こんにちは
ゆるふわオーディオのすのーです。早速ですがX(Twitter)フォロワー2000人達成ありがとうございます。1900人が終わりましたら2000人企画もやりたいと思います。
ということで今日はQCY HT05 Melobuds ANCとGEO HT05の違いについてです。いつものどおり、PR品ではありますが内容については全く忖度していません。尚、今まで言ってきませんでしたが記事公開のタイミングについてはかなり忖度しています(笑)。
QCY HT05 Melobuds ANCとGEO HT05
先日の雑記でも触れましたがGEOで5400円で売られているHT05がAmazonで約4000円台で現在販売されており、GEO版と異なると書いたと思いますが簡単にその違いを伝えたいと思います。
パッケージの違い
かなり簡素なパッケージで必要なものは一通り揃っています。GEO版は日本語マニュアルがありましたが、QCY版も順次技適マークとマニュアルが付いたものになるそうです。
外観の違い
白黒はカラーの違いなので割愛するとしてまず、技適の刻印が確実にされているのがGEOの方になります。QCY版は9月12日より技適刻印版が発売開始しているとのことで、確実に法令を守りたい方は少しお金を払ってもGEO版が確実です。
GEO(白)のケースの内側に技適があります。また、QCY版はケースの外側にQCYの刻印があります。また本体についてもQCYの刻印がありますねそれ以外は全く違いは見当たりません
QCYへの思い入れ次第で刻印の価値が変わりますが、個人的には大きな差はないと感じました。
機能の違い
機能的には名前が違うこと、ファームウェアが異なることです。
GEOのHT05同様で室内、通勤、騒がしいの3段階✕その強さ3段階、計9段階を選ぶことができます。QCY同じでほぼ機能は同じと考えてよさそうです。
唯一少し異なるなと思ったのがANC時のホワイトノイズの量でANCを弱めにしたときのノイズがQCYのほうがやや静かになっていました。ただ、GEOも1年前に発売されたものなのでマイナーチェンジで良くなっている可能性があります。
音の違い
聴感上の違い
SONY Xperia5 iv AppleMusic -AAC-> イヤホン -> SednaEarfit Max for TWS
概ねの傾向はQCYとGEOと同じですが、QCYの特徴はバランスがややフラットよりであること、そして横の音場が少し広く、音の輪郭がはっきりとして解像度が高く感じられることです。比べてしまうとGEO HT05はメリハリが弱くやや眠たく感じてしまいます。1年間のマイナーチェンジによるものなのか、GEO版のエージングによるものなのかはわかりませんが、少なくとも1年前のGEO版と比べて別製品と感じるほどには音が良いと感じます。
特にGEO HT05の弱点として横の音場の狭さが気になっていたのですが、それが少し改善している点は、小さいけれども素晴らしい飛躍だとも感じます。
その他にも高域がザラザラとして表現力の限界があるなと感じていた部分も質感が改善していたりと全体的にレベルアップを感じます。低音は量感弱くなっているのですが、そこまで素晴らしい表現でもなかったため、逆に好印象です。
つまりよりフラットで低音から高音までしっかり出ているので不足感がありません。この音が出てくれるのであれば1年前のGEO版から個人的に買い替えられるなら買い替えもありだと感じました。
vs Apple AirPodsPro 2gen (Lightning)
空間オーディオを使わない、そしてノイズキャンセルは使わないという条件で音質のみであればほぼ互角だと感じました。フラットな音色で上から下までしっかりと出る音、ほどほどに広い音場、イヤーピースの選択肢が広いことなども好印象です。
ANCなどの飛び道具としての使い勝手は圧倒的にAirPodsProに分がありますが、こと音質についてはA5Kクラスに追いつかれたと考えて良いかと思います。個人的にはUSBCになることもあり、AirPodsProGen2はこれを聴いて手放すことを決意しました(笑)。
vs SOUNDPEATS Capsule3 Pro
特に先日発売になったCupcel3 ProではHT05を総合で上回るとお伝えしたと思うのですが、QCY版であればかなり良い勝負です。低音のパワフルさ表現力ではCapsule3ですが中域〜広域の表現力ではQCY HT05ですね。
