こんにちは
今回は、SOUNDPEATS様より依頼のTWS 「SOUNDPEATS Opera05 (Opera 05)」のレビューです。レビュー依頼品ではありますが趣味でやっておりますのでいつも通り記載します。なお、ガジェットレビュワーではないので音質の部分をメインで評価しています。
今回はKeepa調べ過去最安になるAmazonクーポンコードも発行いただきましたので是非ご活用ください。
結論:LDAC990bpsハイエンド帯に迫る実力を発揮する音質重視TWS
SOUNDPEATS Opera05はフラグシップモデルの謳い文句どおり、A10〜15Kクラスでありながら有名メーカーの20Kオーバークラスの音質を実現する高コスパの音質重視重視TWSイヤホンです。接続性が良く、多くの端末でLDACの990kbpsで概ね安定したリスニングできる点も音質重視のイヤホンとしては強みで、オーディオ愛好家だけでなく普段遣いにも嬉しい仕様です。
万人受けし易い弱ドンシャリバランスに高い解像度と分離に広い音場を兼ね備えており、大衆受けとコストパフォーマンスに拘るSoundPeatsのフラグシップモデルに相応しいサウンドバランスに仕上げてあります。ANCの性能もリスニング音質をより快適にするというレベルでは最適な強さで、静かな場面でのリスニングから外使いまで幅広く重宝します。
細かい点を言えば、付属イヤピースが微妙で社外品への交換推奨であったり、本体サイズが大きかったり、イヤーピースの選択に制限があったり、イコライザアプリケーションの調整幅が少なかったり、などはしますが、送料負担で30日以内の返品に対応しているなど、ダメ元で試してみることも可能です。
音質重視のTWSを探しているけれどできる限り予算は抑えたい場合などには非常に良い選択肢になるTWSだと実感しています。
Pros(優秀な点)
◎ TWS最高峰の広い音場、高解像度高分離
◎ 音質重視のホワイトノイズレスANC
◎ 私の手持ち史上最高のLDAC990kbps接続が安定するTWS
◎ 30日以内は送料のみで返品可能
〇 アプリによるサウンドチューニングが可能
〇 社外イヤーピースを装着してケースが締められる(一部不可)
〇 高いビルドクオリティ
〇 本体1年保証
○ 電波感度は良好、AACであれば電池持ちも良好
Cons(微妙な点)
△ 低域、超高域が強すぎると感じる場合もある音質バランス
△ 単体電池もちは最大8時間だがANC LDAC990bps接続での電池持ちは3.5時間と短め
△ マルチポイント接続、ワイヤレス充電無し、充電端子の位置が微妙
△ タッチセンサー感度はやや微妙、コントロールの変更は不可
△ イコライザなどが使える標準アプリの出来映えは微妙
✖ 標準イヤーピースの品質がイマイチ
クーポンコード:OPERA05ZW8
*終了日:2023/08/06
1000円OFFクーポン併用で最終価格:11879円
30日返品保証がある販売形態Amazon Keepaでの過去タイムセール価格と比べて過去最安です。是非ご活用ください。
- 結論:LDAC990bpsハイエンド帯に迫る実力を発揮する音質重視TWS
- モチベーション
- SPEC、サポートとか
- 音について
- SPL周波数特性
- アプリによる音質調整 「△」
- イコライザープリセット
- まとめ、所感
- ■Appendix
モチベーション
先日同社のCapsule3 Proを紹介していただいたのですが、クーポンについての齟齬があり自分がレビューした直後にさらに安いクーポン出るという珍事がありました。両社誤解があったとの認識で、その補填として流れで音質重視のものがあればと話をしていたところ、SoundPeats様よりこのOpera05が最も自信がある機種との連絡をいただき、受けさせていただくことにしました。
Capsule3 Proも音質も価格以上にそこそこ良い上に、ノイキャン性能がとにかく高く、いままでの中華TWSのスペックの数字だけ大きく、実物は微妙というノイキャンと異なり、かなり驚きでした。その意味で音質重視はどうなるのかとOpera05は楽しみです。
SPEC、サポートとか
今回のレビューにあたりSoundPeats様よりアピールポイントを頂いています。>実績
・「Opera」がMakuake歴代ランキングイヤホン部門TOP7入り!
