ゆるふわオーディオ日記(blog)

気に入ったイヤホン、ヘッドホン、アンプ等のオーディオ体験を日記ブログとして思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。2年で400本ぐらい機材が増えてレビューBlogになりつつあります💦。アフィリエイトはレビューとかプレゼント企画の資金にさせてもらっていますニャ。

レビュー:THIEAUDIO Hype2 新型2DD2BAイヤホン 結論:A50K Tier1 至極の低音と高い品質水準を両立する高い完成度の名機(PR:Linsoul)

こんにちはゆるふわオーディオのすのーです。

今日はLinsoul様より依頼の2DD+2BAイヤホン「THIEAUDIO Hype2」のレビューです。レビュー依頼品ではありますが、趣味でやっていることもありいつもと同じ基準で記載しています。

結論: A50K Tier1  至極の低音と高い品質水準を両立する高い完成度の名機

Hype2は低音の表現力が極めて高い個性を持ちながら、高解像度の描写力に広い音場表現等、A50Kクラスを超えた高い性能を併せ持つ高い完成度のイヤホンです。体を揺さぶる様な低い低音から心地よい広がりのある低音まで広い表現ができる上に中域のボーカル、高域の金管楽器等の他の帯域の表現力も極めて高い実力を持ちます。

高級機種らしくケーブルやイヤーピースによる音色の変更余地もあるのですが標準状態の構成でも高い音色の完成度を持ちメーカーの音作りのレベルの高さを感じます。

高いビルドクオリティに美しく実用性のあるケーブル、大きめのケースなど高級イヤホンを持つ所有欲もしっかりと満たしてくれます。

高級機種と同じ筐体設計のためやや筐体が大きかったりステムが太かったりしますが、一般的な範囲であり、音質面でも実用面でもレベルの高い商品に仕上がっています。

個人的に弱ドンシャリ音場重視のサウンドバランスのイヤホンが好きな方には是非試聴だけでも試してみて欲しいイヤホンです。

Pros(優秀な点)

◎ パワフルかつ深く広大な広がりをもつ至極の低音

◎ 弱ドンシャリ+広い音場+高解像度の高コスパサウンド

◎ 交換不要な実用性と音質的な相性を持つ高クオリティケーブル

〇 高級感のある意匠と高いビルドクオリティ

〇 リケーブルによるサウンドチューニングの余地がある

〇 イヤーピースやアンプ変更による音質チューニングの余地が大きい

○ 実用性がある大きなケース

〇 本体1年保証

Cons(微妙な点)

ー 強いて言えば4.4mmプラグを希望する人も多そう

ー 強いて言えば暖かい音色と余韻重視の音色ではない

ー 強いて言えばこの価格帯らしくやや上流を選ぶ

ー 強いて言えばケースが大きすぎる上にやや安っぽい

△ ステム直径が最大6.25mm太くイヤーピースを選びやすい

△ 本体は高級機種とほぼ同じサイズのためやや大きめの筐体

✖ なし

px.a8.net

量があるので結論以外は気になる部分をリンクから読んでもらえればと思います。

動機付けなど

前回の記事、モチベーションなど

Linsoul様からの依頼なのですが、THIEAUDIOは初めてでメーカー名を聞いて二つ返事で受けました(笑)。

販路、購入先

 

 

現状は日本国内であればAmazon での購入が可能です。

保証、サポート「1年」

評価用のサンプルであったのか、マニュアルが入っていなかったためHPからの引用ですが本体1年、ケーブル3ヶ月の保証が付きます。

SPEC

2DD2BAなのですが新型のBAドライバと新構造のダイナミックドライバ。

ファーストインプレッションで言っていますがこの新型ドライバが効いているいるのでしょうか、本当にこの価格とは思えないほど見事なサウンドです。

箱とか付属品とか本体

開封体験 「ー」

価格に見合ったかなり大きめの本の様なサイズ感です。

C0やにゃんこ大戦争のぬいぐるみからもサイズ感がわかるかと思います。

スペックはこちら

中を開けると、ケーブルが接続された状態で収められています。

フェイスプレートは価格に見合っており、綺麗に仕上げられています。

付属品はこんな感じです。

マニュアル 「サンプルのため付属せず」

マニュアルがあるはずですが、サンプルのためか付属しませんでした。しかしながらケーブルが本体に接続済みであり迷わず使えるかと思います。

筐体 「両側計10.0[g]」

ビルドクオリティは普通に良いですね。片側5gとかなり軽い感じで装着感も良いです。

ラメが立体的に入っているのか見る角度によって模様の色合いが変わってきれいです。

下側には空気孔が空いています。

こちらはiPhoneで取った写真です。
f:id:el_snow:20231022034531j:image
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コネクタ 「半埋め込み2pin」


