ゆるふわオーディオ日記(blog)

気に入ったイヤホン、ヘッドホン、アンプ等のオーディオ体験を日記ブログとして思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。2年で400本ぐらい機材が増えてレビューBlogになりつつあります💦。アフィリエイトはレビューとかプレゼント企画の資金にさせてもらっていますニャ。

ELECOM EHP-GB2000A(880円)買いました 結論;超絶コスパ、ジェネリック846

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Twitterの相互フォロさせていただいているRuby/紅玉石さんから超絶コスパのイヤホンがあるという噂を聞き、今回このイヤホンELECOM EHP-GB2000Aを購入しました。ものすごく眠いのですがとにかく、その結果、驚いた感想を共有したくこのページを書き始めました。

 

コスパイヤホンとして有名どころはダイソーの330円高音質シリーズ、100円ローソンの110円重低音シリーズである。これは110円、330円という超低価格だけれども1000円ぐらいのイヤホンの音色がするというキワモノであり、品質のばらつきがありいい音がするものもあるが逆相や音量がおかしいものがあったりする。このため5個ぐらい買わないと当たりを引けないといった本末転倒なことをしなければならなかったりする。1つで当たりを引けば1000円並の音がするのだからうまくいけばコスパで言えば10倍である。

それ以外の意味であれば5万円のイヤホンが時代の進歩などで旧来売られていた10万円のイヤホンにも勝るなんてものもある。しかしながらこれは高々2倍程度の話で1000円を超えるイヤホンで本当にコスパの良い商品なんてものはこれまで私は知らなかった。そう、つい先日までは。。。そう、あったのだ。コスパ10倍級のイヤホンELECOM EHP-GB2000Aである

 

 この商品はELECOM訳ありショップで880円で購入できる。元の実税価格が2300円程度らしく(それでも安いが)生産終了のため1000円を割る値段で購入できる。これ以外にもいくつもエレコムイヤホンが売られておりそれらも十分格安だ。しかしながらこのELECOM EHP-GB2000Aはそれらの中でも特に秀でて音が良いというのだ。一説には数万円クラスとも張り合えると・・・。今回はその試聴した感想を徒然なるままに書いています。

 

 

良い点

 音の面から行きますと、まずこのイヤホンはSHUREの846に近い音色を出します。このため概ね846が気に入っている人は気に入る音だと思います。(もうこの時点で8万円クラスの名前が引き合いに出てくるのが不思議です。)

 音色の傾向ややドンシャリでモニターライクです。低音も高音も値段からは信じられないほど堂々と鳴らします。パッケージには重低音っと書いてあるのですが、重低音と呼べる深い超低音域はあまり出ませんのですこし肩透かしです。このためベースやチェロ、ドラムあたりは質感の良いふくよかな低音を奏でます。低音のボリューム、定位はこの値段からは信じられないほどアタック感があります。あまり解像度は高くありませんが価格を考えれば十分で、この低音と中高域の鳴りっぷりのバランスが846を彷彿とさせます(私自身は846は試聴のみで所有していません)。高温はややシャリシャリしていますが女性のサ行刺さるということはありません。ボーカルはやや前に出ており明瞭で聞きやすいです。1つ1つの音の解像度はこのクラスを超えた明瞭さがあります。厳しく言えば1、2万円クラスのイヤホンには敵わないのですが、五千円クラスのイヤホンに比べると圧倒的です。アコースティックな響きはあまり得意では無いように感じますが、打ち込み系のサウンドととても相性が良く、音楽のジャンルとしてはロックやポップス、EDM、東方などが良く合うように思います。クラッシックや室内楽、JAZZなどはモニターライクなこともありややつまらない印象です。当然、300円までのイヤホンにありがちな逆相、左右の音量が異なるなどの不具合もありません。

 余談ですが標準のイヤーピースをspiraldot++に交換すると音質にも影響が出ました。高音伸びが良くなり、艶がでます。低音の締まりも質も向上しとても880円のイヤホンを聴いているという感覚がなくなっているのは自分でも驚かされました。

 

音場はある程度広いのですが凝縮されているような音場で頭の中の中心部にかけてラグビーボールのような形のステージを展開します。前後左右上下に展開されるので決して狭くはないですが広いという感覚にはなりませんので人によって評価が分かれると思われます。この辺りもやや846に通じるものがあるように思います。

 また、抵抗値も低く、能率もそこそこ高いのでアンプを選びません。またハイエンドのアンプを用いてもそれほど音色は変わりにくいように思いました。macbookairに直挿するとボーカルがやや後ろに下がり定位がぼやけますが元からそれほど解像感は高くないため気になりません。

 本体に移ると付属品が豪華です。千円以下の商品ではイヤーピースの種類やポーチなどをけちる傾向があるのですが、元値が二千円を超えていることもあり一通り揃っており買ってすぐに使うという用途に適しています。

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付属品一式

 

 

 イヤーピースも交換式になっており、好みのイヤーピースを装着できます。3.5mmプラグはL字になっており使いやすいです。ケーブルもある程度しなやかで絡まりにくいので使う分には問題はなさそうです。

構造としては半解放型のため、イヤホンをしていても外界の音をある程度取り込めます遮音性がいらないという場面においては重宝する可能性もあります。

 あと大事なポイントとして安心の日本メーカーであり、製品に1年間の保証がついています。

 

いまいちな点

 音質については880円の域をとうに超えているので正直そのクラスで言うと文句は付けようが無いのですが、敢えて1、2万円クラスと比べた欠点があるとすれば、やはり、音の窮屈さでしょうか。頭の中央に鳴るSHURE特有の雰囲気が気にいるかがポイントです。全体的に音のキレが甘くもう一段解像度と定位も若干及びません。また低域の鳴りかがが頭全体にぼやけるように鳴るので曲によってはかなりクドイ印象を受けます。

 音以外の面に移れば、付属品のコストを最大限まで削っているのかイヤーピースが脆いです。2回付け外しをしただけでイヤーピースが破損しました。交換すると音質が良くなったこともあり、あまり良いイヤーピースが付属していません。ただ、購入してどれに付け替えるかというと問題です。下手をするとイヤーピースの方が高いなんてこともあります。

 

 ケーブルのタッチノイズが大きいです。私の場合はですがイヤーピースを交換しないとシェア掛けができなかったため、タッチノイズがかなり気になりました。また、ケーブルは交換できません。またLRが分かりにくいところもマイナスポイントです。

 外装はプラスチック製でチープです。値段を考えれば相応ではあるのですが、もう少し質感が高いと所有欲も湧くのではないでしょうか。

 リケーブルができない点も忘れてはいけません。最近の数千円の中国製イヤホンではリケーブルできることが当たり前になっていることもあり、ここは残念なポイントでしょう。

 また音漏れも大きいです。セミオープン型ですのでイヤホン同士をくっつけてみても背面の穴から結構な音量で音が漏れます。この点も注意が必要です。

 

 

 まとめとして、ここまでコストパフォーマンスの高い製品がいままで隠れていたことに驚きです。1日聞き込んで5倍の値段(4000円)、いやイヤーピースが改良されたら10倍の値段(8800円)をつけても競争力のある音だと思いました。ただ、私はSHUREの846を購入しなかったぐらいなので、好みの音かと言われると少し異なります。逆にSHUREの音が好きっという方はさらに高評価になる可能性も考えられます。とにかく880円の音では無く超絶コスパなので気になるのであればぜひ買ってみてください。

 

*まだ、数日だけしか使っていませんので気になった点があれば書き足したいと思います。ご拝読いただきありがとうございました。