・国内最大級のオーディオビジュアルアワード【VGP2023SUMMER】にて金賞を受賞した
音質
・2基のBA型ドライバーと12mmダイナミックドライバー搭載
・ハイレゾ認証取得済み、LDAC高音質コーデック対応
・ANCノイズキャンセリング機能
・ENC通話ノイズキャンセリング機能
・再生時間8時間、ケース併用33時間
詳しくは下記公式サイトをご覧ください
私の気になったポイントとしては競合のEafunなどと同様で購入から30日以内であれば理由を問わず送料のみで返金が可能な点です。
Amazon 販売ページ
https://www.amazon.co.jp/sp?ie=UTF8&seller=A1S2LMCFO0ALPP
公式サイト
Return Policy – SOUNDPEATS JAPAN
当然ながら返品を前提で買うというのは倫理的に間違っていますが、欲しくて購入してみたが、想像と違っていた、どうしても上手く装着出来ないなどという場合などに有効です。IT情報に疎いカスタマーのサポートを切り捨てて費用を下げて試聴して買えない分、この様な手当をすることで購入のハードルを下げるビジネスモデルになっていますので返品前提でなければ気にせず使えるサービスです。
尚、それだけ音とTWSに自信があるということでもありますし、実際Earfunを始め両社共にどれを買ってもコストパフォーマンスは抜群であり、装着が合わないことや、不具合以外では満足行くものになっていると思います。
この点Capsule3 Proでも同じです。
開封体験
メーカー名と装着しているモデルの顔が書いてあるシンプルな箱です。側面には技適マークがあります。箱の中身もシンプルで、マニュアル類の紙と本体、などが入っています。
ケースを開けるとかなり装飾が入った凝ったデザインが見えます。高級感もそこそこにあり、Opera05がフラグシップモデルだということがわかります。
その他の付属品はイヤーピース3種類(Mサイズは装着済み)、USB Cの充電ケーブルなどです。
マニュアル
Capsule3Proと異なり日本語のマニュアルがちゃんと付属します。簡素なものですが使い方などの説明は十分です。
ケース 45.7g
ケースは最近のTWSとしてはやや大きめでしょうか、左上から右に向かってSIVGA SO1 72.5g, Apple AirPods Pro2 50.5g, SoundPeats Capsule3 Pro 39.5g, TRUEFREE 13 30.3g, Moondrop Alice 47.9g、本機になります。
サイズの近い3機種をアップにしたのがこちら
厚みはOpera05の方がありますし、本体にラメが入っている感じで高級感が演出されています。
Miniの時の様にC端子が裏側にあるので充電の際は安定し辛い感じになってしまう点は残念です。尚、再度にリセットボタンがあるのは心強いです。
中身を開いたときはこんな感じです。中身の樹脂も表面加工があり高級感が演出されています。個人的にそういう点はどうでも良かったりしますが、一般の方も使うのがTWSですので良い演出だと思います。
また、RLの収納方向も反転したりしていないので直感的に使える点は良好です。
本体 14.0g
本体の大きさはほぼ団子上の円形タイプです。Capsule3Pro 8.9gよりもステムが太く様々なイヤーピースを付けても外れにくいです。
折角なのでAirPodsProGen2 10.6g、Capsule3 Pro 8.9g、Alice 13.7gと比べてみました。
上部のSマークのあたりば感応センサになっています。タッチ感度は使っていて問題無い感じです。
サイズもさることながら本体は雪だるまのような2段構成になっています。音質重視だけあってやや装着感に難が出る場合もあるかもしれません。その場合は30日返品サービスがありますので安心できますね。
付属イヤーピース
付属品のイヤーピースはお世辞にも良いイメージはありません。サイズが小さく自分には合わなかったのでもう少しサイズ展開が欲しいです。特にTWSはイヤーピース部分で本体をホールドするのですが、合わない場合はポロポロ容易に落ちてしまいます。これは社外品に交換するのがおすすめだと思います。