CIEM用の長めの埋め込みではなく少しだけ段差がある埋め込み2pinです。

ステム形状 「6.25 - 5.4[mm]」

金属製のステムです。ステム系はやや太めの部類ですね。

返しがついているのでイヤーピースが外れにくくなっています。内側にはロットナンバーやRLの刻印がありますね。

直流インピーダンス 「44.5[Ω]」

テスタ―*1で実測したところ、直流インピーダンスは左右ともに44.5Ωでした。周波数によるインピーダンスは周波数特性を見ていただければ。

ケーブル 「半埋込2pin+ 3.5mm3極」

f:id:el_snow:20231022034534j:image重さ 「26.4[g]」

単品で8000円ほどで売られているEST(静電気)という名前のケーブルです。 

 

 

8000円するだけあると言って良いのか見た目がとてもきれいかつ品質も良いケーブルです。チョイスが3.5mmのみなのは残念と感じる人もいるかもしれません。

導体だけでなく被膜もしっかりとしており、高級感と使い勝手が両立されている感覚があります。

A50K円のイヤホンなのでこのぐらい当然という見方もできますが、酷い品質のケーブルが付属することも多いのでこのぐらいしっかりしていると嬉しいですね。

硬そうに見えますが非常にしなやかで柔らかい導体です。

直流インピーダンス 「0.2[Ω]」

テスタ―*2で実測したところ直流インピーダンスはHOT、COLD共に0.2Ωでした。

タッチノイズ 「普通」

付属イヤーピース「2種類3サイズ 合計6ペア」

イヤーピースの種類は2種類かつ3サイズで、ケーブルの豪華さに比べてややチープな印象にはなりますが十分でもあります。いつも通り残念ながらどのイヤーピースも自分にはフィットしませんでした。

使い勝手の評価

ホワイトノイズ 「実用上問題無し」

ややホワイトノイズが出やすいM17のヘッドホンモードで最小ボリュームで聴いてみたが、ホワイトノイズはありませんでした。実用上は問題ないかと思います。

寝ホン 「B+」

本体は一般的なIEM程度の厚みがある構造で、空気孔もあるためその点さえ問題なければ寝フォンができます。

音漏れ、遮音性 「2〜3割程度」

指でステム側を抑えて遮音してみましたが2〜3割ほど音漏れしていました。静かなところで大きな音量で使うと周囲に聴こえるかもしれませんがほぼ気にする必要のないイヤホンです。

ポーチ、ケース 「大きめのハードタイプナイロンケース」

本体のサイズに比べるとかなり大きめのサイズになっています。ナイロンタイプなので高級感はありませんが、手触り、質感、丈夫さはしっかりしています。

使いやすい間仕切りなどがあるタイプではありませんが、大きめのサイズは予備のケーブルやイヤーピースなども持ち運べるため、個人的には便利なサイズです。また、あまり高級すぎるケースが付いていても本体にコストを掛けて欲しいという人も出てくるでしょうし、その場合はちょうどよい塩梅だと感じました。

音質以外の総評(付属品、ビルドクオリティ等) 「A」

A50Kのイヤホンとしては良いと感じました。もう少し開封体験などにこだわって欲しいという方もいるかと思いますが、音に肝心のケーブルはしっかりしており、必要十分の構成だと感じました。

