ゆるふわオーディオ日記(blog)

気に入ったイヤホン、ヘッドホン、アンプ等のオーディオ体験を日記ブログとして思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。2年で400本ぐらい機材が増えてレビューBlogになりつつあります💦。アフィリエイトはレビューとかプレゼント企画の資金にさせてもらっていますニャ。

CCA PLA13 インプレ :優秀で強い最安の平面駆動(9/4時点)、雑記:Maestraudio MA910S発売、等

こんにちは

 

今日はインプレと雑記です。

CCA PLA13 インプレ:優秀で強い最安の平面駆動(9/4時点)

見た目が素晴らしい

パッケージはこんな感じでいままでのCCAやKZの箱と異なり、さらに気持ち程度パッケージサイズは小さくなっている気がします。


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そして見た目はこんな感じです。

音はさておき本当にPLA13の見た目はドストライクですね。このある種古臭い感じが逆に新しさを感じます。BAドライバで炎上?した件を踏まえてドライバをこれ見よがしに見せつけてくるスケルトンデザインが自信のほどを伺わせます。筐体のビルドクオリティも非常に高く、もはや中華イヤホンと読んで良いのかすら怪しい気もしてくるレベルです。


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ちなみに近寄るとうっすら四角い平面駆動ドライバが見え、形状からマグネットスタティックドライバでもダイナミックドライバでは無いのが確認できます。

音のファーストインプレッション

いや本当に普通に良くて驚きました。本当は昨日到着する予定だったので、実は待ちきれずに久しぶりに着弾前にPLA13の事前の評判を調べてしまっていたのですが、ある程度良いっという話もあったのですが、一方でイマイチでかなり低音が強い上に癖が強いという意見を見かけたりしていたのでその意見に引っ張られて、PLA13は微妙である可能性をかなり覚悟していました。

しかし届いてM17に繋いで聴いてみるとそんな心配は杞憂だったと言わんばかりにCCAとは思えないほど高い解像度で音場も広く音色を立体的に鳴らして来ます。たしかに相対的に低音が強く、ドンシャリバランスではあるのですが低音の質感が素晴らしく立ち上がりや立下りも素早く低価格帯にありがちな低音の下品さがありません。


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尚、イヤーピースはいつもの白フジツボが付いていました。このフジツボ標準のケーブルを使わなければ稀に耳にフィットするのですがPLA13は奇跡的にフィットしましたので暫く標準の白フジツボで聴いていました。

ケーブルについてはいつものチープなケーブルが付属してきており、大体は標準だと眠たい音色になってしまうのですが、PLA13は標準で聴いてもそこまで眠さを感じることがありませんでした。これは同じCCAのCRA+を始めて聴いた時と同じ感覚で、実際さらに聴いてみても似た音色を思い浮かべたのはCRA+でした。実際にCRA+の様にやや乾いた音色に加えて響きが伸びやかで窮屈さが無いので開放的です。そして高音の混雑する音色が安定しているほか綺麗に伸びていること、低音が圧倒的に深いところまで出ることなど同じ系統の音色でありながら圧倒的に心地よいバランスと感じます。聴き込むと感想が変わるかもしれませんが個人的にはCRA+の上位互換という気がしました。


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続いてM17からUTWS5に繋いで聴いてみたのですが、P2 Plusなどと異なり若干音色に陰りが見える感じで明らかにM17の方が良い音色です。平面駆動は駆動力を要求するという話は良く聞きますが、UTWS5よりもM17の方が圧倒的に相性が良いと感じました。レビューまでするかはわからないのですがアンプによる音色の違いはかなり出やすいイヤホンなのかもしれません。

ケーブル、イヤピの組み合わせ1

TINHiFi(Mogami2831 4芯)ケーブル + JVC SpiralDot++

続いてUTWS5からPLA13を取り外し、ケーブルを近くにあったTINHiFiのP2 Plusに付属してきたMogami2831 4芯ケーブルやS12の付属ケーブルに変えた上で、イヤーピースを定番のSpiralDot++に変更して更に聴き込んでみました。

