ゆるふわオーディオ日記

日常の気になった事や思う事、気に入ったオーディオ機材のレビューを思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。

雑記:ケーブルで音が変わるのは本当か?を実験した結果

こんにちは

 

今日も雑記ですが、昨日の記事の続きで、まずは”私個人”の結果だけになりますがそれを徒然に書いていこうと思います。(⇓昨日の記事)

el-snow.hatenablog.com

今回の結果は非常に定性的ですし、ポエミーでもあるので気になる方は又明日お会いできれば幸いです。

 

 

 

■試した構成と結果

試した構成としてMMCXのイヤホンは同一のMMCX版 UTWSを使用し、2pinイヤホンは2pin版 UTWS5も利用して比較しました。またトランスポーターとしてはiPhoneを利用していますのでコーディックはAACとなります。イヤホンや20万円クラス、2万円クラス、2000円クラスの3つの価格帯を準備し、ケーブルの選定は概ね最高の相性のものを準備し、イヤーピースも概ね準じて組み合わせています。

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ある程度の時間試したイヤホンの構成と結果を並べると以下となりました(他にも短時間試したものはありますが割愛しています)

結果

○FW10000 + BlackJelly + SpiralDot++

 → ②ケーブル有りの方が高音質(好み)

○Nio + Fourmix + SpiralDot++

 → ②ケーブル有りの方が高音質(好み)

○S12 + 標準ケーブル + SpiralDot++

 → ②ケーブル有りの方がやや高音質(好み)

○Lofty + Fourmix + SpiralDot++

 → ③両方甲乙付けがたい

○NRA + Fourmix + Type E Glow

 → ③両方甲乙付けがたい

○NRA + Altea + Type E Glow

 → ①UTWS5直結の方がやや高音質(好み)

○ZEX + Jelly + Type E

 → ①UTWS5直結の方が高音質(好み)

○CoffeeBeen + LitzPS + AEX07

 → ①UTWS5直結の方が高音質(好み)

 

全体考察

今日の朝の段階ではある程度高額なイヤホンでしか試していなかったので②の方が優勢でしたが、低価格帯のイヤホンを試すにつれてその結果は逆転していくことになりました。勿論例外はあるかと思いますが傾向として20万円クラスは②のケーブルが有る方が良く、2万円クラスでは③ほぼ同じ(設問が悪く④その他も含むかもしれませんね)、2000円クラスでは①TWSアダプタ直結の方が良かったです。

2000円クラスのイヤホン構成では概ね①の傾向でした。傾向としてTWSアダプタ直結に比べてケーブルを付けるとあからさまに解像度や定位が悪くなり音像の混濁が発生しました。一方でケーブルを付けていた時にあった逆に音の艶や余韻といった付帯音が全く無くなり、(もちろん上位機種には劣るものの)CoffeeBeenはこんなにクリアで雑味の無い音が出せたのかと驚くほどでした。①になった構成に共通する事項として3000円程度の高コストパフォーマンスの高いケーブルを選定していることです。これらのケーブルは音場表現や余韻や響きなどがある一方で何らかのロスがあって人間が感じる解像度を下げているのかと思われます。

20万円クラスのイヤホン構成では1万円クラスのケーブルが装着されています。これらでもTWS直結にすることで解像度がほんの少し向上する感覚があるのですがその音は粗々しくモニターライクでAAC圧縮と思われる音の粗を出してくる感覚があります。そこに加えて元々持っていた音の余韻や空間表現が大きく毀損された感覚があり、味気なさやつまらない音という感覚を持ってしまいました。今回の実験ではmmcxを介してプラグ変換しているなどのロスがありますので、それを考えればこのクラスのケーブルでは人間が感じる音の解像度を落とさず、かつ人間が気持ち良いと感じる音を付帯させるレベルのケーブルなのかと思います。

2万円クラスのイヤホン構成ではその中間の塩梅の感覚です。ケーブルを足すことで音に密度のエネルギーが加わるのは分かるのですが一部では解像度が落ちる感覚があります。全くキャラクターは異なるのですが好みで選べる範囲の差で、これは実験を終えて今書いている実感としてUTWS5というアンプやAACコーディックの限界としてこのあたりの価格帯の構成に落ち着くのではないかという感覚を持っています。