音質について「A50Kクラス」

ファーストインプレッション

el-snow.hatenablog.com

いやはや素晴らしい第一印象でした。その後アンプを変えたりしましたが安定して良い音を奏でてくれています。

競合機種との比較について

同価格帯で同一構成のものは無いのですが、ファーストインプレッションで書いたように別価格帯ではKiwi Ears QUARTETが同一構成に近いです。

同一価格帯で近い値段の手持ちやレビュー済み機種で言えばintime 翔、TinHiFi P2Plus、AKG N5005(海外セール価格がほぼ同一)、SENNHEISER IE300、Unique Melody HT2などがライバルになるでしょうか。

エージング(バーンイン)

箱出しで10時間ほど使用した後、400時間通常の使用として40時間程度使用しました。エージング前後で大きな変化は感じていませんが、やや音が音がまろやかになった様に感じます。

アンプ(上流)による印象の違いについて 「一般的」

H2、M17,  Xperia5iv, MACやQ301V直指し等、色々と使ってみましたが、流石に貧弱な上流ではいまいちでしたが一般的な範囲と感じました。このため、当然ながら良い上流に使う方がしっかりとした音がでます。

試聴環境

Xperia 5 iv ”AppleMusic” -> 標準ケーブル->  イヤホン -> SpairalDot++

ボリューム40%-60%使いました。

M17 ”AppleMusic” -> 標準ケーブル->  イヤホン -> SpairalDot++

L Gain ボリューム40前後で使い評価しました。
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帯域バランス 「やや低音強めのバスタブ型の弱ドンシャリ

万人受けしやすい弱ドンシャリサウンドですが低域の表現力と広がり方を踏まえるとやや低域が強めです。また、細かく言えばサブベースと超高域がしっかりと出るので帯域バランスとしてはややバスタブ型の弱ドンシャリとも言えます。

音色(寒暖、明暗、響き、粘度、湿度、厚み) 「A+」

寒暖:ニュートラル(低域はやや暖色)

明度:やや暗め

響き:ニュートラ

余韻:やや多め

粘度:やや低め

湿度:ニュートラ

厚み:総じてやや厚め(低域厚め~中域高域ニュートラル)

特徴は重厚かつパワフルでアタック感がありかつ広がりすぎない見事な低域表現と中域から高域まで高解像度でニュートラルな音色を奏でてくれます。低域の秀でた魅力に加えてそこを支える高水準な中域と高域があり、低域の素晴らしさを引き立てています。

音の鳴り方自体はたしかにKiwi Ears QUARTETに近い部分はあるのですがQUARTETとの違いは生楽器などの音色で、QUARTETなどは同価格帯でもやや人工物感のある音色になってしまいますが、バイオリンの音色などがしっかりと生の音になるのはHype2ですね。

音場(広狭、重心、遠近) 「A+」

音場 左右:広め

音場 上下:やや広め

音場 前後:標準的

音像高さ:標準的

音像近さ:標準的

この価格帯の競合のイヤホンと比べてもやや広く秀逸な音場表現かと思います。

オーケストラ等での空間の広がりなど空間表現が得意ですし、一般的なPOPSでも音に包まれる感覚があり、とても気持ちよく聴けます。

定位、音像、分離 「A+」

音場が広い上に描写される音像はしっかりとしており、価格帯としてかなり良い音像定位の良さと分離感かと思います。音の臨場感はしっかりとありつつバックが静かな鳴り方でもあるため定位や分離も抜群に良いです。299$クラスのハイブリッドイヤホンでこの音色を出してくるのは正直驚きに近いです。

解像度 「S」

解像度はこの価格帯のイヤホンとしては最高峰の高さです。この価格でここまで緻密な音の表現ができるのかと驚きを禁じ得ませんでした。BAドライバの数を先に見てしまったのでこの解像度が出てきているのは正直信じられませんでした。BAの数だけが解像度を決める要因ではないと言うことを実感させられますね。

低域の質について 「S」

量感はやや多め、サブベースの深いところからしっかりと出ています。中域と高域の解像度に比べるとやや表現力は押し負けている感覚がありますが、量感とスピード感などのバランスは秀逸で不足感は全くありません。パワフルで広がる感じは確かにQUARTETに近い部分はありますが音色の深さや広がりの余韻などは絶妙です。このクラスでも随一と言って良いと思います。