注意したいのは社外のイヤーピースも軸が長いものはケースが閉まらないのでご注意ください。メジャーなSpiralDot++、清泉のXLは問題ありませんでしたが、SednaEarfitのL、Coleil は充電部に接触していないことが何度かありました。
音質重視のTWSですのでイヤーピースが合わないと折角の実力が発揮できませんのでここは素直にマイナスポイントでしょう。とは言え、イヤーピースを交換することを前提とするような音質を重視する方に向けた商品という側面もあるかもしれませんね。
マイク
iPhoneに繋いでDiscordで通話してみましたが、やや音割れしやすく音が遠いそうですが問題なく電話できました。
IPX4
IPX4は実験するほどの耐水性は持っていないのですが、シャワーを浴びて使ってみましたがボタンのご動作は起こりましたが、拭けば問題無く動作しました。
充電
無線は付いていません。USBCケーブルで充電します。付属品のケーブルA-Cは短いので使い勝手は分かれそうです。ケースのUSBC端子の位置がケース上面になるので充電中はやや不格好になります。
充電ランプがあるのと、充電残量はスマートフォンからも確認できました。
アプリについて
アプリについてはCapsule3 Proと同じものです。iPhone版とAndroid版があり、Andoroidにインストールしてみました。動作にはメールアドレスの登録が必要なタイプで登録が個人情報は不要ですがメールアドレスは必要になります。
ボタンのアサイン変更などもできない様です。
総合するとちょっとアプリの出来はイマイチかもしれませんが値段を考えると日本語化ローカライズしてあるだけまだ良い様に思います。
尚、ファームウェアバージョンについては2023年08月2日現在の最新版0.1.0になっていました。
ANC性能 「QCY HT05以上、AirPod Pro2 1Gen よりやや下」
標準では隙間ができてANCが効かなかった為、密着して装着できるSpiralDot++やSednaEarfit イヤーピースを装着しています。隙間が少しでもできているとANCは効かないので良くフィットするイヤーピースが必須です。逆にANCが効かなければ音質にも影響が出ていると考えられるのでイヤーピースの装着がしっかり出来ているかのチェックに使えます。
強騒音下
車の走行ロードノイズが削減されるかを確認しましたが、QCY HT05より効きますのでかなり十分なノイズキャンセル量です。またANC時の圧も少なめですのでかなり使い勝手とのバランスが良い様に感じました。
低騒音下
ANCのON,OFFに限らず深夜など低騒音の環境下では小さく「サー」っとホワイトノイズが出やすいのですが、このOpera05はかなり小さくほぼ無音です。
深夜のエアコンの風切り音なども消えてくれるので寝フォンなどにも重宝します。
ヒアースルー
直接イヤホンを取ることが多いのであまりこのモードを使わない自分としてはどうでもよいのですが、AirpodsPro2よりは不自然です。HT05などに比べても高域の強調感は少なく、Falcon2の様なノイズまみれの酷い性能でもありません。
その他
ANC性能目当てであればやや弱く、その場合はCapsule3 Proがおすすめですが、音質とのバランスという意味ではかなり良好でつねにANC ONで良いなと思えるほどにデメリットが無いANCです。
接続性について 「◎」
Android、Windows Alternative A2DP Driver ではLDAC 990kbpsで繋がりました。特に驚いたのはXaomi 11T Proでの接続で、今まで様々な機種で990kbpsを試してきましたがOpera05以外は全て660kbpsが限界でしたが初めて990kbpsでの接続を実現しています。当然ながら流石にWifiを5G帯接続にする必要があるなど電波が条件が限られますがここは素直に驚きでした。尚、他のAndroid端末もWifiはBluetoothの電波と干渉しやすい2.4GHz帯を避け、5GHz帯の電波を使うと安定し易いです。