これらの結果の考察は非常に難しいのですが、総合するとイヤホンケーブルとは、信号のロス要因でもあるが高価な線材では概ねそのロスは無いレベルにできる。そしてケーブルの特徴として空間表現や響きや艶といった付帯音からなる何かを音に付与しているのかと思われます。その中には人間が不快と感じる変化や快適と感じる変化など様々なものがあり、高級なケーブルは真空管の様に人間が気持ちよいと感じる変化を持つと考えられます。そう考えるとケーブルはイヤホンとの相性と言われるところもかなり理解ができます。

 

■ここまでの所感

後はその変化は定量的に何がどう変わるのかを分かるようになればと思っていますが、今の所、スイープ信号、周波数特性グラフなどを眺めていますがまだ手がかりはありません。世界中の技術者、科学者が長年取り組んでいる問題ですので一介のユーザーが見つけられるわけが無いと言えば無いのですが、今回の結果を手がかりにさらに追究できればと考えています。

最後に、今回の用意したケーブルとイヤホンの組み合わせはDiscordのメンバー等と一緒に見つけた好相性の組み合わせです。次の項目で少しだけ補遺させていただければ幸いです。

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■イヤホン+ケーブルの組み合わせの補遺

○FW10000 + BlackJelly + SpiralDot++

 → ②ケーブル有りの方が高音質(好み)

 若干音場の広さは失われてしまいますが、FW10000の定位と響きの良さを持ちながらボーカル域を前に出す構成です。標準ケーブルに比べて音がクリアで解像感が上がりボーカルホンとしても使える感覚は圧倒的な味変です。一方で通常のFW10000音色を尊重しつつも解像度とさらに広大な音場とホール感の維持を実現させるにはSpaceCloudがさらに良いと思います。尚、TWS直結ですと定位は良いものの音場は狭くホール感大きく失われ、このイヤホンの良さがなくなってしまうのでケーブル有りの方が圧倒的に好みだと思いました。

 

○Nio + Fourmix + SpiralDot++

 → ②ケーブル有りの方が高音質(好み)

基本は過去の記事を参照いただければ幸いです。

TWS直結ですと上下の音場はかなり狭くなり、前後の立体表現も失われます。解像度はほぼ変わらない印象ではあるのですが音が直線的で響きや余韻も無くNioの圧倒的な広さと開放感が無い普通の高解像度なイヤホンになってしまいました。酷いのは音色の荒で解像度に伴って音の輪郭がざらつく感覚が顕著になります。イメージとしてはシャープネスフィルタをかけすぎた写真の様です。ケーブルをつなげるとそれらが適度に溶け合い解像度に合わせた適度な音色になる様に感じます。このクラスのイヤホンはケーブル有りでバランス調整されているのを実感します。このためケーブルありの方が圧倒的に好みでした。

 

○S12 + 標準ケーブル + SpiralDot++

 → ②ケーブル有りの方がやや高音質(好み)

 現在S12のレビュー執筆中のため、しばしお待ち下さい

 

○Lofty + Fourmix + SpiralDot++

 → ③両方甲乙付けがたい

NiceHCKのLoftyですが巷では揶揄されている部分がありますが、中低音の表現については時間が立つほどにシャープさとキレが増し、長期保有している程に評価が上がっている珍しいイヤホンです。この価格帯でありながら完成度の高い暖色傾向の音色をもつイヤホン珍しいこともありNiceHCKのフラグシップらしい風格を持っていると感じています。一方で弱点と言われている高音の綺羅びやかさはFD9やA8000と比べるとほぼ無いので、そこを期待すると少しがっかりする部分ではありますね。さてFourmixは高音はそれほどは伸びないのですが圧倒的な解像度と定位と低音が加わることで男性ボーカルものや低音のエネルギー感が欲しい楽曲に圧倒的なパワーを与えてくれます。

TWS直結ですと定位や解像度は良く音がシャープになるのでこれはこれで悪くないという印象です。一方で音像がFourmixに比べると少し遠いことや音の荒が少し目立つことが気になるので逆にそこが物足りない気もします。総合的に見ればやはり両方甲乙付け難い印象です。

 

 

○NRA + Fourmix + Type E Glow

 → ③両方甲乙付けがたい

おすすめの構成というよりは下記のNRA+Alteaの構成ではTWS直結に比べて解像度の低下を感じたため、解像度が高いと感じるFourmixではどう変わるかを確認した構成です。Fourmixケーブルに変更すると解像度や定位の低下、音の混濁がTWS直結レベルまで無くなることが確認できました。ある程度高額なケーブルはケーブルが無い状態と近いレベルまでロスを少なくできているのだろうと理解できました。

