ゆるふわオーディオ日記(blog)

気に入ったイヤホン、ヘッドホン、アンプ等のオーディオ体験を日記ブログとして思うままに書いています。ゆるキャラ、モフモフ、ポフポフ、ふわふわが大好きです。2年で400本ぐらい機材が増えてレビューBlogになりつつあります💦。アフィリエイトはレビューとかプレゼント企画の資金にさせてもらっていますニャ。

雑記:final 「 REB FES vol.01 @大阪 」 行ってきたよ ORIGINAL PRODUCT、GRID01の周波数特性とか、SONY WF−1000XM5 試聴してきたよ

こんにちは

ゆるふわにオーディオやってるすのーです。今日は先日開催されたREB FES vol.01 @大阪に行ってきたのでその雑記です。

REB FES vol.01 @大阪 の雰囲気とか所感

イベントの詳細はこちらから確認できます。

final-inc.com

会場でスタッフの方から次回につながるように詳細な感想が欲しいと念を押されたので詳細に感じたことを書こうと思います。長いので機材の感想については次の項目を見ていただけると。

会場は12時開始だったのですが、私は10分ほど遅れて到着しました。60畳ほどの会議室の1室を貸し切って開催されており、入り口でチラシと食堂で使うようなトレイを渡されます。トレイには滑り止めが引いてあり載せたものが動いたり傷がつきにくくなっています。

会場の壁面周囲をメーカーが陣取っており、中央には試聴ブースとして10席ほどの机の島が3,4島作られています。試聴機は同時に最大3台まで借りれるシステムになっており、借りたイヤホン等は席に座りアンプやケーブルなど好きにカスタムしながら自分の機材で聴くことができるようになっていた様です。リケーブルの可否やイヤホンの取り扱いなどスタッフからの説明がほぼ無いので、かなり玄人向けです。一応自分はリケーブルの際にはブースの方に確認を取りましたが、スタッフが見守っているわけでもなく、今回は問題なかったようですがトラブルが発生しそうな気もします(想定内?)。そのあたりの説明はきちんと欲しかったように思います。

機材を借りる毎に数字の付いたカードが貰え、その数字が合計3にならなければ良いという感じで管理されていました。カードも単なるラミ化した印刷物でかなりゆるい感じで貸してもらえる上にスタッフが見ているだけではないのでセキュリティが大丈夫か不安になったのですが、入り口でトレイを回収するシステムになっており、そこで防ぐというイメージなのでしょう。個人的には貸出機材やカードは流石にRFID的なものにするなど、安心できるようにした方が良いように思いました。

最初の1時間ほどはかなりの混み具合で、人の数も多くレジの列、イヤピガチャの列は部屋の端から端まで出来上がっており、スタッフも想像よりも人が来たという嬉しさ半分、焦りの顔半分が見え隠れしていました。

どの方も試聴に夢中で、人は多いのですが、静かで試聴し易い良い環境になっていたかと思いました。少し時間が経ち、列がなくなったあとは今度は試聴席が足りなくなっていたりはしたのですが、3時頃には試聴席に空席も出来始めて、少しづつ会場で会話しても良いかな?という雰囲気が出来始め各テーブルでユーザー同士の話し声が増えてきて、5時頃には一般的な視聴会の賑わいでメーカーとユーザーが和気あいあいと交流していたように感じました。

個人的な感想としては時間帯によって会場の雰囲気が違ったのでどの状態がREBが狙ったものなのかはわかりませんが、どの時間帯もそれぞれの魅力があったように思いました。

特に良かったなと思ったところとしては試聴テーブルで自分の機材を広げてゆっくりと聴くことができる点でしょうか。通常の試聴会などでは各メーカーのテーブルに手持ちの機材を持っていく形になるのですが、どうしても展示がメインになっているので手持ちの機材を広げたりすることができるスペースが無く最低限度の手持ちで試聴に臨む必要がありました。その点REB FESではトレイに乗せて借り、席で好きに機材を展開して色々と聴き込むことができます。時間制限も決められておらず、スタッフも監視していない点も魅力です(逆に目当ての機材がなかなか返ってこない点は悩ましいですが)。どうしても試聴コーナーでは販促説明員が目の前にいて試聴の感想を待っていたり、逆に後ろには次の試聴を待っているという圧を感じます。それが緊張などに繋がり、自宅で聴いた感想とかけ離れた感想を持つこともあります。私も過去に試聴コーナーで聴いた感想と、家で静かにゆっくり聴いた感想が異なっていた事が良くありました。その点、REB FESはかなりじっくりと聴き込むことが出来たと感じます。

