ゆるふわオーディオ日記(blog)

気に入ったイヤホン、ヘッドホン、アンプ等のオーディオ体験を日記ブログとして思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。2年で400本ぐらい機材が増えてレビューBlogになりつつあります💦。アフィリエイトはレビューとかプレゼント企画の資金にさせてもらっていますニャ。

試聴:intime 碧light ぐんまちゃん with microphone 結論:音質もファンアイテムとしても良い、但し個体差?が気になる

こんにちは

 

今日も引き続きイヤホンの試聴ついて書きたいと思います。イヤホンはintime 「碧light ぐんまちゃん with microphone」(以下ぐんまちゃん)で、購入したFFさんからご厚意で貸与していただきました。購入や詳細は下記のリンクから見ることができます。

intime-acoustic.jp

ぐんまちゃんは限定品ではないとのことなのですが、一度きりの生産とのことで実質限定品です。碧Lightのマイク付きが4400円程度なのでこちらもマイクが付いて5000円なので概ね600円ほど高い商品ということになります。

お借りしたのはイヤホン本体だけなのでパッケージについてはわからないのですが、碧Light2019ではintimeのロゴとLRの表記があった筐体の後ろ側にぐんまちゃんがプリントしてあります。樹脂の上にインクを乗せるデポジション型のプリントで印刷面ははっきりとしていてきれいですが、擦過耐性が気になります。コレクション用途としてであれば大事なキャラクターなので一層大切に使うほうが良いでしょう。

f:id:el_snow:20220313211114j:image

樹脂部分はアクアマリンと同じ色のようです。気になるのはLR表記が一切なくなったことです。intimeユーザーであれば筐体後部の凹みがあるほうが手前にくるようにイヤホンを装着すれば良いのでRLが判別できますが、初めて使う人にはRLはわからないかもしれません。

つまり、ぐんまちゃんが手前を向いている面がRで後ろがLという覚え方をする必要があります。このあたりは少し不親切に感じました。それ以外はケーブルや手触り含めてまさに碧Light2019そのままといった感じです。

マイク性能についてはDiscordなどで通話につかってみたのですが必要十分というところでボイスチャットや電話会議などの用途では十分に使えそうです。

 

■音質とか

さて、肝心の音ですが、碧Light2019(以下2019)との比較を念頭に下記環境で試聴いたしました。


xperia10ii(AppleMusic) → 碧light ぐんまちゃんVersion with Microphone → AET07 

 

一聴した感覚としては好感触で唸らされる出来だと感じました。やや音が丸くなっており2019の得意とする高音の伸びがいまいちかと思わせながら音の艶感などのブリリアンスがあるのでこれはこれで有りっと感じるまさに別のチューニングだと感じました。個別に詳しく言っていきたいと思います。

○帯域バランス

 概ね2019とほぼ同じで心地よいドンシャリ、比べるとやや中高音が丸く感じる

○音色

 一聴して2019と比べて暖色寄りと感じる、ノーマルはやや寒色寄りなのでニュートラルと言っても良いと思われる

○音場

 ほぼ同じだが、若干天井が低くなったのは残念

○定位

 価格を考えれば十分に高いが2019と比べると甘い(個体差の可能性アリ)

○解像度

 価格を考えれば十分に高いが2019と比べると甘い(個体差の可能性アリ)

○低域

 2019とほぼ同等

○中音

 女性ボーカルの輝きと伸びは2019が上手だが、ぐんまちゃんは引き換えに声の艶感と生っぽさが増しており、2019とぐんまちゃんは一長一短

 前述した中域で定位と解像度のゆるさが顕著に差があるように感じた

○高音

 女性ボーカルなどの刺さりは若干少なく感じるので聞き取りやすく、いわゆる聴き疲れなどもしにくい様に感じた

○F特性

  比較用に2019とぐんまちゃんの測定グラフを下記に示します。尚、F特性グラフは試聴の感想を書いた後に確認しています。

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碧Lightぐんまちゃん with Microphone

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碧Light2019

ぐんまちゃんのグラフでL側に2Khzにディップがあること、そしてL側の音圧レベルが3dB程度低いです。実際にモノラル音源で聴く限りやや右側に音像がよります。個体差と言って良いレベルではありますが若干気にになりました。また刺さりについても3KHzの音圧は下がっていますが9KHzはよりピークが鋭くなっているので私の視聴曲では概ね減ったように感じたのですが、聴く音楽によっては別の刺さりかたを感じるかもしれません。

○その他気になったこと

 やはりF特性にある2KHzのディップでしょうか、F特性と聴感の関連性があるかはわからないのですが、2019と比べるとボーカル帯域の解像度や定位の甘さを感じました。個体差なのかどうか、そして不良の範囲なのかどうかは難しいラインだとは思いますが、とりあえず持ち主のFFさんに症状をお伝えしました。

 

○所感

 2019の別チューニングとして音の纏まりがあり、女性ボーカルなどの生感や艶感が増していること、そしてやや暖色寄りになっていることなど踏まえると非常にレベルの高い5000円のイヤホンだと感じた。マイクが付いていることでぐんまちゃんというご当地ファンアイテムとして実用性があるので贈り物などにも良いと感じた。これを使えば職場等でちょっとした話のネタにもなるなぁなんてことも思いました。

 

2019やUniqueBassを持っていたけれど中域重視の別チューニングが気になっていた、又は今の2019にもう少しボーカルに艶や生っぽさが欲しいなんて考えていた方には最適なのではないかと思います。

 

最後に個人的な碧Lightの選び方ガイドを書いて置きたいと思います。

低音好き→UniqueBass 

中音好き→ぐんまちゃん 

高音好き→2019

 

がおすすめです。ではまた明日。

 

■測定環境

Macbook pro 15 Late2013 BigSur11.6.4

ソフトウェア:REW V5.20.5

INPUT:USB Sound Device(3.5mm MIC端子)

OUTPUT:ADI2DAC fs (3.5mm IEM端子)

カプラ:IEC711 刻印( IEC60318-4 Type E610A)

 ※100〜10KHz用

出力音圧レベル:−12dB

Length:2M(10.9sec)

サウンドカードキャリブレーション後にカプラの補正ファイルを適用