こんにちは。オーディオも身も心もゆるふわなすのーです。
今日はStraycat氏からUnique Melody MAVERICK (初代)をお借りしまして、折角なのでNOBUNAGA Labsのケーブルで試聴させていただきました。
- 注意
- モチベーションとか
- 周波数特性とか
- NOBUNAGA Labs entry CEPHALUS ケファルス 「○」
- NOBUNAGA Labs entry MORPHEUS モルフェウス 「△」
- NOBUNAGA Labs CASSINI AXIS カッシーニアクシス 「ー」
- NOBUNAGA Labs BRAHMA ブラフマー「○」
- NOBUNAGA Labs CERES ケレス「○」
- 番外:NOBUNAGA Labs Gilgameš-Omega Mod「○」
- 所感
注意
リケーブルについては科学的に見ればごく低品質なものを除いて音質の変化に対する定量性のある決定的な証拠はありません。
このためリケーブルは貼り付けなどと変わらないオカルト的な要素を過分に含みます。
幸いながら私はイヤホンケーブルによる音質の変化を強く感じられるのですが、個人差がありますので万人におすすめするものではありません。
M17 "AppleMusic" -> 「 」-> イヤホン -> SpairalDot++
モチベーションとか
数年前、K812の音色に近いイヤホンを探していたときに、K812系の音色という噂を耳に挟んだのでN5005と悩んだ機種です。その当時でもMAVERICKはもうディスコンになってしまっていたので聴くことは叶わなかったのですが、今回StrayCat氏からお借りすることができました。標準ケーブルは残念ながら無かったのですが、いくつかリケーブルすることで方向性が見えて来ればと思っています。
周波数特性とか
NOBUNAGA Labs entry CEPHALUS ケファルス 「○」
高域側が良く響き、低音側はやや暖色傾向になるケーブルです。MORPHEUSに比べて解像度、解像感が落ち着いており、やや甘いフォーカスの音色と感じます。ただ音色の傾向は全体でまとまりがあり、MAVERICKの強い個性がかなり薄まった音色をしています。聴きやすい音色であり、音場も横に広めであり音色もやや近い程度なのでゆったりと聴くには良い相性だと感じます。ケーブルが細く軽いため使い勝手は良好だと思います。
NOBUNAGA Labs entry MORPHEUS モルフェウス 「△」
音場はやや左右上下に狭いのですが音色がはっきりしており、わかりやすい音のコントラストで解像感が高いです。しかしながら解像度はやや低く、強調感がでてしまい、音にざらつきを感じるため少しもったいない気もします。音の残響的が強いことで中低域のベース音などがやや強い点が気になりましたが、音のバランスもドンシャリという感じで万人受けしそうです。音は近く迫力があるのでパワフルなサウンドを求めている場合は良い様に思います。ケーブルが細く軽いため使い勝手は良好だと思います。
NOBUNAGA Labs CASSINI AXIS カッシーニアクシス 「ー」
4月29日に発売になりました錫メッキ8芯ケーブルです。4芯の方はレビューしておりますので良かったら参照ください。
el-snow.hatenablog.com音像の重心はやや下がり、少し重たい音色です。低音と超高域が強調される感覚で、女性ボーカルのサ行などの歯擦音がキリキリと刺さります。
横に広いので開放的ではあるのですがやや圧は感じます。解像度は高く音色はしとやかですが個人的にはあまり相性は良く無いかもしれません。
NOBUNAGA Labs BRAHMA ブラフマー「○」
あっさりした音色で高い音像、明るい音と、良い相性だと感じました。解像度は高めで音場も横縦両方共にやや広がり癖が強すぎないイメージでしょうか。女性ボーカルのサ行などの歯擦音はやや刺さるのでそこは気になるところではあるのですが高域の金属音は縦横無尽に煌めくので聴いていて楽しい音色です。ずっと聴いていられる音色がCERESだとすれば、MAVERICKの尖った魅力の音色を活かしているのはBRAHMAであろうと感じます。
NOBUNAGA Labs CERES ケレス「○」
素晴らしい相性だと感じました。いくつかリケーブルを試した中で最も全体の音のバランスが秀逸だと感じます。特に高域の特徴をある程度活かしながらサ行などの歯擦音の刺激が少なく、聴き心地が抜群です。音場も横に広いのは当然ながら上下も適度に広く近さも適度で重心も平均的な位置です。CASSINI AXISほどの強い個性は無いのですが解像度も適度に高く、軽やかに響く音色が気持ちよく、ずっと聴いていたくなる音色です。
番外:NOBUNAGA Labs Gilgameš-Omega Mod「○」
Straycat氏の改造版なのであまり宛にならない気がしますがせっかく聴いたのでざっと感想を書いておきます。横の音場が広く、音の厚みが太く、響きも豊かな音色になります。解像度は高く音色はどちらかというと締まった音で、Gilgameš-Omegaらしいふんわりした音色はあまりありません。女性ボーカルのサ行などの歯擦音は少しやわらかく、音色としてはどっしりしたイメージです。Modの影響なのか一般的なGilgameš-Omegaらしいゴージャスさもあまりありません。
所感
ということで、ざっくばらんと感想を書かせてもらいました。なにげにMAVERICKの初代を聴くのは初めてでしたが、たしかに高域の鳴り方が特徴的なイヤホンだと感じました。個人的にAKGとは似て非なるものだと感じたため、そこまで惹かれなかったのですが、似ている方向性という意見も頷けるものだと理解した次第です。
今回、この様な機会をいただきましたStrayCat氏、WiseTech社には改めて感謝いたします。
*1:
〇測定環境
ハードウェア:Apple Macbook pro 15 Late2013 BigSur11.6.4
ソフトウェア:REW V5.20.13
INPUT:MOTU M2 IN1 XLR (VXLR+)192KHz24bit
OUTPUT:MOTU M2 OUT 6.3 to 3.5mm
カプラ:IEC711クローン 刻印( IEC60318-4 Type E610A)※100〜10KHz用
イヤーピース:Final TypeE Black Mサイズ
〇測定パラメータ
入出力バッファ512K、Acoustic Reference
出力音圧レベル:−12dB
Length:2M(10.9sec) 、192kHz、0〜20,000Hz