ゆるふわオーディオ日記(blog)

気に入ったイヤホン、ヘッドホン、アンプ等のオーディオ体験を日記ブログとして思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。2年で400本ぐらい機材が増えてレビューBlogになりつつあります💦。アフィリエイトはレビューとかプレゼント企画の資金にさせてもらっていますニャ。

雑記:NICEHCKケーブルセール、イトゥーさんのケーブルが素晴らしい、など

こんにちは今日は雑記です。


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注意:

リケーブルについては科学的に見ればごく低品質なものを除いて音質の変化に対する定量性のある決定的な証拠はありません。

このためリケーブルは貼り付けなどと変わらないオカルト的な要素を過分に含みます。

幸いながら私はイヤホンケーブルによる音質の変化を強く感じられるのですが、個人差がありますので万人におすすめするものではありません。

 

NICEHCKフラグシップケーブルがAmazonでセール

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NICEHCKはAliexpressでは大きくセールして特価のケーブルが多くあるのですがAmazonでセールすることは稀です。個人的に良いケーブルではあるのですが非セール時の価格は昨今の中華のオーディオ品質が劇的に上がった今では流石に価格に見合ったものではないと感じます。また、個人的にNICEHCKはSpaceCloudを始めとして大好きなケーブルが多く良いメーカーではあるのですがAliexpressは購入のハードルが高くBlogでおすすめするのは憚られていました。が、昨日からやっとAmazonでもセールが始まりました。残念ながら廃盤(ディスコン)製品なのですが、気になっていた方に参考になればと紹介を書こうと思います。一応下記はM17、S12Pro、SpiralDot++で最終確認しています。

C4-3 5980円

低域、中域の音の厚みが出て音色が全体的に太くなるケーブルです。解像度は高く音場は中央に寄るタイプでリスニングとしての空間表現は前後と上下が得意です。そしてモニター的に音の線を追いやすいタイプですね。ベース帯域の楽器、男性ボーカルの音の太さは随一です。見た目に太く、取り回しはあまり良くないように見えますが実際には低反発で折り曲げに対して線が戻る力が弱いので使い勝手はかなり良好です。

 

BlueDay 4550円 ←個人的なイチオシ

今回のセールでダントツにおすすめのケーブルです。個人的な好みで言えばSpaceCloudと同等のコスパだと思っています。

解像度はSpaceCloudに迫るほど高く、音場は横に広く広大です。上下や前後も適度に広くバランスが良いです。

低域と高域と適度に締まりよく伸ばしてくれる傾向があり、全体的にメリハリの利いた弱ドンシャリバランスになります。ボーカル帯域の表現力も高くSpaceCloudのように寒色よりのソリッド感のある乾いた音になりすぎないニュートラルさを持つ点も絶妙です。NICEHCKのフラグシップケーブルの中でも癖が強すぎない点も秀逸でオールラウンドに活躍できる音色です。個人的にはfinal A8000(個体差かmmcxプラグがぐらついたのは注意)や、中華イヤホンであればZAS、TA1、Aurora、VX pro,P1 Plus、HM20など幅広く使えた素晴らしいケーブルです。

取り回しも良いですしケーブルのデザインも派手すぎず実用的な使いやすさもあります。

値段も4550円とセールの中でも安いケーブルでコストパフォーマンスは抜群だと感じます。

 

BlueRose 6450円 

基本的な傾向はSpaceCloudの様に解像度が非常に高く、広い音場にソリッドな音色でありながら若干の暖かさと音の厚みを足してくれるケーブルです。

NICEHCKのフラグシップラインに恥じない完成度で、中域から高域の主張が若干強めではありますが概ねフラットです。音の整理が上手い傾向があり、雑音が少なく響きがタイトなことで全体としてやや寒色でありながら暖色傾向の響きを感じることができるのだろうと思います。

音場はBluedayと比べると横が少し狭くなってしまうのですが縦が広く全体の広さは同等です。過去に試した限りZAX、ZAS、Adonis、Lofty、T5、Auroraなど様々なイヤホンなどで抜群の相性を発揮しました。

線材としても今回紹介するケーブルの中で抜群のしなやかさで使い勝手も良好です。この価格なら素直に進められる素晴らしいケーブルです

 

 

イトゥーさんのケーブルが素晴らしい

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経緯とか紹介とか

Twitterでも知る人ぞ知る形で有名なケーブル製作者さんのイトゥさんからテスト用で作られたインターコネクトケーブルを譲っていただき、その音色が素晴らしかったのでその雑記です。