LetshuoerのS12と比べるとやや解像度などは劣るものの低音やサブベース帯域の強さはPLA13の方が上回っておりZ12は聴いたことは無いですが近いバランスかもしれないと感じます。音の立体感は似ており空間表現が上手くS12と似た部分も感じるのですが音色は異なります。たとえ方がかなり難しいのですがS12の方がソリッドで硬い響きがあり、PLA13の方がほんの少しだけリキッドかつ乾いた響きが少ない音色と感じます。また、女性ボーカルのサ行、歯擦音の刺さりも少ないように思います。音量もS12の方が取りやすくUTWS5の件から見てもPLA13はやや音量が小さく鳴らしずらい印象があります。もちろんP2 Plusに比べれば圧倒的に音量は取れるのですが(笑)。

音の分離感や定位はこのクラスを超えた領域で、立体的に音色が配置されることで細かい音、小さい音、埋もれやすい音などがはっきりと音像としてつかめます。かなりレベルが高く驚きです。

また、音場の広さについても同じS12のケーブルで比較するとややPLA13の方が横に広いことも素晴らしいです。S12はS12標準のケーブルで聴くとどうしても横の音場が若干窮屈に感じやすいのですがそれを感じさせない音作りは素晴らしいとしか思えません。

CRA+のチューニングは非常に上手いと感じ、CCAのチューニングの技術力が高まっていることを実感したばかりだったのですが、まさかこんな短時間でさらに上位と言える音色を新ドライバでチューニングしてきて唸らされることになるとは思いませんでした。

ケーブル、イヤピの組み合わせ2

ちょっと低域よりではあるなぁと感じたので最近発売されて中高域を素直に美麗な音色にしてくれるBIGMANGOのZebraを繋いでみました。

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睨んだ通り個人的なかなり好きな組み合わせで帯域バランスとして低域が少し減り中高域にかけて量感が増える変化がありました。特にボーカルは欲を言えばもう少し存在感が欲しいとバランスとも言えたのですが中域が目立つことで必然的にボーカルが前に来て映える上に心地よいバランスのドンシャリになります。音場や音像などについては目立つ変化が少ないのですが全体として解像度が上がり良い感じでアップグレード感があります。そして何より低音が圧倒的に好きという人以外は悪影響が無い様に思います。個人的には他にも高級なケーブルはあるのですが暫くこの構成で使おう思えるほどです。

そしてこのZebraと合わせたPLA13は何より価格のバランスとしても8000円のイヤホンに3000円弱のケーブルなのでケーブルの値段としても良心的な範囲になります。また合計額としても11,000円となるのでA10Kクラスのイヤホンとみなせるいうことにもなります。そうなるとこのA10K価格帯のイヤホンと比べても個人的な圧倒的に好みな音色で発売時期を含めても「このためにこの2機種は同時期に発売したのでは?」っと錯乱したかのような気持になります。

周波数特性測定

ということで良くて気になったので早速周波数特性を測ってみました。

VS S12

CCA PLA13 vs Letshour S12

500Hzで正規化してみたものを比べてみると予想通り結構S12と似ていますね。S12よりサブベース帯域が50Hzで3dBほど強いこと、6KHzでS12より強いDipがあることがわかります。特にS12に比べてZ12が50Hzで2dB上げているとのことなのでPLA13はF得上はZ12よりさらに少しだけ低域が強いということになるかと思います。

VS CRA+

CCA PLA13 vs CCA CRA+

続いてCRA+と比べてみると特徴的なのは100Hz以下の帯域が強いこと、そしてCRA+で10KHz前後にあった2つの山が同様に観測できており、PLA13の方がその大きさが少なくなっているかと思います。全体的にみてもPLA13は低音寄りのチューニングでCRA+はやや高温よりのチューニングになっていることを実感できます。
ただ、思ったよりは形状は似ていなかったのは予想外?っと思って良いのでしょうか・・・周波数特性はまだ取り始めたばかりなのでもう少し勉強していきたいと思います。