また、このシステムの良い所はメーカーの試聴機材が遊ばない点ですね。例えばメーカーは試聴機を10機種持ってきているのに、試聴ブースの試聴席が2つしか無いのでメーカーの試聴機は8機種空いているのに、視聴者2人以外は後ろに立ちんぼして並び、待つことしかでき無いということが良くありました(当然ながら席の数の機材しか試聴できません)。

今回のREB FESのシステムではメーカーに貸し出せる機材を聞いてラインナップから目当ての機種があればそれを借りるということができ、おそらく試聴機の貸出の回転率は相当に高かったのではないかと思います。メーカーとしても試聴機の人気、不人気が今まで以上にわかりやすかったのではないかと思います。これは説明員自体にも言えて、今までは試聴している方が説明員を独占して話すので、機材を試聴していないのに話し続けるということが良くありましたが、今回のシステムでは説明員と話している時間でもインタラプトして試聴機を借りたり貸したりすることができ、話す人と聞く人の時間もパラレルに流れており無駄が無いシステムだと実感しました。

個人的には大満足のイベントだったのですが、一方で気になるのは会場の様子を参加者の許可なく顔がわかる状態でツイートされていたでちょっとヒヤヒヤしました。個人的に私は写ってなかったので良かったのですが、もし写っていたら機にしますので一声かけていただくか、顔にはなにか隠しを入れて欲しいです。また、繰り返しになりますがセキュリティでかなりユーザーの善意の上に成り立っているシステムだと感じました。こういう素晴らしいシステムも一人の悪意あるユーザーのせいで台無しになることは良くありますので、そうできないようなシステムもあると良いなと実感しました。とても満足度の高いイベントだったので更に規模を大きくして今後も続くよう応援したいと思います。

機種試聴

ということで以下は試聴してきた機種とかの簡単な感想です。環境としてはいつものFIIO M17(AppleMusic)+つよねこDC+モバイルバッテリ -> イヤホン -> JVC SpiralDot++です。

REB ORIGINAL PRODUCT

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プロトタイプで初公開とのことでしたが、かなり攻めた音色だと感じました。高域はよく聞くと目立つので量感としてはあるのですがどうしても響きがある低域と中域にフォーカスが当たりやすいです。このプロダクトとしてもフラットめにチューニングしてあるとのことで、聴感では変わった音色ですが周波数特性としてはフラットめにはしてあるのだろうと思います。

筐体はA8000ぐらいずっしりとしており、かなり重めで両方合わせて20g程度はあるように感じました。ケーブルはソフトシルバーコートケーブルとのことでA5000用のケーブルと同じですね。筐体が金属で重いことも踏まえるとそこそこなお値段になりそうな雰囲気です。

気になった注意点としては埋め込み2pinの極性が±逆の様で溝は内側についています。ケーブルを交換して使うつもりの方で、ケーブルに癖付している方は注意が必要でしょうか。流石にこのままの仕様で発売されないような気もしますが、改良されることを願っています。

REB GRID01 +周波数特性

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音目当てというよりは入場の記念品として購入してみました。本体は白い箱でE500を彷彿とさせる簡素なパッケージです。中身はイヤホンとノーマルTypeE 5サイズセットが入っています。

裏面の製品コードがRE-MAKE05-01になっていますので元々はMAKE5として開発されたものの様です。他気になった点としてはMade in japanとなっており、どうやら現在の予定ではGRID01は全て日本生産となるようです。

音色は正直5980円のイヤホンとしては少し微妙でまぁ普通という感じです。3年ほど前であれば良いなと思いますが、当然ながらチューニング前提の値段付なのだろうと感じました。ということで折角なので標準状態の周波数特性を取ってみました。*1

かなり左右マッチングは良いですね。高域の抜けが悪いなと思ったのですが9kHzなどはかなり緩やかなカーブです。

尚、5,980円の本体ですが、どうやらチューニングパーツは一切付属しないようで、謳い文句の10万通りの組み合わせを実現するには別売のMake4用フィルター2,980円が必要とのことです。スタッフに何かうまくノセられてフィルターセットも購入したのですが、合わせると8,960円と結構なお値段になってしまったのでちょっと後悔しています。Make4は15,000円ほどなのでちょっと割高感がありますね。

