こんにちは
今日は雑記です。
○intimeまかなイヤホン翔DMWVの再販とF特性
○TOPPING PA5 +MOGAMI【2534 】聴きました
○L50+E50とM17DCをNioで聴きくらべました
■intimeまかなイヤホン翔DMWVの再販とF特性
表題の通りintimeまかなイヤホン翔DMWV(以下まかなイヤホン)再販されましたね詳細は下記の購入方法をご覧いただければと思います。なぜこの話題を取り上げたかと言うと先日@lostspel氏よりこのまかなイヤホンをお借りしてF特性の測定をさせてもらっていまして、購入の参考になればと思いまして取り上げさせてもらいました。
グラフを下記に示します。今回はF特性を知らない方に向けて少しだけ見方を解説してみたいと思います。
比較対象が無いとわかりにくいと思いますのでintimeでは定番の碧Light2019と比較してます。水色がまかなイヤホン、ピンクが碧Lightになっています。詳細な測定環境はBlogの末尾を御覧ください。
このグラフは横軸として低い音から高い音までいろんな音を出した時に縦軸としてどの帯域の音が強くでるかを示したグラフになっています。左側ほど低い音、右側ほど高い音の種類になっており、イヤホンに対して同じ出力でそれぞれの音の種類を調査したデータになっています。縦軸は数字が大きいほどその音量が大きいことを示しています。つまり一定の音を同条件で鳴らした時に音階によって音の大きさのを示すようなイメージで見て下さい。
前置きとしてこのグラフの見方としてポイントなのは形に厳密な正解は無いということです。もちろん統計学上や様々な研究で望ましいカーブの形状などが提案されてはいますが、人それぞれなこと、そしてこの測定は精々1桁のイヤホンの測定データなので個体差などもあります。そして使用しているカプラの特性上データがより正確なのは100〜10Kまでの間になります。もちろんどちらが音が大きいかなど比較はできますが右端と左端は少し正確さが低いと思ってください。いうことであくまでも自分の持っているイヤホンのカーブがあったときにそれと比較して「低音が量が多そう」や、「高音の量が少ないかも」などの参考データとして理解しいただければ幸いです。
この比較したグラフから言えるのは300Hz以下の左端の低音側に着目すれば碧Lightよりは低音の量が少ない、3kHz付近の中音に目を向ければ碧Lingtより量が少ないためボーカルの量感などは少ない可能性があります、9KHzの高音域に目を向ければ碧Lightより量が多く、この帯域はASMRなどで強調される帯域なので生々しさが上がりやすそうな一方でサ行などの刺さりを感じやすい帯域です。イメージとしては音量のバランスは碧Light2019より高音よりの可能性がありそうで、碧の低音は強すぎると感じていた方には非常に良い選択肢になるかと思います。
細かく見れば沢山違いはもっとあるでしょうし、帯域によっての感じ方も人それぞれ違いますのでご容赦ください。いずれにしてもイヤホンの歪みや分離感や音場、解像度、解像感みたいな用語で語られる言葉はF特性に現れるかは意見が別れており、良くあるケーブル交換でもF特性はほぼ変化しません。
いずれにしてもこの翔DMWV測定上もかなりフラットですし、かなり評判が良いです。個人的には来月のクラウドファンディングによるVST-K搭載機をオススメしたいところですが、DMWVも非常に良いイヤホンかと思いますので検討の一助になれば幸いです。
■TOPPING PA5 +MOGAMI【2534 】聴きました
MOGAMIのTRSバランスーRCA変換ケーブルが一日遅れて来ましたのでPA5とMCR-612SEを繋いでZensor7の音を聴いてみました。
実際このケーブルが使えるかは1割り程度博打ではあったのですが普通に音がでました(最初はケーブルをつなぎ間違えていて音が出なくて焦りました)。Amazonのページには音光堂とは一言も書いてないのですが、実際に届いたものは上記の写真のものでした。商品の見た目としては間違っていなので代理店かなにかでしょうか?。
つなぎ方としてはAirPlay→MCR-612SEのRCA出力から出力固定でPA5接続してやるという感じです。
で、肝心の音なのですがMCR-612SEでもAVアンプから交換したときにかなりの音質向上を感じたのですが、PA5でも変化を感じました。E50とセットで使った場合などセッティングなどを詰めていないので細かいことは言えませんが、MCR-612で派手になった音に対してPA5で完全に調和の取れた音になったという感じです。調和といっても定位や分離が悪いわけではなく良いのですが、それぞれの音が纏まって整合性があるイメージで、まるで高級なヘッドフォンやイヤホンで聴いているようです(普通逆の感想だとは思いますがw)。音のバランスも低音の量感がさらに減って聴感上かなりフラットになりました。
変化の量としてはAVアンプからの変更よりは少ないのですが、かなり良さそうなのでしばらくこの環境で使ってみたいと思います。
■L50+E50とM17DCをNioで聴きくらべました
昨日ToppingのL50とE50の環境でK812を聴いて感動していましたが、今日はイヤホンということで64のNioで聴いてみました。相性の問題ももちろんあると思いますが、イヤホンではヘッドフォン以上にM17DC(Tank)の方がより表現力が高く楽しく聴けると感じました。高域が伸びて解像度は高いのですがM17DCの差は大きいとは思えず、低音などの表現の豊かさの差が目立ってしまいました。むしろこれはM17DCが反則級なのではないかという気はしています。
また、L50のACアダプタにもFX-AUDIOのTankなどが付けられるのでこちらも試してみるとまた変わるかもしれません。L50のACアダプタは交流のためにFX-AUDIOのTankなど一式は付けられません。正しくはE50が接続できます。ご注意ください。他にもL50の高SN、低THDを活かせるハイエンド入門機は幾つかあるので継続して聴き比べたいと思います。あとのびのびになっているTRNのBA15のハムノイズも確認してみたいと思います。(Toppingはハムノイズレスを謳っているので)
Gradoっぽいヘッドフォンの発売や、ソニーやゼンハイザー機種の値上げなど他にも語りたいことはあったのですが、とりあえずここまでにしておきたいと思います。
ではまた、明日。
■測定環境
ハードウェア:Apple Macbook pro 15 Late2013 BigSur11.6.4
ソフトウェア:REW V5.20.5
INPUT:Scarlett Solo XLR (VXLR+)192KHz24bit
OUTPUT:ADI2DAC fs (3.5mm IEM端子、DJ44C併用)768KHz32bit 0dB
カプラ:IEC711クローン 刻印( IEC60318-4 Type E610A)※100〜10KHz用
■測定パラメータ
入出力バッファ512K、No Timing Reference
出力音圧レベル:−12dB
Length:2M(10.9sec) 、192kHz、0〜20,000Hz
カプラキャリブレーションファイル適用、SoundCardキャリブレーション実施済み
■碧Light2019参考グラフについて
碧Light2019Clear, Garnet, aquamaline, aquamalinの計4本準備
4本の平均値グラフから最もばらついた特性をもつ個体1本を除き、残り3本についてカプラへの装着をし直ししてLRを各2回、1本あたり計4回測定
合計12本のグラフの平均値を1/48でスムージングした
■まかなイヤホン翔DMWVのグラフについて
RLの各1回の測定値、計2本のグラフの平均値を1/48でスムージングした