ちなみに、グラフとしては割愛していますが、左右の音量差は平均2dBと最近の高品質化した後の中華イヤホンとしては少し大きめでグラフとしては気になりました。もちろん聴感上はきになりませんでした。もしかしたら個体差なのかもしれませんし、PLA13全体として左右差が大きいのかもしれません。このあたりは他の方の周波数特性付きのレビューを待ちたいと思います。

まとめ

いや、KZ、CCAには8000円台で平面駆動ドライバの価格破壊を起こして欲しいと考えていましたが、どうやらあっさりと実現した気がします。ただ、若干鳴らしずらいのでS12ほどの評価を得るにはアンプへの要求度が高いのではないかと不安になりますので今後ちゃんとしたレビューにするのであればその点も検証してみたいと思います。少なくとも今日一日使ってみた感想としては8000円のイヤホンとしてはかなりの完成度です。もちろんイヤホン本体以外の付属品はとても酷く中華イヤホンというカテゴリーだということを忘れてはいけないのですが。

また、あまりドライバがどうだからというスペックで音質を語ることはしたくないのですが、先日のリストをまとめた件と今回のPLA13の感想を書いてみて思うのは私は特に平面駆動イヤホンの音色が好きなのかもしれません。実際、P1 Plusこそ悪くないぐらいの評価になっていましたが、(買わなかった)試聴機種を含めて平面駆動イヤホンはかなり評価が高い傾向があるように思います。

いやはや、いずれにしても中華イヤホンなので無試聴凸でイヤホンを買いましたが良い結果になったのでうれしいです。とりあえず現時点では最安でかなり強い平面駆動イヤホンであることは間違いないのですが、今後他のメーカーも続々と平面駆動イヤホンを予定しています。群雄割拠の様相となりそうですがユーザーとしては楽しみです。

おまけ:為替の影響について

ちなみにS12は先週ぐらいまでは13999円などLetshuoerの周年記念セールの影響から価格破壊状態だったのでTier1にするぐらいオススメしていた機種なのですが、今週から公式ストアでは1ドル140円の為替どおりの23000円程度の値段になってしまいました。AmazonのAoshida HiFi-JPなどの他のストアではまだ18999円で少し安めの値段で購入できるので、購入を検討している方は為替の影響が出る前に買う事をおすすめします。23000円とKATOと同じ値段になってしまったら流石にTier2~3ぐらいに下げます。PLA13はまだ1日しか聴いてないので流石にお勧めはできませんがPLA13を購入してケーブルやイヤーピースを交換したほうが個人的には満足しているのでそちらの方が良いような気がします。ちなみにPLA13は上記HifiGoのストアのみAmazon でありながらAliexplessの最安ストアと同じぐらいので値段で買えます。

追記:上記のAmazonでCCA PLA13が8600円と安いHifiGoですが、なぜか画面右の「すべての出品を見る」からカートに入れてやる必要がありますのでご注意ください。

 

 

雑記:Maestraudio MA910S予約開始

されましたね。特にeイヤホンでの価格は事前の予想を下回る9900円で、更にSednaEarfitのVividEditionが付いてくるらしいです。

www.e-earphone.jp

 

私はiReapだったら即買いだったのですがVividEditionは沢山あるのでどうしようか迷っています(笑)。ちなみに私の試聴したときの感想はこちらです。

el-snow.hatenablog.com

 

長くなりましたので今日はこのあたりにしたいと思います。ではまた明日。

 

■Appendix

〇測定環境 

ハードウェア:Apple Macbook pro 15 Late2013 BigSur11.6.4

ソフトウェア:REW V5.20.9

INPUT:MOTU M2 IN1 XLR (VXLR+)192KHz24bit

OUTPUT:MOTU M2 192KHz24bit 3.5mm変換

カプラ:IEC711クローン 刻印( IEC60318-4 Type E610A)※100〜10KHz用


イヤーピース:Final TypeE Black Mサイズ

〇測定パラメータ

 入出力バッファ512K、Acoustic Reference

 出力音圧レベル:−12dB

 Length:2M(10.9sec) 、192kHz、0〜20,000Hz

 カプラキャリブレーションファイル適用、SoundCardキャリブレーション実施済み