Make4のデフォルト状態のものは聴いたことが無く、FFさんのチューニング済みものをいくつか聴かせていただいているのですが、どれも値段相応のパフォーマンスを持つイヤホンに仕上げられているという感じなので新規かつチューニング目的でGRID01を買うのはちょっとコストパフォーマンスは悪いかもしれません。

Make4を持っている人が追加のチューニング筐体目的で買うほうが良い機種なのだろうと思います。

final VR3000 VR2000 for Gaming

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サイレントマイナーチェンジが噂されているVR3000ですが、finalのスタッフに確認したのですが、一応公式の回答としてはマイク等の微修正はあるがマイナーチェンジではないとのことでした。聴き比べたものがどのロッドに当たるのかは教えてもらえずなんとも言えないのですがVR3000は結構普通のイヤホンの延長線上の音だと感じたのでVR2000は少し攻めたチューニングだと思いました。

Unique Melody Multiverse Mentor

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4999ドル約60万円のかっこいい名前のイヤホン聴いてきました。上下左右前後に広い音場に音が余韻が素晴らしく、流石に良い音だなと感じました。個人的には下記の組み合わせは超えられなかったので購入候補にはなりませんでしたが、良いイヤホンだと感じます。

el-snow.hatenablog.com

Zishan Z5

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こちらはFFさんからいきたり東北産と合わせて聴かせていただきました。Z4を知っている身からすると、驚くほどに普通のDAPになっていました。バグが少なく、リブートが無い、ボリュームが50に戻らない、最小ボリュームがでかすぎない、ボタンが押せない(押しづらい)という使いづらさがなくなっていました。見ての通り5つの十字キーとABのゲームボーイみたいな勿論操作ボタンはめちゃくちゃなので説明書が無いとわからないという直感的な操作が不可能な点は慣れが必要そうです。

音に関しては23000円という価格なら十分に良いと感じました。最近のDAPはエントリーモデルが無いので良い選択肢になるかなとおも思ったのですが、よく考えたらこの見た目のプレイヤーをエントリーに持ってくるとポタオデが嫌いになると思うのでやっぱりナシで玄人向けのキワモノかもしれません。

intime いぎなり東北産

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値段は不明なのですが、アイドルグループがチューニングしたとは思えないほどまともな王道リスニングイヤホンでした。価格次第な部分はありますが、普通にこれ一本で普通の人なら卒業しても良いレベルに仕上がっています。

64Audio Nio + APEX M12モジュール

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el-snow.hatenablog.com

M12はU4sに付属するATOM XL O(M10相当)より少し低音多めのタイプのAPEXモジュールになります。直接聴き比べることは出来ませんでしたがやや低音がタイトで楽しい音色という感じがしました。金のモジュールもちょっと目立つのですが赤よりは目立たない落ち着いた感じがしますね。

また、XL Oのように寸法のクリアランスがキツイということもなく、装脱しやすくなっていました。流石純正ですね。。。(違)。

See Audio YUME ULTRA

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もうツイートXの通りです。FFは自分の名前は出さないほうが嬉しいという方で、言及はいたしませんが貴重なイヤホンを聴かせていただき感謝です。

Analog Squared Paper TU-05 DESKTOP

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持っていった機材はイヤホンばかりだったので手持ちの機材では音量が大きすぎて聴くことが出来ずD8000を急遽お借りして聴かせてもらいました。良い意味で真空管さがないカリッとした音色で普通に良い音で聴くことができました。XLRなので直接比較できなかったのですがM17などを持っていなければさぞ感動したのだろうと思うような音色で、いつかちゃんと自分の手持ち機材でじっくりと聴き比べてみたいなと思う機材でした。

QDC TIGER & WHITE TIGER (TIGER-S)

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にとりささみは良いぞ・・・

https://twitter.com/nitorisasami?s=20

にとりささみさんはこんな感じのゆるふわな四コマ書いてます。かわいい(ΦωΦ)

まさかQDCのTIGERBLACK TIGER)にWHITE TIGERの仲間が!!