中域の質について 「A」

解像度の高い中域表現で,、量感はそれほどなのですが音の存在感は抜けて良く、程よく存在感が出ています。素晴らしい高域と低域表現に押されがちではあるのですが適度な厚みと細やかな表現力を兼ね備えていますね。ドンシャリで楽しい表現でありつつもボーカルなどの表現も細かくリップや喉の使い方なども描写してくれます。

高域の質について 「A+

やや金属感がありますが超高域までしっかりと伸びる見事な高域表現です。低域の強さに負けないほどの量感はあるのですが極端なピーク感も少なく、音のバランスは秀逸です。女性ボーカルのサ行などの歯擦音もほぼ刺さらず調整された高域表現だと感じます。定位の良さもあり、個人的にはこの価格帯でもかなり優秀だと感じました。

周波数特性測定とか

左右差

中域から高域にかけてのマッチングの良さは高級機並ですね。形状についてもかなり上手くチューニングされているように感じます。

インピーダンス特性

インピーダンスの起伏はやや大きめですね。価格が価格なのである程度良いアンプをじゅんびされることが多いかと思いますので問題ないかと思います。

競合機種との比較所感

vs 水月雨Moondrop Blessing3

 

 

Blessing3は所持していないので試聴機での比較になり正確な比較ではないので参考程度に考えて欲しいのですが、個人的にはややHype2の方が完成度が高いと感じています。解像度の高さと定位と分離のの良さ、低域と高域の表現はHype2、音場感とボーカル表現などはBlessing3が有利だと感じます。

vs Kiwi Ears QUARTET

 

 

こちらで記載している通りで個人的には別物でした。強いて補足するならばQUARTETはリケーブルで大きく伸びしろがあるのですが、Hype2は標準ケーブルでほぼ完成しています。この価格帯のイヤホンとしては標準ケーブルで音色が完成していることは個人的に大きく望ましいと考えていますので、リケーブルで楽しみたいならばQUARTETもアリだと感じます。

el-snow.hatenablog.com

vs AKG N5005

 

 

約700$前後で販売されていた機種ですが、現在は稀に在庫がセールで5万円前後で売られる機種なので比較でもってきました。

比較すると解像度や音場の広さはHype2が勝っていますね。音色の湿度感や滑らかさ余韻などはN5005が勝っていますがやや今風のチューニングと異なることもありやや曇っていると表現する人もいるかもしれません。フィルターにもよりますが音のバランスは基本的にN5005の方がやや低音寄りでしょうか、個人的にAKGは好きなメーカーで、N5005でしか出せない音はあるのですがイヤホンにおいては時代の流れを大きく感じました。

Unique Melody 2HT

 

 


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FFさんから長期的にお借りしている2HTです。こちらの機種の魅力はやはりボーカル域の音の鮮烈さとビビットな色彩感に高い解像度を持ち合わせている点です。抜け感も良く絹の様なきめ細かい高域表現も素晴らしいです。

流石にこの中域の個性を打ち破るほどの魅力はHype2は持ち合わせていません。一方でHype2は低域の表現力や音場表現や定位が圧倒的で、比べるとボーカルなどは一歩後退します、どちらの個性が好きかで分かれるイメージですね。

つまりは個性で殴り合う良い勝負ということではあるのですが、得意でない分野となると個人的には様々な楽曲で強いこともあり全般的にHype2のの方が優秀と感じる部分が多いです。ややHype2に軍配が上がりるのですが、それほど大きな差では無く、好み範囲で逆転できる範囲だとも感じます。

ケーブルによる印象の違いについて(注意)「不要」

リケーブル関係の注意

注意:ケーブルについては測定したところ科学的には変化はあるようですが微小量であり、音質の変化に対する決定的な証拠は無く、オカルト的な要素を過分に含みます。

幸いながら私はイヤホンではケーブルによる音質の変化を強く感じられるのですが、個人差がありますので変化しないことを否定するものでも、リケーブルを万人におすすめするものでもありません。

標準ケーブル(ESTケーブル)[A]*本来ならばBですが今回に限りAを基準としています。

 

 

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標準ケーブルは十分な品質を持っているばかりか、標準の組み合わせでしっかりと音色が完成されています。更なる高みを目指す音質を重視するのであれば交換する価値はあるかと思いますが基本的には不要です。