ややCapsule3Proのほうが値段がはる分、LDAC接続では全体的に分がありますし、先日出たクリアタイプ、そしてANC性能で言えばCupcel3 Proです。
AAC限定で音質だけという方はHT05はフラットで素晴らしいバランス感で、LDAC前提で低音重視ならCapsule3がパワフルです。
vs 水月雨 Moondrop SpaceTravel
ほぼ互角ですが音質はややQCYが有利で、ANC性能はSpaceTravelが有利です。SpaceTravelのANCは効き具合もよく、ホワイノイズの量もかなり少ないです。
SpaceTravelの方が横の音場感に優れており、音像の高さや透明感などの表現力が高いのですが、やや音が薄くパワフルさや広がりに欠ける感覚があります。低音をブーストすれば力はでるのですがややブーミーさを感じるのでこのあたりはややQCY HT05が有利です。
前後の音場感はQCYが優れており、一聴するとごちゃっとしがちではあるのですがある程度分離感がしっかりしており、聴き応えがある音色です。
結論として音質重視ならばQCY HT05、使い勝手重視ならSpaceTravelと使い分けができるイメージです。
周波数特性
単体LR
vs GEO HT05
vs 水月雨Moondrop Space Travel
いやはやこれを取る段階になってやっと同じHT05だと気づきました。波形が似ていたのと極めつけはケースの名前がHT05Aだったことですね。このAの部分がマイナーチェンジなのでしょうか?それとも全てそうなのかはわかりません。
いずれにしても波形だけ見れば全体的にQCY版が1KHz以下が1〜2dB下がっており、逆に3.5KHzまでがややQCYが上がり、それ以上はほぼ同じという感じです。
聴感ではもう少し低音の出方が大きく違うのですがそこまで大きく違わないこと、そしてハイハットシンバルやチャイム系の音色といった超高域の表現が大きく改善しています。低音も生感が強くとてもここまで似通った波形だとは思えませんでした。
まとめ
ということでQCY HT05、1年前のGEO版HT05とは完全に別物とまでは言いませんがこと音質に関しては大きく進化していることがわかりました。というのも後継機のHT07という別のイヤホンと信じて疑わなかったほど音が違うのですから(恥ずかしい)。
ANCについてはやや改善がみられますがそこまで期待する性能および変化ではないということは注意が必要ですが、こと音質についてはもう少し気になるなと思っていた痒いところがしっかりと改善されており、好みのレベルで好き嫌いは有りえますが音色としてはかなりレベルの高さで隙のない完成度です。
音質重視でフラットのイヤホンを探しているという方はQCY HT05はTier1レベルのかなり良い選択肢になると思います。尚、GEO版のHT05ももしかするとQT13のVer3.0の様にマイナーチェンジしている可能性もありますので、情報などありましたらコメントいただけると助かります。
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*1:
〇測定環境
ハードウェア:Apple Macbook pro 15 Late2013 BigSur11.6.4
ソフトウェア:REW V5.20.13
INPUT:MOTU M2 IN1 XLR (VXLR+)192KHz24bit
OUTPUT:MOTU M2 OUT 6.3 to 3.5mm
カプラ:IEC711クローン 刻印( IEC60318-4 Type E610A)※100〜10KHz用
イヤーピース:Final TypeE Black Mサイズ
〇測定パラメータ
入出力バッファ512K、Acoustic Reference
出力音圧レベル:−12dB
Length:2M(10.9sec) 、192kHz、0〜20,000Hz
カプラキャリブレーションファイル適用、SoundCardキャリブレーション実施済み
*2:
〇測定環境
ハードウェア:Apple Macbook pro 15 Late2013 BigSur11.6.4
:DIGILENT Analog Discovery 3 + Impedance Analyzer
ソフトウェア:WaveForms 3.20.1
ケーブル:MIX16 4.4mm 2pin
出力:50mV
Resister:10Ω
カプラ:IEC711クローン 刻印( IEC60318-4 Type E610A)※100〜10KHz用