○NRA + Altea + Type E Glow

 → ①UTWS5直結の方がやや高音質(好み)

el-snow.hatenablog.com

過去に紹介させていただいたNRAのMSTドライバの伸びる高音を最も引き立て合う構成です。この構成であれば標準の音色からはかなりアップグレード感があるため低価格のイヤホン構成でもケーブルが有るほうが良いという結論になるだろうと準備したのですが、聴感上は真逆の結果になりました。UTWS5直結のあまりにクリアで定位の良い音色に驚きを隠せませんでした。確かにこのケーブルの組み合わせはMST(EST)の音色は生きる上に音場も広く高解像度なのですが、直結と比べると圧倒的に音の混濁を感じてしまいます。UTWS5のアンプの相性が悪いとも考えられますが、UTWS5直結の素性の良い音色を聴いてしまうと、Alteaの響きや艶や余韻等などの付帯音は余計なものという印象が強くなってしまいました。

 

○ZEX + Jelly + Type E

 → ①UTWS5直結の方が高音質(好み)

NRAの構成同様で、ケーブルとイヤホンの組み合わせは最高の相性で標準の音色からはかなりアップグレード感がある構成です。これもケーブルが有る方が良いだろうという仮定の元に選んだ構成でしたが、NRA同様にケーブルが有る方が広大な音場で響きが良く纏まりがあると感じていたのですが、TWS直結にして聴き比べるとケーブルが無い方が圧倒的に高解像度で音色の着色が無く良い(好き)な音色だと感じました。

○CoffeeBeen + LitzPS + AEX07

 → ①UTWS5直結の方が高音質(好み)

この構成はFFさんが見つけたものなのですが、CoffeeBeanの眠たく強い低音を吹き飛ばすぐらい高音の刺激が強いLitzPSを合わせて強ドンシャリにした構成です。これもNRAなどと同様に標準の音色からはかなりアップグレード感がある音色なのでオススメののリケーブル構成です。特にCoffeeBeanの眠たく強い低音が苦手という方には驚きの構成なので是非試してみて欲しいです。

とはいえこれもTWS直結にするとCoffeeBeanの素のドライバの音色が如何に澄んでいたのかを実感できました。雑味が少なく適度な低音にCoffee Beanとは思えない高い解像度が味わえ、こちらの方が圧倒的に良い音だと感じました。

 

■まとめ等

全体の傾向は結果と考察書いた通りなので割愛し、補足だけ書くと、今回、2000円エントリークラスの低価格イヤホンではUTWS5直結が良いということになりました。これらは良い音ではあるのですがUTWS5は2万円近くするため、イヤホン本体が相当にチープです。このため実際にTWS化して使うことは無いかもしれませんので、UTWS5があればこれも試して見てほしいのです。また、これらのエントリークラスのイヤホンのリケーブル構成としてはおすすめの構成ですのでこちらも両方または合う構成を探している方はこれも一度試してみて欲しい構成です。

さて、Twitterアンケートは締め切りを1週間にしてしまったのでまだ途中ではありますが現在の結果を示すとこんな感じです。ある意味全員正解という結果になり、私が結果を読みきれず、設問が良くなかったせいですね、なので不正解はいないかと思います。アンケート投票ありがとうございました。

Twitterアンケートの状況

ここまでの結果を踏まえると朧げながら”ケーブル”の意味や役割、功罪なども見えてきた気がします。特にTWSで有線のハイエンドイヤホンの音色を求める事はかなり難しいことも見えてきました。ドライバだけでは1.2mもあるケーブルと同じ艶や響きの色付けを求めることは難しい様に思えるからです。とはいえ既存のケーブル有りでは難しい、フィードバックを含むデジタル処理や、ドライバまでロスの少ないアンプ構成など、TWSならではのアプローチは可能ですのでケーブル有りでは出来ない音作りができる可能性もあります。今回の実験などはメーカーの中の人は当然実施済みで既知であり、既にTWSとして何らかのアプローチに取り組んでいる気がしますので今後の製品に期待したいと思います。

 

尚、今回は私一人の個人的かつ定性的な実験ですが、このアダプタ自体は無くなったりしませんので今後、協力者がいらっしゃれば他の方にも聴いていただいて実験の確度を上げていきたいと思います。今回の実験について気になることなどがありましたらコメントかTwitterなどで質問いただければ幸いです。

 

なんだか書いていてとりとめが無くなってきたので今日はこの辺にしておきたいと思います。

では、また明日。