NICEHCK  SweetLife(PR:NICEHCK) [B+]

 

 

Hype2に付けるとボーカルの近さと音の明るさと解像感に驚きます。解像度は概ねESTと互角か一歩だけ劣る感じですが大差はありませんね。

音の分離感が良く、ボーカルも音が太く主張具合もちょうど良いです。音場はそこまで広くはないのですが音の広がりと響きが良いですね。その上で分離がしっかりとしているのでレベルの高さを感じます。

NICEHCK  PurpleMoon(PR:NICEHCK) [A]

https://ja.aliexpress.com/item/1005006109687775.html?gatewayAdapt=glo2jpn

個人的に普通に良い音で、期待を裏切らないケーブルですね。

全体の印象としては骨子のしっかりとした音色だなと感じました。解像度はほぼ同等でESTケーブルと比べるとかなりフラットな音作りでほんの少しボーカルが目立つように感じます。音像が一歩前に来る感じで、決して近すぎないのですが一部の息遣い系の音が目立つためボーカルが印象的に仕上げてあります。

低音はまろやかでHype2の深く滑らかな低音と調和していますが、圧は少なく低音の良さを引き立てると言う意味では少し物足りないかと思います。

音場は適度な広さでESTの様に広く細い音色とは異なり一般的な音場表現と適度な音の厚みです。

全体としてものすごく派手な見た目と裏腹に音色はしっかりとしており、価格としても無難に音色の質を上げてくれる良ケーブルと言う感じですね。

Yongse Expert AgMax8 「A+」

 

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まず、標準の傾向から言うと解像度は高くESTケーブルからやや向上するかでしょうか。中域から高域の表現は見事ですが超高域と低域の表現についてはESTケーブルが上手とも言えます。音場は広いですがESTの様な静寂さというよりはやや明るめの一般的な音の広さという表現です。

NICEHCK Fourmix [A]

 

やや寒色傾向の音に押し出しの強い音の近さ、低域のパワフルさに透き通った音色を持ちます。解像度は高いのですがESTケーブルからするとやや雑音が増えて荒々しさを感じます。そこを元気の良さと捉えればHype2の低音の魅力をより引き出していると感じるかもしれません。総じて概ね互角かやや良い程度だと感じました。

尚、プラグ交換についてはこちらの記事を確認ください。

NOBUNAGA Labs CASSINI AXIS(PR:Giita) [A+]

 

 

音量がほんの少し上がった感じがあり、低音は強く淑やかに広がる感じがきもちよいです。暗く落ち着きがある音色で音の深みがグッと出る感じです。元々このケーブルの音色が好きな傾向がはあるもののかなり良い相性だと感じました。

 

BQEYZ Dew 4.4mm (PR:BQEYZ) [A+]

 

 

個人的にアップグレードケーブル商法はあまり好きでは無いのですがBQEYZのケーブルは毎回レベルが高く、個別に販売されているケーブルでもかなりの品質です。折角なので今回はHype2にも試させてもらいました。

変化としては音像がグッと近くなることと横の音場が広く、中低域の厚みがパワフルになります。音色のが近いこともあり臨場感があり、前後の音の立体感も広がります。Rimeのケーブルも素晴らしい出来でしたが確かにDewもなかなかの出来だと実感しました。

プラグ、コネクタ交換のシリーズ(PR:Giita) [S]

el-snow.hatenablog.com

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まとめ

下手なケーブルでなければリケーブルは不要です。強いて上げればCASSINI AXISのプラグ変更したものが絶対的な音質として極めて優秀だと感じました。

イヤーピースによる印象の違いについて

f:id:el_snow:20221207214340j:image

下記構成でイヤーピースを変更してみました。

M17 "AppleMusic" -> 標準ケーブル-> イヤホン -> 「     」

標準イヤーピース「白」 「ー」

標準イヤーピース「フォーム」(遮音、低域重視) 「ー」

両方共にわずかな隙間が邪魔をして低音が逃げており、正確な評価ができるほど装着できませんでした。

JVC SpiralDot++(音場、高域、低域重視) 「S」

 

 