イトウさんのTwitterアカウントはこちら

mobile.twitter.com

イトゥさんは主にスタジオの所謂プロ用機材向け、特にマイク用ケーブルをメインで作られている方です。縁あってFFさんになっていただき、お話する中で自分がRME ADI2DAC fsからTopping L50へのバランス接続用インターコネクトケーブルをCLASSIC PRO CXS003FやE50 L50間も良い市販品がないので泣く泣く自作していると伝えると、ある日ケーブル制作の練習で作ったものがあるので聴いてみてほしいとケーブルが送られてきました。f:id:el_snow:20221229170115j:image
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ちなみにイトゥさんはケーブルやハンダ等のパーツ選定も当然ながらハンダの技術で音を調整されるそうです。例えばハンダへの熱の加え方、ハンダを盛る量で音色を調整され、実際仲間とブラインドテストをしてもハッキリと分かるぐらい調整ができるとのことです。最初は信じられないような話なのですが実際のハンダ部分を見ると納得してしまうほど美しく処理されています。f:id:el_snow:20221229170146j:image当然ながらメインはマイク用なので普段はリスニングオーディオ用ケーブルは作らないそうなのですがTwitterのDMを通じてをお願いするとミニミニ等も作っていただける様です。実際何人かのFFさんもイトゥさんのミニミニケーブルでオーディオをゴールした人がいらっしゃるぐらい知る人ぞ知るという感じです。

音の傾向

XLR to TRSケーブル

ADI2DAC fsからL50用のケーブルですので

 M17⇢同軸⇢ADI2DAC⇢イトゥさんケーブル⇢L50(GainM)⇢HD800s純正ケーブル⇢HD800s

という構成でClassicProとの比較をしてみました。f:id:el_snow:20221229170158j:image

結果というか音色の変化は圧倒的なものでした。解像度が2〜3段ほど上がったこと即座に実感できます。音色全体が締まった音になった上に音が細かくなって1つ1つの音の密度が上がってスッキリとします。けれども全体の情報量は増えていて、広い音場に音色が定位良く音が出てくれるのでヘッドホンの良さ、HD800sの良さを実感できます。イヤホンでは難しい弦楽器の響きをいとも簡単にキレイに鳴らしてくれその音色に惚れ惚れとしました。

 

TRS to TRS

E50からL50用のケーブルですので

 M17⇢同軸⇢E50⇢イトゥさんケーブル⇢L50(GainM)⇢HD800s純正ケーブル⇢HD800s

という構成で自作のオーグライン TRS to TRSとの比較をしてみました。

 

驚くのはPC tripleCでさえ圧倒的な解像度だと感じていたのですがその上を行く解像度です。オーグラインは解像度が控えめな代わりに艷やかなのですがオーグラインと比べると雲泥の差になってしまいます。ToppingなのかE50のESSの方向性なのかはわかりませんがE50とL50と組み合わせた音色はSNや高解像度を重視した音を存分に生かした鳴り方で曲により音のエッジがシャープすぎて歯擦音が耳に痛い感覚が出やすいです。しかしながらイトゥさんのケーブルは高解像度でありながら音色の付帯音が少ないのか高域の歯擦音は適度に抑えられておりケーブルで刺さり方も変わるかと実感させられます。音場も広く全体の音色がスッキリとしていることも特徴であくまでソースの音をそのまま無駄なく付加も無く出してアンプに伝えて出してくれる感覚が強いです。

 

まとめ

元々好きな傾向の音色を雑談を通じて伝えていたこともあり、どちらのケーブルも聴いていて気持ちの良い明瞭なサウンドに変わった点は本当に好みです。ケーブルの制作過程でイトゥさんに好みをちゃんと伝えれば「卒業」してしまう人もいたのも納得しました。

当然ながらClassicProは安いケーブルでそれほど音質を追求したものではないのだろうしオーグラインも解像度が高いケーブルではないのでと思うのですが、前の環境のケーブルはADI2DACの音を殺してたんだろうと実感します。というのもE50とADI2DACを比べた時に自作ケーブルで繋いだE50の方が若干解像度が高く細かい描写が得意だと感じていたのですが流石にケーブルを同じイトゥさんのものにするとADI2DAC fsが表現力の面であっさりと上を行きました。まぁDACとしての製品価格が違うのでこのあたりは仕方ないですね。

 

今回の記事にあたって気になった方はTwitterのDMでイトゥさんに直接相談してみてください。イトゥさんによれば「音を大きく変化させることはできず、あくまで音源の邪魔をしないがコンセプト」とのことなので、連絡にあたってはそのあたりを理解した上でご相談してみるのが大事かと思います。

*当然ながら個人製作者様は商売をしているわけではないのでお客という立場ではなくあくまで対当な個人として接していただくことをお願いします。

 

ではまた明日。