ということで比べて試聴させていただきました。

という感じで個人的にはBLACK TIGERの方が好みでしたが、正直ビルドクオリティもBLACKの方が良いなと感じていたのですが、値段をちゃんと見てみるとWHITE TIGERの方が 2万円ほど安く、値段差の分だなと実感しました。価格が安いことを踏まえるとWHITE TIGERもありかもしれません。

尚、WHITE TIGERはBLACKのQDC0.75mm から0.78mm 2pinに変更されていました。ちなみに大事なことですが、中華の激安QDC0.75mmには0,78mmのケーブルがすんなり入りますが、本家の方はきっちり0.75mmで作られているため0.78mmのケーブルは入りません。KZやTRNなど廉価なブランドで採用されているQDCのイメージがあまり良くないためTIGERの方も心配になっていましたが、流石の高級品でしっかりと品質管理されているようでした。

QDC Gemini-S

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機種名も値段も知らず、TIGER系の待ち時間に聴かせてもらった機種です。試聴時のメモではチューニングバランスが良く、中低域の解像度が高く、細かい描写が上手い。音場は一般的な広さでやや俯瞰的だが、表現の繊細さを兼ね備えているので良質な音色が聴けると感じた様です。その後、値段が26万円としり、そりゃ当然か・・・w、となりました。個人的にこの値段ならばBLACKの方のTIGERの方が好みの音色ですね。

QDC FORK

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RINKOで使われた平面ドライバと同じ特許技術が使われていると言われている機種でこちらも待ち時間に聴かせてもらいました。

el-snow.hatenablog.com

繊細で柔らかい音色で、やや暖色よりでしっとりとした曲調にかわるような支配力がある音です。高域表現が得意で弦楽器などの倍音表現が綺麗で絶妙な魅力を持っている機種ですね。音場は近めですが広さは一般的でしょうか。おもったよりRinkoと共通点は多くない印象ですが高域の音色は近いように感じました。

QDC Superior

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もう書いた通りです。解像度などが不満ですが、おそらく上流がM17だったこともあったためだと感じます。多くの1DD機種は上流の解像度の影響は大きく無い傾向があり、廉価なプレイヤーでも近い解像度で聴ける点も魅力になるのであろうと感じます。方向性が全く異なりますが、ビルドクオリティ的にもSIMGOT EA500のライバルに近い感覚がありますね。

el-snow.hatenablog.com

AK ZERO2

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こちらも待ち時間に聴いたことがなかったので興味本位で聴かせてもらいました。驚いたのは本体の大きさでかなりの重さと大きさで名実ともにヘビー級というところでしょうか。

聴いてみると解像度が高く、超高域以上の存在感が強いのですが不思議と圧はそこまで強く無いバランスが秀逸です。音場は横に狭めですが上下と前後は価格帯でも一般的な広さです。

響きを重視したタイプでソリッドで硬めの残響が特徴的です。サイズは気になりましたが音は普通に良いなという感じで、それほど強い印象は残っていません。AKのアンプなどと合わせるとまた違った魅力があるのであろうと思います。

SONY WF-1000XM5 (SONY STORE)

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ほぼ書いた通りなのですが、小ぶりで軽い点は良かったのですが、肌と接する面積が小さいためかイヤーピースのノズルだけで固定される形になりやすいのか見た目以上に装着感を選ぶ感覚がありました。

新型イヤーピースはフォームタイプなのに圧迫感が少なそうで良さそうだと思ったのですが、サイズが無く付けられず残念でした。

ちょうどSoundPeats Opera05の聴き込みを続けており、XM4レベルには追いついたなと実感するところもあったので中華が追いつくが、他メーカーがまた引き離すという良い競争が回っているように感じます。

まとめ

ということで、長くなりましたが、REB FES vol.01に行ってきまして、ほぼ一日堪能させてもらいました。場所はちょうど旧eイヤホン梅田EST店の横でアクセスも抜群で良い音楽体験ができたと感じました。話はそれますがeイヤホン創業の地、日本橋の本店も大事かと思いますが、梅田EST店の便利さを思い出した一日になりました。

 

最後に 楽しませていただきましたREB FESのスタッフの方々、メーカーの方々、ご一緒させていただきましたFFさんに感謝申し上げます。ではまた明日。

 

*1:

〇測定環境 

ハードウェア:Apple Macbook pro 15 Late2013 BigSur11.6.4

ソフトウェア:REW V5.20.13

INPUT:MOTU M2 IN1 XLR (VXLR+)192KHz24bit

OUTPUT:MOTU M2 OUT 6.3 to 3.5mm

カプラ:IEC711クローン 刻印( IEC60318-4 Type E610A)※100〜10KHz用


イヤーピース:Final TypeE Black Mサイズ

〇測定パラメータ

 入出力バッファ512K、Acoustic Reference

 出力音圧レベル:−12dB

 Length:2M(10.9sec) 、192kHz、0〜20,000Hz

 カプラキャリブレーションファイル適用、SoundCardキャリブレーション実施済み