今回のデフォルトイヤーピースです。比べてみると他のイヤーピースよりドンシャリ傾向になり、横の音場が広大になるほか音像の定位、分離がかなり向上しているようです。かなり良い相性だと思います。

Spinfit W1(中域、低域、解像度重視) [A]

 

 

SpiralDot++と比べると横と上下の音場は狭くなるのですが、体の芯から揺るがすようなイカレタ低音が味わえます。低音表現以外はやや中庸であまりHype2の力を発揮できていない感じはあります。ただHype2は低音が最も素晴らしい機種でもあるので魅力的な低音をより強化してくれるイメージです。使いどころは限定されるかもですが、素晴らしい相性ですね。

AZLA SednaEarfit Max(ボーカル重視、低刺激)[A+]

 

 

←ASE-500の方が安いですw

横の音場がやや狭い状態になってはしまうのですが、ボーカルの生々しさと躍動感、力強さが圧倒的に強調されて、一気にボーカルホンになったと感じます。定位の良さなども少しスポイルされてはしまうのですが、ボーカル好きには堪らない音色です。非常に素晴らしいです。Sとも迷ったのですがもう少し音場が広ければというぐらいで、僅差です。

画像

日本ディックス COREIR コレイル BRASS Pentaconn [A]

 

 

遂にAmazonでも取り扱いが開始されたCOLEIRです。横の音場は適度な広さを維持しながら中高域から高域の音色がやや華やかになります。解像度はSpiralDot++とほぼ同等ですがあちらがバスタブ型のドンシャリになるのに対してこちらはややハイ上がりのバランスになります。チャイム系の金属音の楽器はとても美しく表現の良さを感じられる一方で中高域の華やかさの向上はわずかですし、その上低音の深さ重さ強さはかなり後退するので、価格から期待するほどの効果は多くないとも言えます。とは言え悪い相性ではないですしCOLEIRでしか聴けない音も奏でてくれますので普通に良い相性イヤーピースです。

まとめ

個人的にSpiralDot++とSednaEarfit Maxの2強でしょうか。ボーカル重視ならMAX、音場重視ならSpiralDot++です。

音質の総評、所感:A50K Tier1  参考価格:18,600円  

個人の主観的な好みで言えば97点、私が客観的だと思う好みの点数としては95±6点です。A50Kという価格帯と音のレアリティ、ユーザビリティを考慮した総合的なランクはTier1としました。

いやはや素晴らしいです。299$という価格は本当に合っているのかと考えるほどで、クソ耳と自負している私だから言いますが数年前のハイエンド並みの音質に迫っていますねこれ。勿論好みの問題もあるかと思いますがその音の質は着実に上がっていると感じました。

個人的にA50KでTier1を付けるのは憚られてTier2と迷ったのですが、Hype2はイヤーピースやケーブルで広く遊べる上にデフォルトケーブルで音がしっかり完成されているという点は極めて評価が高く、Tier1としました。このブログを読むような酔狂な方はもしかしたら金銭感覚として5万円は安いという方もいるかもしれませんが一般人にとってやはり5万円のイヤホンというのは大金です。そのイヤホンがしっかりとメーカーの音で完成されているのは個人的に大きなアドバンテージだと感じます。

 

実際のところこれを書いている時点でヘッドフォン祭りが終わり、ナイコムでは試聴での公表ぶりから国内販売を決めたという話も聞きました。どこまで本当かわかりませんが少し前のハイエンドの技術をHype2に流用しているという噂もあります。

去年一年は主にA10K価格帯までの低価格帯で、著しい音質の向上が見られこの先どうなっていくのかが楽しみという有線オーディオ市場でしたがこの一年はその上のクラスのA50Kまでがとても面白い様に思います。

惜しむべきは円安で、$円のレートが以前のままであれば更にその実感が持てたと思うのですが中国のオーディオ環境ではデフレも進んでいるという噂もあり、低価格になりつつ音質も向上できるというとても面白い時期を海外のオーディオファイルたちに比べて体感しずらいのは残念ですね。

 

最後に、このような素晴らしいイヤホンをレビューする機会をいただきましたLinsoul様に感謝申し上げます。

Appendix 購入リンク

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