Windowsでの990kbpsは数分に1度音飛びすることもあったので、どうしても音飛びが許せない場合は少し下げる必要はあるかもしれませんが、今まで試したLDACの機種としては990kbpsで一番安定性が高い様に感じます。
Xperiaですが野外でもある程度990kbpsでも安定しており脅威的な接続性に驚きました。流石に大阪駅構内や人が多い場所などでは胸ポケットにいれていなければほぼ音が聴こえず、胸ポケットでも偶にプチプチ切れてしまったので外使いでは660kbps以下の方が安心だと思います。
電池持ちについて
単体電池もちは最大8時間、LDAC+ANC時は不明ですが、実用的には3.5〜4時間ほどの様です。
何れにしても長時間付けっぱなしで使うという用途よりは通勤や通学などケースに仕舞うタイミングがある方や家使いなどの使い方にマッチしているように感じます。
遅延について
Windows Alternative A2DP Driverで接続しているときは激しい遅延で動画なども見れない感じなのですが、Androidなどでは問題なく利用できました。音ゲーなど際どいゲームは一応ゲームモードが用意されており、アプリで切り替える様です。
音について
ファーストインプレッション
LDAC接続990kbpsの音質はかなり良好で、4万円近いAirPods Pro2は明確に上回るレベルです。3万円近いALICEにも肉薄していると感じました。
一方でANCはほぼ効果が無いと思わせてイヤーピースをきっちり装着してやるとファンん騒音などしっかり消えてくれ想像以上に良いことを実感しました。
バーンイン
2週間ほど一日3時間程度、メインのTWSとして使用しました。エージングでの変化はほぼなかったように感じます。
機材
Xperia 10iv ⇢ LDAC ⇢ Capsule3 Pro ⇢ SpiralDot++
Windows11 Alternative A2DP Driver ⇢ LDAC ⇢ Capsule3 Pro ⇢ SpiralDot++
Xaomi 11T Pro ⇢ LDAC ⇢ Capsule3 Pro ⇢ SpiralDot++
iPhone12 ⇢ AAC ⇢ Capsule3 Pro ⇢ SpiralDot++
です。
接続方式の違い
LDAC990kbps, LDACアダプティブ、AACと、接続のBitレートを下げると顕著に変わるのは全体の音の粗でAACでは音の密度が薄れるほか空気感に密度がなくなる感じがします。
当然音の解像度が落ちますので、音質重視のOpera05ではLDAC 990kbpsで聴きたいイヤホンです。もちろん電池持ちも最大で2倍程度変わるのでその辺りはうまくバランスを取る必要があります。
帯域バランス 「弱ドンシャリ」
標準状態ではやや低音と超高温が強い帯域バランスで、一般的に弱ドンシャリと言って良いかと思います。とはいえ中域もしっかりと出ていますのでボーカルのラインも追いやすくその点見事です。
音色 「◎」
寒暖: やや寒色傾向
明暗: ニュートラル
響き: 普通
固液: ややウェット
乾湿: やや乾燥
厚み: やや繊細
余韻: ◯
特徴
静けさの中で浮かび上がるような音が左右上下に広がる感覚が特徴的な音色です。静寂さ音場に繊細な音色と、音場の広さが存外に上品さを醸し出しているように感じます。音が広いことで窮屈さを感じさせないのですが、やや超高域が強く印象的で寒色感が出ています。
空間表現 「◎」
音場左右:広め
音場上下:やや広め
音場前後:ニュートラル
重心前後:ニュートラル
重心上下:ニュートラル
音場は左右に広くやや上下は標準的、前後もやや広めでしょうか。やや音は俯瞰的な方向性です。ANCのおかげか静寂感のある音場に全域に渡って見通しの良い音色がなります。
解像度、定位、分離 「◎」
