こんにちは
今回は短めではありますが、日本国内では未発売のピュアベリリウムを採用したKBEARのBelieveのインプレです。内容が内容ですのでこの記事は消すかもしれません。
○環境
MacBookProLate2013 -USB-> ADI2DAC -シルバーコート-> Believe -> SpiralDot++
○音質とか
一聴した瞬間の雰囲気はFinal のフラグシップイヤホンA8000とほぼ同じ音色と帯域バランスを持っており、かなり中華の闇を感じた。このためブラインドテストではじっくりと聴き比べたりしなければ間違える人すらいると思われる。
A8000の得意な点も同じだが欠点も同じように持っていると言って良いほどかなり似通っていて、A8000が好きな人は多分Believeも好きだし、嫌いな人はBelieveも嫌いと言って差し支えない。このためインプレとしてはA8000との比較という形で記載したいと思う。
尚、付属ケーブルの質はA8000より悪く、よく比べると解像度が2ランクほど低い
このためA8000との音質の比較はシルバーコートの2pin変換を用いてほぼ同条件にした上で行った。イヤーピースについても揃えたかったがFinalのEypeがうまくフィットしなかったため、両方共にSpiralDot++とした。
帯域バランスはほぼ同じだがほんの少しドンシャリ、だだし中域〜高域の伸びが悪く音色が曇りがちで眠い音、刺さりを感じやすいピークポイントも似通っている。
音場は横が狭い点も同じだがA8000よりもさらに狭く、付属ケーブルの方が音場は広いようでシルバーコートに揃えるとさらに狭くなる。一方で音像は少し遠く俯瞰的なので少しだけ異なる。
解像度や定位は聴き比べると1ランク落ちてしまう、音色の一つ一つが荒く、質が悪くざらつく。いわゆる分離が悪いため音数が多いと団子になりがちという表現が合っているように思う。
低域は特に超低域の解像度と量感に差があり、ティンパニーなどの表現が弱いが、ベース帯域は量感が強く音が近い。
中音は概ねバランスや量感としては同じだが一番解像度や表現力の違いを感じやすくよくよく聴くほどにA8000ほどの厚みが無いので辛い
高音は鈴の音やハイハットの音色が強い上に響きがややチープで量感はある
その他の違いはmmcx->2pin, 感度増加(内部音響フィルターの削減など???)、本体が軽く、シェルがアルコールや水に弱い。外傷に弱いのA8000と同じようだ。
○結論 Tier2
ここまでの記載を鑑みるとA8000からかなり劣っているように書いているが差は少なく全体的なまとまりも良く、2万円の売出し価格を考えると破格の性能と思えた。ただ、もちろんのこと全体としてシェルの作りなどが弱いことや入手性が悪いことは気になった。条件を揃えるためにケーブルを同じシルバーコートにしたが、ケーブルを揃えない標準の方が全体の雰囲気がA8000に似ていると感じたのは面白い。18万円クラスと2万円クラスの差なのでこれでもBelieveの凄さがわかり、比べても良いと思えるレベルになっていることも驚いた。入手性は悪いが見つけたら購入してみても良い機種だとは思うが、個人的には音は良いのだがピュアベリリウムドライバの入手先など不穏な噂が付いた機種ではあるし、完全な上位互換としてA8000があるので国内メーカーを応援するという意味でもA8000をおすすめしたい。