こんにちは
今回は水月雨MOONDROP MIAD01 通称「水フォン」?(MD-PH-001)のケースについて、3Dファイルが公開されていますので、それを制作してみたという雑記です。
水月雨MOONDROP MIAD01 通称「水フォン」?(MD-PH-001)とは
こちらの2つの過去の記事を読んでもらえるとわかるかと思います。
今回はそのケースを作ってみたという雑記です。
元の3DCADファイル(STEPファイル)
ファイルは下記のサイトから下段にケースのリンクがありますからそこからダウンロード可能です。
こちらからダウンロードします
ちなみにライセンスなどについては一切明記されていません。自由に使ってよいということでしょうか?
微博での翻訳ではオープンソースと出るのですが原文のニュアンスが良くわからないのでとりあえず自分で改変して楽しむぐらいにしています。
公式サイトでのダウンロードができるようになっているのは上記の内容を受けてということになりますね。
実際のモデルについて
何の変哲もないケースですね。背面にはカメラ等のセンサの穴が4つあること、背面の高さに沿って2段の平面があります。
作ってみた
使用した機材はこちら
1st Step とりあえず普通に作る
フィラメントはこちらを使って作って、モデルについては背面が上に来ていたので、上下を逆にして普通にスライスして作りました。
結果もじゃもじゃ!!(´;ω;`)ウゥゥ
どうやらそのままではプリントできず、サポートをONにしなければならないみたいですね・・・あの浮いた部分が問題ですね。
ということで
試行錯誤すること数回、5回目ぐらいでやっと形に
手触り、見た目は最悪、表面がガビガビです。
3Dプリンタで作ったものはぱっと見は良いのですがよく見ると表面の積層痕が目に入ります。特に裏面の広い面は造形の荒が目立って仕方ありません。
そしてなによりここまでで作っていて問題だなと思たのはPLAという素材が脆い事です。力を入れるとすぐに壊れ、つまりスマホケースとして使ってもスマホを守れないということです(´;ω;`)ウゥゥ
2nd Step 耐久性UPを目指して
なのでこれはまずいということで、耐久性のある素材カーボンファイバー、略称CF素材に変更して再度トライです。
また、CF用のノズルが必要なのでこちらも交換しました。
カーボンファイバーに変えて再トライ
見た目も強度もかなり良くなりました。ただここで問題が発生します。
硬すぎてスマホが入らないw
だめだこりゃw
あと背面が真っ黒になり、白い筐体のMIAD01のデザインとあまり合いません。
ということでここまできて流石にモデルの修正が必要だなと実感します。
CADはAutodesk Fusionを個人利用し、モデルを修正していきます。
いざ修正するぞ、となると気になる部分も直したくなります。
MIAD01のロゴマークや、4.4mmなどの説明も消えてしまうので表示するように直します。
そして、はめるためにはねじれの方向などに曲がるようにする必要があるなと思い、背面の一番広い面を肉抜きします。これはキレイに背面を作れないという点も考慮しての大胆な削除です。
ケースとしても角をバンパー的に守れれば十分ですし・・・っということでこんな感じに修正しました。
で、作成し、きれいにはまったのですが、電源ボタン周辺の一部分が細すぎたのか何回か取り外ししていたらちぎれてしまいました(´;ω;`)ウゥゥ
ここまできたら大体ノウハウがたまってきたので、修正した点も明らかになってきました。
3rd STEP デザインと設計の最適化へ
修正したのは
小さいマイク穴の造形が難しく、サポート材をはがすときにキレイにはがれないため削除した方が良いこと、ストラップホールは使わない小さい穴を造形するのでムラになってしまうので潰した方が良い事、肉抜きでフレーム設計が細くなってしまったところを太くする事、電源ボタン周辺細い部分を背面デザインと一体化させて強度を持たせる事、などなどです。
背面カメラの丸穴のデザインが好きじゃないこと、背面を下に置いたときに平行にならない点もきになって下側に脚を付けて修正をかけていきます。
で出来たのがこちら
しっかりはまってきれいになりました。
なかなかいい感じですが、脚が小さすぎてとれてしまいましたw
そして入れるときにどうしても力がかかって一部が割れてしまいました。
また、どうしてもカーボンファイバーの手触りがごつごつしてて手に持つケースとして微妙です。
うーんカーボンファイバーはやっぱり無理かな?
あと、最初から気になっていたのですがいくら枠だけ黒いといえどもMIAD01とはどうしても黒の素材の色が合わない気がします。
そしてカーボン系はどうしても黒い素材しかありません。(後から色をぬるのもあり????)
4th STEP 手触りを求めてTPU化
ということで白くてTPU素材(やわらかい)に変えて再トライです。脚も太くして完璧ですと言いたいのですが、M5CのプリセットにTPU素材のプロファイルがありません。
なのでPLAの温度とそれほど変わらなかったので素材設定をコピーして印刷するといい感じで射出され、作ってくれそうです。
しばらく順調かなと思って目を離したら3Dプリンタが空中を描き続けています。どうやら射出が静止、めずまりして印刷できなくなってしまったようです。メンテモードなどをいくつか試すも無慈悲に停止し続けてだめかとあきらめて次の日へ・・・。
困っていたところFFさんから分解清掃で治ると教えていただき、清掃すると確かに治ったのですが、また10分ぐらいで射出停止します。
3,4回繰り返して、これは射出時に母材が溶けないので詰まっている???設定がまずいのか?と、TPU温度を200度から215度に変更するとやっと印刷できるようになりました。(´;ω;`)ウゥゥ長かった・・・
とりあえずまだ糸引きはのこっていますが印刷はできるようになりました。
はめてみるとやっぱり白が良く似合いますね。
テーブルの上に置いてみても斜めにならず、脚がいい感じです。
ただ、少し糸引きがあってそれが邪魔をして積層時にすこしムラになっているのと、背面の平坦部分の品質で、あまりきれいに印刷できていません(平面なので目立つ)。
サポート材の形状をハニカムにしたり温度をさらに微調整してやったりと試作をくりかえして少しづつ印刷品質がよくなってきています。
そして気づきます、あれ、お前上面の印刷の方が奇麗では?あ、もしかしてこれ、最初に裏返したのがまずかったのか?っと最後に再印刷を実行し最後にできたのがこれ
いや、長かった( ;∀;)よかった、よかった。。。
ということでなんとか少しは実用的なケースができました(*'▽')
ちなみに肉抜きをしすぎてちょっとホールド感が悪いので逆側に平面のサポートを少しだけ復活させました。
再配布などが可能なのかわかりませんが、STEPファイルなど希望があれば公開したいと思います。
あと、3Dプリンタ初心者なのでもっとこうしたほうが良いとかアドバイスとかあればぜひコメントやDMなどで教えていただけると嬉しいです。
ではまた。
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