LDAC990kbpsが前提となりますが、解像度は1万円前半のイヤホンとしてはかなり高いレベルです。接続方式は異なりますがALICEにも迫るレベルです。このクラス過去にEdifire Neo Buds Proを持っていましたが、明らかに上回る完成度と解像度を実現しています。当然5万円クラスなどと比べると物足りないのですが、1万円前半でこの解像度が出せるということはかなり優秀であり、レベルアップを感じますね。
低域の質 「◯」
低音好きには良いなと思うバランスで、サブベースからミッドベースまでしっかり量感として出ています。ダイナミックらしいやや暖色系のボンボンした低音ではあり、その点はTWSらしい低音表現の域ではあるのは残念です。個人的にはアタックやスピード感がもう少しあると良いことや、TWSらしい残響が減ってくれると更に嬉しいですが、パワフルさの演出は十分で、十分に良い低音と言えます。
中域の質 「◯」
ドンシャリな音質傾向であるため、中域が弱めだと思われがちですが、繊細でありながらしっかりと高い解像度に明瞭なサウンドの実力はの中域表現です。
特に音場が広いこともあり、中域のサウンドは低域や高域にかぶることがなく表現力の高い音をしっかりと聴くことができますね。正直このレベルの中域を1万円台前半で表現できるということが驚きです。
高域の質 「◯」
やや量感が強めの高域表現です。BAらしさっぽいハイブリットイヤホンだということを意思させられるようななり方です。やややり過ぎ感もあると感じる人もいるかもしれません。女性ボーカルのサ行などの歯擦音もやや攻めたチューンングですが概ね刺さらず調整されています。定位もしっかりとしていますし、価格を考えると文句はありません。
厳しく言えば、表現はきっちりと明瞭になっているもののその実は少し荒めで、TWS系のイヤホンの限界かなとも思っていたのですが、先日から試聴しているTechnicsのAZ80やSONY XM5などの新生TWSと比べると一歩劣る感覚があります。
もちろん価格的に3倍程度開きがありますので当然ではありますし、この価格でここまで表現できれば十分とも言えますね。
SPL周波数特性
測定環境*1
先日の記事の通り、イコライザ毎の周波数特性が取れましたので載せていきます。
まずは標準のSoundPeats Classicとその他のTWSとの比較です。
vs Capsule3 Pro
同じメーカーなこともあり、概ね似た周波数特性ですね。大きな違いは8KHz以上が大きく出るようになっている点ですね。
vs Apple AirPodsPro2
こうして比べてみると見事にAirPodsProGen2よりドンシャリチューニングですね(笑)。
vs Moondrop Alice 2.0.1
Aliceとくらべてみると200‐5KHzぐらいまではかなり似たバランスになっています。 それ以外はドンシャリにチューニングされていますね。
アプリによる音質調整 「△」
アプリケーションの機能にあるイコライザで音質を調整可能ですのでこの記事同様に全ての状態の周波数特性を取得してみました。
el-snow.hatenablog.com
Sound Peats Classic(標準) vs オールHigh、Low設定
まずはユーザーイコライザ設定の上限と下限がどのようになるかです。
見ての通り、Capsule3 Proと異なりHT05の様な波形の乱れが見られます。これはフィルタの帯域が各周波数と上手くクロスオーバーしていないということでもあります。
大きくイコライザで変更することはおすすめできず、ピンポイントで少し変更させたい場合などは有効かもしれません。
イコライザープリセット
プリセットのイコライザも実は奥深いものがあります。というのもHT05はユーザーが調整できるレベルのものの組み合わせという実装方法でしたが、もう一つイコライザの機能とは別の特別なデジタルフィルタを設計して音を変えているというものがあります。
いわゆるプリセットは専用のフィルタを用いているのでより目指した音色を低演算量(高音質)作ることができたりします。ということで今回調べられるようになったので調べてみたかぎり、プリセットは専用設計のフィルタが持ちられているタイプの様です。これはOpera05も同じです。
