI MX1の音
ファーストインプレッション 「最悪の出会い」
えー、低音しか聴こえませんwwwwwww。
まじで低音です。
凄い籠ってます。モコモコです。
洞窟の中というより水中の中というような感じです。
ロックバンドであればベース音だけ聴こえます。
どこまで言っても低音、低音、低音、・・・・・・・これはwひどすぎるwww
とても1万円のイヤホンとは思えません。
個人的には選別品の100均のセリホンの方が良い音だと思います。
帯域バランス 「超低域重視」
誰が何と言おうと低音重視のバランスです。据え置き用ヘッドホン用アンプなどでは概ねフラットなチューニングです。個人的にはイヤーピース無しがちょうどよいバランスだと思えるほどです。
音色(寒暖、明暗、響き、粘度、厚み) 「✖」
本当に酷い音色で良さを見出すことができるとすれば、低音に量さえあれば良いという人でしょうか。暖色傾向、やや暗め、響きはボワボワの残響感があります。ややねっとりしており、厚めの音です。
音場(広狭、重心、遠近) 「△」
横には適度な広さはありますが、全体には狭いサウンドステージです。音像はやや遠目の一般的な重心です。
特筆すべき点は音のバランスが悪いのか特定の音色だけものすごく近くなったりして気持ち悪いです。
定位、音像 「△」
音像は意外としっかりしてはいるのですが、価格帯を踏まえると酷いと言わざるを得ません。
解像度、分離 「✖」
価格帯を踏まえると酷い解像度です。細かな音はほぼ潰れて死んでいますし抑揚や機微などは化け物の様な低音の前にかき消されてしまっているかのようです。
低域の質について 「△」
量感だけは物凄いです。量感があるから△にしていますが質は最低です。ぼやぼやとしてアタック、リリース共にゆるやかでもっさりしていいます。せめて低音の品質が良ければと思ったのですがとても信じられない品質です。
中域の質について 「✖」
低音にかき消されて最初はほぼ聴こえません。頭内DSPが効いてきて慣れてくると中音も少しづつ明瞭に聴こえるようになってきますが、聴こえるというだけで質感は悪く表現力は凡庸です。とても1万円かけて聴くような音では無いと思います。
高域の質について 「✖」
低音にかき消されて最初はほぼ聴こえません。頭内DSPが効いてきて慣れてくると高音も少しづつ明瞭に聴こえるようになってきますが、聴こえるというだけで質感は悪く表現力は凡庸です。唯一歯擦音などが刺さらない点だけは優秀ですがとても1万円かけて聴くような音では無いと思います。
SPL周波数特性測定とか
周波数特性と取って今まで一番納得したグラフだったかもしれません。
見たこと無いレベルの低音量ですwww
測定ミスかと思うほどの低音で、目を疑いましたwww。
こんなにめちゃくちゃなのに高域は綺麗に揃っている点は褒めていいのか貶していいのかよくわからない気持ちになります。
参考に今日聴いてフラットでめちゃくちゃ音が良かったRose BR5の周波数特性はこんな感じです。
相性について
ジャンルの得意不得意 「低音」
低音しか聴こえないので低音が主体の曲を聴くと低音だけ楽しめます。低音好きのための低音イヤホンだと思います。
イヤーピースによる印象の違いについて「イヤピなしが良い」
えー先にもう結論書いてますが、個人的に歯どのイヤーピースを付けても大差ありません。低音が強すぎるのでイヤーピースは無しが一番良いと思います。付ける場合はいつもより1サイズ以上小さいものを選んで出来る限り耳に隙間を作って低音を逃がしましょう。
ケーブルによる印象の違いについて(注意)
注意:
リケーブルについては科学的に見ればごく低品質なものを除いて音質の変化に対する定量性のある決定的な証拠はありません。
このためリケーブルは貼り付けなどと変わらないオカルト的な要素を過分に含みます。
幸いながら私はイヤホンケーブルによる音質の変化を強く感じられるのですが、個人差がありますので万人におすすめするものではありません。
いつもなら色々と聴き比べながら感想を書くのですが、STE Cable W16とintime M鼓を聴き比べしたしたところ、正直圧倒的な筐体の個性の前ではケーブルなど無力だということを思い知らされました。なので何つけてもいいんじゃないでしょうか(投げやり)。
アンプ(上流)による印象の違いについて 「AGPTEK A19X専用」
もうだめだ・・・っと思ってあきらめかけたときに「俺、こういうの知ってる!上流を逆にチープなのに変えたらましになるやつだ!!」と冗談半分でAGPTEK A19Xに繋ぐと丁度良い低音になりましたwwww。
マジです、めちゃくちゃ普通の音です。帯域バランスも悪くありません。SpiralDot++を付けていると音場もそこそにひろいですし、概ね弱ドンシャリぐらいのバランスになります。解像感が高いだけで中身がやや追いつかないイメージで、中域はややカサつく感じがあり、高域の響きはありませんが、低域はダレず響きすぎません。
これならば圧倒的にセリホンには勝っていると断言できます。ちなみにAGPTEK A19Xとはこれのことです。
ちなみにこのプレイヤーは数あるMP3プレイヤーで最も低音が弱い機種なのですが、その代わりに解像度が高く、激安トランスポーターとしてはかなり優秀な機種です。
音質の総評、所感
当然ケーブルは標準構成で一般的なDAPで聴くことが前提となりますが、個人の主観的な好みで言えば50点、私が客観的だと思う好みの点数としては70±9点です。A10Kに対してもA5Kという実勢価格に対してもレアリティ、付属品等ユーザビリティを考慮した総合的なランクはTier5としました。
ちなみにDAPがA19X前提でなければ62点ぐらいだと思います。それぐらいA19Xとの相性が最高に良いイヤホンが見つかったと感じました。
けれどもA19Xを持っている人、もしくはそれに準拠するようなプレイヤーを持っている人がMX1をそう簡単に持っているとは限りません。それを考えると本当に低音好きのための低音イヤホンでした。重低音依存症おそるべし!。
ゆるふわにオーディオやっているのにほんとGi〇taさんはなんてものを送ってくれるのか(笑)。多分ですが、もしクソゲーオブザイヤーみたいにクソイヤホンオブザイヤーがあればエントリーは間違いないみたいなイヤホンでした。(知らない方に補足すると、クソゲーオブザイヤーはクソすぎて逆に欲しくなるゲームランキングみたいなやつで、寧ろ栄誉なやつです)。
ということで、今回もGiitaさんに楽しませていただきました。MX1を買って低音が出過ぎて後悔している人は是非AGPTEK A19Xを、A19Xを買って低音が出なくて後悔している人はMX1をぜひ検討してみてください。ピーキーな組み合わせ同士で以外な音色が聴けるかと思います。
最後に今回もGiitaさんには感謝申し上げます。ありがとうございました。
ではまた明日。
↑ランキングが確認できます。
クリック頂けると励みになります。よろしくお願いします。
*1:
〇測定環境
ハードウェア:Apple Macbook pro 15 Late2013 BigSur11.6.4
ソフトウェア:REW V5.20.13
INPUT:MOTU M2 IN1 XLR (VXLR+)192KHz24bit
OUTPUT:MOTU M2 OUT 6.3 to 3.5mm
カプラ:IEC711クローン 刻印( IEC60318-4 Type E610A)※100〜10KHz用
イヤーピース:Final TypeE Black Mサイズ
〇測定パラメータ
入出力バッファ512K、Acoustic Reference
出力音圧レベル:−12dB
Length:2M(10.9sec) 、192kHz、0〜20,000Hz