ということでデフォルトのSound Peats Classic とプリセットのイコライザ設定を比べた周波数特性です。
vs 低域低減 ◯
ユーザーイコライザと違いなめらかな波形を維持したまま、低域がしっかりと減っていい感じです。Capsule3Proの様に8kHz以上の高域の減衰もありません。低域減らしたいならコレですね。
vs 高域強調 ◎
こちらもきっちり1KHz以上の高域の音量が上がっています。
vs Classic
Classicという名前の低域強調ですね。
vs ポップ △
Classicよりもやや中域重視のカマボコバランスですね。
vs 民謡 ◯
相対的にカマボコかつ超高域が強めのバランスでしょうか。一番低域が少ないこともありスッキリとした音色が聴けると思います。
vs ロック ◯
標準から中低域と、中域に量感をもたせたチューニングですね。
vs 電子音 ◯
中域と低域が少し増強される感じです。高域は十分に量感があるので相対的にバランスが良くなると感じる人も多かと思います。
vs 低域強調
低域が3dBほど上がってますね。
まとめ、所感
Capsule3 Proは低価格ながらANC性能が高く音質はそれなりに良いというコストパフォーマンスに優れたTWSでしたが、Opera05は音質に極振りしたTWSだということを実感させられました。
サイズは一回り大きいのですが、電波の感度も素晴らしく990kbpsでの安定性も非常に良好です。手持ちの音質特化のMoondrop Aliceと比べても概ね遜色ない部分もあり、ANCなどの性能も踏まえると総合的にはかなり迫るレベルです。
個人的にANCの付いた機種はホワイトノイズが多くなることが多いのですが、程よいfinal ZE8000などに見られるようなANC性能はより静かな環境で聴くためのTWSにまとめてあります。
このためサイズが大きいのですが深夜などの寝フォンでも非常に小さな音量で快適なリスニングが可能です。
音質だけで言えば1万円台では破格の性能ですが流石にXM5やXM5などの最新機種に比べれば見劣りする部分はありますが価格差が3倍もありますので当然です。進化の速いTWSですが去年のTWSのフラグシップモデルであれば並ぶほどの音質はあり、低価格で音質重視のTWSを探している方には良い選択肢になるTWSです。個人的にこのTWSでAirPodsProGen2の役割が空間オーディオだけになったと実感するほどですね。
今回はSoundPeats様よりAmazonで過去最安(Keepa調べ)になるクーポンを発行いただきましたので、気になっている方は是非使ってお得にご購入いただければ嬉しいです。もちろん試して装着が合わなかった場合などは返送送料のみで返品も可能です。
クーポンコード:OPERA05ZW8
*終了日:2023/08/06
1000円OFFクーポン併用で最終価格:11879円
Keepa調べでは過去最安です。
最後にこのような機会をいただきましたSOUNDPEATS様に感謝申し上げます。
■Appendix
クーポンコード:OPERA05ZW8
*終了日:2023/08/06
1000円OFFクーポン併用で最終価格:11879円
Keepa過去タイムセール価格と比べても過去最安です
*1:
〇測定環境
ハードウェア:Apple Macbook pro 15 Late2013 BigSur11.6.4
ソフトウェア:REW V5.20.13
INPUT:MOTU M2 IN1 XLR (VXLR+)192KHz24bit
OUTPUT:Apple Macbook pro 15 Late2013 BigSur11.6.4 AAC
カプラ:IEC711クローン 刻印( IEC60318-4 Type E610A)※100〜10KHz用
イヤーピース:Final TypeE Black Mサイズ
〇測定パラメータ
入出力バッファ512K、Acoustic Reference
出力音圧レベル:−12dB
Length:2M(10.9sec) 、192kHz、0〜20,000Hz